何の気なしに二次小説を書くと決めた時、偶然手元にあったのがいぬぼくだったので、つい勢いで最終回を終えたキャラクター達のその後を書くことにしました。
まず最初は、双熾を連れて凛々蝶の両親に会いに行った時の話しとして描きました。原作を読んだ人しかわからないネタばかりになっています。
初投稿で至らないことばかりだと思いましがよろしくお願いします。

PS.タイトルのsequelは後日談と言う意味で使いました。


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あらすじにもある様に、今回は凛々蝶と双熾の春休みの話しです。
下手くそだと思いますので、今後のためにも厳し目の評価をいただけると助かります。


今までとこれからの家族

僕は、家族と親しげに触れ合った事はないけど特に父は苦手だった。

だけど、僕は百鬼夜行を含む一年間の妖館での日々のなかで、人は良くも悪くも他人と関わらず生きるのは難しい事を知った。関わろうとしない限り理解する事ができないことも知った。

今度は僕から家族に歩み寄ってみようと思う。

簡単にはいかなくても、もしそれで疲れてしまったって、

僕には妖館のみんなが、それに彼が居るから…

 

 

 

妖館の入り口。僕と御狐神くんは迎えの車を待っていた。

「凛々蝶様、僕なんかが付いて行ってもよろしいのでしょうか?」

「様じゃないだろう。それに、付いて来て欲しいと言ったのは僕なんだから気にしなくていい。」

「そうですが、せっかくの家族水入らずなのに…」

「だから、気にしなくても大丈夫。それに、僕は君のことを正式に恋人として紹介したいと思っている。それなのに君がいなくてどうするんだ。」

すると、急に御狐神くんが顔を隠して俯いてしまった。

どうしたのだろうか?何か間違ったことを言ってしまったのだろうか? などの幾つもの不安を抱きながら、

「み、御狐神くん…、大丈夫か?」

「あぁ、こ…恋人なんて。 僕の様な卑しい犬には勿体無いです。」

「だから、そういうのはもう辞めろと言っているんだ、僕は。それに、自分のことを卑しい犬だなんて言わないで…、」

プップーと間の抜けたクラクションとともに僕らの迎えの車が来たため、僕は最後まで言葉続けそこねてしまった。それを少し気にしながら僕は車に乗った。

 

 

 

今回の家族での食事は、僕から提案した。これまでのことや、彼のこと、そして僕自身のこと話し知ってもらうために…。

 

 

 

場所は、いつもの和食料理屋。すでに、父達は着いていたらしく、足早に僕達は中へ通された。

通された座敷には、奥から順に母、父、妹と並び、机を挟み対面する形で僕の席が用意されていた。

当たり前のように僕は席に着き、彼は僕の後ろに控えるように座った。

 

「本日は、御足労お掛けしました。」

と、僕はいつも通りの他人行儀な挨拶をし、いつも通りの態度で、いつも通り緊張をしていた。

(やはり、僕は変われないのかも、…)

などと、考えながら俯いてしまいそうになるのを僕は耐え、父に視線を向けた。そこには、いつも通りの僕の苦手な高圧的な父の顔があった。

 

 「未だ雇っていたのか。凛々蝶」

父は徐にそう呟いた。  

 

「私は、あれほど言ってやったのに伝わっていなかったようだな?その男がどのような男か。」

 

やはり父は彼が気にくわないらしい。だが、僕もここで引き下がるつもりはなかった。

 

「お言葉ですがお父様その時僕も言ったと思いますが、側面だけを見て他者のことを決めつけるのはいささか小物のようではないか、と」

 

 「二人ともやめましょう。これか食事をするんだから」

 

空気が悪くなっていくのを感じた母が仲介に入ってくれたお陰で僕は不意に落ち着きを取り戻した。どうやら父も同じ様だ。だが、この様子では本題に為ったら何を言われるかわかったものではない。と思うとつい緊張が走ってしまう。けれど、今日は話をするために僕はここにきたのだ。

「お父様、お母様、僕はこちらの御狐神双熾さんと婚約を前提にお付き合いをしています。妖館での日々の中、人と関わることを拒んで来た僕に対して彼は根気良く、常に変わらず接してくれました。そのお陰で僕は人と関わることができるようになりました。だから、僕はもう一人になって逃げるのはやめて、もっとちゃんとした自分になって、御狐神くんの側に居たいです。」

言ってしまった。僕は、彼の前ですら言ったことがないのに。凄く恥ずかしい、けれど後悔は微塵もない。言いたいこと伝えられているのだから。

すると、父は僕から視線を外し御狐神くんを睨む様に見据えて言った。

「フンッ、お前が凛々蝶のSSかっ。

年端もいかない娘を誑かして楽しいか?全く妖狐という

のはいやらしい自制の聞かない妖怪だな」

 

余りにも、酷すぎ父の言葉に怒りを露わにしそうになった僕を制止する様に御狐神くんが立ち上がり父の元へ歩み寄り手を取って、

 

「お義父様…、ああ…凛々蝶様はお義父様似なのですね お会いできて光栄です…!」

 

と息を荒らしながら彼は父対して言い切った。父は困惑を隠せずにいるのが目に見えて分かった。無論、口調を含む性格面に関すことなの分かるが、余りにも急すぎる行動だった。そんななか平然母は僕の元へ歩み寄り御狐神くんのことを、

 

「変わった彼氏ね。」

 

と呟いた。その言葉に、「うん」と呟くことしかできなかった。

 

 

 

その後は、呆然としている父を余所に皆で食事を始めた。母とは、百鬼夜行を含む僕達の長きに渡る一年間の話をした。彼に幾度となく助けられたことや、たくさんではないかもしれないけど僕にも友達が出来たこと、そんな語り切れそうもない話を僕は話した。そして最後に、

 

「私にはずっと思い続けて来たとことがありました。お父様、お母様に、私のことを先祖返りとしてではなく1人の娘として接してもらうことでした。だけど、そんな事は大事じゃないのかもしれないと、今日お話をして思いました。」

 

と思いを伝えることも出来た。あとも母とは話を続けた結果これからも話しをする機会を増やす結論となった。また、母はどうやら御狐神くんとの事も許してくれる様だ。父とは追い追い話して行こうと思って居る。

 

 

 

 

「本日は、ありがとうございました。」

 

と僕が締めの言葉を述べて今日の食事会は終わった。帰りは行きと同じく白鬼院の車で妖館まで送ってもらった。ただ、帰り際父が御狐神くんと何か話をしていたことが唯一の気がかりだった。この前母から聞いたこともあり、父が僕と同じ虚勢を張る癖があるのは知っていた。だからこそ父のさっきの様な発言があり、だからこそ僕の知らないところで彼が何か言われていないか心配になる。そんな僕の心境を余所に車は妖館に到着した。

「今日は運転して頂きありがとうございます。」

運転手へ労いの言葉を掛け、車が去るのを見送った後意を決して彼に聞いて見ることにした。

「先程の父の発言に関しては本当に済まない。それと、帰り際父から何か言われていなかったか?」

「はい。確かに、『精々、これ以上お前の様な悪い虫が娘に近付かないように守ってやるんだな。お前の様な卑しい妖狐でもそれぐらいはできるだろう?』と言われました。」

「本当に済まなかった。」

「いえ、謝らないでください、凛々蝶様。きっと、お義父様なりに私を認めてくれたのだと思いますから。お気になさらずとも大丈夫です。」

「君が気にしていないのなら良いのだが。何と無く心配だったから。でも、君の言葉を聴いて安心した。それと、今日は済まなかったな 。君を僕の用事に付き合わせて。着いて来て欲しいと、言えば君は必ず僕に着いて来るだろうことは容易に想像できるのだけど、今日は側に居てくれて嬉しかった。本当にありがとう。」

「『ありがとう』だなんて勿体無いです、凛々蝶様。」

「そういうものなのか?まあいい。そんなことより、そろそろ言ってもいいだろうか ?御狐神くん、いつまで君は僕のことを様付けで呼ぶつもりなんだ。」

「…では、凛々蝶様も「御狐神くん」ではなく双熾とお呼びください」

「なっ何でだ 今は「凛々蝶様」の矯正中であって僕は関係ない!」

「「双熾」と呼んでくださったら僕もすんなり「凛々蝶様」とよべるきがするのです…です」

「うっ、じゃあ…、双熾…、さん…」

「…!……っ………っっ」

「寧ろ言葉を失っているではないか!も、もう良い。部屋に戻るぞ。」

「はい、凛々蝶さん」

 

そんな話をしながら僕は彼と妖館へと戻って行った。

 

 

 

 

 

今回の食事会にどれほどの効果があるかは分からない。けれど、出来る限り話せる限りのことを自分なりにはやれることはしたと思う。だから、後悔は確実にないと胸を張って言える。それが、何よりの成果なのもしれないと僕は思うことにした。

 

僕の部屋に着いた。僕は御狐神くんのいる方へ向きを直し呟く様に今朝言いそびれたことを扉を締めながら言った。

 

 

「御狐神くん、もう自分を卑下する様なこというのは辞め にしないか?君は自分が嫌いなのかもしれないが、僕は…今の君が『大好き』なんだから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうだったでしょうか?後で振り返ると山場もなにも無い文章になってしまいました。
こんな下手くそな文章を最後まで読んでいただきありがとございました。また、機会がありましたらほかのキャラクター達のその後も書いていきたいと思います。

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