(ちょっとモチベの関係で1話分になってます)
中心に池のある公園でマキマとビームは柵に寄りかかりながら購入したオニギリを食べていた。
おにぎりを食べながらマキマは池で泳いでいる鴨を見つめていた。
「ああいう鳥って捕まえて食べてもいいのかなあ」
「オレはいいと思う!」
「まあビーム君はそういうよね…あ」
マキマは思わず持っていたオニギリを地面に落としてしまった。少々面倒臭い思いをしながらも地面に落ちたおにぎりを掴んで口に入れようとする。
しかしそんなマキマの奇行を止める人物が。
「信じられない…落ちた物を食べるな!」
スーツ姿のメガネをかけた女がマキマの腕を掴んで止め、落ちた物を食べる行為の危険性について説明していく。
「不用心だよ。よこしなさい、捨てるから」
「私が買ったオニギリなんだけど……何をしようが私のオニギリでしょ」
「そのオニギリ、オレが欲しい!くれ!」
「いやビーム君にはあげないけど」
冷静にマキマから否定されてビームは少々落ち込む。オニギリの件に関しては姫野からも注意が入る。
「マキマちゃん、後でお金あげるから捨てといて?」
「言う事聞いといた方がいいよ」
「腹を壊されたら警備に支障をきたすかもしれないからね」
「だってよ〜?」
周りからも言われて露骨に嫌な顔をするマキマ。指示に従うのが嫌だったので、隙を見てマキマは地面に落ちたオニギリを一気に口に放り込み飲み込んでしまう。
「お腹に捨てた!」
その行為に信じられないような表情でメガネの女はマキマを見つめていた。
この時間よりも少し前、デンジによってマキマの護衛に当たる人が3人程新たに来ており、それぞれ自己紹介をしていた。
「宮城公安対魔2課日下部です、よろしくお願いします」
「バディの玉置、よろしく」
「私、レゼ!仲良くしようね〜」
3人の自己紹介が終わり、デンジが話の続きを説明する。
「コイツらは誰かを守んのが糞みてえに上手えんだ」
「ここに姫野と天使、京都からあと3人加わってしばらくマキマちゃんにくっつくぜ」
「あといろんなヤツらが動いてるけど、お前はそれを考えなくてもいいからな」
デンジの説明を聞いてマキマは事の重大さを完全には理解していないが雰囲気で大まかに理解する。
「まあなんか大事になってますもんね…私にはそこまで理解はできないけど」
「かなりの大事ですよ。京都から来るスバルさんは宮城で2課を指導してくださったお方です。大変お忙しい方なのに護衛にくるなんて…」
日下部はマキマの方に視線を向けてこれからの護衛内容を説明していく。
ただそれに対してのマキマの反応はというと……
「ふ〜ん」
特に気にして無さそうな声色であり、この状況を大分舐め腐っているのが丸わかりであった。
流石にこの態度には思うところがあるので日下部もマキマに対して注意をする。
「返事は ハイ だ」
「………え?」
「私はキミより歳上だから。返事はキチンと大きな声で」
そのような事を言われて露骨に不機嫌な表情をするマキマ。
「……ハイハイ」
相手に視線を合わせずにあしらうように返事をするマキマ。いくらなんでも舐め腐りすぎている。
「ハイは1回」
「ハイハイハイ」
「ハイは1回!」
一方京都から護衛に来る3人は空き地に車を止め、黒瀬と天童が今回の件について一服交えながらも話し合っていた。
「そもそもその〜…デンノコ悪魔ちゃんっていうのんは素顔は誰もわかってへんのやろ?」
「だったら大人しく家に拘束させときゃええんちゃうんか?」
「あ〜…ま〜…言われてみればそうやなあ」
疑問に思った黒瀬はもう1人の仲間であるスバルに質問する。
スバルの見解としては、『悪魔は人とは比べ物にならない程に鼻が利くため、悪魔と契約している者から隠すのは難しい』とのことだった。
タバコを吸い終わり、スバルは体を解しながらも立ち上がる。
「さあヤニ休憩は終わり!東京向かおか!」
「東京観光する暇は〜…」
「あらへんあらへん」
3人を乗せた車は整備された道路を颯爽と走行する。ふと、スバルが黒瀬と天童に質問をする。
「黒瀬と天童はデンジと会うた事あるんやろ?どないな男やった?」
その言葉に真剣な表情を浮かべる2人。天童はハンドルをしっかりと握りながらもデンジの事でスバルに話したいことがあるようだった。
しかし、突如走行中の車の前にトゲ状の何かがバラ撒かれる。そのせいでタイヤはパンクし、運転が狂い出す。
「うおあ」
そしてそのまま勢いのまま近くの木々に衝突し事故を起こしてしまう。衝突の勢いで車の前方は破損していた。
「っつあ〜…!」
「なん事故っとんねんボケ〜…!」
しかし混乱している最中、更に事態は急変する。なんと車の窓ガラスが唐突に割られ、銃を突き付けられる。
そしてそのまま3人は銃により何発も撃たれる。
外から銃を発砲していたのはあの三姉妹であった。やがて銃の発砲が終わり、銃口からは硝煙が出る。
次女が車内を覗くと3人は既に絶命しており、そこら中に血がびっしりと飛び散っていた。
「あ〜一人いい男いたのに殺しちゃった」
「どれ〜…?あ〜……私よりチビな男はタイプじゃないね」
長女と次女が平然としている中、三女はずっと緊張で震えていた。
その後は3人の遺体を協力して森の奥の方へ運んでいき、遺体袋に入れ終わる。
長女がタバコを吸いながら三女に質問する。
「アルド、お前人殺したの初めてでしょ?どんな気分?」
「…ら、楽勝だよ……楽勝……」
なるべく平然を装うとしていたが、内側から強烈な不快感が込み上げてくる。そしてそのまま道端で吐き出してしまう。
それを一瞥しながら、続いて長女は次女に質問する。
「ジョーイ、お前はどんな気分?」
「ワタシ?ワタシぁそうだねえ…あー…道歩いてる子猫を踏んじゃった後の気持ちかな」
「うげ〜!よくも靴を汚しやがって!…みたいな感じかな」
舌を出しながら表情で今の気分を表現する次女。それを聞いた長女は髪をかきあげながら笑い出す。
少しの間笑い続けた後、長女の姿は別人になっていた。黒瀬の姿であった。
「どうだ?」
「おーなってるなってる」
すると三女が少し落ち着いたのか2人の元に戻ってくる。
「姉貴……少しなんか話して欲しい」
「……黒瀬という女は訛りがあるから注意して」
それを聞いた長女は喋り方の微調整を行っていく。ただ方言がある以上少々難しいところがあった。
「うーんなんだろ…京都は行きまひょか〜てきな……」
するとここで三女から喋り方についてのアドバイスが来る。
「黒瀬は東京の人の前では訛りを抑えようとする。これから会う人には訛りを隠せない感じの標準語で」
そのアドバイスを受けて少し脳内で整理すると口を開く。
「ほな、行きましょ〜か」
今回マキマさんを護衛してるメンバーのほとんどが女なの男女比の格差エグすぎて草
吉田ポジがレゼになった以外だと性転換して女になってるパターンが多すぎる……