スキル「コンティニュー」を持った、TS提督が艦これ世界で無双してみた   作:木村スバル

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いかがでしたでしょうか。の~ん。


1,プロローグ

私は高橋圭一。

体は男であるが、精神は女性である。

この名前は、この世界に生まれた時についた名前。

気に入ってはいないが、艦娘たちは皆、この名前で私を呼ぶ。

これは、私の物語であると同時に、戦争である。

だが、戦争は物語ではない。

戦争というものは、「得体のしれないもの」と思われるかもしれないが、それは平和の中にいる君たちが、経験していないものだからであって、戦争は実態をともなった悪である。

それは、戦争というものを体験した私であるから言える。

戦争は、悪である。私はその中を悪として生きた。生きざるを得なかった。

私は、中尉から提督に赴任して、大将までをかけぬけた。

スパイと呼ばれたこともあったし、敵国に俘虜に取られたこともある。

前置はこれぐらいにして、この物語をたどることにする。

 

◇◇◇

 

目が覚めると、――私は立ったまま寝ていた。

目がくらむような空が青かった。

山の向こうに、飛行機の飛ぶ音がし、そしてその音がこちらからあちらに、突き抜けるように聞こえる。

九四式水上偵察機だ、と思った。

エンジン音と風切音が同時に聞こえる。

朝方の光の差し込む和室の縁側に、私は一人突っ立っていた。

ここはどこだろうか。

股下がすーすーする。

ふんどし一丁でズボンも履いていない。

三度、瞬きをする。

なぜ、ふんどしをと思ったのだが、私自身も良くわからなかった。

体の上は、第二種軍装を羽織っていた。

手には、白い手袋をはめていて、白い精悍な軍服の上がなぜか着慣れていることに私は疑問を抱かずにはいられなかった。

肩についた階級章を見て、私は自身が中尉だとわかった。

私はミリタリーオタクである。

転生する前は、女だてらに、模型製作を趣味としていた。

だから、この状況に、違和感は覚えども、やらなければならないことは、わかった。

そう、すぐに理解した。

九四式水上偵察機、軍服、階級章。

情報をつなぎ合わせて考えると、ここが大日本帝國であり、海軍があり、おそらく戦争中だということがわかる。

そして、目の前を一人の艦娘が走ってきた。

 

「提督、提督!」

 

鳳翔である。

彼女は軽空母で、世界で初めて造られた空母だ。

桃色の着物は、彼女のそのお艦とも呼ばれている性格を、ほのかに表しているようにも見える。

そして、私の姿を目にいれると、顔を赤くしてつぶやいた。

 

「あら……、提督。いかがされましたか? そのようなお姿ですが……」

「すまん、ズボン……」

「……はい!」

 

顔を赤くしてかけていく鳳翔は、正直言って可愛かった。

私は、提督か……。そして艦娘……。

艦娘とは、ゲームに登場する、艦艇を擬人化した、少女たちのことを指す。

ということは、あれだ。どうやらここは、艦これの世界であるらしい。

 

「ここは、どこだ?」

 

と、つぶやくと

 

「佐世保鎮守府ですよ」

 

と、赤城が後ろからやって来た。

彼女も、そのぽってりとした頬が、愛らしい。赤い袴がいかにも一航戦という肩書にふさわしい。

武装をしていない彼女は、丁寧に頭を下げた。

 

「提督、ご着任おめでとうございます。しばらくですが、お休みになられますか?」

「休む? なぜだ」

 

私は、いかにもはばかられないように述べた。

ごく、きりりとして。

 

「明日から、戦闘がはじまります。大本営から指示が」

「お前たちを使うのか」

「そうです。そのために、お休みになられたほうがよろしいのでは?」

 

私は、微動だにしなかった。

戦争がはじまることよりも、目の前の赤城の巨乳に目が行った。

ふんどしの恥じらいもあるにはあったが、正直、揉みたいと思った。

 

「提督、おズボンをお持ちいたしました」

 

と、鳳翔が白いズボンとベルトを手にやって来た。

 

「ありがとう」

 

と口を濁し、私はズボンに足を通した。

気まずかったのだ。なにせ、こんなほよほよのほっぺたの美少女二人に囲まれて、ふんどし一丁なのだから。

この次に来た言葉が私を当惑させた。

 

「本日のお夜伽は、どの艦にされますか?」

「はぁ?」

「夜伽って、夜伽か?」

 

鳳翔が下をうつむいて言った。

赤城は静かに、

 

「私でいかがでしょう」

 

と、顔を赤らめる。

 

「本日の夜、参ります」

 

私の返事も聞かないままに、話が進む。どうしよう……。

というか、私の男性器がしっかり機能しているのか、確かめたいとは確かに思うところではある。

 

「そんな格好をしていらっしゃいましたから、昨晩もお盛んだったのかと……」

 

と、鳳翔が耳に口を近づけて言った。

 

「んなアホなぁ」

 

まぁ、とにかく驚かずにはいられなかった。

私の貞操については、ここではとやかく言いたくない。

諸兄よ、艦娘でオナニーをしたことはあるか。

艦娘を抱きたいと思ったことはあるか。

私はある。

かくして起こった、私の憑依転生は、風雲急を告げる事態へと、発展していくのであるが……。

あ、言っていなかったけど。

これが憑依であるというのは、後に私の名前高橋圭一という名前を紐解けばわかった。

彼にはしっかりとした、生まれがあり経歴がある。

そして、ぺーぺーの新人提督として、佐世保鎮守府に召集されたのだ。

私の記憶は、まだ憑依する前の、現実世界のものがしっかりとしていた。

だからこそ、私はおちゃらけるわけにはいかないと思った。

この頃の軍事体制については、概ね理解があたったし、おそらく断れば腹を切らされるぐらいのことは、容易に予想がついたからだ。

 

 




エロはないです。
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