最近パソコンを買いました
ウレシイネ!
「おはよーございまーす」
"あ、イナリおはよう"
9時丁度にシャーレにつき挨拶をするとすでに仕事を始めている先生が挨拶をしてくる
「先生、今日は生徒さんとの用事は?」
"今日は特にないよ、呼ばれたら出ると思うけど"
「りょーかいです。」
しっぽを揺らしながら当番の生徒さんが書いてあるカレンダーを見る、生徒さんによっては何か用意するものが必要な場合もあるのでこれは欠かさず確認しなければならない
「今日の当番は〜...」
「私だよイナリ」
そう呼ばれ振り返ると、ビニール袋を片手に持ち少しご機嫌そうなカズサさんが立っていた
「あ、杏山さん、おはようございます」
"やぁカズサ、おはよう"
「おはよう先生、イナリ、ていうかイナリ苗字呼びやめてってば!、それに反応うすくなーい?私一ヶ月振りの当番だよ?」
「苗字呼びなのは業務中だからですしこれでも結構驚いてますよ...悪かったですね感情の分かりずらいモブ顔で」
「そこまでは言ってないけど!?」
「ていうか、杏山さん来るの早くないですか?当番って10時からじゃなかったでしたっけ?」
「あぁそれ?実はシャーレ近くのスイーツ屋さんで期間限定のスイーツ売っててさ〜...それ買うついでに早めに当番来ちゃった」
そのときIQ6億(自称)の男、狐塚イナリに電流走る
シャーレの当番には単純に先生を手伝いたい生徒さんの他に先生に恋愛感情を抱いている生徒さんも来る、考えてみればそりゃそうだ先生イケメンだししっかりした大人だし、キヴォトスの生徒の脳も壊れるってもんだ...
俺の考察によれば目の前の生徒さん、杏山カズサさんも先生に恋愛感情を向けている生徒さんの一人...それに加えシャーレ前のスイーツ屋は確かに期間限定スイーツの販売をしているがこれまでの傾向からすれば午前中...ましてや朝に売り切れるなんてことはそうそうない、俺よりもスイーツ情報に詳しいカズサさんがこのことを知らないはずがない...つまり...
カズサさんは限定スイーツを口実に先生にいち早く会いに来たんだ!!
(この間0.1秒)
となると俺が今すべき行動は...
「だからさ、久しぶりに3人でお茶でも「あー!!そういえばプリンターのインクと紙ってもうありませんでしたよね!?買いに行くついでに外回り行ってきます!!」...」
"えっあっうんありがとう"
「...」
「じゃあ行ってきます!多分二時間くらいしたら帰ってくるんで!ごゆっくり!」
ふぅ...これぞパーフェクトコミュニケーションというやつなのでは...?
やはり俺じゃあ役不足だったようだぜ!
出直すとすっか!
狐塚イナリはクールに去るぜ...
[シャーレ部室]
「はぁ〜......」
カズサは大きなため息をつきながらイスに座ったかと思うとドカッ!と音を立てデスクに突っ伏してしまった
「...私、イナリに避けられてるのかなぁ...」
「うーん...そんなことはないと思うんだけど、あの子普段は色々察し良いのに自分のこととなると一気に察し悪くなるからなぁ...」
「あ〜...そういう...」
(まぁでも...)
カズサは隣で資料を見つめる先生を見ながら思考に耽る
(先生と二人っきりっていうのは...イナリに感謝しなきゃかな...)
唐突に地面を蹴り椅子のローラーが出す軽快なカラカラという音と共に先生に近づき
うっすらと笑みを浮かべながら声を発する
「...先生、今週もお疲れ様、です❤︎」
外回り用のシャーレのコートを羽織りながら俺、シャーレの事務員こと
狐塚イナリは買い物を済まし、外回りをしていた、外回りといっても一般的な営業などは行わず、シャーレの周りで何か問題が起こっていないかを確認するのが主な目的のため、ほぼパトロールのようなものである
「あ!あれは...!」
外回りし始めて10分ほどになるが今日はびっくりするほど平和なので早めに切り上げてもいいかもな...
「ーい!イナリー!」
そう考えながら道を歩いていると広告に出ていた新作のゲームが目に入り足を止める
「あ、あれ?気づいていないようです...」
このゲーム新作出てたんだ...仕事してて知らなかったな...
「ーイナリー!」
えーどうしよ...買うか...?いやでも...
「ーイナリー!!」
前作めちゃくちゃ面白かったから買いたいけどゲームする時間ないんだよなぁ...積みゲーの消費もできてないし...
「イナリー!!!」
ていうか何かさっきから声が...近づいてきてる...?
「イナリー!!!!」
「おわっ!?」
しっぽに感じる強い衝撃のせいで素っ頓狂な声を出してしまう
少し普段より重く感じるしっぽを顔の前に移動させ、しっぽが重い原因である生徒さんと目を合わせ挨拶をする
「お久しぶりです、勇者アリス」
「はい!お久しぶりです!賢者イナリ!」
「アリスさん今日は冒険でここまで?」
「はい!今日はゲームセンターでレベル上げをするために来ました!あ、イナリも一緒に来ますか!?」
「あぁ、いえ俺は...」
「え...来てくれないんですか...?」
「うっ!?い、いや...俺には仕事が...」
アリスはさっきまでの元気が嘘のようにしょぼんとしてしまっている
「来てくれないんですか...?」
「行きまァす!!」
「!!来てくれるんですか!?」
「はい、行きましょう!」
「わーい!!」
...先生に連絡して帰ったら謝らなきゃなぁ...
[ゲームセンター]
「何からプレイしますか!?」
「そうっすねぇ...」
平日なせいか普段より人が少ないゲームセンターはそれでもワイワイガヤガヤと人々の楽しそうな声で溢れていた
「まずは...」
「アリスさん!そっちにゾンビ行きましたよ!」
「はい!アリスは対処を開始します!」
「す、すごいですイナリ!フルコンボです!」
「ふっ..."太鼓の鉄人"は得意なんですよ...」
「うわーん!アームの力が弱すぎます!フィギュアが取れません!」
「こういうのは金額が一定額に達するまでアームの力激弱にする設定とかありますからね...」
「...アリス、理解しました」
「あ、アリスさん?」
「アリス、この台を破壊します!光よ————!!」
「アリスさん!?!?!?」
「今日は楽しかったです!ありがとうございます!イナリ!」
「ええ、俺も楽しかったですよ」
「...ところで、時間は大丈夫ですか?」
「え?...あぁ!?もうこんな時間です!」
「ま、まずいです...17時までにはミレニアムについていないといけません...」
現在時刻は16時37分...電車じゃギリギリ間に合わないな...
"アレ"使うか...
「...アリスさん、もしかしたら間に合うかもしれません」
!ほ、本当ですか!?でも一体どうやって...?」
「あー...できる限りこれから見ることを他の人に言わないって約束できますか?」
「あ、悪魔の契約ですか...?」
「...まぁそれでいいです...」
イナリはアリスを連れ、人気のない路地裏に移動すると目をつぶり、力を体にみなぎらせた、力が体全体に行き渡り飽和し始めたところで目をカッ!っとひらくと
「!?」
ボフンとイナリの体から大量のけむりが吹き出した、濃い煙が晴れるとそこには...
「え...?」
「...くん」
人間より少し大きい金色のキツネが座っていた
カズサのエミュこれでいいのか分からねぇ
カズサのイナリへの好感度はlove寄りのlikeぐらいです
何かきっかけがあれはloveになるくらいで考えてます
癖ェ!!