英雄にしかなれない男、転スラに行く   作:ちゃがまくら

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神格化 中編

さて、バトルロワイヤル開催を強行するまでは成功した。

 

しかし、ギィの話では何度も死にかけて強くなればという話だったので俺にヘイトを集める必要がある。

 

なので、主役に見せ場を譲る加護を用いて衆目を集めてみる。

そして、用済みになれば適当に誰かに押し付けようと思う。

主にヴェルドラあたりに押し付けるのがいいと思っている。

 

ただ、最近ルドラとの勝負がなくなって暇になったのか無茶をよく言うようになったギィでもいいかもしれないと思っている。

だが、一つ気になったことがある。

 

「ギィ、始まる前に聞くのはどうかと思うんだが…俺らが全力で戦って、ここって耐えられるのか?」

 

「あー…無理だろうな。どうするか…」

 

「それでは、私たちの故郷である冥界はいかがでしょう?悪魔の私やギィが少し有利になるやもしれませんが…皆さんそれほど狭量な方ではございませんでしょう?」

 

「ディアブロ、それってそもそも悪魔以外も行けんのか?」

 

「ええ。生きたままの生物を連れ帰ったことがございます。まあ、魔素に耐えきれずに死にましたが…魔素に耐性のある皆様なら大丈夫かと」

 

「なら、そこでいいか?」

 

「冥界がどんなところか知らんが、こことあまり環境は変わらないなら良いんじゃないか?」

 

「僕耐えられる気がしn「さっさと始めようぞ!この前負けた姉上へのリベンジもあるしな!」

 

「…行くぞ」

 

「行くのだー!」

 

「じゃあ、場所は冥界で決定だな。転移させるぞ?」

 

「「「おう!」」」「え、ちょまっ!?」

________________________

冥界門前

 

ここは…エルドラドの近くか?

カイエンも近いな。

 

カレラがいた所の冥界門使うのか。

 

「ここ使ったら、あとでカレラが切れそうだな…」

 

「まあ、なんだかんだ許してくれるのよさ!どっちかと言うと、なんでバトロワに呼んでくれなかったんだ!って言いそうだじゃん?」

 

「あー…確かに…アイツならそう言うな」

 

「ここの中って精神世界だよな?入ったら精神体(スピリチュアルボディ)になんのか?」

 

「知らないのだ!」

 

「おい万年ロリ」

 

「誰がロリなのだ!私は魔王だぞ!名前もあるのだぞ!」

 

「事実じゃん?」

 

「許さないのだ!むむむむむ…!」

 

「あの…それ私も当てはまってて…」

 

「そういやクロエもか…万年ロリ多すぎないか?ラミリスもだし」

 

「なっ!?失礼ねー!あっても半生ロリよ!」

 

「具体的な数値よこせよ…」

 

「それはどうでもいいでしょー!」

 

「ん?それってクロエの中にいたヒナタも万年ロリになるの…か…?」

 

「リムル?何かしら」

 

「ハハハ…いやー…なんでもないです…」

 

「どうせこの後ヤるもの。覚悟しておきなさい?」

 

いやー…俺にヘイト向けるために煽ってたとはいえ、何でリムルもヘイト買ってるんだ?

ただのバカだろ…

 

取り敢えず、ミリム、クロエ、ラミリス…の代理のベレッタとトレイニー、あと何故か俺を見るリムルのヘイトは買えたかな?

 

あとは…テンペスト組か?いや、どうやって煽ろうか…

リムルの話題を出したらすぐなんだろうが…

バトロワのあとが怖すぎる。

特にゼギオン!オメェだ!

体術で互角、世界系の能力で前に一回殺されたし!

不死鳥の加護の復活先自由の権利で強行突破したけど…!

 

まあいいや。

リムルがいないとお前らはヘタレとでも言っておこう。

 

「なあベニマル達、この際だから言っておくぞ?」

「ん?なんですか?」

「お前ら、リムルとヴェルドラが居ないと直ぐにヘタれるよな?その癖治せよ」

「「「え?あ、はい」」」

 

なんか、軽いんだが!?

この前、酒の席でポロっとこぼしてた弱みのはずでは!?

ゼギオンは気にしてなさそうだったけども…!

この一ヶ月で克服したというのか!?

それとも、事実だからすんなりと受け入れてるのか!?

なんだ!?

 

ふぅ…まあいい。

次は竜種3姉弟だ!

 

「竜種って、身体がデカくてエネルギーあるだけの魔素タンクだよね」

「「「は?」」」

 

こっわ!?

今まで聞いたことないくらい冷徹な声での「は?」は普通に怖いんだが?!

ま、まあいい…ヘイトは買えたからな。うんうん

 

レオンとリムルは同じ煽りで行けるからさっさとヤッて始めよう。

 

 

「リムルとレオンっていつも《遅い》よな」

「「は?おい!それは…」」

 

『じゃあ、始めるぜ?』

「おう!」

 

「「「「「ラインハルト、ボコす!(ボコしてやるのよさ!)」」」」」

(((ラインハルト[くん・隊長]…?)))

 

『じゃあ、スタートだ!』

 

取り敢えず、精霊武装『龍剣レイド』

今日は何の抵抗もなく抜けたな。

なんならこいつ…鞘から飛び出してきたぞ。

 

「痛いのは覚悟しろよ?」

「そんなものぉ!慣れているのだぁ!竜星爆炎覇(ドラゴノヴァ)ぁぁ!!」

全反撃(フル…カウンター)!!」

「「「はぁ?!」」」

 

ハッハー!

前世の記憶から見様見真似で真似した全反撃だぜ!

剣聖の加護なかったらできなかったなぁ!

取り敢えず、雑魚寄りのメンツはこれで一掃できただろう。

…ん?待てよ…?ミリムの一撃耐えられるか?

死んでねぇよな?特に胸以外紙装甲っぽいプレイ!

 

「いちち…前よりは痛くねぇな…」

「はぁ…はぁ…全く…やってくれるじゃない。それに…嫌な視線向けてきたわね?」

「大丈夫ですか?トレイニー殿」

「ええ、助かりましたわ…ベレッタ様」

 

おお!耐えてる!よかったぁ…

トレイニー&ベレッタは冥界の地面?でいいのか?を捲りあげて防いでいた。

フレイ&カリオンはフレイが魔力妨害で竜星爆炎覇の一部を弱らせて、そこをなんとかカリオンが盾になって防いだようだ。

 

「す、スマンのだ!」

「ふぅ…ハッ!気にすんな大将!」

「ええ…ミリムもまさか跳ね返されるとは思っていなかったでしょうしね…」

「あわわわわわ…大丈夫!?ベレッタちゃん!トレイニーちゃん!」

「問題ございません」

「私もですわ」

 

他のメンツは…何してんだ?

 

「おいリムルよ!アレは七つの大罪の!」

「分かってるよ!落ち着けよ!」

「あはは…リムルさん、餅なんてつけるわけないじゃないですか…」

「誰が餅突けなんて言ったよ!」

 

なんか、漫才してるな。漫画同好会組…*1

 

それ以外は…

 

「おいおい、アレ打ち返せんのかよ…!?」

「マジか…」

「唆るぜ…コレは…」ブルブル

「(誰か俺のセリフ取った気がする…)…なあ、逃げない?」

「うん…それも選択肢の一つだと思うよ。死ぬよりはね…」

 

怯えられてら…

堕天組は仮にも熾天使だろうに…

あと、唆らないでくれよベニマル。

お前は「凄いぞ◯空!凄いぞ!」って言う役だろ?

逃げられたら困るな…そうだ!

 

「お前ら全員なら、俺のこと殺せるだろ?それとも、度胸もないのか?仮にも魔王や竜種、勇者が?」

「「「…は?」」」「「ないでーす!」」

 

おい!

まあ…マサユキはまだいい…

ディーノよ…お前仮にも熾天使で星王竜に仕えてた身だろうが!

誇りはねぇのか!誇りは!

見ろ!軽蔑した目線向けられてるぞ!

ピコとガラシャに至っては恥ずかしそうに顔を伏せちゃったよ!

 

「…ディーノから先にヤる?」

「「「異議なし!」」」

「おいおいおいおい!ちょっ待てよ!」

「ディーノがやっても、それかっこよくないぞ」

「別にかっこよさなんて求めてねーよ!え?マジでヤるの?」

「やる気ないみたいだし、なあ?」

「うむ!やる気の無い奴は散るのだ!」

「まあ、チームでやる流れの時に協調性ないやつは要らないかな?」

「日頃の行いだぞ?ディーノよ」

 

ミリムとリムルとヴェルドラの罵倒3蓮でディーノ泣いちゃった。

マサユキは目を逸らして空気になってるな…

 

「えっと…斬るぞ?」

「ヤダヤダヤダ!そもそも参加の拒否権なかっただろ!?無理やり参加みたいなもんだったじゃん!」

「ルール作ったのギィだから、ギィに言って?」

「余計言えないじゃん!?」

 

あっ…レイドが鞘に引っ込んじゃった…

よし…

 

「ディーノ、歯ぁ食いしばれよ」

「えっ?ちょっ、何を」

「ストライクゥ…ショットー!!」

「うぶぅえぇぇぇれ!!!!」

 

ふぅ…よし!空の彼方へ吹き飛ばしてやったぜ!

 

「じゃあ、続きな」

「「「ちょっと待ったーー!?」」」

「話は後でな」

 

レイドが鞘から出てきたな。

よしよし…何斬りしようかな…

 

「旋空孤月」

「うぁっ!?」

「とう!旋空孤月ならば!距離を取れば大丈夫だろう!バーカバーカ!」

 

と、思うじゃん?

ズパァ

 

「ぬぁにぃ!?生駒旋空だとぉ!?」

 

その隙に、飛天御剣流 九頭竜閃

この技は剣聖の加護と模倣の加護で覚えた。

 

「九頭竜閃までぇ!?だが、我にはアレがある!…あれ?!転移できん!?」

「あら、ゴメンね?転移されないように空間支配したわよ?」

「姉ウェ!?」

 

なんか…申し訳なくなるな…

ただ、途中で逃げられたな。

 

「助かったぞ、リムルよ」

「おまえ、油断すんなって何回言えば…」

「今回のは連携ミスだ!まさか転移出来なくなっているとは思わなかったぞ!」

「2人とも油断しすぎでしょ」

 

朧地天轟雷!

普通に見せてもらって覚えたね。

 

「「うわぁ!?お前も使えんのかよ!?」」

「見たら剣術は全部使えるよ」

「このチートやろー!」

「そーだ!そーだ!我らが頑張って開発した技も簡単に使うようになるんだろう!このチートマンめ!」

「これか?かーめーはーめー…」

「えっ…チョッまっ!?」

「なんてね?この距離なら殴ったほうが速いんだよね」

「なぬっ!?ぐぇ…」

 

八門遁甲の陣!真・裏蓮華!

そして、朝孔雀!

 

無手の加護の武器が無くても強い、と模倣の加護での模倣だ。

 

「「うぶっ!?」」

 

「グランドちゃん、行くわよ!」

「分かったわ!姉さん!」

 

加速と減速を同時に使って、脆くさせて崩壊させに来てるのか…

まあ、俺は加護の効果で奇襲は受けないんだけど…

 

でも、そっちが協力するなら俺は…

最優の力、お借りします!

 

「クラリスタ!」

 

「「なっ!?」」

 

精霊之王の持ち主である俺がやったら馬鹿みたいな威力になるのは当然だろう。

もう一回やるか。

 

「クラリスタ!」

 

発動を維持したまま、竜種の姉2人に九頭竜閃。

 

「「ウッ…!」」

 

「おー!!何なのだあの剣は!虹色でかっこいいのだ!」

 

「それもそうだけどよ…全属性の精霊の力混ぜられてないか?アレ…」

 

「クフフ…当たれば私達でも流石に消滅してしまいそうですね…」

 

「ああ。あの一撃はオレの外骨格に傷を付けうる…いや貫いてくるか…」

 

ふむふむ…なんでもっと来ないんだ?

俺を殺せないぞ?

 

「ほら、全員で掛かってこい、纏めて斬り伏せよう」

 

「行くわけねーだろ!バケモノ!」

 

「なら…斬り伏せるがいいな?」

 

「ダメです!」

 

「なら殺しにこい。これはバトルロワイヤルだろう?」

 

「殺しはしないぞ…?」

 

「これは更なる成長のために開いたんだ。これ以上強くなる気がないのなら、ここで死ぬだけだ」

 

「「「「はぁ!?」」」」

 

「そういや言ってなかったな…まあ、そういうこった!テメェら、気張れよ?」

 

「「「いやいやいや!!?」」」

 

どうやらギィは大事なことを言ってなかったらしい。

俺の為だけにギィがこんな大会を開くわけないだろうし、娯楽の為だけなら俺とギィだけで十分だろうし。

 

一旦納刀してから…

 

一刀流 獅子歌歌

 

「うぉ!?なんで俺の事切れるんだよ!?傷も塞がらないし!」

「この技は相手の肉体を斬れる角度や反発なんかを見切って斬り込む技だ。傷が塞がらないのはそういう能力としか言えないな」

「余裕かよ…!」

「君たち一人一人なら余裕なんだよ。だからバトロワにしてもらったんだから」

「お前のせいかよ!」

 

お馴染みの死神の加護、そして剣聖の加護と模倣の加護での模倣でしかないんだけど…

 

次は日の呼吸でも真似してみるか?

 

「さあ、早くしないと一人一人、()ッてするよ?」

「なんか変なルビ振ってないか…?」

「リムルよ!姉上たちにも頼んで奥の手を使うしか突破の方法がないのではないか!?」

「奥の手…?…ああ!アレか!」

 

奥の手…?なんだ?

リムルが竜種の姉2人を取り込むともう一度、吐き出した。

 

「ヴェルドラ!ヴェルグリンド!ヴェルザード!変身!」

 

変身!?

リムルが竜種3体を緑、紅、蒼の珠に変えて刀に入れた。

 

「なんだ、それ?」

「フッフッフ…奥の手だよ」

「まあ、何かしてくるなら…跳ね返すだけだ」

 

全反撃の体勢になるとリムルは…顔から冷や汗を流し始めた。

 

「何だ?見せたばかりの技をまさか忘れていたとは言わないよな?」

「そ、そ、そ、そんなわけないじゃないか!突破できるからやったんだよ!うんうん!」

「…なら斬ればいいだろう?」

「隙を伺っているのさ!」

「はあ…」

 

レイドを鞘に仕舞い、手ぶらになる。

 

「おい、何のつもりだ?」

「受けてやるから、早く斬りなよ」

「…いいのか?」

「避けられるから大丈夫だ」

「じゃあ…遠慮なく…」

 

初見の加護あるし…

 

「こんなもんか?」

(ちょ!?リムル!何してるのよ!そんな攻撃したら冥界どころか現世まで…)

(よし!ラインハルトはどんな攻撃をしても食らわん!思いっきり行け!)

(まあ…ラインハルトなら避けるだろうし、その後の後始末はきちんとしてね、リムル?)

「はいはい…これでも倒せなかったらどうするか…」

 

あくしろよ

 

「まだか?」

「もう行けるぜ?」

 

極冷熱暴風斬(カオストルネード)!」

 

ふむ…広範囲攻撃で、かつ高威力の攻撃か。

転移はヴェルグリンドが封じてるし、肉体的な移動はヴェルザードが封じている…

そして、範囲から出ようとすればヴェルドラの暴風で逃げられないと。

一応、砂も巻き上げて目隠しにしているんだろうが、霧の加護の効果で俺には意味がないしな。

 

なら、範囲内でよければいい。

暴風の壁と冷熱の広範囲放出を当てることで一時的に緩ませる。

 

だいたい…ここ!

 

「はぁ!?嘘だろ!?」

(どうなっておる…!?ラインハルトに逃げ場は無かったはずだ…!)

(まさか、暴風が緩んだ一瞬を…?)

(紙一重のタイミングを初見で掴んだというの…?)

「さて…俺のターンだな?」

 

周囲に放たれた竜種3体の魔素を使わせてもらおう。

クラリスタ+死神の加護+神魔斬り+矢当ての加護+獅子歌歌

 

「おいおいおいおい!?」

(リムル!我を出せ!確率操作しか逃れる術が無さそうだぞ!?)

「おう!」

「我、参上!」(確率操作!!確率操作!!確率操作!!)

 

さて…耐えられるかな?

クラリスタを纏わせて、竜種3体の魔素を吸収して強化した獅子歌歌の斬撃を…!

 

「おい!ヴェルドラ!本当に大丈夫かよ!?」

「うるさい黙って見ておれ!」(確率操作!確率操作!確率ぁ!!!)

 

着弾から遅れて音が聞こえる。

そして、煙が晴れると片翼がもげたヴェルドラがいた。

 

「グゥ…全く…化け物め…」

「ヴェルドラ!…回復もできないか…!」

「一度…傷のある所を丸ごと喰うのだ…」

「!…ああ!」

 

リムルはもげた部分を喰ってから完全回復薬をかけたようだ。

 

「クワーッハッハッハ!完全復活!」

「ヴェルドラ、お前は確率操作でアイツの動きを潰してくれ。ギィ!ミリム!俺と連携!他はヴェルドラをサポートしてくれ!」

「チッ…仕方ねぇな。言う事聞くのは嫌だが、やるだけやるしかねぇみたいだしな」

「フッフッフ!勿論なのだ!」

「このクソトカゲを補助するなど全くもって不快であるが…珍しくラインハルトが望んだ戦いじゃ。仕方あるまい…」

 

団結したようで何よりだ。

心置きなく本気で行けるからな…!

 

「召喚:オベロン」

「ホイ来た!」

「どうする?統一化か二手に分かれてやるか」

「統一化一択でしょ!」

「了解」

 

オベロンと拳を突き合わせてお互いの力を流し込む。

そしてグランベル戦の時と同様にリゼロのラインハルトの衣装に包まれ、自身の赤髪に水属性を示す青のメッシュ、耳に風属性を示す緑のピアス、足に地属性を示す黄の地竜のエンブレム、背には空間属性を示すエメラルドグリーンの妖精の羽、左の目の色が白と右の目の色が黒のオッドアイに変わる。

 

だが、グランベル戦とは違う部分もあり、龍剣には全属性の精霊の力が付与され、衣装は何故か黄金に輝く。

 

「おいおいおいおい…なんでここでパワーアップするかね…」

「まだ使ったことのない隠し球はあるから、安心しなよ」

「うわぁ…もっと嫌なこと聞いた…」

 

そんなあからさまに顔をしかめなくても…

ただ上位精霊並みの力を持つように強化される下位精霊がウジャウジャするような空間に変えるだけのワザだよ。

まあ、上位精霊をその空間に入れたらどうなるかは知らないけどね…

 

「さあ第2ラウンド、やろうか」

「お前が言うと嫌だなぁ…」

________________________

リムル視点

 

何だよコイツ!

覚醒魔王の上澄みも上澄みの3人と竜種3体の連携でも崩せないとかどうなってんだ!?

 

しかも、当たればダメージが確実に見込める攻撃も、当たれば今は大したことなくても後々ヤバくなる攻撃とか全部見切って避けてくるしよ!

 

《やはり、何らかのカラクリがありますね…マスター、もっと情報を引き出してください!再g…ゴホンゴホン!突破してみせます!》

 

今再現って言おうとした?

 

《いいえ!言ってません!》

 

ならいいけど…

それよりも、何とかできない?

 

《…ギィ・クリムゾンに何らかの方法が無いか聞いてみてください》

 

了解!

 

(おいギィ!なんか突破口ないのか!?)

(知らねぇよ!テメェで考えろ仕切り屋!)

(んだとぉ!?)

(そもそも、俺たち悪魔とアイツの相性は最悪なんだよ!上位魔将でも隣をアレで歩かれたら死ぬときは死ぬくらいな!)

(はぁ!?マジかよ!)

(なんとかするなら…封印とかか?)

(封印…それもらい!)

 

《対ラインハルトの結界を用意します!ラインハルトの脅威は圧倒的な身体能力と精霊術、そしてこちらの攻撃を確実に避ける点…3種類の結界を作成…《妨身体結界》と《対精霊結界》、《学習結界》の作成に成功!そしてこれらを融合…《対ラインハルト結界》の作成に成功しました!マスター!》

 

任された!

対ラインハルト結界、発動!

 

………シエルさん、なんか普通に動いてませんか?

 

《そんなはずは…!?結界の能力は正常に働いて…組み込んだ学習結界から能力の把握を…こちらも!?》

 

どうしたんだ!?

 

《全ての効果が無力化されています…》

 

無力化?無効化ではなく?

 

《はい…ラインハルトにだけ効果がありません…》

 

それって、ラインハルトにスキル無効化能力があるとしか考えられないよな?

 

《そんなことは前から分かっていたので大した情報じゃないですよ…ハハハ》

 

なんか、ごめんな?

他に何か知ってそうな奴は…

 

「ミリム!ラインハルトの能力知ってるか?!」

「うぇっ!?よっ!ほっ!ラインハルトの能力か?1個だけ覚えてるのがあるぞ!」

「なっ!?それ教えてくれ!」

 

 

「靴紐を操っていたのだ!」

 

えっ?

 

「く、靴ひも?」

「靴紐なのだ!」

「えっと…他には?」

「加護がどうこう言っていたような…」

「加護?」

 

《加護とは上位存在が下位存在を守る、もしくは助けるために与える力や褒美とされていますが…これでしょうか?》

 

ええ…神様がコイツに味方してるってことか?

ってことはヴェルダナーヴァが?自分の娘よりも?

 

《ヴェルダナーヴァではない信仰で神扱いされている者の可能性もありますが、概ねそういうことかと》

 

ってことはルミナスか!

 

「おいルミナス!ラインハルトの加護ってなんだよ!」

「詳しくは知らん!だが、5歳の頃にはもう持っておった!ルイとロイを圧倒するくらいの力だったがな!」

「マジかよ…」

 

5歳でルイとロイを?

 

《ルミナスが詳しく知らない、そして幼い頃から持っていた…ということは全く別の存在が?そもそも靴紐の加護とは…》

 

まあ、確かに靴紐の加護はトンチキだな…

あとは…あの炎に包まれて生き返るってやつもか?

 

《ハッ!わかりましたよマスター!》

 

どうしたんだいきなり!?

 

《ラインハルトは戦闘や生活全ての補助をするそれぞれの加護を持っているんですよ!そして、生活の補助をする加護を戦闘でも応用していたからこそ、靴紐の加護なんてトンチキなものがミリムから出てるんです!》

 

えっと、つまり?

 

《あらゆることにサポートバフ盛り盛りおばけってことです!》

 

なるほど!

………は?

 

つまり…攻撃無効のバフがいくつもあるってことだろ…?

 

《はい!ですが、攻撃は効くのかと思います!避けてますから!》

 

ああ、なるほどね…素でかなり硬いのに回避率上げまくってるってことか。

 

要は、ちいさくなる積みのラッキーか…

 

勝てる気しないけど…?

 

《何度も重い一撃を叩き込めばいいんですよ!竜種3体の魔素量なら無理もできますしね!》

 

ゴリ押しかよ…まあ、仕方ないか!

*1
ヴェルドラ、マサユキ、リムル、ラミリスの総称。ラインハルトが名付けた




書いてる途中の俺(なんか、はっちゃけさせすぎたか?でも、それができるラインハルトが悪いよね、うんうん)

加護とかいう化け物能力のせいで目論見を外す可哀想なシエルさんはいいね…

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