わたしが主人公の2次創作なんて…ムリムリ!(※ムリじゃなかった⁉︎) 作:れな悪教徒
せっかくの学校パートなので。
クインテットのみなさんには登場してもらいましょうね〜。
それぞれのファンの方には申し訳ない!
アンケート置いておくからその熱い想いを投げつけていってくれ!
そんなわけで、翌日の学校。
グループワークが多いカリキュラムに便乗して、紗月さんの作戦は決行された。
題して、『友達増やしてヘイト分散』作戦!
わたしはその被検体第一号である。
「あ。れなちゃ───。」
「瀬名。私と組んでもらえないかしら」
「え!? 紗月ちゃん!? う、うん。いいけど…」
「そう、よかったわ。」
「ふむ? なら、私はれな子と…」
「さ、佐上さーん。一緒に組みませんか?」
「…甘織さん? …わたくしと…ですか?」
「ほら、紗月さんが紫陽花さんと組むみたいで…」
「……なるほど。…わたくしでよろしければ…喜んで…お相手いたします…。」
「ありがと! 助かるよ!」
「いえ…こちらこそ…。まさか…お昼時以外で…紗月様と瀬名さんの…逢引きが見られるとは…。」
「ただのペア活動だよ…?」
「⁇??」
「マイマイ大丈夫そ? アタシで良ければ組むよ?」
「ふ、ふふ…級友と仲を深めるのも大切だからね…。よろしくお願いするよ…」
*
「さ、佐上さーん」コソコソ
「…フ。…んん。」サッ
「…甘織さん? どう…されたのでしょう?」
「消しゴム忘れちゃってさ…貸してもらうことってできます?」
「なるほど…。かまいませんが…」
「ありがと! …あれ? コレ。紗月さんと同じやつ?」
「…さすが甘織さん。そちらは…紗月様愛用の品で…同シリーズの中でも───。」
「徹底してるなぁ…」
「れなちゃん…? 消しゴムくらいあげるのに…」
「なら借りるにゃあ。消しゴムトレードだぜぃ」
「えっ、香穂ちゃん? …あっ猫ちゃんだ…こういうのちょっともったいないよねー」
*
「佐上さん」コソコソ
「…ンミッ!?」サッ
「…な、何用ですか…? 甘織さん」
「いやー、厚い本だから何読んでるのかなーって」
「…あぁ…ハリーポッターで…ございます」
「ハリポタ? でもなんか、図書室のやつと違うような…」
「…良い目を…お持ちです…。これは…わざわざお取り寄せした…英語版…なのでございます。」
「え? 何でわざわざ英語版?」
「先日…紗月様が…本屋で見ておりましたので……」
「あー、さすがブレないね…」
「…ちなみに…全然読めません」
「イカれてんね!?」
「れなちゃん…?」「れな子……?」
「わー、あーちゃんマイマイ!これ見て!猫ちゃん!キャワじゃない!!?」
「あ、かわいー!」「ふむ、飼い猫か…日々の癒しにはもってこいだね」
「ふー……フォローする身にもなって欲しいにゃぁ…」ボソ
*
「佐上さん」コソコソ
「ふぁ…!?」ビク
「…甘織さん…! 普通に…声を…かけてくださいませ…」サッ
「ごめんごめん! お昼たまには一緒にどうかな?」
「今日は…一段と…絡んでくるのですね…」
「ほら、昨日紗月さんのことでお話ししたじゃん? だからもっと仲良くなれるかなぁって」
「かなり一方的に…話してしまったのですが……。貴女は…すごい人でございますね」
「わたしはかわいいからね!」
「ふふ…確かに…声と顔だけは…一級品です」
「そう! わたしは面と声だけの女! …って。めちゃくちゃ失礼だな!?」
「」「」
「新鮮な死体が転がっておる…」
「これは…想定外ね…。」
「今のれなちんは、ちょーっと自己肯定感高めだからにゃあ…」
***
さてさて、時間は過ぎてお昼休み。
鏡花ちゃんとお弁当を食べ終わったわたしは。
なぜか空を眺めて黄昏ている真唯達を、ツンツンして遊ぶ香穂ちゃんの横を通り抜けて。
図書室に向かう廊下を、紗月さんと並んで歩いていた。
「で、首尾はどうかしら」
「えっと、仲良くはなれてると。思うんですけど…」
「ええ」
「紗月さんの方見るのは、止められないと思いますよ?」
「あら? なぜかしら」
綺麗な髪を靡かせて、紗月さんが振り返る。
向けられた流し目は艶美な魅力に溢れ、改めてこの人。美人だなぁと実感する。
それにため息を一つ。口を開く。
「だって、今も……あ、逃げた…。」
視界の端に映る小さな人影。
コチラを見ていた紗月さんには、見えなかったかもしれないが。
わたしはその人影が、とある少女のものであると確信していた。
「というか、紗月さんが美しすぎるのが悪いんですよ。なんですかそのサラサラの髪!」
「気持ち悪いこと言わないで頂戴。何、あの子のがうつったの?」
「そりゃ、隙あらば紗月さん語りするんですから…」
「そう……光栄、と言えばいいのかしら…」
やれやれと首を振る紗月さん。
ここで悪態を吐かないあたり、意外と佐上さんの事は気に入ってるのかもしれない。
「とにかく。このままじゃ拉致が開かないので、目標を決めましょう!」
「目標?」
「はい、目標です!」
わたしの言葉に足を止め、首を傾げる紗月さん。
そんな彼女に肯定を返す。
そう、目標だ。
そもそもやめさせたいだけなら、別にわたしなんかいらない。
特に理由がないなら、紗月さんはその人との関係をバッサリ切り捨てるタイプだし。実際、そうして一本線を引いてる所は見かけたことがある。
それをしてないってことは、何かしら理由があるはずで。
ならばそれを達成できる目標ラインがどこかにあるはずなんだ。
「まず、第一前提として。わたしに相談してるってことは、少なくとも仲良くはしたいって事でいいんですよね?」
「まぁ、そうね。お得意様は大事にしたいもの…」
顎に手を当て、頷く紗月さん。
そんなちょっとした仕草も美人がやると様になるものだ。
「でも、このまま追いかけられるのも困ると…」
「えぇ、こんなストーカー紛いなこと続けていたら。通報されかねないもの…お得意様が減るのは困るわ」
口にしながら、眉根を寄せる紗月さん。
こう見えて優しい女である。
まぁ、同時にそれだけじゃ動かない女でもあるわけで…やっぱりなんか理由あるよな…これ。
「なら、佐上さんの想いを受け止めて、お付き合いすると言うのは?」
「論外ね、勉強の時間が減るし…何より、あの子が話しかけてこないのだから…」
そして、真唯と言う巨大なライバルを追いかける。
常に忙しい人でもある。
わたしみたいに、ゲームしかやる事のない人間とは違って、自分磨きで時間がないのだ。
まぁ、とりあえず真唯ほど親しくはない。と…
うーん、困ったな。
これ、現状維持でいいんじゃないの?ダメなの?…ダメかぁ…。
「はぁ…それで。何か思いついたかしら?」
「えっと、じゃあひとつだけ───。」
となれば、わたしができることはただ一つ。
「───は?」
わたしが、あの子の背を押してあげることくらいだ。
***
キンコンカーンコーン
放課後を告げるチャイムがなり響き、紗月さんとアイコンタクトを交わしたわたしは立ち上がる。
向かうのは当然。佐上さんの席。
相変わらず、紗月さんに向けて視線を送っている彼女にこっそり近づき、そのすぐ近くにしゃがみ込む。
口に手を添えて…耳元へ……
「佐上さん」コソコソ
「んン…!?」ビク
小柄な少女の肩が跳ねる。
……ふぅ、いい仕事したぜ…。
これも今日一日でだいぶ見慣れた光景だ。
どうやら佐上さんは耳が弱いらしく、耳元で囁いてあげると、とってもかわいい反応を返してくれるのだ。
───あ、別にやりたくてやってるんじゃ無いよ?
紗月さんの方見てる時は、全然反応返してくれないから仕方なく……仕方なく……ね?
「また、紗月さん見てたんだ?」コソコソ
「日課で…ございますので…」サッ
やや無表情気味の顔がこちらに向けられる。
その耳は羞恥からか赤く染まり、心なしか、ジト目で見られているような気がする。
「ほんと、紗月さんのこと好きなんだね?」
「ええ…当然に…ございます。…紗月様は…わたくしの運命の方…で、ございますので」
「運命…か…」
ロマンチックな事を言う子だ。
おそらく、占いか何かを真に受けて。
運悪く、紗月さんの気まぐれで堕とされてしまったのだろう…。
彼女は、このまま想いも伝えられずに、高校三年間を終える事になるんだろうか……。
──いや、それは…。
かなり…悲しいことなのでは…?
「……ねぇ、佐上さん。」
それに思い至ってしまったからか、わたしの口が開く。
おい、何を言う気だと、理性が困惑した声をあげ。
頭の片隅がズキズキと痛みだす。
「はい?」
「もし、よかったらなんだけどさ……」
ただでさえわたしには悩みが絶えない。
香穂ちゃんのお手伝いだって、真唯や紫陽花さんとの関係だってまだ、結論が出ていない…それでも…。
──この子が勇気を出しても、紗月さんが受け止めてくれないなら…
──この子が勇気を出さなくても、しあわせな未来が来ないなら…
「三時間だけ、わたしに鞍替えしてみない?」
───カワイイワタシが、幸せにしてあげればいいんじゃない?☆
かわいいれな子(コズミックホラー)これもう、なんか精神乗っ取る系の怪異でしょ…。不完全な催眠で挙動がバグってしまわれた…
ちなみに紗月さんの言うお得意様は、必ずしも鏡花ちゃんの事を指してはいません。
紗月さんは依頼されればなんでもこなす、プロの傭兵の様な女だからな…
次回は想いの後押し〜デート編〜お楽しみにー!
原作で好きなキャラは?
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ムリムリ凡人自称系女子 甘織れな子!
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イケメン超人完璧女子 王塚真唯!
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ふわふわ純真天使系女子 瀬名紫陽花!
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サバサバ秀才努力系女子 琴紗月!
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わんぱく詐称インキャ系女子 小柳香穂!
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ツンツン超シスコン系女子 甘織遥奈!
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毒虫撲滅過激派女史 花取単衣!
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他のヒロイン(5巻以降)が好き!
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他のサブヒロイン(公式ss)が好き!
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モブ男子いいよね…いい…