まあ面白ければいいか♪
とりあえず5.5周年のガチャを頑張らないと!!
「あぐっもぐっ・・・もぐもぐっ」
「トレーナーさん、そんな勢いよく食べては消化に悪いですわよ・・・お茶も飲んでくださいな」
「トレーナー、タマが作ってくれた豚汁もあるぞ」
「トレーナーさん・・・すごい食欲・・・」
午前の競技が終わり、グレトレは観客席に居たオグリたちの元でお昼を食べていた。
お弁当はタマが端正込めて作ってくれたおにぎりにおかず(だし巻き卵、ロールキャベツ、たこさんウインナー)、豚汁をそれぞれ味わいつつも勢いよく食べていた。
がっつくグレトレにマックイーンとオグリはお世話をし、ミラ子は食べっぷりに舌を巻いている。
「そう言えば、・・・タマは何処行ったんだ?」モグモグ
「トレーナーさん、喋りながら食べるは、はしたないですわよ・・・タマさんは確か、これから競技に参加するとだけ・・・」
「タマも何をするかは聞いていないようだったな・・・」
「あ~だから制服のままで行ったんだね」
いったい何の競技をするのやら・・・そう思っていると運動場の方にウマ娘が何十人と入場してきた。
タマモクロス、メジロラモーヌ、マルゼンスキー、ニシノフラワー、スーパークリーク、ウオッカ、ヒシアケボノ、ヒシアマゾン、マチカネタンホイザ、マチカネフクキタル、シーザリオ、スマートファルコンそれと他十数名が会場に集まっていた。
「なんだなんだ?」
「何が始まるんですの?」
「っていうかこの面子は何?」
「マジでわからん・・・」
お昼を食べていたグレトレも箸を止め、いきさつを見守る。
すると、壇上に理事長がまた現れる。
「諸君!!お昼休憩の最中、第三種目を行わせて頂く!!しかし今回はトレーナーが出場するのでなく、それぞれの担当バたちに競ってもらう。題して三種目目は・・・奥さまはウマ娘選手権!!!」
『!!!!!!!!!!!』
理事長の言葉を聞いた観客席に動揺が走る。
「なお!今回のメンバーはくじ引きによる抽選で行わせて頂いた。勝敗は先に膝を着いたものの負けとする!なお暴力は禁止とさせて頂く!!それでは開始っ!!!!!!!!」
ざわざわ~~ ざわざわ~~~
突然のルール説明に困惑する観客と出場者達。
「なんだこの適当な種目は!?」
「え、トレーナーさんは聞いていませんの?」
「俺たちはこういった種目をランダムで行うから覚悟しておけとしか聞かされてない・・・」
「っていうか・・・出場者のウマ娘たちのトレーナーって全員男性だよね・・・くじ引きとかうそじゃん!!」
困惑するマックイーンとグレトレにミラ子は出場者の面々を見て、運営側の思惑を疑わざる得ない反応を見せる。
「なんや急に呼ばれたと思ったら・・・こんなんわけ分からん・・・」
「そうね・・・直接じゃなく、膝を着かせるなんてどうしたら・・・」
タマとマルゼンが突然の競技内容に困惑する。
他の出場者も困惑しながら周りを見る。
そんな中、一人のウマ娘が声を出す。
「つまり・・・・愛を語り合えば良いという事ね・・・」
「ラモーヌ!」
リンとした声を上げたのはメジロの淑女であり、周囲から年齢偽ってんじゃないのともひそひそされているメジロラモーヌであった。
「なんだい!トレ公との惚気を言えば良いってことかい?」
「え~~ふぁ、ファル子、恥ずかしいな・・・」
「わ、わたしもです・・・」
何となく意味を察したヒシアマゾンの言葉にスマートファルコン、ニシノフラワーが恥ずかしそうにする。
「わかりました。では私とトレーナーとの絆を自慢させて頂きましょう」
「お前のトレーナー、この前キャバ嬢とデートしてたやん」
「ぐはっ!!」ドサッ
『シーザリオOut~~♪』
ルールを理解したシーザリONであったが、タマのツッコミによる、かいしんのいちげきを喰らい、思わず膝をついてしまう。
すると、懐かしき音声が運動場に響き渡る。
「なんでやねん・・・」
色々とツッコみたいが、何となく疲れると思ったタマは一言で纏めた。
「やるじゃない・・・流石、白い新妻ね」
「誰が新妻や!!!・・・・・・もっと言ってー!」
ラモーヌの賞賛に少し調子に乗り始めるタマ。
すると、次に声を上げたのは、スーパークリーク。
「これはこの場で誰が一番の奥さまを決める競技・・・でしたら私に分がありますね♪こう見えて子供のお世話は大好きなんです♪トレーナーさんからも将来はいいお母さんになるって言って貰ってます♪」
可愛い顔でドヤッとしながら惚気も交えて宣言するスーパークリーク。
確かに実家が託児所で、子供のお世話など勝手出る彼女は奥さまにふさわしいであろうことは、大きなアピールポイントである。
しかし、そんな彼女に対し、ラモーヌは目を細める。
「あら・・・あなた本当に赤子の世話を出来るの?いつも変なお遊戯でトレーナーさんに構っているだけじゃないのかしら?」
「な!そんなことありません!ラモーヌさんこそ子供のお世話をしたことがあるんですか!?」
ラモーヌの言葉にむっとしながら返事をするクリーク。
しかし、ラモーヌは小さく息を吐くと、まっすぐな視線をクリークにぶつける。
「・・・実家が託児所といっていたかしら・・・・確か、託児所は2歳以下の赤子は預からない所が多いと聞くけど・・・あなた0歳の子の世話をしたことがあって?」
「・・・・・・・あ、ありません・・・・ですが、ラモーヌさんだってそんな経験が――」
「アホかクリーク・・・こいつのトレーナー、生後間もない赤ちゃん連れてトレーナーしてた猛者やぞ・・・それにラモーヌに赤ちゃんのことでうちに相談されたことあるやさかい・・・こう見えて育児は完璧やで」
「なっ!!!」
タマの言葉を聞いて驚愕の表情をするクリーク。
他の面々も驚愕といった表情をする。
そう、前にも話をしたが、メジロラモーヌのトレーナーはシングルファザーであり、奥さまは子供を出産した後に命を落としてしまったという経緯がある。
そんな中、あのメジロのウマ娘の担当をしながら子供を育てた猛者でもある。
そしてラモーヌも早くにトレーナーに惹かれていたからか、0歳児から子供の世話をしていた経験を持つ女なのだ。
「おままごとプレイをするなら、お家でやりなさい」
「ぐっ・・・!」ドサッ
『スーパークリークOut~♪』
ラモーヌの言葉がトドメとなり、クリークはドサッと地面に膝を着くのであった。
そんな状況を見ていた面々はというと・・・・・
「「・・・・・何これ・・・」」
見事にハモったグレトレとミラ子。
まさしく会場の観客達の言葉を代弁したかのような台詞であった。
場面は運動場に戻る。
数名の脱落者の中、ラモーヌの言葉により、多くのウマ娘は声を出せずにいた。
そんな中、ヒシアマゾンが声をあげた。
「じれったいねえ・・・このまま静かになるくらいならアタシからも話させて貰うよ!」
「お、お次はヒシアマからかいな・・・ええで!受けたるわ!!」
ヒシアマの言葉に小さな身体でドンと胸をはるタマ。
「まずこいつは誰が一番奥さまにふさわしいかを決める場ってんなら、まず先に嫁力が大事だと思うんだ!」
「嫁力・・・つまり家事育児というやつですね!」
「あ!お料理なら私自信あります!」
ヒシアマの言葉にマチカネタンホイザ、マチカネフクキタルが勢いを示す。
実家が定食屋のマチカネタンホイザは家の手伝いで料理を覚えており、実はトレーナーのために欲手料理を振る舞うほど、料理上手なマチカネフクキタルの二人は料理には自信があった。
「あ、お料理なら任せてーー!!」
「お料理なら少し得意なので大丈夫です♪」
「オレも人並みには・・」
ヒシアケボノ、ニシノフラワーも料理が得意と自負しているのか、声を上げる。
ウオッカも少し萎縮しながらも声を出す。
「うう・・・」ドサッ
「私、出来ない・・・」ドサッ
「食べる専門だよ・・・・」ドサッ
料理と聞いて、出来ない面々が膝から崩れ落ちていく。
「ん?ファル子は平気みたいやな?」
倒れていく者が続出する中、意外にもスマートファルコンが平気そうにしていたのを見て、タマが彼女に声をかける。
「えへへ、最近勉強中なんだ~」
「ほ~ん・・・恋愛クソ雑魚なんに勤勉やな・・・」
「まあね・・・・えへへ♪」
「なんやこいつ」
変な様子のスマートファルコンに顔を訝しむタマ。
そして気付けば、知った面々だけがその場に残る形となった。
「結構減ったな・・・・」
「でもまだ多いわね・・・・それじゃあ、また私から質問させて頂こうかしら」
「なんやラモーヌ、何聞くん?」
「簡単なことよ・・・・あなたたちトレーナーとはすでに
『!!!!!!!!!!!!』
ラモーヌから出たその言葉に雷鳴が如く衝撃をうける一同。
「うう・・・う~~」
「ひゃん・・・・」
「・・・・きゅ~~」
「にゃにゃにゃ!!」
『ヒシアケボノ、ニシノフラワー、ウオッカ、マチカネタンホイザOut~♪』
この一言により残っていた中等部は全滅する。
「ちょっとラモーヌ!あなたなんてことを!!テレビ局も来てるのよ!!!」
マルゼンもまさかの内容に顔を真っ赤にしながら怒り始める。
「あら、あなた・・・あれだけ公然と逢瀬しているのに・・・まだ処女だったの?」
「う、ううう~~~!!」ドサッ
『マルゼンスキーOut~♪』
マルゼンスキーは恥ずかしさのあまりか、真っ赤に染まった顔を隠しながら地面に膝着く。
そしてタマは驚いた様子でスマートファルコンを見ていた。
「お、お前・・・・やってたんか!?」
「・・・えへへ♪ 最近付き合い始めまして・・・♪あれ?タマモクロスさんも?」
「・・・・・・うちは・・・大分前にな・・・・」
「ふぁ、ファルコンさん・・・・」ガタガタ
「う、ウソでしょ!」ガタガタ
「・・・エラー、情報を整理できません」ガタガタ
観客席にいた同室のエイシンフラッシュ、逃げ切りシスターズのメンバーであるサイレンススズカ、ミホノブルボンは余りのショックに膝をガタガタ言わしていた。
そしてチームグレイはというと・・・・
「どういうことですの!!トレーナーさん!!」
「そんな・・・タマとはもうしていたのか・・・」グスッ
「ねえ・・・タマちゃんとは逆ぴょいじゃないってことは、普通にお互い同意してうまぴょいしてたってこと!!ねえ!!!」
「・・・・・・ラモトレ、メジられたな・・・」もぐもぐ
悲痛な様子でグレトレにしがみつきながら問いただす。
一方グレトレはそんな三人をなんのその・・・お弁当を涼しい顔をしながら、もぐもぐと食べ続ける。
ざわざわ・・・
ざわざわ・・・
会場にどよめきが走りつつも、試合は続行していく。
そして理事長であるやよいはとっくに逃げていた。
「さて最終ラウンドやな・・・」
残り僅か数名となった状態。
そんな中、声を上げたのは・・・・
「ならアタシがトドメを差させて貰おうかな!」
ヒシアマが再度声をあげる。
「ほうトドメかいな・・・何するんやヒシアマっ!」
「それは・・・・これさ!!」ペラッ
タマの言葉に答えるが如く、ヒシアマがポケットから取り出したのは一枚の紙切れであった。
「な、何ですか!?それ!?」
「・・・・!!うそ!!それって・・・!!!」
「こ、婚約届やと!!!」
ひそひそ・・・
ざわざわ・・・
うそでしょ・・・
まじか・・・
う、羨ましい・・・
(ナレーション:作者)
ヒシアマゾンに握られたそれは・・・記入済みの婚約届!!
トレセン学園に通うウマ娘たちが喉から手を出す程欲しい一枚!
この爛れきった学園において、トレーナーとの確約された絆の象徴っ!!
故にその一枚は!圧倒的な力を持っており、いくらお付き合いをし!既に貫通済みなウマ娘であっても・・・その一撃は重くっ重くっ重くっ・・・!!
正に水戸黄門の紋所かの如くっ!!
それを見たマチカネフクキタルとスマートファルコンの2人はひれ伏してしまうのであった!!!
『マチカネフクキタル、スマートファルコンOut~♪』
「くぅ!!」
「ほお♪タマ先輩・・・流石だねぇ♪」
「う、うちは・・・まだ倒れるわけにはいかんのや・・・必ず勝って帰るって決めてんのや・・・!!」
最早気力で立ち上がるタマであったが、既にふらついており、今にも倒れそうな程のダメージを負っていた。
そんな様子を見て勝ち誇るヒシアマゾンであったが、ラモーヌが声をかける。
「あら、あなたも持ってたの?」ペラッ
「「な、なんだと・・・!!」」
ここでなんとラモーヌまでもが、婚約届を目の前に出してきた。
「・・・・・ふっ・・・流石ラモーヌ先輩・・・最後はアンタとのタイマンに――」
「いや、よく見るんやヒシアマ!!」
「・・・・へ・・・?」
タマの叫びにヒシアマゾンはラモーヌの婚約届を見る。
そこにはヒシアマゾンの婚約届にはない、あるものが押印されていた。
その押印とは・・・・
「ひ、控え・・・だって・・・!!!!」
「ラモーヌ・・・まさか!!!」
ヒシアマゾンとタマは震えた声で問いただす。
「ええ、つい先日・・・私は夫婦になったわ・・・そして今日は持ってきてないけど・・・あの人の子ともいずれは養子縁組を組んで・・・名実ともに一児の母となる・・・この意味が分かるかしら♪」フフッ♪
「「・・・・・・・・・・かはっ」」ドサッ
『ヒシアマゾン、タマモクロスOut~♪』
決着・・・・・・最後に立っていたのはメジロラモーヌ・・・その人であった。
こうして奥さまはウマ娘選手権はラモーヌの勝利にて・・・・・
「待て、まだいるぞ!!」
観客の誰かが叫ぶ。
まだ居たのかとラモーヌは辺りを見回す。
そして彼女の視界に入っていたのは、呑気に手を頭に組みながら、空をぼぅっと眺めているステイゴールドであった。
「あら・・・いたの?」
別に比喩ではなく、純粋に問うラモーヌ。
すると、ステイゴールドは自分に声をかけてきたのかと察し、いつもの様子でラモーヌに視線を向ける。
「ん、ああ終わったか?じゃあもう戻ってもいいか?」
「・・・・・確かにこれで紅組としての勝ちはもう決まりだけれど・・・随分と素っ気ないわね・・・それに、あなたよくこの大会に出る気になったわね?」
「ああ・・・今、ちょっと自粛しててな・・・」
「あら?どういう風の吹き回し?」
「いや、流石に妊娠したからな・・・私も自重するさ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」
『 』
ステイゴールドの発言に会場から音という音が消える。
それは反省部屋にて様子をビデオで見ていたゴールドシップ、ドリームジャーニーも例外なく、驚きの余り、言葉を失っており、オルフェーブル、ナカヤマフェスタ、フェノーメノの3名も驚愕の表情をしていた。
そしてラモーヌは長い、長い沈黙の後・・・・優雅に美しく、パタリと・・・そっと倒れた。
勝者はステイゴールドとなったが、会場からは歓声も響かず、ただただ無言の音が場を支配していた。
なお、観客席にてその状況を見ていたステイゴールドのトレーナーことステゴトレは目を白くしながら気絶していた。
こうして第三種目、「奥さまはウマ娘選手権」は紅組の勝利に終わった。
次回予告
「やめてっ!きゅんっきゅんっゲージによって超高圧電流が流れたらマシンと繋がっているグレトレの身体まで焼け焦げちゃう!お願い!死なないでグレトレ!ここでアンタが倒れたら涼花さんやタマさんのとの約束はどうなっちゃうの!?まだライフは残っている!ここで耐えきれば青組は勝てるんだから! 次回っ グレトレ死す!」
「第四種目:めにしゅきぃハイボルテージッ!!」