「話を聞く限り」 細マッチョがまとめに入った。 「野生にしては賢すぎる。 人間に攻撃もする。 そもそもネィティおよびネィティオはこの地方に普通生息していない。 問題となっているおかしなポケモン達の仲間と見て問題は無いだろう。」
「だね、概ね同じっぽい。 本来覚えるはずのないさいみんじゅつも使ってるし」髪長マッチョが補足する。 「しかしでんこうせっかなんてタマゴ技、どうやって継承したのやら」
あ、でんこうせっかだったのか。 というか普通に覚えるんだ。 逆にさいみんじゅつ覚えないのか。 エスパータイプなら全員覚える訳じゃないのか、驚きだ。 あと生息地勘違いしていて恥ずかしいです。 マッチョマンと同じ色合いだから居るもんだと勝手に思っていた。
「そこは追々だな。 後は気絶からの復帰の速さを見るに、特性ははやおきの可能性があるか。 状態異常時と特殊技を受けた時のデータさえあれば特定できるんだけども」
「確かサイコシフト覚えるんだっけネイティオって。 はやおきなら持ってると思ったほうがいいかも」
「だな。 4つ以上技を持ってる個体も確認されているし、覚えていなければこれから覚えるだろ。 でんこうせっかを使ってくるならある程度は肉体派と見て良さそうだし、なら自分の状態異常を徹底的に排除して叩き潰す戦法の可能性が高い。 つばめがえしやはがねのつばさも警戒した方が良さそうだ」
「あれ、あいつらわざマシンなんて使うんだ」 髪長マッチョさんが驚いた。
「可能性があるというだけだけどな、最近浮上した。 ま、何を覚えてよーが何を使ってこよーが関係ない」 細マッチョさんが悪い顔になった。 「叩き潰すだけだ」
「先輩こわーい」
「こわーい」 とりあえず便乗しておいた。 あれしきの説明でこれだけの情報をスッパ抜くとかエリート勢はんぱない。 マジで怖い。
袖触れ合うも他生の縁。 レンジャーさんたちの電番を貰いました。 きのみをくれた髪長マッチョさんはハヤテさん。 細マッチョさんはクリスティナさんって名前だった。 仲がとても良さ気な二人と別れて、ゴースト姐さんに連れられ当初の目的地へと向かう。 かなり時間を食ってしまったが、どうせ三戦だけだし。
程なくしてある程度乾いた地面のある、開けた場所に出た。 いろんな種族の小さい子達がきゃっきゃとじゃれ合いながら遊んでいる。 ヤバい混ざりたい。 噛まれたい。
:どうだい、可愛いだろう: 姐さんがいう。
「そうですね、今すぐあそこに突撃して踏みつけられたいです」
:ああそっち系か君: 他にも居るんかい。
しばし見つめ合う。 頬が熱を持ったのを感じた。
:ま、話は通ってるはずだしおいで:
「はぁい。 はねださん、がんばるぞー」
:はーい: スルーされた事に若干の感謝と落胆を感じていると、ソプラノの声が元気よく降ってきた。
言葉通り、近づくと子供達が寄ってくる。 ああかわいい舐めたい舐められたい。 その中からはねださんと同じレベルの仔達が三人前に出てきてくれたので、こちらも彼女を頭から下ろす。 ウパー、マッギョ、そしてスコルピ。 四人が挨拶しあってる所も凄くいい。 パーフェクトだ。 ここが天の国か?
お辞儀を交わし、残りの二人が下がったのを見てから距離を取る。 はねださんの初戦闘だ、気合を入れねば。 ぱぁんと自分の頬をはって集中する。 彼女はまだまだ子供なので、奇を衒った戦法はできない。 持っている力で正々堂々とタイマンはるしかないのだ。
今はねださんが使える技は1つ。 タマゴ技のアイアンテール。 能力値は見た所わりとエリートな子である。 なぜこれで低体重で生まれてしまったのか。 適正であればむしろ君臨すらできたかもしれない。
対する相手はウパー。 さっきの親切な人の進化前だ。 両耳の部分に付いている、アンテナのような角のようなピンク色のつんつんが可愛らしい。 マイペースなようで、戦闘直前なのに座っている。 はねださんは……なんだろう、あらぬ方向の空を見つめている。 これ大丈夫かな?
結果としては、二勝一敗。 ウパーちゃんとスコルピくんに勝利し、マッギョくんに負けました。 ウパーちゃんとは色々と同レベルだったので指示がある分有利だったし、スコルピくんは遺伝のポイズンテールに加えてにらみつける、どくばり、そしてかみつくも覚えていたが。 どうやら子供達の中では一番勝ち越していたせいか驕りが目立ったので、はねださんが密かに閃いたまきつくで締め上げて終わりとなった。 僕には一言も言わずに炸裂させたまきつくで。 いや良いんだけども。 成長が見れて嬉しいんだけども。
その点マッギョくんは頭が良かった。 平べったい体を活かしてぐにゃんぐにゃんと避けるわ、まきつくされそうになってもぬるっと抜けるわ、こっちがまごまごしている隙に攻撃を叩き込んでくるわ。 まあ、木の陰で誇らしげに覗いていたマスキッパを見るに、なんか特別な訓練でも受けてるんだろう。 多分。 そして最終的に泥をモロに顔に食らって、はねださんは撃沈した。 お疲れ様でした。
結果は上々。 レベルも少しあがり、アイアンテールの他にまきつくといばるを覚えてくれた。 今夜は全力でお祝いしましょうか。
その前に、四人に傷薬を使ってやる。 はねださんにもぶしゅー、とな。 お互いにお礼を言い合うのを見守ってから、僕も頭を下げた。 うちの子のためにほんとうにありがとうございます。
背後に手を振りつつ帰り道を姐さんについていく。 いやー、楽しかった。
「姐さん、この度は本当にありがとうございました」
:ん、どういたしまして。 得るものはあったかい?:
「うん。 レベルもちょっとあがったしー、技も新しく2つは覚えたよ。 これで戦略の幅が広がった」
:おー、いいじゃないか。 おめでとう:
「ありがとう!」
一方的にイチャイチャしながら出口にたどり着く。 蜜月はもう終わりかぁ。 と思うも、森と公園の境目になんかいる。 微妙に透けてて、丸っこくて、周りがブレてて…ゴースっぽいけども、とっても小さい。 姿形はゴースそのものだけど、異常に小さい。 なんだあれ。
:おや、: 姐さんが言う。 :おまえ、珍しいね。 どうしたんだい?:
口調こそ普通だけれど、少しばかり声音が硬い。 なんだ?
くるっと振り向いたそれが、口を開く。 青ざめた舌が覗いた。 色違いかぁ。 ゴースもやっぱり悪くないよね。 つんつんしてるぶんゴーストのが好きだけど。 やっぱり曲線と角が入り混じってるのが最高だわ。
:べ つに。: ショタか。
:そうかい。 じゃあ横を通っても良いかな?:
:いい。:
姐さんの後に続いてゆっくりと横を通る。 ついでに見つめられているのでこちらも遠慮なく見つめ返す。 やっぱ体に対して目が大きい。 それもいい。 飛び出ているのがなかなかに。
と、彼がきゅっと目を閉じて口が開いた。 笑顔がキュート。
「君かわいいねー」 瞬きされた。
:そ う?:
「ナイスな目ですよ」 姐さんがちらっと振り返ったが何も言わなかった。
ショタっ子が誇らしそうに微笑んだ。 やだかわいい。 撫でたい。
:あり が とう。:
「いや、こちらこそありがとう」
首?を傾げられた。
更新遅くて進みも遅い
色々見直さんなアカンですなこれな。
あと私はあんまり作戦とか組み立てないタイプなので、エリート勢の言ってることは生ぬるい目で見てください
基本パポケモンを3~4匹と各ジムの苦手タイプを残りの数そのつど育てるんです自分