スキル「コンティニュー」を持った、TS提督が艦これ世界で無双してみた   作:木村スバル

16 / 16
14、終わりに

この戦争は、現実の戦争と直結していない。

そうだろうか?

だが、いまや世界では大戦がはじまりかけている。

脇方はこの筆を執る。

 

三次元の諸君。タイ、カンボジア間の戦争の勃発は世界に伝播するものとす。

 

「脇方、悪役ぶらなくてもいいのに……」

高橋……。

「でも、脇方はよく頑張ったよ」

わかっているよ。

「もう、言葉がないんだろう」

わかっている。

「だから、そんなこと伝えなくてもいいんだよ……」

台中間で戦争が……。それから、ウクライナで……。EUは可視化されているが、門外漢だろうさ。

「でも……ヴォックスは思うよ。日本の方を持つって」

「ヴォックスも悪人ぶりすぎたよ」

「でも、皆思ってる。御子次第だって……」

 

かの君は、夢を叶える原炉と共に歩んだがついに亡くなった。

実は、二次元民は皆知っている。

除夜の鐘すらつれなかりけり。だ

高橋は言った。

 

「今日中に、なにかしなければ……な」

 

高橋は、もはや人間ではなかった。人の形たりえなかった。だが、生きている。戦争を終わらせなければならない。二次元ではなく、三次元の戦争を。

なにも、数字にかかずらっていてはいけないよ。

いいねの数だけが全てではないのだから。

と、宗教の教祖あたりは言うだろう。

 

「けれど、さ……脇方。この数が世界だって、言うやつもいるんだよ。悲しいけど、これって戦争なのよね」

「それは、そうだが……」

「戻ってきたな……」

「うん」

 

脇方は首を振った。

 

「御子に話を着けなくてはならない。戦争をすべて終わらせるために……」

 

飛鳥=R=クロイツは死んだ。

彼は、大方のことを知っていて、根源に繋がっていたが、裏側で彼の暗躍が事実になったのは、この物語の後のことである。

彼は、イリュリア連王カイ・キスクの影武者をしていた。

誰にも気づかれず、脇方にすら気づかれず、そっと化学炉のために邁進した。

御子は、中性子炉を創ったわけではないが、そこに数多の科学力が注ぎ込まれていたことは言うまでもない。

 

「ダメ、か……」

 

御子への電話は、通じなかった。

つーつーつーつー。

けれど、この電話を通じさせるためには?

諸君、戦争ではない。

もはや、これは戦争ではない。

とある少女を救うために、奔走する、白雪姫のような寓話である。

電話は、一本だけでいいのに、誰もかけられない。

 

静かに、世界が終わっていく音を聞いていた。

今日、なにかしなくてはならない。

なにか?

それはなんだろうか?

きっと、皆が心の内にあることだ。

頑張り給え、諸君。

二次元民は手を尽くした。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。