サトシ君(転生者)の目指せ、ポケモンマスター!!   作:DestinyImpulse

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 今回でカントー編は終わりです!

 今後の伏線の話で、最初にまさかの要素があります!


間話1

 

 各地方の強者達が鎬を削り合う地方リーグは言わずもがなテレビ局によって全国各地に放送。人々の娯楽として親しまれていた。

 

 それはサトシ達が参加したセキエイ大会も例外では無く、彼等のバトルは人々の目に留まり、心を踊らせただろう。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

『そのまま“ボルテッカー”だ!!』

 

『ピカピカピカー!!』

 

 とある“飛行船”の一室にあるテレビ画面の中で繰り広げられるセキエイ大会・準決勝第一試合。伝説のポケモンであるラティアスと激闘を繰り広げるサトシのピカチュウ。

 

「凄いや!伝説のポケモンを相手にあんなに食い下がるなんて!」

 

 褐色肌に赤い瞳、黒髪に赤色の前髪を持った少年が興奮した様子でサトシのバトルを見ていた。状況はピカチュウが戦闘不能になりサトシが繰り出したリザードンが果敢にラティアスに飛び出している。

 

「リザードンまで!ねぇ、()()()()とどっちが強いかな!」

 

「おいおい、熱くなるのは分かるが落ち着けよ()()

 

 少年…ロイは興奮した様子で同室でバトルを観戦していた白髪にゴーグルを被った男性… ()()()()に声を掛ける。そんなロイを落ち着かせつつフリードは画面に映るサトシに着目し、その目には僅かな熱意が籠っていた。

 

 それもその筈、このフリードもサトシと同様にピカチュウとリザードンを相棒に置くトレーナー。故に自身とどちらが上か比べてしまうのは性であろう。

 

「………こりゃ、俺達も久々に特訓するか()()()()?」

 

「ピカチュウ!!」

 

 しかし、フリードは内心では理解している。画面に映るサトシ達と自分達では明確にサトシ達が上だと。その事に若干の悔しさを抱えつつ自身の肩に乗る船長帽子を被ったピカチュウ…通称キャップに問いかけると、キャップもサトシのピカチュウにライバル心を燃やしたのか元気な返事が返ってきた。

 

「あ、此処に居た。フリード、オリオが呼んでたよ」

 

「おお、そっか。サンキューな()()

 

 そんな時だ、フリード達の一室に一人の少女が入ってくる。水色の瞳とネイビーのミディアムヘアーに髪の裏は青色というインナーカラーとなっている。

 

 彼女の名は“リコ”。

 サトシに負けず劣らず…大いなる運命を背負った彼女がサトシと出会うのはもう少し先のお話……

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「うおお!凄いやラティアスだよ!」

 

「マサト五月蝿いかも…」

 

 所変わりホウエン地方のとある家庭では、テレビに興奮した様子で喰らい付く弟と、その喧しさに顔を顰める姉が居た。

 

「何言ってんの、お姉ちゃん!伝説のポケモンだよ!?パパでさえ持っていない激レアなポケモンがテレビに映っているんだよ!」

 

「そうなのパパ?」

 

「ん、ああ…その希少性や強さからゲットできるのは、運と実力を兼ね揃えた一握りのトレーナーだけなんだ」

 

 二人はホウエン地方でも最強と謳われるジムリーダーの子供。弟の“マサト”と違いポケモンに然程興味の無い姉の“ハルカ”でも、父の“センリ”が凄腕のトレーナーだと理解はしている。そんな父でさえゲットした事のない伝説のポケモンに少し興味が湧いてきた。

 

「ふーん、確かに可愛い見た目かも……。でも、対戦相手の黄色いポケモンも素敵かも…!」

 

「お姉ちゃんって本当に分かってないね。対戦相手の使ってるピカチュウは何処にでも居るポケモンで、ラティアスとは雲泥の差だよ」

 

 テレビに視線を向けるハルカの目にはラティアスとそれに相対するピカチュウが映る。ラティアスも可愛いが、ピカチュウも可愛いと言う姉にヤレヤレとマサトは強さが違うと呆れる。

 

 しかしバトルが進むと、敗れこそすれ決して浅くない傷をラティアスに付けたピカチュウを見てハルカはジト目で知ったかぶりの弟を見る。

 

「……負けたけど、雲泥の差って程じゃないかも」

 

「ええ!?未進化のピカチュウでラティアスに善戦なんて!それに最後に繰り出した技、僕知らないよ!」

 

「あれは“ボルテッカー”だな。ピカチュウの系譜が覚える電気版“フレアドライブ”とも言える大技だ。……それにしても自らが出した“エレキネット”に“でんこうせっか”で飛び込んで擬似的な“しんそく”を生み出すとは…!」

 

 狼狽える息子に笑みを浮かべつつ“ボルテッカー”の説明をするセンリの興味はラティアスではなく次第に対戦相手のサトシに向いていく。

 

『リザードン、君に決めた!!』

 

『グォオオンンン!!』

 

「あ、なんか強そうなポケモンが出てきたかも」

 

「リザードンだ、カッコいい!!ねぇパパ、もしかしてラティアスを倒しちゃうかな!」

 

「ああ、あのリザードンは良く育っているし可能性はあるな」

 

 バトルはサトシが繰り出したリザードンとラティアスに移る。ラティアスとのスペック差に苦戦しつつも“カウンター”よる倍返しや“ほのおのうず”による交換妨害でラティアスを追い詰め……

 

『………キュウ』

 

『グォオオン!』

 

『ラティアス、戦闘不能!リザードンの勝ち!!』

 

 遂にリザードンがラティアスを倒した。それを見て興奮する弟を見て、それが容易でない事をハルカは悟る。

 

「伝説のポケモンに勝ったって事は、あのリザードンがラティアスよりも強かったってことかも?」

 

「いいや、ピカチュウで消耗していたとしても素の強さはラティアスの方が上だったよ。勝敗を分けたのは……熱意かな?」

 

「熱意?」

 

「ああ、あのジョーイさんはラティアスが認めていた事からも大したトレーナーだ。けど、少しラティアスの強さに驕っていた。それに対して対戦相手のサトシ君は“絶対に勝つ!”って気持ちに溢れている。彼は良いトレーナーだ、パパも昔を思い出す」

 

 そう言って画面を指差す父の指を追ってみれば、ピカチュウとリザードンを失い数的不利になっても、サトシの表情には恐れは無く、決して諦めずに勝利を掴み取る熱意に溢れていた。

 

「……もう少しでトレーナーになるハルカが、特に目標が無い事に思う所があるのは分かってる。だからこそ、最初はいろんな事に挑戦しなさい」

 

「でも……」

 

「誰だって最初は初心者だ。パパだって画面の彼だってそうさ。そうして、沢山の事に挑戦して、心の底から夢中になれるモノを見つけたら、その熱に従って挑みなさい。……それがポケモンバトルであれ、ポケモンコンテストであれパパは応援するよ」

 

 そう優しく言う父の言葉が胸にストンと入っていくのを感じたハルカは画面の中で繰り広げられるバトルを見る。サトシのドサイドンとジョーイさんのカビゴンがガチンコの殴り合いをしている。

 

 普段なら危なっかしくて見てられないが、今のハルカはジッと見ていた。その目は最初の興味の薄かったモノとは違い、小さな熱が籠っていた。そして気づく、画面のサトシが笑みを浮かべていた事に…

 

「……それだけバトルの楽しさに夢中になってるってことかも…」

 

 そう呟いた娘にセンリは笑みを浮かべて、自身も画面に映るバトルに目を向けた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 しかし、見た者全てが好意的な訳ではない。

 

「クソ!クソクソクソが!!」

 

 サトシ達と浅からぬ因縁があるクロスが胸に宿る憤りをぶつける様に近くの岩を蹴り飛ばしていた。彼が現在居るのは【テンセイ山】、伝説のポケモン・ホウオウの言い伝えで有名な山。ホウオウに強い執着を持つクロスはポケモンリーグに出る事なくテンセイ山の頂上を目指す。己の強さに絶対的な自信を持つ彼はリーグなど自分なら、いつでも優勝できると高を括っていた…サトシの活躍を見るまでは…!

 

「何であんな奴が!雑魚だった筈のヒトカゲが!」

 

 雑魚で役立たずのヒトカゲを捨てた己に突っかかって来た生意気な奴。絆だ友情だとポケモンを腑抜けにさせる弱者の筈のサトシがホウオウに認められた証である“虹色の羽”を持つ事が認められずに奪い取ろうとした。

 

『ハッキリ言うぜ。クロス、お前…弱いだろ?』

 

 なのに強者である自分のポケモン達は弱者であるサトシの未進化のピカチュウに敗北した。あれは初見殺しだったからだ、種さえ分かれば自分が勝つと勝敗を認めずにホウオウを求めてテンセイ山を目指す。

 

 その道中で娯楽になるとポケモンリーグの中継を見れば憎きサトシが映っていた。しかも奴は準決勝まで勝ち進み大活躍を見せる。

 認められない、未進化の雑魚であるピカチュウが伝説のポケモンであるラティアスに善戦するなど…!

 認められない、雑魚だと見限って捨てたヒトカゲがサトシの手でリザードンに進化して、伝説のポケモンであるラティアスに勝利するなど…!

 

 これじゃあ、ヒトカゲを捨てた自分が愚者ではないか…!しかも、テンセイ山の頂上に登ってもホウオウは一向に現れない。その虚無が、ホウオウが求めるのはクロスではなくサトシであるかの様だ…

 

「認めるか!認めてたまるか!……虹色の羽だ、アイツが強くなったのは虹色の羽の力だ…!アレさえ…アレさえあれば!」

 

 それを認める訳にはいかないクロスは、サトシの強さは虹色の羽の効力と考える。滑稽な話だ、サトシの強さは彼がこれまでの出会いと経験をポケモン達と力を合わせて築き上げた物だと言うのに……しかし、心の曇ったクロスは認められない。

 

「………………」

 

 故に気づかない。

 こんな場所に用は無いとテンセイ山を下りるクロスの影に…“ナニカ”が入り込んだのを…

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 そして現在、ここは…美しい街並みが特徴のカロス地方。そのカロス地方で緑豊かなアサメタウンで一人の少女がご機嫌な様子で荷造りをしていた。

 

「もう少しで出発よフォッコ!」

 

「フォコ!」

 

「“セレナ”ー!そろそろ出発よー!!」

 

「はーい!」

 

 ピンク色の帽子を被り、綺麗なブロンドの髪をロングにした美少女…“セレナ”が母の呼び声に反応して、相棒のフォッコと共に部屋から出てくる。

 

「親戚の皆んなに配るお土産、忘れてないわよねー!」

 

「大丈夫だよ、ほら!」

 

「ならばよし、それじゃあ行きましょう…マサラタウンへ」

 

「うん!行こうフォッコ」

 

「フォコ!」

 

 バッグを背負い、フォッコを抱いて母の後を追うセレナ。彼女の脳裏を過るのは、先日放送されたポケモンリーグ。そこで大々的な活躍を見せた…

 

(もう少しで…サトシに会える!)

 

 サトシだった。

 

 





 今回はサトシのリーグを見た各自の反応です。本当はヒカリとシンジも加えたかったでふが、二人はジョウト編の終わりに持ち越しました。


 そしてリコ達が登場した事に驚きでしょう。
 このssは数多のポケモン作品の要素を取り入れる事を到着に投稿していく予定で、リコロイ編とガッツリ絡み合います。

 なかなか、サトシとリコロイがクロスオーバーしたssは無いので、無いなら作れば良いと考えました。

 まぁ、ギエピーとか出してますし今更ですね。

 因みにサトシと邂逅するのは先の話をとか出しましたが、とあるキャラクターがオレンジ諸島編で一足早くリコ達と絡む話を書く予定なのでお楽しみに!!

 因みにオレンジ諸島編では、もう一つ他作品の予想と絡んだ伏線や話を出す予定です。

 そしてセレナですが、アニポケでサトシ主人公をやるなら彼女は外せないので早期に登場させる事にしました。

 諸々は次章のオレンジ諸島編で!

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