僕達は、大勢の人の波をくぐり抜けて、観覧車の前まで来ていた。
ルーミア「うるさい……」
ルーミアがそんなことを呟いた。でも、そういうのも納得できる。だって……ここってライブ会場なの?そう思うくらいにはうるさいのだ。
ハル「うーん……」
チルノ「どうした?また何か悩み事?」
ハル「この観覧車4人乗り……」
アユミ「あー……だったら私はカケル君と乗るから、皆は一緒に乗ったらどうだい?」
ルーミア「カケルはそれでいいの?」
カケル「えー?コイツと?爆発しそうでやだな……」
アユミ「何でそう思うだい?」
大妖精「日頃の行い……ですかね?」
アユミ「泣いていいかい?」
ハル「確かにね……」
カケル「まぁいいけどよ。」
ルーミア「それじゃあ、乗る?」
ハル「そうしよう!」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
チルノ「動くの遅くない?」
ハル「ゆっくり動くのがいいからね!」
ルーミア「よく分からないのだー……」
大妖精「これはどういう乗り物なんですか?」
ハル「えーっと……高い所までゆっくり上がる乗り物?」
チルノ「それだけ?なら飛んだ方が早い!」
ハル「人間は飛べないからね……でも、頂上からの景色は良いはずだよ?」
ルーミア「頂上まで後どのくらい?」
ハル「……後10分くらい?」
大妖精「け、結構かかりますね……」
ハル「それまで、何か話して暇を潰す?」
チルノ「そうする!と言っても何を話す?」
ハル「うーん……パッとは思いつかないね………」
チルノ「ハルってアユミ達以外の友達っていないの?」
ルーミア「……?そもそも、アユミとカケル以外に友達がいるのかー?」
ハル「僕の友達そんなに少ないと思われてるの……?」
チルノ「だってアユミ達以外の人と会ったことないし……」
ハル「うーん……別の県の高校に行っちゃったから、中々会えないんだよね……」
大妖精「何かすみません……」
ハル「別に気にしなくていいよ!!!」
チルノ「う〜ん……じゃあ、ハルってさいきょー?」
ハル「……?ちょっとよく分からないけど、最強ではないんじゃない?」
ルーミア「でも、アユミとかカケルを何時も抑えてる……」
ハル「うーん……慣れ?」
大妖精「じゃあ……1つ気になったんですけど、何で私達を守ってくれるんですか?」
ハル「……というと?」
ルーミア「最悪、ハルの家に泊めてもらわなくても、私達はきっと生きていける。」
ハル「ん〜……困ってる人が居たら、なるべく助けてあげたいんだよね。」
チルノ「へ〜……やっぱりハルはとっても良い奴だな!」
ハル「そう?」
大妖精「はい!少なくとも、こんなに接してくれるのは、ハルさん達だけだと思いますよ。」
チルノ「とにかく!ハルは霊夢と同じくらいさいきょーな人間ってことよ!」
ハル「そうなの?」
チルノ「うん!!アタイが認めるんだから、これは絶対よ!」
大妖精「確かに、ハルさんは凄い人ですよ!」
ルーミア「ハルは他の人間とは明らかに違う……」
ハル「そういえば霊夢って、博麗の巫女?の人だっけ?」
大妖精「はい。恐らく幻想郷で一番強いですね!」
ハル「僕その人よりは絶対に弱いと思うんだけど……」
チルノ「大丈夫だよ!ハルはさいきょー!虚偽は認めないぞ!」
ルーミア「……異論じゃないのかー?」
チルノ「う、うるさいわね!!」
ハル「誰にでも間違いはあるもんね!」
チルノ「そうよ!これは仕方ないんだから!」
大妖精「……もうそろそろ頂上……ですか?」
ハル「……本当だ!もうそろそろ頂上だ!」
チルノ「頂上になったらどうなるの?」
ハル「綺麗な景色が見えるよ!それに、この街で1番高いのはこの観覧車だから、街で一番綺麗な景色が見えるはず……!」
ルーミア「少し楽しみかも……!」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
大妖精「わぁ……!」
ルーミア「……!」
チルノ「綺麗……!星が地面に沢山あるぞ……!」
観覧車が一番上に来た時に僕達が見たのは、想像を絶する程に綺麗な景色だった。
まるで星を地面にばらまいたような街の光や、遠くで小さく見える車のライトの列、その奥に広がる月の明かりを反射する海の様子は、見ただけで心が浄化されそうだ!
ハル「懐かしいな……」
チルノ「……?ハルは前にもこれに乗ったことがあるの?」
ハル「この街の観覧車じゃないけど、友達と一緒に乗ったんだよね……あれは……2年くらい前かな?あの時は、本当に楽しかったよ……」
うん……友達と一緒に観覧車に乗って、それから…………。あの時は僕の一生の思い出と言ってもいいほど、幸せな思い出だった。
僕がそんな昔の思い出に浸っていると、
ルーミア「ハルは今楽しい?」
急にルーミアがそんな事を聞いてきたのだ。
ハル「急にどうしたの?」
チルノ「ハルにはいつも迷惑をかけてるから、楽しいかどうかが気になる!」
そんな少女達の問いかけに僕は、
ハル「……もちろん楽しいよ!!!それに、楽しくなかったら、もうチルノ達と関わってないよ!」
大妖精「……それは本当なんですか……?ハルさんは優しいから……」
ハル「大丈夫だって!ここで嘘をつく理由もないでしょ?」
ルーミア「それは……そうだけど……」
ハル「そんな事よりも、今は景色を楽しもう?この後は帰るからね……最後まで楽しもうよ!」
チルノ「……そうだな!」
ルーミア「……?下り始めた?」
ハル「そうみたいだね、後10分で、降りることになっちゃうね……」
チルノ「え!?それはやだ!まだ帰りたくない……」
大妖精「ち、チルノちゃん……」
ハル「……それじゃあさ、またいつか、一緒に来ようよ!!」
チルノ「本当!?約束だよ!?」
ハル「うん!約束だよ!」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ルーミア「終わったのか〜?」
ハル「そうだね。後はアユミ達が降りてきたら、帰るだけだね!」
大妖精「何か、今日のこの1日が過ぎるのが早い気がしました……」
ハル「それだけ楽しかったって事だと思うよ?」
チルノ「また来たいな〜……幻想郷にも、こんな施設があればいいのに……」
ハル「あはは……作れる人とかいないの?」
ルーミア「うーん……幻想郷はここまで発展してないから……無理かも?」
大妖精「紫さんなら作れるんじゃない?」
ハル「……紫?」
何かまた新しい人の名前が出てきた……
ルーミア「幻想郷を作った人だよ。でも、紫は今冬眠中じゃないのか〜?」
ハル「その人って妖怪……?」
チルノ「そうだぞ!!」
もうノーコメントで行くよ?一々驚いてたら、キリが無さそうだからね……。多分、数百個は余裕でありそうだからね。驚くものが。
大妖精「あっ、アユミさん達が来ましたよ!」
カケル「はぁ〜……疲れた……。」
アユミ「いやー……すごく楽しかったよ!」
ハル「何があったの?」
カケル「考えてみてほしい。コイツと2人きりになっても、ろくな事ないぞ。」
チルノ「本当に何があったの?」
カケル「特段とヤバいことは無かったけど……うるさかった……」
アユミ「そんなにかい?」
大妖精「それじゃあ……そろそろ帰りますか?」
アユミ「そうしようか。」
僕達は遊園地を出て、電車で帰る事にした。今日は疲れたな……よく眠れそうだ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
チルノ「zzz……」
大妖精「zzz……」
ルーミア「zzz……」
アユミ「皆寝てしまったね……」
カケル「そりゃそうだろ。今日遊びまくってたからな。」
ハル「うーん……降りる時は2人も手伝ってね?」
アユミ「もちろんだよ!」
ハル「あっ、後ドリンク飲んでね!」
カケル「……完全に忘れてたわ。何で思い出すんだよ……。」
アユミ「私は先生へのお土産としようかな。」
カケル「俺もそうするわ。」
ハル「……怒られるんじゃない?」
アユミ「まぁいいじゃないか!」
カケル「2人とも?もうそろそろ着きそうだぞ!」
アユミ「本当だね……この3人を運んでいこうか……」
ハル「帰りは僕がみんなを運んで行くよ。」
カケル「え。ハルにそんな力あんの?」
ハル「あるよ!……多分……きっと……恐らく……。」
アユミ「段々と自信がなくなってきてないかい?」
ハル「そんなことよりも、早く降りよう?」
カケル「誤魔化したな。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
僕は、アユミ達と駅で別れて帰路に着いていた。
チルノ達、妖精とかだから結構軽いと思ってたけど、そうでもないんだね。でも、この重さが誰かがそばにちゃんと存在してるって感じれるから、安心は出来るね。
何だかんだで、今日は結構楽しかったな。またいつか、来るか分からないけど、またみんなで一緒に行けたらいいな……。
後日、本当にアユミ達は担任の先生に、あのドリンクを渡していた。そして、案の定怒られていた。
そりゃそうでしょうよ……。
( ᐛ )コンニチハ
ᐕ)ノオヤスミ