さっき見た夢の話を書きました

1 / 1
さっき見た夢の話

テレビでニュースがやってる。

なにやらどこかの監獄の中で「プチ脱走」があったらしい。

どうも屋外で作業をしていた囚人が唐突に走り出して、すわ荒事かと色めき立つ看守たちと鬼ごっこをしたのだという。それも一時間少々。

でも刑務所敷地内のことだし、けが人もなし、そうした囚人も、理由は「なんとなく」だそうだから、「プチ」なんだと。

 

ふーんって思いながら夕ご飯を食べきる。楽しかったのかな。

お母さんとお父さんにおやすみって言って、自分の部屋でアイマスクをつけて寝る。

はみがきはしたんだっけ。

 

ふと目を覚ますと窓の外はまだ暗い。暗闇の中、ぼんやりとした時計を眺めるとたぶん3時くらい。

 

なんとなく、パジャマのまま、きのみきのまま、外に出る。アイマスクは額の上。

 

どこにいこうかな。最近は行ってないちょっとだけ遠いブックオフがいいかな。そうしよう。

歩く。くつははいたかな。

 

早めに寝たし、早めに起きたのにすごく眠い。なんとなく目を閉じて、また開くと、歩いていて、気分がいい。寒くはない。なんだか暖かい。

歩いてると考える。

ブックオフはやめようかな。やっぱり遠いしな。でもな。また目を閉じる。

そういえばいまやってるのかな。そういえばやってないかもな。また目を開ける。

でももう半ばくらいにはきてるしな。あれでもこっちであってたっけ。

 

閉じて

開けて

閉じて

開けて

 

夜の街はいつもと違う、なんていうけど別にそんなことはない。いつもの街、いつもの景色、いつもの自分、いつもの地元。人はいないけど。いつかは違った気もするけど。

 

徘徊老人、なんて言葉がよぎる。こんな気持ちなのかな。思ったよりも気分のいいものらしい。

 

なんとなく、足を止める。なんだかめんどうだな。それに眠い。ああでも、止まるなら帰らなくちゃ。ここからどうやって帰ろう。もうずっと遠いのに。

 

周りを見渡す。アイマスクをおろす。

 

何かを言われた気がする。ぼんやり。

横に家が見える。あれ、ならアイマスクは額の上?

 

車の中だ。横にハンドルを握ってるお姉さんがいる。

なんか、夜はあぶないとか、魔法少女のつとめがどうとか。魔法少女がいるのって聞いたら困らせちゃった。冗談だったらしい。

 

たぶん道のまん中で立ってたから心配してくれたんだと思う。いいひとだ。

クルマに乗った覚えはないけど、ねむかったから、そういうこともあると思う。

 

家に入った気がする。お姉さんはまだなにか話してたような。お父さんにもお母さんにも今日はまだ会ってない。まだ夜だ。

 

おしまい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。