私の主は最高です 作:ノーム
「……敵の数が増えた」
誠道と桜井水波は足止めを食らっていた
「いかがいたしましょう?」
「いかがも何も」
誠道はチラリと敵の方を見る
「任せても良い?」
「それは……構いませんが?」
桜井水波は何故誠道が魔法で攻撃しないのか疑問に思っていると
「……私の魔法『
その言葉に桜井水波は驚くが……それと同時に納得してしまう
(……確かにレリックの力があるとはいえ約二百のCADを扱い、同時操作なんて芸当が出来るとなるとその負担は計り知れない)
桜井水波はその異様とも言える誠道の魔法……しかしそれは自信の弱体化に他ならなかった
「畏まりました、銀狐様」
桜井水波は攻撃魔法で敵を無力化し誠道と共に魔法協会支部に向かうのであった
誠道と桜井水波が到着する……しかし
「やってくれたな……人食い虎!ルゥ ガンフゥ!!」
誠道は切れていた……それもそうだ
「銀狐……驚いた生きていたのか」
ルゥ ガンフゥは目の前の『銀狐』に驚く……それもそうだかつてルゥ ガンフゥは目の前の『銀狐』と戦い確実に首を跳ねたからに他ならない
しかし『銀狐』……いや誠道は怒り狂っていた、それもそうだ、ルゥ ガンフゥの周りには誠道の魔法『銀狐招来』と『百機』を破壊され避難していた第一高校の面々が倒れ……何よりも誠道の主、北山雫が顔に傷がある状態で倒れていたからだ
誠道はすぐに無事な七草真由美に声をかける
「七草家、すぐに第一高校の生徒を連れてここから離れろ」
銀狐の言葉に真由美は
「わっ私も……」
私も戦うと言おうとするが
「戦う何て言うなよ、足手まといだ……すぐに離れろ」
誠道は隣に居る桜井水波に小声で
「護衛してくれ……お嬢様を頼む」
「畏まりました、銀狐様」
桜井水波は直ぐに魔法で第一高校の生徒を運び出すのであった
「待たせたな」
「良く言う……俺がそこの学生を襲った瞬間俺の首を跳ねたくせに」
「そうでも無いさ……ただ腕の1本は貰うつもりだがな」
「そうか……そうだな!!」
ルゥ ガンフゥは構え
「あの時の続きをしようか、お前の首を跳ね、心臓を貫き残ったお前の身体を燃やし尽くしてやる」
「あの時に比べ俺は強くなったつもりだがな!」
「抜かせ!」
誠道は破壊された『銀狐招来』の銀を魔法で操作する……
「『薙刀』」
すると銀は薙刀に変化しそのままルゥ ガンフゥに向けて刃を振るった……しかしルゥ ガンフゥは簡単に避けるが……
「『太刀』」
振るう道中の薙刀が瞬間に太刀に代わり……あの有名な切り返しをする
燕返し
それはかつて見た剣術の再現だった……それでも予想外の攻撃にルゥ ガンフゥは少し体勢を崩す
そして誠道はかつてみたエリカの兜割りで振るった
しかし
「フン!」
ルゥ ガンフゥは簡単に防ぐ
「それは別の奴から見た、少し劣っているぞ?」
「生憎と俺はそんなに剣術は上手くないもの……で!」
そのまま誠道は力任せにルゥ ガンフゥを壁まで弾け飛ばす
「少しは効いてくれと嬉しいのだが」
しかし誠道の思惑は外れルゥ ガンフゥは無傷のままだった
「全く……嫌になるよ」
誠道は太刀の形状から両手斧の形状に変化させる
「唯一勝るのは……力任せか」
「抜かせ……」
誠道は深く足を踏み込み
「フン!」
「ムン!」
2人は激しく激突するのであった
その頃避難した桜井水波と七草真由美は
「回復魔法手伝って下さい」
「わっ分かったわ」
桜井水波の指示で真由美は回復魔法をかけるが……
(出血が酷い……)
桜井水波は倒れている第一高校の生徒の怪我を止血するだけで手一杯だった
しかし桜井水波は諦めず回復魔法をかけていると……
「大丈夫だよ」
その言葉に桜井水波は振り返ると
「彼が来た」
そこに居るのは女装した黒羽文弥だった
「ふっ……」
突然の登場に文弥の名前を言おうとするが直ぐに口を閉じ
「お嬢様!?」
「……まぁ良いよ、それよりも少し離れていて」
その言葉に桜井水波は疑問に思うと……空から達也が降りてきた
「連絡を来てきたが……重傷だな」
達也は直ぐにCADを構えると
「たっ!達也君!?」
真由美は直ぐに達也を止めようとするが
「七草のお嬢様、達也さんの邪魔をしないで」
黒羽文弥は直ぐに真由美の行動を止める
達也はチラリと黒羽文弥の方を向くと黒羽文弥は頷き……達也は魔法を発動する……
「えっ……」
その魔法に真由美は驚く……それもそうだ重傷だった親友や第一高校の生徒が完全に健康な姿に変わった
「たっ……達也くん?……今のは」
真由美が混乱する中
「……真由美?」
渡辺先輩が意識を取り戻し戸惑っている真由美に声をかける
「マリ?……マリ!貴女大丈夫なの!?」
「何を……言っている?」
渡辺先輩は真由美の「大丈夫?」と言う理由が分からなかった……しかし意識を取り戻すうちに
「!!」
渡辺先輩は自身の身体を触る、それもそうだルゥ ガンフゥからの攻撃をモロに食らい服が破れ……身体が抉られていたからだ
「傷が……無い!?」
渡辺先輩は抉られた身体を触るが傷が無く……それどころか破れた服さえ元に戻っていた
その事に信じられない渡辺先輩は服を捲りあげ直接皮膚を確認する……
「……」
渡辺先輩は信じられない……とばかり何度も触るが……
「ちょ!マリ!?」
真由美は直ぐに自身の上着を渡辺先輩の身体を隠す
「どっどうした!?真由美」
「驚くのは分かるけど!今達也くんが居るのよ!」
渡辺先輩は顔を背ける達也を見て……そして今自分がしている事に……
「~~~~~」
渡辺先輩は真由美から隠された服を隠す
「……見たな」
「……すいません」
素直に謝る達也だが……
「それよりも達也くん……さっきの魔法は?」
「それは……」
達也は素直に話すかどうか迷っていると、ヤミもとい黒羽文弥が答える
「達也様はその魔法があるが言えに特尉と言う特殊な地位に居られるのです。……そしてその魔法を部外者の貴女に教えるのはどうかと?七草家のお嬢さん」
「それは……そうかも知れないけど、治療魔法なら」
するとそこに司波深雪が現れた
「深雪様」
「ヨルさん、後の説明は私が」
「畏まりました、深雪様、私はこれで」
そう言うとヨルと銀狐の仮面を被った桜井水波がその場から去る
「お兄様もどうか、後の事は私が」
「分かった深雪」
そう言うと達也もその場から離れる
「さて真由美先輩……お兄様の魔法は私が教えます」
深雪は少し悲しい顔をしながら
「お兄様の魔法名称は『再生』……それは24時間以内なら傷を無かった事が出来る魔法です」
その言葉を聞いた真由美と渡辺は驚くのであった
今日の作者の独り言
最近ゆっくりと涼しくなりましたね……いや夜普通に寒くね?
てなわけで冬ごもりの支度をしたいと思います
特にコタツの準備をしないと、気がついたら本当に寒いからな……準備は当分先だけど
そう思う今日の作者であった
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