ボールの中に居た三人は他の子を待つ事になった。 旅立ちに二人も必要ないだろうとの判断である。
順にラプラス♀、ロコン♂、タマタマ♂だった。 水、炎、草タイプと王道なのが精神的に優しい。 昨年出てった隣のお姉ちゃんはワンリキーとルチャブルとエビワラーが候補だったそうで、さんざんごねた末養殖していたアンノーンの子の一人を特別に譲ってもらっていた。 そんな格闘押しを決行したアホは今、14番道路のヌメラ大量発生の調査に行かされていると聞いた。 どちらにせよ、その子アンノーンも可愛い幼女と一緒の方が良いと言っていたのであるべき形に収まったんだろう。 多分。
とりあえず掃除も終えて家路についた。 もう話が行っていたどころか歪曲していたようで、何故か小さい頃に僕が誑かしたジョカがようやく追っついてきたって事になっていたんだがどういう事なんだろう。 しかもちゃんと責任は取りなさいって言われたんだけどどういう事なんだろう。 男同士なんだけど。
:末永くよろしく願う:
「話をややこしくしないで! 君もリデンさんに説明してよ!」
:チッ:
「舌打ちしない「ケイちゃん! よそ見しないの!」 「ちょっと待ってってば、誤解なんだって!」
「そんな子に育てた覚えはありませんよ!」 :ありませんよ!:と便乗したリリが言う。 尻尾振ってる所からみて全然理解してないなこいつ!
「育った覚えもないよ!」
最終的にリデンさんが宥めてくれた。 男同士なのと全力で力説してたのに! 正気に戻った母さんは、機嫌を取るためか単に誕生日だからか、大好物のキャベツカレーを作ってくれた。 まあ怒りを収めんこともない。 ケーキはいちごショートケーキだった。
ふてくされている間、僕の部屋に飽きたらしいジョカは勉強を終えた可愛い可愛いイライザとまだまだ遊びたいざかりのリリにエンカウントしてとっ捕まったらしい。 夕御飯の号令でリビングに現れた僕の目の前に、白フリルたっぷりの人形用ピンクドレスを着せられた彼がイライザの腕に抱かれていたから間違いない。
:……笑えよ:とやさぐれた声音で言われたので、僕は声すら出せずに笑いの渦へと落ちていった。
害意が無いなら手を出さない、ああ君はまさしく紳士。 服以外はな! 報復はもちろんされました。
という訳で今、ようやく講習の前日となった今日、朝ごはんに母の特性ホットケーキを食べた僕達は空便Typeピジョットでミアレに向かっている。 今日はミアレのポケモンジムに泊まり、明日の八時半から授業を受ける。 空便というのはどの街にも一定数居る、技としてのそらをとぶを覚えたポケモン達に乗せてもらったり何か運搬してもらったりするサービスだ。 陸路より値は張るが、より安全で早い。 僕としては歩いて野宿もしてみたかったのだけど、母さんのとても強い意向でこうなった。 母さんは心配性シリーズパート2。
講習はジムのある街のポケモンセンターで二週間に一回行われ、勝敗関係のない実技を含めて一日で終わる。 それからトレーナーとして旅を続ける子は修行を初め、そのままいつかはそこのジムに0バッジ持ちとして挑戦する。 ミアレのプリズムタワーがジムリーダーシトロンは、その類まれなる頭脳を活かして幼くも立派に仕事を務め上げており、趣向も妹さんのユリーカが出題するポケモンクイズに答えながら階層を上がっていくという、子供に人気の高いジムとなっている。 だからこそ、近場かつミアレまで来れる子供達は大体そこで講習を終わらせるのだ。
僕は別方向……ポケモンの生態学を学ぶ方向に行くため、そこまで長い旅には出ない。 ちょっとだけ世界を回り、見聞を広め、縁があれば仲間を増やす。 2,3年ぐらいで旅はやめ、隣の婆ちゃんのツテでとある研究所にて本格的な勉強をさせてもらえる手はずになっている。 それでも一応旅には出るため、挑戦できるジムにはしてみようと思っている。 道場破りとか人生初の経験でとてもワクワクする。 金銀も色々味があって楽しかったから、カロス地方だとジムの中身なんてもうどうなっているのだろうか。 罠とかあるんだろうか。
そういえば、ジョカにモンスターボールなんて嫌だと言われたせいで、助手さんが誕生日祝いがわりに余ってたヒールボール一個、傷薬五個と毒消しを五個を笑いながらくれた。 他の事も含めて、何から何まで迷惑かけっぱなしで恥ずかしい。 いつかは絶対に恩返しをするのだと思いながら受け取った。 しかしなんでモンボがだめでヒルボなら良いんだろう。 ピンクか。 ピンクがいいのか。 案外可愛らしい。
頬を鷲掴みにされた。
のんびりと天気の良い湖畔を眼下に眺めながら、段々と近づいてくる大きな屋敷を眺める。 僕も強くなったらあそこに招かれたりするんだろうか。 繋いだ手を軽く握ったら、同じように握り返された。
「……ねぇジョカ」 ミアレシティが見えてきた頃、ふと気になった。
:ん、なんだ:
「そういえばなんでカセキ研究所なんかに居たの? 凄い似合わないんだけど」
:ああ、そろそろ十歳になろうかって奴をたまにテストしてたんだよ。 性格似てる奴を:
「え、ストーカー」
:今日の夢は覚悟しとけ:
「やめて、シャレにならないから」
:さてどうしようか:
「やめてホント」 その勤勉さが怖いです。
後、タッチーとゴーストちゃんはどこに居るかわからないそう。 森を出たいと思って歩き回っていたらいつの間にかポケモンの村というとこに居たそうな。 エイセツシティから行けるらしい。 遠いね! でも地方が同じだったのは運が良いと言うよりも、鹿さんが何かやったような気がする。 アフターケアまで完璧とかさすが鹿。 でもできるならゴーストちゃんかタッチーも居て欲しかった。 一人でジョカをフォローするとか心労がパないです。
風邪引いてました(治ったとは言っていない
フォロー担当は主人公の見解です