なんだかんだあってリングの修復も終わり、体育祭再開。
B組塩崎茨と上鳴の試合……は、下心見え見えの上鳴が瞬殺されて終わった。
以上。
というのは少し可哀想だから、良かった点と悪かった点を。
良かった点は、自分が持久戦を苦手とするのをちゃんと自覚し、短期決戦を仕掛けたのはいい点と言えるだろう。
悪かった点は、短期決戦の後のことを何も考えていなかったとこだな。現に電撃が防がれたあと、すぐに為す術が無くなって瞬殺されてる。
自分の個性をどうやって活かすか、そして自分の個性が活きなかったときどうするのか、これを考えられれば強い個性になると思うんだけどなぁ。
で、次の飯田と発目。発目はヒーロー科じゃないからら、自身が開発したサポートアイテムに限り、使用が認められている。
発明の申し子こと発目と、機動力とそれによる火力を持つ飯田。
はたしてどんな試合を繰り広げるのか。
と、そう思っていたのだが……
「通販番組かよ……こうなるって、さっきの騎馬戦で分かっただろ」
よくもだましたなァァァァ!!だましてくれたなァァァァ!!と、フィールドで一人叫ぶ飯田。
良くも悪くも、アイツはバカ正直なんだよ。悪くもの割合が多いけど。
「完全に遊ばれてたな」
「でも良く発目も逃げ続けたよな。サポートアイテムって、そんなすげぇのか」
まぁたしかに、結果的に試合の体を成していなかったとはいえ、飯田は本気で発目を捕まえに行っていた。
発目は筋肉や個性ではなく、発想で飯田を上回った。発目の口車にまんまとハマって、あいつの開発品を身につけた飯田の負けだ。結果は飯田の勝ちだけど。
さて、その後も一回戦のカードは順調に消化されていった。
続く第5試合は青山VS芦戸では、芦戸が青山の連射ネビルレーザーを華麗に回避しまくり、十分に接近したところで、酸で青山のズボンとサポートアイテムを溶かした。それで青山がズボンに意識を向けた瞬間、芦戸のアッパーカットが炸裂。一撃ノックダウンで、試合は終わった。
峰田、逆だったらなんて考えるな。顔で分かるぞ。
次の第6試合、常闇VS百さんでは開始早々、常闇の黒影が強襲。百さんは盾を作って対抗するが、防戦一方となってそのまま押し出され場外。随分とあっけなく試合が決着してしまった。
第7試合は切島VSB組鉄哲の個性ダダ被り試合。正直言って、これは見てて楽しかった。両者『硬くなる』という個性で、特に無駄な火力も出ない以上、正面殴り合いが勃発。
ボクシングみたいで面白かった。熱かった。
ちなみに結果は、両者のクロスカウンターが炸裂し、勝敗の判定はビデオ判定までもつれ込んだが、同時ノックダウンの判定。回復次第、アームレスリングでの決着となった。
因みに俺は切島推しです。あんな熱い試合見せられたら、推しになるだろ。
そして、1回戦最終試合、爆豪VS麗日。これが一番ヤバイ。爆豪へのヘイトって意味で。
高火力の個性を他者にぶつけるなんて、今更どころかもはや見飽きたまである状況なのに、これが不思議なことに、男対女で、男が優勢になった瞬間、まるで初見かのようなリアクションをとる連中がわんさかいる。
全くしょうもない連中だ。フェミニズムをイチから勉強してこい。
それで結果はというと、麗日の秘策を破った爆豪の勝利。多分、向こう側の島で勝ち上がってくるのは爆豪だろう。
『会場の皆様にお知らせ致します。2回戦第1試合出場予定の緑谷くんですが、重症のためドクターストップがかかり、よってA組永井くんの不戦勝となります』
そんで俺の不戦勝を知らせるアナウンスを流して、小休止の後、第2回戦第2試合、飯田VS塩崎が始まった。
特に見応えがなかったから結論だけ言うと、飯田が勝った。
芦戸VS常闇も、見応えがなかった。常闇が勝った。
次の切島VS爆豪は面白かった。
爆豪相手に長期戦はマズいと踏んだらしいく、切島が最初から個性を全開にしての猛攻を加えたのだが、爆豪がそれを持ち前のセンスというか、洞察力でいなし、切島の一瞬の緩みを突いてノックアウト。
両者のいい所が出てた、いい試合だった思う。
よく頑張ったぞ切島。座学も頑張ろうな切島。
で、小休止を挟んで、次はようやく俺の出番……となる前に、控え室に来客が。誰だろ。ノックするくらいだから、常闇じゃなさそうだけど。
「永井くん」
「飯田か。どうした?控え室は向こうだぞ」
来客の正体は対戦相手の飯田。深刻な顔をしてどうしたのだろうか。
「実は先程、母から電話があって……兄さんがヴィランにやられたと知らされた」
「インゲニウムが!?」
飯田の兄、インゲニウムは実力派のヒーローであり、そんじょそこらのヴィランにはやられない。さらにインゲニウム自身もそうだが、事務所にいるサイドキックも高い実力を持っている。
そんなインゲニウムがやられたとなると……相当手強い相手だったんだな。
「発見された時には既に意識がなく、今は搬送先の病院で手術を受けているらしい……正直、どうなるか分からない。だから、直に行って確かめてくることにした」
「そうか……大丈夫だといいな」
これは紛れもない本心だ。
飯田が早退すると、俺の決勝進出が確定されるんだが、これで面倒だと思うほど、俺は人の心を捨ててはいない。
俺は飯田を見送って、観客席に戻るのも面倒なので、控え室に留まる。
爆豪が相手だと……勝てるビジョンが全く見えない。爆発連発で気絶させられるのがオチだ。
常闇は……幽霊でどうにか対抗できるか?黒影が未知数すぎるな。
「入るね、永井くん」
「ん」
とりあえずの策を建てていると、四肢のほとんどにギプスが巻かれた緑谷が控え室に入ってきた。
今日は来客が多いな。
「歩けるくらいにはなったのか」
「なんとか。轟くんもそのうち歩けるようになると思うよ」
「そうか……その手、治らないのか?」
ギプスが外されていた右手。緑谷の利き手は、酷く醜く歪んでいた。
おそらく、度重なる超パワーの自爆で遂には骨までイカれ、修善寺先生の治癒でもどうにもならなくなったのだろう。遅かれ早かれいつかなると思って、制御の特訓に付き合ったんだが……遅かったか。
「うん。呪いだと思って戒めろって」
「修善寺先生らしい物言いだ。でもその通りだ。手が歪んだくらいで済んでよかったと思えよ。それで、なんか用か?」
「激励に来たんだ。不戦勝続きとはいえ、決勝だからっていうのと……」
「相手が爆豪だからか?」
「……うん」
先程、爆豪VS常闇の試合で、爆豪が勝ったとアナウンスがあった。
それで飯田の事情を知った緑谷が俺の激励に来たわけだ。師範思いの弟子を持って俺は嬉しいよ。
「はっきり聞くぜ緑谷。俺は爆豪に勝てるか?」
「……難しいと思う。永井くんも知ってると思うけど、かっちゃんは才能マンって言われるくらいだから、多分柔道にもすぐ対応してくる。そもそも、爆破と柔道の相性がかなり悪い」
「やっぱお前もそう思うか」
緑谷と爆豪は幼なじみと聞いている。15年近くで爆豪を見続けた緑谷の考察は多分外れてない。
そして俺も同じ考えだ。
「幸い、幽霊はまだフルで残ってる。それ活用するしかねぇか」
「うん。それでも勝てる見込みが少し上がるくらいだと思うけど」
今日はまを幽霊を使っていない。騎馬戦でも、使う使うと言っておきながら、緑谷と発目をフル稼働させて、温存しておいた。ぶつかったら厄介そうだったからに中心的に損耗させたんだ。
でもを幽霊を出せば勝てるという訳でもない。幽霊は身体能力が高くて見えないというだけだ。その『見えない』っていうのも、標的以外ってだけで、標的にはしっかり見えているらしい。
爆豪なら、すぐに幽霊に対応してくるだろう。
「爆煙に紛れてリセット……」
「絶対止めてね」
「おう……」
ちょっと怒られた。
「ま、なんにせよ、タダではやられねぇよ」
『決勝に進出する選手は出張リカバリーガールの保健室へ集合してください』
選手集合のアナウンスがかかったから、席を立って、俺の代わりに力む緑谷を尻目に集合場所へ向かう。
これから、決勝に出るにあたって、メディカルチェックが始まる。
「失礼します……よう」
「……ッケ」
出張保健室に着くと、もう既に爆豪が上裸で体調検査を受けていた。無視するのもなんだから、軽めの挨拶をすると、舌打ちが帰ってきた。ピリついてんな。
俺相手にピリついたってしょうがねぇぞ。
「来たね喜坊。じゃあ血圧をお計り。やり方は分かるね」
「はい」
決勝なだけあって、メディカルチェックは厳格だ。血圧を測ってると、修善寺先生が慣れた手つきで俺のジャージを脱がして、心電図を測れるシールを貼る。
だから爆豪の機嫌が悪かったのか。
「おいキチガイ野郎」
「……え、俺の事?」
舐めプ野郎とか丸顔とか、『出久』の読み方変えて『デク』とか、ちょっと捻ったりぎり世間でも呼べるくらいだったのに、俺にはシンプルキチガイ呼び?
普通に放送禁止用語じゃん。
「自分から死ぬやつをキチガイ呼びして何が悪い」
「困ったな否定できない」
でも外で呼ばないで欲しい。俺の評判が落ちるから。
「で、なんだ?」
「テメェじゃ俺に勝てねぇ。テメェもそう思ってるな」
「ああ。不可能とまでは行かねぇけど、ほぼ無理、くらいだな」
そもそも、爆豪とか轟とかの高火力に対抗するために銃を欲してるわけだしな。銃があったところで勝てるか知らねぇけど。
「諦めんじゃねぇぞ」
「……お前が激励?頭でも打ったか?。切島の殴りがそこまで響いてんのか?」
よくやったぞ切島。
「違ぇわカス」
違ったわ切島。
「全力でこいっつてんだよ。全力で来るやつをぶっ殺してこそ、俺の1位に価値が着く。舐めプ野郎は途中から本気を出したからデクなんかに負けた。テメェは絶対に全力で来い」
「言われなくてものっけから全力疾走だ」
体育祭優勝にそこまで興味はなかった。選手宣誓でいい印象を与えられたし、騎馬戦でも発目のおかげで十分に目立てた。心操戦じゃ、柔道使いの俺をアピールして、トガへの種を撒いた。
もう体育祭での俺の目的は達成している。
でも、どうせ決勝に行くのなら、もっとやろう。達成率はどれだけ伸ばしたっていい。
「はい、2人とも健康体そのものだね。じゃあ最後に問診。体に悪いところは?」
「ありません」「ねぇよ」
「じゃあメディカルチェックは終わりだよ」
「ありがとうございました」
俺と爆豪は同時に立って、爆豪が先に保健室を出た。あの野郎、出入口で俺を押しのけて行きやがった。
さてと……
見ててくれよ。伊吹。
☆★☆
『さァいよいよラスト!!雄英一年の頂点がここで決まるっ!!!』
アナウンスが入り、1回戦第1試合ぶりのスタジアムに出る。スタジアムの観客席ってあんな高いとこまであったっけ
『永井喜一VS爆豪勝己!』
「分かってんな透かし野郎」
「……ああ」
キチガイ野郎から透かし野郎へランクアップか。
まぁ……ぎりOKだな。SNSでもキャッチーに捉えられるかもしれない。何よりキチガイ野郎よりも聞こえがいい。結局、いい呼び方じゃないけど。
『準備はいいかなんて聞かねーぞ!レディ──ファイ!!』
試合が始まった。
様子見なんて無駄だ。開幕と同時に、正面から爆炎が襲い来る。
向こうものっけからかなり全力に近い。だから俺も、のっけから幽霊を出して、津波のような爆炎を防ぐ。
「行くぞ幽霊!」
「かかってこいやぁ!!」
──幽霊、爆豪の手を掴め
「!」
「でかした!」
幽霊は俺の指示通り、爆豪の手を掴んで個性を止めさせた。そのまま場外に投げさせても良かったが、爆豪の運動神経と個性制御技術を考えると飛んで戻って来れそうだったから、俺がアイツを直接叩く。
「お──らぁ!!」
「ゲ!」
なんて画策したら、拘束されていない足を振り上げて来た。爆豪が履いているブーツのつま先はなかなかに硬そうだからとりあえず避けると、爆豪はその振り上げた足の勢いのまま、回転の力を活かして幽霊の拘束を無理やり脱し、反対に幽霊の背中を激しく爆破した。
その衝撃で幽霊の一部が崩壊したが、大した問題じゃない。
──幽霊、こっちに戻ってこい。
幽霊に複雑な命令はできない。自分で考えて行動してくれれば楽なんだけど、叶わないものを願っても意味がない。
とりあえず、爆発の煙が充満しているうちに、俺と幽霊で奇襲を仕掛けよう。
数じゃこっちが上だが、出来ることと総合的な火力は向こうが上だ。動向を探られないよう、撹乱・奇襲を利用して、徐々に体力を削っていく。ゲリラ戦に持ち込むしか、俺に勝機はない。
──幽霊、爆豪を襲え。ただし爪は使うな。手段は殴打か柔術に限れ
まず幽霊を奇襲に向かわせる。その間に俺は煙に隠れて爆豪の後ろに回って奇襲の機会を伺う。
爆破の瞬間。それが狙い……
──ドォン……
「今……は?」
爆豪を奇襲するために煙から飛び出すと、幽霊を爆撃しているはずの爆豪が消えていて、代わりに幽霊とかち合った。
爆撃されているはずの幽霊が爆撃されておらず、爆撃しているはずの爆豪がいない。
じゃあ……さっきの爆破は……
いや待て……なんで忘れていた。爆豪は……
「空飛べるんだったな」
「死ぃねぇ!」
まるでトラックに衝突されたかのような衝撃。俺は圧倒的なエネルギーを前に押しつぶされ、硬いリングに倒れ込んだ。
おかげで雄英指定のクソダサジャージにデケェコゲ穴が空いちまった。
「テメェが幽霊先行させて来ることなんざお見通しなんだよ。戦闘訓練じゃ、いっつも幽霊を偵察に向かわせてたもんなぁ?」
大雑把な個性のくせに意外とみみっちぃとこ見てんな。
いや、大雑把な個性のくせに正確に空飛んだりしてるから、意外と神経質な性格なのかもな。
「こんなんで終わりか?」
「舐めんな!」
横たわる俺を見下す爆豪に、俺は我慢ならず飛び上がって、爆豪の腕に絡みついた。
飛びつき三角絞め。抜け出せるもんなら抜け出してみやがれ。
「ぐっ……クソがっ」
「しっかりきめてんぞ!降参するなら今のうちだ!」
首を締めるついでに腕もとった。手のひらに関する個性なら、腕を壊されんのがいちばん怖ぇはずだ。
そんで手のひらも俺とは反対方向を向いてる。
このまま保てば、俺の勝ち……って
「おい……おいおいおいおい!」
うっそだろ!?
「──っらぁ!!」
頸動脈が決まってるどころか、腕だって取られてんのに、その腕1本で俺を持ち上げて、しかもそのままコンクリのリングに叩きつけてきやがった。
「もう……いっ…かい!」
「幽霊!!」
1回目はいきなりだったから対応できなかったが、2回目はそうはいかせない。
咄嗟に幽霊に指示を出し、何とか爆豪に二正面を味合わせる。
「舐めんなァ!!」
が、なんと爆豪は取られていない方の手で幽霊を爆撃。
しかもさっきとは違い、煙が出ない、小刻みな爆破。こりゃ幽霊のネタ割れたか?
たまらず爆豪の腕から飛び降りて、急いで距離を取る。
「……俺、55kgあんだけど?」
「そうか。次やる時はもっと飯食ってこい。んで、幽霊ってのは随分不安定みてぇだなぁ」
「……バレてらァ」
爆豪の言う通り、幽霊というのは非常に不安定で、発生と同時に崩壊が始まる。前に30分と言ったが、あれはとびきり濃い幽霊を作ったの時の話で、普通の幽霊は10分くらいで自動的に消滅する。
当然、衝撃を加えれば消滅の速度は加速するし、なんなら最後の方は崩壊の影響で指示が通らない。
……ネタは割れた。脅しも柔道も通用しない。
痛いのは嫌だけど……仕方ねぇか。
「もうやめだ」
「あ゛あ゛!?逃げんのかキチガイ野郎!」
「違ぇよその呼び方やめろって。こっちはブランド意識持ってんだよ……そうじゃなくて、もうまどろっこしいことは止めようって言ってんだ」
これ以上ズルズルやっても、身体が温まって汗を出し続ける爆豪相手に勝機はない。
なら爆豪が完全に温まる前に決定的戦闘に持ち込んで、一か八かの勝負に出るしかない。
爆豪の個性は威力に上限がある。おそらく、麗日戦で見せたあの大爆破が最大。そしてそれに勢いをプラスすることで生まれる広範囲の爆破。それが爆豪の現状の最大火力だろう。
今からそれを打たせる。俺の挑発に爆豪は必ず乗ってくる。
一か八かの大博打。
「全力で来いっていったのはそっちだろ。最大火力で来いよ。真正面から受けてやるよ。吹っ飛ばされればお前の勝ち、耐えればまた三角絞めで俺の勝ちだ」
「テメェ……アホだろ」
「時々アホになりたくなるんだ。男の子だからな」
爆豪の大爆破はそうポンポン出せるようなものじゃない。麗日戦の後、爆豪は痛そうに右腕を抑えていた。多分無理やり腕の汗腺から汗を出させているからそうなるのだろう。
だからその一撃さえ耐えてしまえばいい。
幽霊を同時に出せるだけ出す。黒い幽霊は同時に出せるが、脳は1つ。命令が複雑になる上に、こっちの処理が追いつかないからいつもは1人しか出していないが、爆破を耐えるよう支えになるくらいなら可能だろ。
「じゃあ……──後悔すんじゃねぇぞォ!!」
勢いよく啖呵をきった爆豪はそのまま爆破の勢いで空高く跳躍し、最高到達点で回転を始めて爆破の威力を推進力にこっちに突っ込んでくる。
──まだだ
「
爆豪の必殺技。榴弾砲着弾が俺に命中。そして世界から音が消えた。多分、爆破の衝撃で鼓膜が破れたんだと思う。耳が超痛い。
ちょっと
「────!!─────!!─────!!」
あーやっぱ、鼓膜破れてるせいで、ミッドナイトの判定が全く聞こえない。さっきの衝撃で幽霊も木っ端微塵に吹っ飛んだみたいだしな。
でも、なんて言ってるかは分からなくても、下ってる判定の内容はわかるぞ。
それが今下ってる判定だ。スクリーンにもそう映ってる。
俺と爆豪は、全く同時にリング外に出て、ほぼ同時にスタジアムの壁に激突した。正確にはどっちの方が早いっていうのはありそうだけど、爆豪の煙の影響でほぼ見えていないし、スピードカメラの確認がないのは緑谷轟戦で確認してる。
爆豪の超必殺技には流石に耐えられなかった。ワンチャンって思ったけど、さすがに無理だった。で、次の瞬間に俺はプランBを発動。着弾の瞬間、俺は爆豪のジャージを掴んで離さず、そして逆に後ろに飛んで、メンヘラ女よろしく心中を果たした。
その結果の同時場外。
あとは腕力勝負。ここまで来たんだ。もう負ける気はないね。