転生したらノロワレだったので、何かを極めようと思います   作:SRAMP

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 遅れました。すみません。

 これからもこれまで以上に遅いと思いますが、どうか応援してくれると嬉しいです


話という名の尋問

 

 

「操作できるってどういうことだ!?」「バビロンそれは……」

 

「そもそも!どうしてボクたちに隠してたの!?」「レン、隠してた訳じゃ」

 

「いつから!?ジェイドが出ていく前からなの!?」「タリ……」

 

「……俺たちのこと、心の中で笑って「クロウ、それは断じて違う。笑ってなどいない。むしろ俺はお前たちを──……」

 

 先程まで宴の準備をしていた暗殺者ギルドの者たちに質問攻めをされているのはアウンという者らしい。実際に顔を見たわけではないので性別は分からないが、声色的におそらく男だろう。

 しかしガリレアの発言からしてアウンが自信の特殊能力を操作できることを知らない者がいるとは思っていたが、誰一人知らなかったとは……。秘密主義が過ぎるんじゃないか?別に知られても困ることじゃないと思うんだけどなあ…。

 まあそれはさておき、ここからどうしようか。レンを追いかけてここに来たわけだが、……………シルファ、来るよなぁ~~~…。流石にシルファだけでここが分かるとは思わないけど、シロを置いてきちゃったしなぁ~~~……。来ちゃうよな~~……。

 

「………ロイド様、流石にあのメイドは来ないと思いやすぜ?」

 

 そんな俺の様子を見かねてか、使い魔であるグリモが聞いてきた。

 グリモはなにも分かっちゃいない。シルファは俺の身長の違いを、それは誤差だろってところまで分かるんだ。俺がいないことぐらいすぐに気づくだろう。

 

「いやグリモ、それはシルファをなめすぎだ。それにシロもいるしな」

 

 そういうとグリモはなるほど、と頷いた。どうやら納得したようだ。まあ、シロの嗅覚もすごいからな。シルファとシロが合わされば見つけられない者はいないんじゃないかと思うぐらいだ。

 ふーむ、それにしてもここからどうするか…。こいつらの能力をもっと見ていたいが、ここにいるとシルファがなぁ……。

 

「───だからな、レン。俺は別に隠してたわけじゃなくて」

 

「じゃあなんで言わなかったのさ!言ってくれてもいいじゃんか!」

 

 考え込んでいると、レンとアウンの争い声が聞こえてきた。どうやら二人はまだ言い争っていたらしい。バビロン、タリア、クロウは二人の口喧嘩を仲良く見守っている。…いや、タリアの場合は面白がっていると言ったほうが良いのかもしれないな。野次がすごい。

 俺とグリモもバビロンとクロウが用意した料理を口に運びながら二人の口喧嘩を聞く。……聞いていると、これは口喧嘩というよりもアウンがただレンをあやしてるだけなのでは?アウンが理由を言うよりも先にレンが叫ぶせいで言えてないし、レンはこの状況を分かっているのだろうか。流石にアウンが気の毒に感じてきた。

 

「ロイド様…アウンの野郎が可哀想に見えてきやしたぜ……」

 

「ああ、俺もちょうどそう思ってたところだ」

 

 え!?って顔しているがグリモ。お前は俺をなんだと思ってるんだ。俺にも気の毒だと思うことはある。

 

「あーロイド様。レンはアウンに対していつもこうなんで大丈夫だと思いますよ」

 

 それはそれでどうなんだと思うが、二人と長い間一緒にい仲間であるるバビロンが言うなら大丈夫なのだろう。全くもってそうは思えないが。

 

 

 ◇

 

 

「聞こうか」

 

 『瞬間転移能力』という言葉を聞いた途端にこれだ。心なしか(フォント)が違う気がする。これだからこの魔術バカは。

 先程までアウンの野郎に突っかかっていたレンもドン引きしている。

 

 そこからジェイドについての話が始まった。ジェイドは暗殺者ギルドであるアイツらを大切に思っていて、手配書を撤廃させたいと願い行動していた。だがそんなところに運悪く、ジェイドの故郷であるロードストで兄弟たちによる内乱が起きた。ジェイドは兄弟たちを止めるためロードストへと向かい、それから戻ってきていないこと……。

 そんなガリレアによるジェイドの話を聞くにつれ、オレの目からは涙が止まらなかった。横にいる魔術バカにはなにも響いてなさそうだ。顔に『全然瞬間転移体質の話なかった…』って書いているのが見なくてもわかる。コイツには人の心がないのか?

 

「何だよちくしょうジェイド…いい奴だなぁ…!」

 

 おれが食べていたオムライスはいつの間にかしょっぺくなっていた。だが美味しさは変わっちゃいない。

 

「やあ、グリモワール。少し話をいいかい?」

 

 パクパクとオムライスを食っていると、突然上からアウンの声が聞こえてきた。他のやつらの話し声が小さく聞こえてくるので、先程の場所から遠いところに連れてこられたのだろう。目からこぼれ落ちていた涙をふき、オムライスを食う手を止める。

 

「ぐすっ、ああいいぜ。俺様に何のようだ?」

 

「先程の話の続きだ」

 

 話の続き?なんのことだ?おれはアウンと一対一(サシ)で話したことがあっただろうか。覚えているので言えば…パズズの野郎のことを聞かれたことぐらいか?だがあれは話というより尋問だしな……流石に違うか?

 

「君とパズズ以外の魔人についてだ」

 

 当たってた……。コイツにとっちゃあれは話に入るのか……いつも仲間たちとどうやって話しているというのだ。

 

「じゃあまずひとつ目。君とパズズはどちらのほうが強いんだ?見た目的にパz「オレだ。アイツは8級でオレは2級だからな」

 

「そうか、見かけによらないものだな」

 

 コイツ……分かってて聞いてきやがったな……。オレとパズズじゃ抑えてるにしても魔力量の違いぐらい分かるに決まっている。すっとぼけやがってコイツ……いや顔は見えないんだが。

 

「ふたつ目。そう考えると、1級の魔人が一番強いのかな?」

 

「魔人の中じゃそうだ。だがオレたち魔人にも上がいてな。魔族ってんだが、ソイツらは1級魔人百体が束になっても勝てないと言われてる。つーか、こんなこと聞いてどうすんだ?魔族なんて余程のことがない限り、こんなところに来ねぇぞ」

 

「そうか、魔族……さしずめアイツは…………いや何でもない。ただ気になっただけだ」

 

 ……それにしては声のトーンが変わってたけどな。アウンの野郎は顔が見えないから、いまいちつかめない。気になっただけで聞くか?普通。

 

「じゃあ最後。第七王子殿は魔族に勝てるかい?」

 

「それは無理だな。勘違いされると困るが、魔族は正真正銘天変地異級の大怪物だ。人間風情が勝てるとは思えねぇな」

 

 あの魔術バカも相当怪物だが、魔族相手だと比べ物にならないだろう。まあ万が一、億が一にも勝てたとしたらそれはもう人間を辞めている。それほど魔族というのは強いのだ。

 オレがそう言うと、アウンはなにやら考え込んでいるのか黙り混んだ。……今のうちにオムライスでも食っとくか、と手に持っていたスプーンでオムライスに掬い、口に運ぶ。うまい。

 

「…………さて、そろそろ戻ろう。向こうでも話がまとまったようだしね」

 

 そうだな、と向こうを見ると、ちょうど「ロイド様を新しいボスに!」というガリレアの声が聞こえてきた。何があったのかは知らんが、ロイド様を新しいボスにするらしい。本当に何があった。

 アウンの方を見ると、姿は見えないが呆然としているように感じる。流石にこれに関しては予想外だったらしい。

 

「……おいアウン。お前……あれはいいのか?」

 

「…………まあ…みんな嬉しそうだし……いい……のかな………?」

 

「明らかにロイド様の目が、モルモットを見る目なんだが……」

 

「…………いや……流石にそんなことはない……よな……?」

 

 オレに聞かれても……。

 

 

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