僕の幻想的な非日常記録   作:春雨豆腐

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#16 希望の先に見えるもの

僕は昨日の石がなんだったのかをアユミとカケルに説明していた。

 

アユミ「なるほど……つまりそのゲーミングボールは異世界から来たただの石だったと……」

 

ハル「うん。霧の湖って所から来たみたい。」

 

カケル「……にしてもそれって本当にただの石なのか?」

 

ハル「どういう事?」

 

カケル「だって話を聞く限りだと、急に光りが強くなったんだろ?それってただの石で片付けれなくねーか?」

 

ハル「…………多分だけど、この石は能力に反応するっぽい。」

 

アユミ「能力?」

 

ハル「多分だけどね。今日の朝、ルーミアが闇を出そうとしてた時に、また光り始めたからさ。」

 

アユミ「なるほど…………なら、それを持っていれば危険な事から避けることができるんじゃない?」

 

ハル「危険から?」

 

カケル「なるほどな……今後ハルに対して能力が使われたとしても、ゲーミングボールが光るから避けれるってことか……。」

 

アユミ「そういう事だよ!それよりも、チルノ君達の手がかりが見つかってよかったじゃないか!」

 

ハル「そうだね……。だけどまだ1つ目だよ?」

 

カケル「そう落ち込むなって!1つでも重要な手がかりであることに変わりはねーんだぞ。」

 

アユミ「それにしても、このゲーミングボールって名前はどうにかならないのかい?」

 

ハル「……というと?」

 

アユミ「いや、単純にゲーミングボールって名前がやや長いからね。」

 

カケル「そこまでじゃね?」

 

ハル「うーん……じゃあ希望のお守り的な名前にするか……」

 

アユミ「ちなみに何でその名前にするんだい?」

 

ハル「まず、初めての手がかりだから『希望』で、危険を察知できるから『お守り』って感じだよ。」

 

カケル「これを言ったら終わりなんだろうけどさ、あんまり字数変わってなくないか?」

 

アユミ「そういう細かい事は気にしちゃいけないんだよ。」

 

カケル「お前が始めた話だけどな……」

 

アユミ「それにしても希望か…………。確かに、1つでも手がかりが見つかったら、他の手がかりも見つかる気がするね。」

 

カケル「じゃあ、今後は希望を抱き続けるのもいいんじゃね?」

 

アユミ「確かに、今後のモチベーションの為にも、その方が良いかもしれないね!」

 

ハル「……でも、希望を抱き続けるのもあまり良くないかもよ?」

 

アユミ「何でだい?」

 

ハル「だって、希望を抱き続けたとして、手がかりが見つからなかったら、絶望するだけでしょ?僕は行き過ぎた希望の先にあるものは絶望だと思ってるから……。」

 

カケル「………………。」

 

アユミ「そうかい…………。なら、程々に期待した方が良いかもしれないね!」

 

カケル「……そうだな。」

 

アユミ「とりあえず、そのゲーミングボール……じゃなかったね。お守りはハル君が持っておくって事でいいね?」

 

カケル「あぁ。それでいいんじゃないか?」

 

ハル「2人とも……ありがとう!」

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

時間が経って放課後になった。

 

アユミ「今日は私もハル君に着いてくよ!」

 

ハル「そうなの?」

 

アユミ「あぁ!久しぶりにチルノ君達に会いたいしね!」

 

カケル「俺も行きたいけど部活あるから無理だわ……」

 

ハル「ま、まぁカケルはまた今度って事で…………」

 

カケル「…………はーい……」

 

ハル「じゃあ行こう!」

 

アユミ「もちろんだよ!」

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

アユミ「ただいまー。先に入るね☆」

 

ハル「ここ僕の家なんだけどな…………」

 

チルノ「……!アユミか!?久しぶりー!」

 

ルーミア「アユミ……久しぶり!」

 

アユミ「あぁ、2人とも!久しぶりだね!元気にしてたかい?」

 

チルノ「アタイはさいきょーだから常に元気よ!」

 

ルーミア「わたしも元気なのだー」

 

僕もアユミの後に家に入る。

 

チルノ「あっ!!ハル!!おかえりー!!!!」

ルーミア「ハル…………おかえり!」

 

そう2人が元気に言った。

 

ハル「……ただいま!2人とも!!!」

 

僕はそれに答えるように元気に言った。

僕は『行き過ぎた希望の先に見えるものは絶望しかない』ってあの日から思ってた。

 

だけど…………。

 

例えこの希望の先に見えるものが絶望しか無かったとしても、希望を抱き続けるのもいいのかもしれない。

 

だって…………仲間は傍にいるんだ……絶望でも立ち向かえる気がする!

 

心なしか、カバンの中に入っている石が淡く光っている気がした。

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