英雄の息子と麻帆良の子   作:お~い紅茶

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日常編、だんだんサイというキャラを固めたい時期



ネギとサイ~麻帆良での一日~ 前編

 

 

 

――ピッピッピピピッ

 

 

AM 5:00

 

 

サイの朝は早い。

 

いまだ夜があけきらない薄暗い室内の中で、パジャマから着替える。

着替え終わった後、ふととなりで寝ていたはずのネギがいないことに気づく。

 

 

サイが住むこの部屋には、明日菜、木乃香、ネギが共に生活している。うち、明日菜と木乃香は部屋奥の二段ベッドの上段、下段にそれぞれ寝ていて、居候のサイとネギはベッドの斜向かいにあるちょっと高いロフトで寝ている。

 

――――のはずだったが、

 

「高畑…先生……」と明日菜が

 

「おねえ……ちゃん…」などとネギが

 

それぞれ寝言を言いながら、二人して抱き合ってベッドで寝ている。

 

 

サイはロフトの縁からベッドの上に飛び乗る。

 

「(ネギ君寝相わるいな……)アスナ姉さん! 起きて! 起きないとバイト遅刻するよ!」

 

いつも明日菜より先に起きるサイが明日菜を起こすのが習慣だ。

 

「うるさいなぁ……えへへ……高畑センセ…」

 

これはダメだと思い起こすのを断念する。

 

次にそのまま下に降りて下段で眠る木乃香を起こそうとする。

 

「木乃香姉さん、朝だよ! 僕もう出るからね! 代わりにアスナ姉さん起こしてあげて」

木乃香はすんなり起きてきた。

「ん―もういくん?」

 

「そうだよ。って何で姉さん腕を掴むの!? 」

ガシッとサイの腕を掴み自分のベッドに引きずり込む木乃香

 

「それはな―、こうするためなんやえ~」

そう言って、木乃香はサイの顔を両手ではさみこみ、自分の顔を近づける。

「んチューー――」

すこし頬を赤く染めた木乃香が目を閉じてマウストゥマウスのコースで迫ってくる。

 

「(木乃香姉さんも寝ぼけてる!? ……う…こ、ここは回避!)」

 

あとすこしでキスするところだったのを強引に顔を横に向けることで回避する。

木乃香の唇はサイのほっぺたにキスする事になった。

 

「ぶーなんやーサイ君恥ずかしがり屋なん?」

「違います! けど、簡単にキ、キスするのはどうかと思うだけです!」

サイは耳たぶまで真っ赤にした顔を木乃香から隠すように木乃香の布団に顔をうずめる。

「ふふふ、もう~かわええなー」

「木乃香姉さんも起きたし、僕は出ますからね。アスナ姉さんの事よろしくー」

思い出したように急ぎ、そのまま部屋を出てしまう。

寮を出た後も自分の顔が熱いことが外の寒さと相まって余計に感じられる。

 

 

 

 

 

こんな朝早く寮を出たの理由はサイは毎朝、世界樹へのお祈りを日課にしているからである。

いつから始めていたのかはサイ本人も忘れてしまったことだが、毎日かかしていない。

 

 

それにしても、とサイは世界樹を目指しながら思い出す。

 

「(木乃香姉さんって結構、大胆なんだよなぁ。 すぐ抱きつくし、さっきみたいなのもしょっちゅうだし……。いやじゃないからいいけど……)」

 

木乃香の過剰ともとれるスキンシップにもこれまた理由がある。

昔、両親がいないサイは、家族からの愛情が絶対的に足りていない時期があった。そこで、木乃香がわかりやすい愛情表現を示す事でサイが曲がって育ってしまうのをふせいでいた。それを続けていた結果が今でも残ってしまっているという訳。

 

しかし、それが分かっていてもサイも男の子であるからして、

「で、でも……はずかし~い!」

誰もいない街の通りで叫んでしまうくらいには恥ずかしがっているのだ。

 

そんなサイの心の叫び……

誰も聞いてないはずだったが……

 

 

 

「何が恥ずかしいネ?」

「え?」

サイが振り向いた先には2-A出席番号19番の超鈴音がニヤニヤと立っていた。

 

 

 

 

「あっと、超さんおはようございます」

「オハヨ、サイ坊。それより何を考えて恥ずかしがてたネ?」

「それは……(木乃香姉さんにキスされそうになったのを思い出したなんて言えないよ…)」

 

サイが答えあぐねていると、先に超が口を開く。

 

「なるほど、サイ坊はコノカの唇を奪い損ねたのネ!」

なぜバレタ?と動揺するサイ。いやばれてないけど……

 

「ちっっが~う!!キスはしてません!」

「アレ? 違う……?キスは、とゆことは何か他に……?」

「超さん! いい加減にしないと怒りますよ!」

 

サイがふくれっ面で超を見る。

 

「悪かたネ。ちょっとからかいすぎたヨ」

と、超は胸の前で手を合わせ頭を下げる。

 

「お詫びに店で、肉まんおごるネ。」

「まあ、そう言うことなら別に良いですけど!」

「ハハハ、ありがたいネ。それじゃ一緒に行くカ!」

 

 

2-Aが誇る完璧『超』人と呼ばれる超・鈴音。彼女はロボット工学研、生物工学研、量子力学研に東洋医学研に所属している。さらに、お料理研、中国武術研にまで在籍している。言うなれば、文・武・料・道を体現したような人物である。

 

それ以外に彼女には学園内でのみ営業している点心屋台ここ『超包子』のオーナーとしての顔も持ち合わせている。

 

 

 

「さぁ~たらふく食べるあるヨ! 朝からウチの肉まんを食べれば、一日中元気満点ネ!」

 

サイの目の前に蒸籠が置かれる。蓋を開けると、湯気をあげるホカホカの肉まんが顔をのぞかせる。

 

「ありがとうございます。超さん――それに、五月さん!」

と、目の前の超と屋台の奥で仕込み中の出席番号30番、四葉五月に手を振ってお礼を言う。五月はそれに対し軽く会釈する。

 

彼女のかもし出す雰囲気はどことなくオーストラリアでユーカリを食べてそうだなと思ってしまうサイ。

 

そんな、料理を作る五月、オーナーの超、そしてここにウェイターの古菲が加わり、『超包子』は完成する。

 

 

実は、サイは教師になる前に超包子でウェイターとして働いていた期間がある。

その時は、超がお客さま感謝フェアということで店の商品を全て半額にしたら、お客が大殺到。とても古菲1人では客がさばききれないと踏んだ超がヘルプを学園に要請。そこに派遣されたのがサイだった。

フェア中の修羅場を共にくぐり抜けたサイと『超包子』の面子は気心知る仲になっていた。

 

 

「イヤー、あの時はサイ坊がきてくれなかたら大変だたヨ」

「僕がいても大変出したけどね」

肉まんを食べるサイに超はさらに話しかける。

 

 

「ところで、サイ坊はこんな朝早くに何の用ネ? 私達は、店の仕込みだたけど、どうしてカ?」

「世界樹にお祈りしに行くのが日課でして……」

「お祈りが日課? あのおっきい木に何を祈るネ?」

 

少し真面目な顔で質問する超に答えるのが恥ずかしくなったサイは頬をかきながら言う。

「えっと……恥ずかしいんですけど、『――――――――』って祈ってるんです。 おかしいですかね?」

 

えへへ…とはにかむサイに超はしばし呆気にとられた様子だったが、薄く笑みを浮かべて返答する。

 

「おかしくなんてないネ、きっと……みんな望んでることアルよ。」

「そうですか? 超さんみたいにすごい人に言われると、なんか照れちゃいます。

……あっとそろそろ向かわないとお祈りする時間がなくなっちゃう! ごちそうさまでした!」

 

そう言って足早に去って行くサイを見送り、1人屋台のカウンターに残った超は呟く。

 

「『――――――』か……、ふふっ、そんな願いも良かったかもネ…………」

 

 

 

だんだんと登り始める太陽がやけにまぶしいと感じる超だった。

 

 

 

 

 

 

AM5:30

 

 

「なんで、アンタがあたしのベッドで寝てるのよ!!」

明日菜の怒号が寮に響く。

 

「す、すいませんアスナさん!僕いつもお姉ちゃんと寝てたのでつい……」

 

ネギはわざとじゃないアピールを精一杯する。

 

「なにがついよ! ほんと子供なんだから!」

 

ベッドから着替えのために飛び降りた明日菜に木乃香は教えてあげる。

 

「アスナー、もう五時半ー。バイトはええん?」

「うっそー、もうそんな時間!? なんでサイは起こしてくんないのよー」

 

明日菜の言葉にネギが気づき室内を見渡す。

「あれ? そういわれればサイ君は?」

「ん? あいつなら多分あのバカでかい樹の根本辺りに行ったんじゃない? ……よし、行ってきま―す」

「いってらっしゃいー」

窓から見える世界樹を指差した後、あわただしく出て行ってしまった明日菜。

それを見送った木乃香はネギに向き直る。

 

「ネギ君、朝ご飯つくったげる。 目玉焼きとスクランブルエッグどっちがええ?」

「あ、じゃあ目玉焼きで」

「ふふふ、サイ君といっしょやな」

 

 

「あ、そうなんですか。………はぁ、サイ君とアスナさんと木乃香さんって仲いいですよね」

「うん、まーそやなー」

「なのに、僕はアスナさんに怒られっぱなしで……先生として……」

「そんなら、アスナに先生としてなにかしてあげるゆーのはどう?」

「僕にできること?」

 

 

『でも、その代わり、人を助ける事が目標なら私のことも助けてよ。』

 

 

「 …………よし! 何をしたらいいかわからないけどまず行動しないと!」

立ち上がり、拳をグッと握るネギ。

「とりあえず、アスナさんのもとへ!」

杖を持って玄関へ駆け出したネギだったが、木乃香に首ねっこをつかまれる。

 

 

「まずは、ご飯な~」

「あっ、ハイ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明日菜のバイト先、毎朝新聞麻帆良支部――

 

「遅れてすみません! すぐ配達出まーす!」

「おお、待ってたよアスナちゃん! 今日も頼むな」

 

新聞が入った斜め掛けのバックを肩にかけ、出発しようとしたアスナは一つだけ残されたバックに気づく。

 

「おじさん、それは?」

「ああ、今日D・四国君が謎の病気で休みなんだ。」

「そうですか、じゃあそれあたしが配達しますよ!」

「いやでも二つもたいへんだよ!」

「いや、あたし今日遅刻しちゃったし…、それに体力だけには自信ありますから!」

そう言って強引に出発してしまう。

 

走りながら、ポストへ新聞を入れていく明日菜。しかし、さすがにバック二つ分の新聞紙の重さはたいしたもので、明日菜の体がよろける。

そこに――

 

「――乗って行きますかアスナさん?」

「え…」

声のする方向を見ると、いつも持っている杖に腰掛けて宙に浮かぶネギの姿が目に入る。

 

「朝早くからお仕事ごくろーさまです。 よかったら乗っていきませんか?」

「うわー!! アンタスゴいじゃん! 空飛べるなんて知らなかったわよ!」

「はい、しかもけっこう速いんですよ、これ。 さっさっ、どうぞ乗ってください!」

「あ、ありがと……(なんだ…わざわざ手伝いにくるなんていい奴じゃない。)」

少し見直したかもと思った矢先――――

 

 

「あれ……なによ? 浮かないじゃん」

さっきまでネギを乗せてフワフワ浮いていた杖が明日菜が乗ってから全然浮かなくなったのだ。

 

「おっかしいなーー、アスナさん体重何キロですか? 120キロとか?」

 

 

「アホか!」

カチンときた明日菜はポコッとネギの頭をはたく。

 

「もういいわよ! 自分でやるわ!」

ネギをおいて駆け出して行ってしまう明日菜と、おいていかれるネギ。

 

「あーん! 待って下さいよ! 今のは調子悪かっただけですから~」

 

ネギも明日菜を追いかけるも明日菜の瞬足になかなか追いつけない。

 

そのうち、明日菜が不意に曲がった角を曲がりきれずに、ネギはそこにあったゴミ捨て場に突っ込む。

 

 

「ううん……また失敗した……」

 

明日菜と仲良くなる道はまだまだ険しい!! そう感じるネギであった。

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

明日菜のバイト手助けに失敗したネギは空を飛んで寮に戻っていた。

 

その途中、世界樹のそばを通ったときに見知った人を発見する。

「(そういえば、ここにいるってアスナさん言ってたな…)」

 

 

「おはよー! サイくーん!」

手を振って下に降りてくるネギにサイも手を振り返す。

 

「おはよう、ネギ君」

「ここで何してたの?」

地面に降り立ち、辺りをキョロキョロしながらネギが尋ねる。

 

「世界樹にお祈りしてたんだ。もう済んだけどね。」

「へぇー、ちなみにどんなお祈りなの?」

「それはね、『今日も麻帆良のみんなが幸せに暮らせますように』っていうお祈り!僕の目の届く範囲で麻帆良の人が困ってたら助けてあげられるけれど、僕が見えなかったり届かない所はこうして神頼みしてるんだ!」

 

 

サイの言葉を聞いたネギは感心すると同時に自分に情けなくなる。

 

「サイ君はやっぱりすごいね……それに比べて僕はアスナさんひとりにも信用されてない……」

「ね、ネギ君…どうかした?」

サイにここにくるまでの状況をかいつまんで話す。

 

 

 

「アスナ姉さんの手助けかー……じゃやっぱりアレしかないな」

「アレ?」

「“タカミチとの恋の応援 ”だよ」

「そっか……アスナさんとタカミチの仲を上手くとりもてばきっと……」

 

「「アスナ(姉)さんも認めてくれる!!」」

 

「よーしそうと決まれば何か使える物がないか荷物を確認してみるよ」

勢いよく寮に飛び立つネギを見て、やる気がでて良かったとサイは思うのでした。

 

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

本日、2-A最後の授業はサイの数学である。

サイは最初の授業で小テストを行い、以後授業での席順は小テストの結果によって決めるというシステムにした。

当然、頭の悪い人が前にいるのだが、その後、何回席替えしても最前列の五人は不動だった。

 

人呼んで、バカレンジャーの五人である。

バカイエローは中武研部長で『古韮じゃないよ古菲だよ』の古菲。

 

バカブルーは身長180センチ、糸目で後ろに長く髪を一房垂らしている『~ござる』口調の長瀬・楓。

バカピンクは新体操部所属のかなりアホの子、佐々木まき絵。

リーダーことバカブラックには図書館探検部の頭はいいが勉強嫌いの綾瀬夕映。

そして、バカレンジャーの中でも特にバカなバカレッドは――――

 

 

「アスナ姉さん、また間違えてるよ…」

最前列のド真ん中に座っている明日菜にサイが注意する。

 

「仕方ないじゃない! わかんないんだから!」

「(いつにもましてイライラしてるなぁ……これはネギ君が授業で何かやったな)」

 

そうこうするうちに、チャイムが鳴る。

 

「もうですか……はい! 今日はここまでにします。最前列の人は特に復習してください!」

 

 

「つかれたアル~。サイ老師はスパルタすぎアルね」

「たしかに可愛らしい見た目とはいえ、ああまで拙者たちに厳しいとくるものがあるでごさるよ」

「たしかに~つかれちゃうよね~。私はネギ先生ぐらいの授業がいいなぁ」

「見てほしいです。わたしはもうボロボロなのですよ。」

 

 

イエロー、ブルー、ピンク、ブラックはそれぞれ不満を露わにする。

 

ちなみに、レッドは消耗につきまして、活動を停止しております。

 

サイがバカレンジャーの不満をスルーしていると、ネギが入ってきて、サイに近寄る。

手には怪しいビンが握られていた。

 

 

「ネギ君、何それ?」

「ホレ薬だよ…あの後イギリスから持ってきたカバンを調べたら、魔法の丸薬が出てきたんだ!」

「ほんと!? じゃあそれをアスナ姉さんに飲ませれば……」

「うん、人はおろかあらゆる異性からもてまくりだよ! 」

「よし、ネギ君は姉さんにそれを、僕はタカミチを呼んでくるよ!」

 

 

役割分担を決めた2人はそれぞれ行動に移す。

教室を飛び出したサイは職員室に向かおうとするが、授業の道具を教室に忘れたことを思い出した。

「(どうせなら一緒に持ってこ……)」

そう思い直し踵を返すと、廊下にネギが走り出てきた。

 

 

「あれ? ネギ君どうし……た……の」

 

 

サイは見た

ネギの後ろを2-Aの生徒が目をハートにしながら追いかけているのを。

 

「なんでネギ君がぁっ! ハッ! 姉さんか? 姉さんが飲ませたのか!」

うかつだった……今の姉さんは魔法もといネギ君を信用してないんだった!

 

 

「サイくぅぅん、助けてー!!」ネギが涙目でサイへと駆けてくる。

 

 

「よし、助けを頼まれたら放っておけない! それが僕のモットーさ! ネギ君は先に逃げて……ここは僕が食い止める!」

「ありがとー!サイ君、無事でいてね……」

そう言ってネギがサイの横を通り過ぎていく。

 

ネギと生徒達の間にサイが立ちはだかる。

「(先頭は委員長のあやかさん、その横をチアリーディング部の三人組、美砂さん、円さんに桜子さんか……)」

 

薬の効果時間は限られている。

……ここで少しでも時間を稼げば、ネギ君は逃げきれる!

 

 

両腕をめいっぱい広げ、彼女達を真正面から受け止める体勢をとるサイ。

 

 

「ネギせんせ~~まってくださ~い」

「「「ネギくーん!」」」

 

物凄い勢いで近寄る4人、

 

 

「はあああっっあ!」

 

気合いをいれその場に踏ん張るサイ。

そして激突した一瞬!!

 

 

 

 

「え……?」

 

気付けばサイは空中にいた。

 

 

「――ッッ!」

空中で体勢を立て直し、なんとか着地する。

 

 

しかし、既にネギを追いかけ隊はいなくなって廊下には誰もいなかった。

 

「くそっ! マモレナカッタ……」

自分の敗北を悟ったサイは、拳をダンッと廊下に打ちつけ、うずくまる。

 

 

 

「何してんの? 」

明日菜は大げさじゃ? みたいな顔をして聞いた。

 

そんな明日菜に、クワッとサイは詰め掛ける。

 

「アスナ姉さん! なにしてくれたの!? せっかくネギ君が姉さんに認めてほしい一心でしたことなのに」

「うっ……、悪かったわよ!……代わりに助けてあげるからそれでチャラね!」

「姉さん……お願い」

「言っとくけど、ネギじゃなくてあの変な薬に騙される女の子を助けるんだからね!」

「うん、それでいいから……もう早く!」

 

 

サイに急かされ、ネギを探しにいく明日菜。

残されたサイは一人でほくそ笑む。

 

 

「(ふふふ、これでネギ君とアスナ姉さんが窮地を脱すれば――――

 

 

 

『アスナさん、ありがとうございました』

 

『もう、アンタにはあたしがついてなきゃダメね!』

 

『たしかにそうかもしれません……』

 

『なによ? えらく素直じゃない?』

 

『はい、ですから、これからよろしくお願いしますね! 頼りにしています、アスナさん!』

 

『も―、仕方ないんだから……』

 

 

 

――――的な展開があるかも!)」

 

転んでもただでは起きない男の子サイの一面が垣間見した瞬間であった。




日常も今ぐらいでいいのかな? 
個人的には立てるフラグ立てたら戦闘に移っていきたいかも。
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