キリも悪いから一話気持ち長めに書くのでお許しくだせえ……
あとアフターに区切りついた後読みたい話とかありますかね。
規約的に感想だと難しいのかな、DMなりで教えて貰えれば……
「あー……酷い目にあった……」
「酷い目どころじゃないと思うんだけど」
「俺のサーヴァントとしての本体は霊核とこの左腕。どっちか残ってりゃ再起動は容易いのよ」
それなりに時間かかるけどね。
瞬間再生を伴わないから悪い使い方とかは出来ないけど……
幸いウチの大飯喰らいに食い殺されても復活出来るのは良い事だ。
たまに何も残らないくらい食われてリスポーン待ちになる事もあるけどな!
「出雲、私ウェルダンは好みじゃなかったんだけど」
「こっちは雷でこんがり焼かれた後なんだよそもそも。贅沢言ってんじゃねえぜ……」
「かと言って人目も憚らず貪る事ありますかねフツー?」
「お前は見慣れてんだろうが、マスターちゃんには配慮したろ?」
流石にね、多感な年頃の子にスプラッタカニバリズムを見せる気はない。
都合良く扱ってるように見えて俺は普通にクソほど痛かったりする。
こういうのってなんか上手いことローリスクでやれるんじゃないのか……
「……ちょっと思いつきなんだけどさ」
「ん?」
「左腕を切り取っておいて、その後に本体が跡形もなくなったら……」
「……まぁ、多分腕から復活すんじゃねえの?経験上の話にはなるが」
「もしかしてアレ出来る? 『転送だ』って」
「怖いこと言わないでマスターちゃん」
なんて事を考えるのだこのマスターは。
確かに出来なくは無さそうだけどさぁ……再生速度が遅いのよ俺の場合。
良くてセーブポイントとして腕置いとくくらいか。着脱可能だし元々。
「どういう発想でそれが出るんだよ……多分役に立たないぞ」
「一瞬で治ったりしないかぁ……」
「ついでに言うとコアというか……核の部分は再生が遅いんですよね」
「そうね……だから俺の
えへへと言うように後頭部を掻く沖田だが、相当ヤバい事してる自覚ある?
心臓をブチ抜かれてその機能が停止していく感覚。
あって生涯一度の経験を、俺ァもう両手じゃ数えられない程度には経ててな。
これ履歴書に書いたら何か有利にならねえかな……
臨死体験はめちゃくちゃしてるよ。
「はァ……とはいえようやっとラスイチか。マジで長かったな体感……」
「一つ一つがすんごい濃かったからじゃない?」
「投稿間隔が空いたせいだ、俺がお前に会って死ぬまでの五年ちょいはひと月の間だったのに、このクソみたいな茶番だけで既にひと月も続いてっからな……そりゃ長く感じるわけだ」
「メタい……」
とにかくこの話し出すとキリないからね。
どっかで区切り付けて話を進めてやらねえと……
「にしてもホント悪趣味な城だな……」
「〇が如くでしか見ないと思うんだけど普通」
「黄金で出来た大阪城ね……成金趣味丸出しってーかなんというか……」
侘び寂びとかって知らないんだろうか?
基本的にギンギラギンの色味って客に良い印象与えないからさ……
黄金は人を魅せるが黄金色に意味は無い。
黄金は黄金故、すなわちその値打ち故に評価されるのだ。
見てくれは立派でもハリボテじゃあ心は動かんよ。
「山崎くん、動かせる人員で剥いといて。陣頭指揮は山南さんに」
「了解ッス。メッキっぽいですがこの量なら相当な金額になりそうです」
「お主、発言と行動に一貫性がないってよく言われない?」
「めちゃめちゃ言われるわ、何でだろうな」
「そういうとこじゃぞ……」
金になりそうならするよそりゃ。
しかも金どころか
カルデアには王様サーヴァントとかも多いから……こりゃ素晴らしい事になりそうだ。
「とりあえず口癖みたいに禁煙するって言い出すの止めな?」
「良いだろ……サーヴァントになった今じゃ健康もクソも無えし」
「匂いとか色々あるだろうが」
「マスターちゃんの前じゃ吸ってないモンね! ……興味あったら教えるが」
「あはは、まだ大丈夫かな」
そりゃ何よりだ、偉いね。
俺ァマスターちゃんくらいの時にゃとっくにもうヤニと酒の信奉者だったし。
具体的には出雲ノ神様の次くらいにはそりゃもう敬虔に盲信してたよ。
「よく止められたなお前……」
「子を持つって変わるモンだよ? 少なくとも土方をぶっ殺して以降さっぱり」
「……未だに信じられんけどな、ホント。変わったなァ……」
見た目は確かに、瞳に焼き付いた愛した女そのもの。
あの日の姿カタチをそのままに、その精神は確かに成熟した者のそれ。
とても推し量れぬような数十の年月が、奴を変えたのだろう。
それは俺にとってどうも嬉しいようであり、寂しいようでもある。
俺の知らぬ歴史が、人生がそこにあっただろう事に。
……そうだなうん、認めちまうか。
実のとこ、嫉妬みたいなモンさ。
だって俺、商人だもん。
目に映るモノ、手が届くモノ、何もかも。
アレもコレも全部全部欲しい。
そう思っちまうのは悲しき性ってヤツで。
それでいて、本当に欲しかったシロモノはどれも金じゃ買えないときた。
バカみたいな話だぜ。
「…………」
「どした? 惚れた?」
「…………いンや、元から」
「……ガアァァァァァッッッ!!!!!」
どうした沖田、急に女捨てたみたいな猿叫を上げて。
頭薩摩かよ、薩長死すべし薩長死すべし。
「……苦労してるね、沖田さん」
「分かりますかマスター!? コイツらずっと
「コイツて」
「もうとっくに懇ろでしっぽりヤリまくってるのに!!! 高校生ですかアンタらは!?」
「嫌な言い方をするのは止めろって……」
事実だよ、事実だけどさぁ。
「見せつけられる度に脳が震えるんですよ! ぐちゃぐちゃなんです!!!」
「なんでコヤツ後追いのクセにこんな逆ギレ出来んの?」
「負けグセ付きの誘い受けマゾは黙ってて下さい」
「流れるように儂の尊厳が消し飛んだんじゃが、どうすんのこれ。マスターが凄い目で儂の事見てくるんじゃが? 十年以上かけて築き上げたカッコ良いノッブは閉店の憂き目に」
「いや……ノッブは元から……」
「マスターちゃん、正論は正しくとも優しくはないんだぜ……」
話がグッダグダになってきた、さっさと登ろうぜここ。
多分だけど仲間同士の不和を引き起こす毒電波とか流れてるよ。
許せねえ、この惨劇を生み出したチャチャとかいう野郎……!
絶対にケジメをつけさせてやるンバ!!!
「秋無さんも何かに取り憑かれてない?」
「どうりで急に踊り狂いたくなるワケだ、とりあえず入んべ……」
城の門を蹴り破り、正面からオジャマ……
俺にとっちゃ銃と同等に信の於けるシロモノがこの鉄下駄よ。
サーヴァントになって全体的に強化された筋力がありゃ閂もない戸なんざ足止めにもならん。
「……!? 曲者だッ!!! 出会え! 出会えィ!!!」
「まぁ居るよな、こういう手合」
「分かりやすー、サルの家紋まで丁寧に……」
「見るからに大坂城だしなァ……あ、ちょっとお前ら下がってろよ」
「やるんです?」
「最近動いてないからな、ちょっとここらで真面目に……」
一同にボヤくと同時に凶刃が襲い掛かる。
量産型豊臣兵どもは烏合の衆とはいえ魔力を宿した存在。
あんまし気は抜いてられねえよな……
振り向きながら頭に一発。
刀を握った下手人の世界が終わる。
更にその骸を掴み……立ち上る煙を見て盾として二発受け止める。
火縄銃ね……マスターちゃんに当たったらどうすんだよボケ!
更に突貫してきた馬鹿一人を殴り倒し、ぶっ倒れた所で足を抱える。
そのまま腰を入れて振り回し、鈍器として二人殴り殺して……ありゃ、壊れちまったか。
投げ飛ばして銃持ちを止めつつ最接近、今にも放たんとしてた火縄銃を奪う。
火縄銃って初速遅いけど弾デカいからなぁ……当たれば現代のアーマーにすら有効らしいよ。
危ないから没収だ、マジでマスターちゃんがいるのにやり過ぎだろ。
どういう教育受けてんの?
呆然とする片割れに奪った銃をぶっ刺して地面に縫い止め、もう片方は集団へぶん投げる。
弾丸というよりは砲弾、肉弾と化した身体は数人を伴って押しやり……
そこへ両脚を踏み切って蹴り飛ばす。
五、六人が纏めて血反吐を吐きながら飛んでいき、ようやく一方がスッキリとして来たか?
バカでかい槍を室内で振り回す巨躯の男。
本当にデカい、穂先が二尺はある。 確か大身槍とかいうヤツだったか。
俺らン時代だと流石に大手を振って槍は持ち歩けないし……
続けざまに二発発砲……うわ、弾かれた。
アレで名無しなのか、戦国時代って怖いな……
となりゃ……よし、この辺が手頃か。
そこらでくたばってる死体から刀を拾う。
大事なのは必ず鞘だけを持つこと、間違っても刃や柄を持っちゃならん。
そのまま腰だめに……確か、彦斎のを真似したらこんな感じか?
マスターちゃんなんだよその目は、いや沖田らもだが。
大丈夫だって安心しろ、我に策ありだ。
……念の為ちゃんと後ろに居てね?
納刀したまま腰に打刀を差す姿は、紛れもない居合抜刀の所作。
時の戦国を生きた相手もそれを理解して、刀身の射程を避けるように構える。
そうだよな、槍がわざわざ刀のリーチに入ることはないよな……
原田のヤツって自分が死なないと思ってるからそこら辺ガバガバなんだけどさ。
やっぱりアイツおかしいよな。
遥か彼方、一方的な遠間。
名も無き強兵の一槍が秋無を貫かんと伸びる。
それを見た秋無は悠々と差した刀に手を添え……
瞬間、建御名方の呪いを受けた刃は凄まじい勢いで射出される!!!
それは容易く音の壁をも越え、異音と共に強き兵の身体を貫いた。
何が起きたか理解出来ていないような奴の腕を掴み、思いッ切り引っ張り込む。
同時に巨木のような腕を叩き付ければあら不思議。
厳しい頸は吹っ飛んでいき、城内に雨が降る。
まぁ、金の雨じゃなく血の雨だがな。
「名付けて『飛剣 神威』……隠し球の取っておきだぜ」
「名前がアレすぎる」
「彦斎の許可は取ったからヘーキヘーキ」
コイツの利点は最強の初見殺しとして機能する事なんだよな。
俺のこの馬鹿みたいな不帯剣の呪い……建御名方の敗因に起因する業。
これを何とか上手いこと扱えないか……って事で生前から練ってたんよね。
特にサーヴァントになってから数段酷くなったから出来ると思ってたんだ……
くわばらくわばら、安らかに眠れ強きお人よ。
「さて、行くかァ天守……」
「気が重いのー……多分身内がいるから」
「多分というか確定なのにまだ覚悟決まってなかったんです?」
「諦めろよ、多分諸々の黒幕だぞ今回の」
「分かっとるわ……あー……気が乗らん」
『辭ア縺??闍ヲ縺励>縲∝勧縺代※』
「「待って思ってたのと全然違う」のじゃが」
ノッブとハモる。いやこれはハモるだろ。
何だアレ、輪郭がボヤけてるし言葉も聞き取れないっつーか……
何だろな? 発声はしてるけど人の語彙として頭ん中で変換されてかない。
『螟ア謨励@縺溘#繧√s縺ェ縺輔>騾?£縺ヲ』
「日本語でおk……いやマジで何言ってるのか分からんのだが……」
『髮「繧後※??』
大振りな素人の斬撃、出力はすんごいがまぁ食らいようもない……
しかし参ったな、何か悪意ある感じのヤツじゃなくて乗っ取られてそうだぞ。
大丈夫これ? フォーリナー案件とかじゃないだろうな?
PU期間も半ば過ぎて新キャラとか笑えないぞ。
拝金主義!!!ってSNSでPが大炎上しそう。
「んー……とりあえず、助けを求めてるっぽいね」
「お前は分かるか琴、俺も何となくそれは伝わってくんだよな」
「なんで分かるんだろ……私たちにはとてもとても……」
何でだろうね……とにかく、どうにかして止めてやらないと駄目なワケだが。
「信長公、申し訳ないがアンタの姪っ子をちと強くシバくが構わないか?」
「当然じゃ、茶々の方に非があったら儂が身内として止めてやるつもりじゃったが……恐らくこれはそういう話じゃ無さそうじゃ、お主が適任よ」
よし任された。
大切なのは一発で狩る事。
一撃で意識を刈り取り、屠り去る事よ。
となりゃ狙うのは言わずもがな……
乱雑な攻撃を敢えて受け切り、隙を伺う。
切り上げ、振り下ろし、薙ぎ払い……
それぞれの繋がりは稚拙で、リズムも悪い。
戦闘者のサーヴァントでない器に、何らかの力が宿っている。
明らかに溢れんとする量が。
それなら当然、息切れするタイミングもあるって事で……
「……シャァッ!」
『繧イ繝帙ャ!?』
カウンターで膝を合わせる、勢いよく突っ込んで来た時は効くよな?
鳩尾に良いのがぶっ刺さり、苦悶と共に突っ伏す茶々殿。
良いね、分かってるじゃないの。
お誂え向きにも程があるってな……!
完璧に整った状況、会場のボルテージが上がる。
秋無がパシンッ! と大きく手を叩けばあら不思議。
それに呼応して手拍子が返ってくる。
大仰に腕を振るい、影たちが成すそのリズムを制御する指揮者こそが秋無であった。
「何じゃコヤツら!? 何処から出てきたんじゃ!?」
「あノッブ、ちゃんと見てた方が良いですよ。もう決着付くんで」
「懐かしいなァ……永倉とか土方と出雲が喧嘩した時はよく皆で見物したモンだ」
「これは……ああ、本当に懐かしいですね。私、初対面の時アレで落とされたんですよ」
「恋に?」
「普通に意識をです、人生初の完敗ですよ」
腰をホールドして上体を逸らして跳ね上げ、ホールドを脚に持ち替えて支える。
天高く持ち上がるような格好、三角絞めを返すのに便利なんだよね本来。
「行くぜお前ら!!!」
「「「Woooooooo!!!」」」
「……直伝ッ! パワーボムッッッ!!!」
『縺弱c縺ゅ≠縺ゅ≠縺ゅ≠縺!?』
そのまま地面に投げ落とし!
切れたナイフだったころの沖田ですら大ダメージの一発。
アレから俺の練度も馬力も上がった、非戦闘員なら耐えられんよ……!
巨大なクレーターを形成して、その中心に白目を剥いた茶々。
正直言ってやり過ぎた感はあるけどまぁ、ね。
たまには痛い目見るのも良いだろ……見るからに甘やかされてるし。
「うわ、こりゃ酷い……生きてる?」
「正直驚いた、一発で退去させるつもりだったんだが……」
「人の心とかないの秋無さん」
「加減する余裕は流石になかった、しかし結果論だが足りなかったかも」
失神した茶々の胸ぐら掴みあげてぺちぺちと叩く琴。
一応怪我人だぞ、優しくしてやれよ……
ホントガサツで嫌になっちゃうわね、アレで本当に人の親か?
ぼんやりと顔も知らぬ我が子らに同情しつつ、どうしたものかと頭を捻る。
……それが、致命的な隙になってしまった。
『アッ____?』
「琴?」
掴み上げていた茶々を取り落とすと、呆然としたように立ち尽くす相棒。
その姿に違和感を覚え、声を掛けようとした。
瞬間、我が左腕は意とは関係なく琴を押さえつけようと律動し、それは適わず握り潰されるッ!?
更に引き寄せられる格好で上体を持っていかれ……
天高くからの鉄槌打ちで、俺は分厚い床をブチ抜いて下へと落ちていった。
『……しまった、ヒトの身体とは難しいですねやはり』
「! 下がれマスター!!!」
「……何ですコレは!? 相当な圧……神力というべきか……」
「疎いお主でも感じるか、コイツは……」
「ッ……! 凄い、二人の後ろからでも肌がビリビリする……!」
見た目には、先までと変わらぬ巨躯の中澤琴。
しかしてその正体はそれに在らず。
ソレは先程まで茶々に巣食っていたモノ。
そして一層相応しい器を得て、再起したモノ。
秋無出雲に、というよりその中に宿った建御名方に執着した一柱。
『初めまして、ですかねカルデアの皆さん? 私天照って言います。本当はダメって言われてるんですけど、逢いにきちゃいました』
多分、というか絶対に琴がやらないような仕草。
その所作の全てに籠る非人間性、神格故の人でなしの色。
即ち天照大御神、降臨であった。
要約
アマ『来ちゃった♡』
タケ『帰れ!』
空亡経由で逆ハックされてしまった琴ちゃん。
神秘が薄い時代の存在なのでこういう干渉に本当に弱い。
組長は大国主の加護でほぼ無効化してる。
日食:A+
終わりのない復讐に呑まれた鬼はありとあらゆる神秘の残滓を喰らい尽くした。
それは天高く聳える日輪とて例外ではない。
かの鬼の憤怒と怨嗟、狂気は今も太陽の力を蝕み続けている。