僕の幻想的な非日常記録   作:春雨豆腐

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#11 ブラックアウト

夜に家に帰ったら電気がついてないから暗い、でも太陽が出てる時に家に帰ったら電気がついてなくても当然明るい。

 

何当たり前のこと言ってんだって思うでしょ?

 

僕は今、太陽が出てる時に玄関の扉を開けた。

だから明るいのが当たり前だ。

でも、目の前に見えたのは明るい玄関じゃないのだ。

今が夜なんじゃないかって錯覚するほどに暗い。

 

多分だけど、家中のカーテンを全部閉めてもこの暗さにはならないんじゃないか?僕の家にカーテンないけど。

 

カケル「………………お化け屋敷?」

 

ハル「断じて違うって言っておくよ?」

 

アユミ「これは………片付けが大変そうだね……」

 

ハル「これどうやって片付けるの?」

 

カケル「家中に明かりを置きまくる?」

 

ハル「僕の財布が空っぽになっちゃうよ……。」

 

アユミ「ただでさえ食費がかかるのにね……。」

 

ハル「同情するならお金をください……。」

 

カケル「ハルが乞食になっちゃった。」

 

ハル「……とりあえず入る?」

 

アユミ「そうしようか。」

 

カケル「俺は遠慮しとこうかな……。」

 

アユミ「……?どうしてだい?」

 

ハル「あー……。カケルって確かホラー苦手だっけ?」

 

カケル「そうだな。」

 

アユミ「へー……。今度凄い怖い発明品でも作ろうかな……。」

 

カケル「それ作ったら、学校に変な噂ばら撒くぞ。」

 

アユミ「やめるとしよう。」

 

ハル「切り替え早いね。じゃあカケルはここに居て、僕とアユミが中に入るってこと?」

 

アユミ「いや、カケル君も行くんだよ!」

 

カケル「は?」

 

アユミ「だって中にいるのは、チルノ君とルーミア君だけ何だろう?」

 

ハル「そのはずだね。」

 

アユミ「なら!お化けとかいる訳でもないし、カケル君も大丈夫なはずだよ!」

 

カケル「えー……。まぁこれも克服の一貫だと思って中に入るか……。」

 

アユミ「そうこないとね!」

 

ハル「じゃあ、入ろうか。」

 

僕らは暗闇に飲まれた家へと歩みを進めた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

カケル「な、なぁ。何か寒くないか?……ハルってこの時期でも冷房つけてんの……?」

 

カケルが少し震えながらそう言った。けど、僕は何となくその理由が分かる気がする。というか分かる。

 

ハル「違うね……。」

 

カケル「じゃあ何で……?」

 

アユミ「幽霊かもしれないね?」

 

カケル「帰っていい?」

 

アユミ「ダメだよ!」

 

この寒さの原因は絶対にチルノだ。

でも何か凍らされてる訳でもなさそうだし、まだマシか……。

結構寒いけど。

 

ハル「良かった……。」

 

気づけばそんな言葉を呟いていた。

 

カケル「……何が!?」

 

アユミ「確かに……。良かったかもしれないね。」

 

ハル「うん。片付けが楽になったよ。」

 

カケル「え?これ俺がおかしいのかな……。2人とも?家がめっちゃ寒いんだよ?しかもハル冷房つけてないんだろ?絶対おかしいって!」

 

アユミ「カケル君……。これがハル君の家では普通なんだよ。」

 

ハル「うん。慣れて?」

 

カケル「『慣れて』!?」

 

ハル「とりあえずリビングに行こうか?」

 

カケル「この暗闇の中でか?」

 

ハル「確かに。明かりとかどうしよ……。」

 

アユミ「ハル君?ちょっと待っててね。」

 

そうアユミがカケルに聞こえないような小声で言ってきたので、

 

ハル「……?……!……分かった。」

 

何となくアユミがしたいことが分かった気がする。

 

多分アユミはカケルの事を脅かす気だな。後でカケルから復讐されそうな気がするけど……まぁいいでしょう!

 

カケル「ハル?懐中電灯とかないのか?」

 

ハル「ないねー。どうしよう?」

 

カケル「そう俺に言われてもな……。……ん?」

 

アユミ「恨めしや〜!」

 

カケル「ピョア!?!?!?」

 

アユミがスマホのライトでカケルに恨めしやをした。恨めしや自体がそんなに怖く無さそうだが、カケルには効果抜群みたい。

 

ハル「w……ピョアってw……」

 

アユミ「カケル君ってそんな声出せるんだねww」

 

カケル「まじでアユミ覚えておけよお前。」

 

アユミ「ごめんじゃないか……w」

 

アユミに反省の色が見えないね。僕は巻き込まれてないからいいけど。

 

ハル「そんなことよりも、早く行こ?」

 

カケル「そんなことよりもって……。」

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

カケル「リビングもめっちゃ暗い……。」

 

ハル「これ家中が暗いやつだね。」

 

???「おにーさんは誰なのだ?」

 

カケル「ア。」

 

アユミ「……w」

 

ハル「ルーミアか。何か家が凄く暗いんだけど、これってルーミアのせい?」

 

ルーミア「うん。わたしが暗くしたの。」

 

ハル「スーッ……ちなみになんで?」

 

ルーミア「わたしは明るいのが苦手だから……。」

 

アユミ「あー……。明るいのが苦手だから、暗闇を操ることができるのかい?」

 

ルーミア「そーゆう訳じゃないのだ。わたしは人喰い妖怪だから、人を迷わせて捕獲するために暗闇を操ることができるの。」

 

アユミ「でも、肝心の自分も迷ってしまうと……。」

 

ルーミア「うー……。あまりその事は言わないで欲しい……。」

 

アユミ「そうかい……それはすまないね。」

 

チルノ「あ!ハルとアユミだ!それと……その横で倒れてるやつは誰だ?」

 

ハル「こいつはカケルって言って、前にチルノに話した情報屋の人だよ。」

 

チルノ「え!?バレても大丈夫なの!?」

 

ルーミア「どうゆう事なの?」

 

チルノ「情報屋って人……このカケルにバレたら幻想郷に帰りにくくなるらしいぞ!」

 

ルーミア「そうなのかー!?」

 

ハル「そこに関しては大丈夫だよ。それは僕の勘違いだったみたい。」

 

ルーミア「そっか……それなら大丈夫なのかー?」

 

アユミ「そう言うことになるね。それでルーミア君?」

 

ルーミア「どうしたの?」

 

アユミ「明るいのが苦手って事だったよね?」

 

ルーミア「そーなのだー。」

 

アユミ「もし良ければなのだが。私に光の感知を鈍くさせる装置を作らせてくれないか?」

 

ルーミア「感知……?つまりはどうゆう事なの?」

 

アユミ「つまりは明るくても大丈夫って事だよ。」

 

ハル「そんな事できるの?」

 

アユミ「できるよ!私を誰だと思ってるんだい?」

 

カケル「……そっか、アユミだもんな。」

 

ハル「カケル起きてたの?」

 

カケル「さっき起きた!……で、君たちがハルが言っていた子達か。」

 

ルーミア「多分そーなのだ。」

 

チルノ「多分そう!」

 

カケル「俺はカケルだ。今後もよろしくな。」

 

ルーミア「カケル、よろしくなのだー。」

 

チルノ「カケル!よろしくな!」

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