「暇だ……」
雪に包まれた街の中で、そう1人で小さく呟く。
今は時間的に放課後で、僕は今学校から帰っている途中だ。
一応友達はいるのだが、帰る方向が違ったり、部活があったりする人達がほとんどなので、帰る時はいつも独りだ。独りだと本当に何もすることがなくて暇なんだよな。
ここで、家に着くまでに僕について紹介して暇でも潰そうかな。
僕はどこにでもいる普通の男子高校生「ハル」だ。
誰に自己紹介してんだって思うが、気にしないでおこう。
今は高校1年生で、後2ヶ月もすれば2年生になる。
そんな僕は中学2年生の時に彼女ができた。彼女の名前は「葵」で、とても可愛くて優しい子だ。でも、今はもう1年くらい会えていない。何があったかと言うと……。うん。ちょっと悲しくなってきたからこの話は無しで行こう。
僕は小説を読むのと料理をするのが好きだ。なんか漫画とかよりも面白く感じるんだよね。いつか小説を書いてみたいけど、書きたい内容が出てこないんだよな。
料理に関しては興味で始めて見たら、意外にもハマっちゃって、気がついたら並程度の料理なら作れるようになっていた。
そして、これは自慢になるかもしれないけど、僕は勉強ができる方だと思う。その証拠に、学校でも成績は上から10番目以内には入る。
部活には何も入っていない、所謂、帰宅部と言うやつだ。なんで何も入っていないのかというと、単純に興味がある部活が何も無かったのだ。仕方ないね。
そんなくだらないことをしていたら、いつの間にか家の前に着いていた。
ハル「ただいまー」
そんな事を言っても返事は帰ってこない。
そうそう、言い忘れていたけど、僕の両親は今家に居ないのだ。両親は2年前に仕事の都合上で、急に海外の遠い場所まで出張になったらしい。
僕もついて行かなければ無かったのだが、街を離れたくないという僕のわがままを聞いてくれて、「ここに居てもいい」と言ってくれた。
しっかりとお金はいれてくれているので、生活に困ることは無い。本当に親には感謝しかでないね。
そうしていつも通り過ごしていたら、時計の短針は7を通過しようとしていた。そろそろお腹がすいてきたな。夕飯を作ろうと冷蔵庫を開けると……。
ハル「え?」
冷蔵庫の食材が少ないというレベルを通り越して、食材が1つも残っていなかった。何で???
…………………………。
思い出した……今日弁当を作る時に食材が無くなったんだった……。
何やってんだ僕!帰る時全然暇じゃなかったじゃんか!
これ今から食材買いに行かないとじゃん……。
そうして僕は財布を手にして、スーパーへ向かった。
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ハル「これだけあればいいかな」
僕は買い物を済ませて家に帰っていた。
ハル「めっちゃ寒い……。もう少し上着とか着てくればよかった……。」
時間が経つにつれて、信じられないほどに寒くなってきた。なるべく早めに帰った方がいいかもしれない。そうして歩くスピードを早めたのだが、それに合わせるようにさっきよりも寒くなってきた。
何でだろう?もしかしたら、時間が経つ事に寒くなるじゃなくて、家に近づくほど少しずつ寒くなってるのかもしれないな。
待って……本当に寒い……もうこれ自然現象とか通り越して妖怪の仕業とかじゃないの?
そうして家に着いたのだが、今僕は信じられない光景を目にしている。
僕の家は住宅街にあって、家の前には小さな門がある。だからなんなんだよってなるかもしれない。
だけどね?なんということでしょう!その門がガラスみたいな何かでカチカチに固められております!
ハル「??????」
なにこれ?何かこの辺りがとても寒い!もしかしてこれって氷?寒すぎて門ごと凍っちゃったのかな……でもこれやばいって!このままじゃ僕家に入れないじゃん!
でも塀を乗り越えればギリギリ入れるかな?それって周りから見たらただの泥棒にしか見えない……。ま、まぁ何とかなるだろう!僕はそんな軽い気持ちで塀を乗り越えた。
そしてその後に僕が見たものは…………
玄関の前で倒れている、水色の髪の女の子だった。