僕の幻想的な非日常記録   作:春雨豆腐

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#28 街一番の綺麗な景色

僕達は、大勢の人の波をくぐり抜けて、観覧車の前まで来ていた。

 

ルーミア「うるさい……」

 

ルーミアがそんなことを呟いた。でも、そういうのも納得できる。だって……ここってライブ会場なの?そう思うくらいにはうるさいのだ。

 

ハル「うーん……」

 

チルノ「どうした?また何か悩み事?」

 

ハル「この観覧車4人乗り……」

 

アユミ「あー……だったら私はカケル君と乗るから、皆は一緒に乗ったらどうだい?」

 

ルーミア「カケルはそれでいいの?」

 

カケル「えー?コイツと?爆発しそうでやだな……」

 

アユミ「何でそう思うだい?」

 

大妖精「日頃の行い……ですかね?」

 

アユミ「泣いていいかい?」

 

ハル「確かにね……」

 

カケル「まぁいいけどよ。」

 

ルーミア「それじゃあ、乗る?」

 

ハル「そうしよう!」

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

チルノ「動くの遅くない?」

 

ハル「ゆっくり動くのがいいからね!」

 

ルーミア「よく分からないのだー……」

 

大妖精「これはどういう乗り物なんですか?」

 

ハル「えーっと……高い所までゆっくり上がる乗り物?」

 

チルノ「それだけ?なら飛んだ方が早い!」

 

ハル「人間は飛べないからね……でも、頂上からの景色は良いはずだよ?」

 

ルーミア「頂上まで後どのくらい?」

 

ハル「……後10分くらい?」

 

大妖精「け、結構かかりますね……」

 

ハル「それまで、何か話して暇を潰す?」

 

チルノ「そうする!と言っても何を話す?」

 

ハル「うーん……パッとは思いつかないね………」

 

チルノ「ハルってアユミ達以外の友達っていないの?」

 

ルーミア「……?そもそも、アユミとカケル以外に友達がいるのかー?」

 

ハル「僕の友達そんなに少ないと思われてるの……?」

 

チルノ「だってアユミ達以外の人と会ったことないし……」

 

ハル「うーん……別の県の高校に行っちゃったから、中々会えないんだよね……」

 

大妖精「何かすみません……」

 

ハル「別に気にしなくていいよ!!!」

 

チルノ「う〜ん……じゃあ、ハルってさいきょー?」

 

ハル「……?ちょっとよく分からないけど、最強ではないんじゃない?」

 

ルーミア「でも、アユミとかカケルを何時も抑えてる……」

 

ハル「うーん……慣れ?」

 

大妖精「じゃあ……1つ気になったんですけど、何で私達を守ってくれるんですか?」

 

ハル「……というと?」

 

ルーミア「最悪、ハルの家に泊めてもらわなくても、私達はきっと生きていける。」

 

ハル「ん〜……困ってる人が居たら、なるべく助けてあげたいんだよね。」

 

チルノ「へ〜……やっぱりハルはとっても良い奴だな!」

 

ハル「そう?」

 

大妖精「はい!少なくとも、こんなに接してくれるのは、ハルさん達だけだと思いますよ。」

 

チルノ「とにかく!ハルは霊夢と同じくらいさいきょーな人間ってことよ!」

 

ハル「そうなの?」

 

チルノ「うん!!アタイが認めるんだから、これは絶対よ!」

 

大妖精「確かに、ハルさんは凄い人ですよ!」

 

ルーミア「ハルは他の人間とは明らかに違う……」

 

ハル「そういえば霊夢って、博麗の巫女?の人だっけ?」

 

大妖精「はい。恐らく幻想郷で一番強いですね!」

 

ハル「僕その人よりは絶対に弱いと思うんだけど……」

 

チルノ「大丈夫だよ!ハルはさいきょー!虚偽は認めないぞ!」

 

ルーミア「……異論じゃないのかー?」

 

チルノ「う、うるさいわね!!」

 

ハル「誰にでも間違いはあるもんね!」

 

チルノ「そうよ!これは仕方ないんだから!」

 

大妖精「……もうそろそろ頂上……ですか?」

 

ハル「……本当だ!もうそろそろ頂上だ!」

 

チルノ「頂上になったらどうなるの?」

 

ハル「綺麗な景色が見えるよ!それに、この街で1番高いのはこの観覧車だから、街で一番綺麗な景色が見えるはず……!」

 

ルーミア「少し楽しみかも……!」

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

大妖精「わぁ……!」

 

ルーミア「……!」

 

チルノ「綺麗……!星が地面に沢山あるぞ……!」

 

観覧車が一番上に来た時に僕達が見たのは、想像を絶する程に綺麗な景色だった。

 

まるで星を地面にばらまいたような街の光や、遠くで小さく見える車のライトの列、その奥に広がる月の明かりを反射する海の様子は、見ただけで心が浄化されそうだ!

 

ハル「懐かしいな……」

 

チルノ「……?ハルは前にもこれに乗ったことがあるの?」

 

ハル「この街の観覧車じゃないけど、友達と一緒に乗ったんだよね……あれは……2年くらい前かな?あの時は、本当に楽しかったよ……」

 

うん……友達と一緒に観覧車に乗って、それから…………。あの時は僕の一生の思い出と言ってもいいほど、幸せな思い出だった。

 

僕がそんな昔の思い出に浸っていると、

 

ルーミア「ハルは今楽しい?」

 

急にルーミアがそんな事を聞いてきたのだ。

 

ハル「急にどうしたの?」

 

チルノ「ハルにはいつも迷惑をかけてるから、楽しいかどうかが気になる!」

 

そんな少女達の問いかけに僕は、

 

ハル「……もちろん楽しいよ!!!それに、楽しくなかったら、もうチルノ達と関わってないよ!」

 

大妖精「……それは本当なんですか……?ハルさんは優しいから……」

 

ハル「大丈夫だって!ここで嘘をつく理由もないでしょ?」

 

ルーミア「それは……そうだけど……」

 

ハル「そんな事よりも、今は景色を楽しもう?この後は帰るからね……最後まで楽しもうよ!」

 

チルノ「……そうだな!」

 

ルーミア「……?下り始めた?」

 

ハル「そうみたいだね、後10分で、降りることになっちゃうね……」

 

チルノ「え!?それはやだ!まだ帰りたくない……」

 

大妖精「ち、チルノちゃん……」

 

ハル「……それじゃあさ、またいつか、一緒に来ようよ!!」

 

チルノ「本当!?約束だよ!?」

 

ハル「うん!約束だよ!」

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

ルーミア「終わったのか〜?」

ハル「そうだね。後はアユミ達が降りてきたら、帰るだけだね!」

 

大妖精「何か、今日のこの1日が過ぎるのが早い気がしました……」

 

ハル「それだけ楽しかったって事だと思うよ?」

 

チルノ「また来たいな〜……幻想郷にも、こんな施設があればいいのに……」

 

ハル「あはは……作れる人とかいないの?」

 

ルーミア「うーん……幻想郷はここまで発展してないから……無理かも?」

 

大妖精「紫さんなら作れるんじゃない?」

 

ハル「……紫?」

 

何かまた新しい人の名前が出てきた……

 

ルーミア「幻想郷を作った人だよ。でも、紫は今冬眠中じゃないのか〜?」

 

ハル「その人って妖怪……?」

 

チルノ「そうだぞ!!」

 

もうノーコメントで行くよ?一々驚いてたら、キリが無さそうだからね……。多分、数百個は余裕でありそうだからね。驚くものが。

 

大妖精「あっ、アユミさん達が来ましたよ!」

 

カケル「はぁ〜……疲れた……。」

 

アユミ「いやー……すごく楽しかったよ!」

 

ハル「何があったの?」

 

カケル「考えてみてほしい。コイツと2人きりになっても、ろくな事ないぞ。」

 

チルノ「本当に何があったの?」

 

カケル「特段とヤバいことは無かったけど……うるさかった……」

 

アユミ「そんなにかい?」

 

大妖精「それじゃあ……そろそろ帰りますか?」

 

アユミ「そうしようか。」

 

僕達は遊園地を出て、電車で帰る事にした。今日は疲れたな……よく眠れそうだ。

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

チルノ「zzz……」

大妖精「zzz……」

ルーミア「zzz……」

 

アユミ「皆寝てしまったね……」

 

カケル「そりゃそうだろ。今日遊びまくってたからな。」

 

ハル「うーん……降りる時は2人も手伝ってね?」

 

アユミ「もちろんだよ!」

 

ハル「あっ、後ドリンク飲んでね!」

 

カケル「……完全に忘れてたわ。何で思い出すんだよ……。」

 

アユミ「私は先生へのお土産としようかな。」

 

カケル「俺もそうするわ。」

 

ハル「……怒られるんじゃない?」

 

アユミ「まぁいいじゃないか!」

 

カケル「2人とも?もうそろそろ着きそうだぞ!」

 

アユミ「本当だね……この3人を運んでいこうか……」

 

ハル「帰りは僕がみんなを運んで行くよ。」

 

カケル「え。ハルにそんな力あんの?」

 

ハル「あるよ!……多分……きっと……恐らく……。」

 

アユミ「段々と自信がなくなってきてないかい?」

 

ハル「そんなことよりも、早く降りよう?」

 

カケル「誤魔化したな。」

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

僕は、アユミ達と駅で別れて帰路に着いていた。

 

チルノ達、妖精とかだから結構軽いと思ってたけど、そうでもないんだね。でも、この重さが誰かがそばにちゃんと存在してるって感じれるから、安心は出来るね。

 

何だかんだで、今日は結構楽しかったな。またいつか、来るか分からないけど、またみんなで一緒に行けたらいいな……。

 

後日、本当にアユミ達は担任の先生に、あのドリンクを渡していた。そして、案の定怒られていた。

そりゃそうでしょうよ……。




( ᐛ )コンニチハ
ᐕ)ノオヤスミ
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