スキル「コンティニュー」を持った、TS提督が艦これ世界で無双してみた 作:木村スバル
この戦争は、現実の戦争と直結していない。
そうだろうか?
だが、いまや世界では大戦がはじまりかけている。
脇方はこの筆を執る。
三次元の諸君。タイ、カンボジア間の戦争の勃発は世界に伝播するものとす。
「脇方、悪役ぶらなくてもいいのに……」
高橋……。
「でも、脇方はよく頑張ったよ」
わかっているよ。
「もう、言葉がないんだろう」
わかっている。
「だから、そんなこと伝えなくてもいいんだよ……」
台中間で戦争が……。それから、ウクライナで……。EUは可視化されているが、門外漢だろうさ。
「でも……ヴォックスは思うよ。日本の方を持つって」
「ヴォックスも悪人ぶりすぎたよ」
「でも、皆思ってる。御子次第だって……」
かの君は、夢を叶える原炉と共に歩んだがついに亡くなった。
実は、二次元民は皆知っている。
除夜の鐘すらつれなかりけり。だ
高橋は言った。
「今日中に、なにかしなければ……な」
高橋は、もはや人間ではなかった。人の形たりえなかった。だが、生きている。戦争を終わらせなければならない。二次元ではなく、三次元の戦争を。
なにも、数字にかかずらっていてはいけないよ。
いいねの数だけが全てではないのだから。
と、宗教の教祖あたりは言うだろう。
「けれど、さ……脇方。この数が世界だって、言うやつもいるんだよ。悲しいけど、これって戦争なのよね」
「それは、そうだが……」
「戻ってきたな……」
「うん」
脇方は首を振った。
「御子に話を着けなくてはならない。戦争をすべて終わらせるために……」
飛鳥=R=クロイツは死んだ。
彼は、大方のことを知っていて、根源に繋がっていたが、裏側で彼の暗躍が事実になったのは、この物語の後のことである。
彼は、イリュリア連王カイ・キスクの影武者をしていた。
誰にも気づかれず、脇方にすら気づかれず、そっと化学炉のために邁進した。
御子は、中性子炉を創ったわけではないが、そこに数多の科学力が注ぎ込まれていたことは言うまでもない。
「ダメ、か……」
御子への電話は、通じなかった。
つーつーつーつー。
けれど、この電話を通じさせるためには?
諸君、戦争ではない。
もはや、これは戦争ではない。
とある少女を救うために、奔走する、白雪姫のような寓話である。
電話は、一本だけでいいのに、誰もかけられない。
静かに、世界が終わっていく音を聞いていた。
今日、なにかしなくてはならない。
なにか?
それはなんだろうか?
きっと、皆が心の内にあることだ。
頑張り給え、諸君。
二次元民は手を尽くした。