僕の幻想的な非日常記録   作:春雨豆腐

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#‪α‬5 2人きりの観覧車

アユミ「いや〜……まさか、観覧車をカケル君と乗ることになるとはね……」

 

カケル「……何か文句ある?」

 

アユミ「いや?……密室で男女が2人きり……何も起こらないはずがなく……ってね?」

 

カケル「確かに、俺今日で命日かもしれんな」

 

アユミ「流石に殺さないよ?」

 

カケル「そうじゃなくて、何か実験台にされそうで……」

 

アユミ「まずそんなもの持ってきてないって!」

 

アユミ(まずそんな物を持って来れないしね……遊園地に)

 

カケル「本当かね〜?」

 

アユミ「全く……カケル君はつれないヤツだね? 何か感想とかないのかい? 私と一緒に観覧車に乗って?」

 

カケル「死にたくないっていう感想ならあるぞ?」

 

アユミ「私をなんだと思ってるんだい?」

 

カケル「幻想郷から来た人外」

 

アユミ「人間だよ?」

 

カケル「お前に対する感想じゃないなら、逆にどんな感想を言って欲しかったんだよ……」

 

アユミ「ん〜?この美少女と一緒に乗った感想だよ☆」

 

カケル「うわ……」

 

 アユミはまぁまぁヤバいやつだったのか……自分自身のことを美少女て……

 

アユミ「流石に冗談だよ?そんなに引かなくたっていいじゃないか!全く……ハル君もカケル君も同じような反応をするね……」

 

カケル「何か凄い新しいネタが……」

 

カケル(ハルもえぇ……って反応をしたんだろうな)

 

アユミ「頼むから新聞部とかだけには流さないでおくれよ?私の明日からの学校生活が終わってしまうからね」

 

カケル「流石に大丈夫だろ。多分」

 

アユミ「本当に頼むよ……?」

 

カケル「あぁ。てか、ハルにもやったんだな」

 

 俺は久しぶりに観覧車に乗っている。……アユミと。正直、何か起こるわけないと思ってるが、アユミだからな……。急に変な事をしかねない。警戒しておいて損は無いだろう。

 

 ハル達は1つ先の観覧車に乗っている。少し様子を見てみようと、ハルが乗っている観覧車の方を見た。

 

 ……ここから見えそうだが、ギリギリ見えない。というより、この観覧車の窓は、外からは見えないタイプのガラスらしい。どんな観覧車なの?

 

アユミ「それにしても、私観覧車初めて乗ったよ。こんな感じなんだね」

 

カケル「観覧車初めてなのか? 珍しいな」

 

アユミ「あぁ。カケル君とハル君は乗ったことあるのかい?」

 

カケル「そりゃな。普通に友達と一緒に乗ったぞ? ……懐かしいな」

 

アユミ「ふーん……何人くらいで乗ったんだい?」

 

カケル「……6?」

 

アユミ「まぁまぁ居るんだね!? 友達!?」

 

カケル「いや……普通にいるだろ。そのくらいは……」

 

アユミ「私中学の時友達あんまりいなかったんだけど……」

 

カケル「へー。何人いたんだ?」

 

アユミ「1人……」

 

カケル「ぼっち……なんかごめんな?」

 

アユミ「いや? 良いんだよ! 高校で2人増えたしね!」

 

カケル「俺とハルか」

 

アユミ「そうだよ!」

 

 友達が3人でも悲しいとは思うけどな。まぁ流石にその事を本人の目の前で言えるわけないけど。

 

カケル「てか、そのアユミの友達と会った事ないけど、別の高校にいるのか?」

 

アユミ「そうだね。それと、私もそのカケル君達の友達を見た事がないけど、別の高校に行ったのかい?」

 

カケル「あぁ、3人が他県の高校で……あと1人は、前話した葵だな。」

 

アユミ「ほぇ〜……」

 

カケル「ぜってぇ分かってないだろ?」

 

アユミ「いや? 分かってるよ? というか、その時に乗った観覧車の構成とかって覚えてるかい?」

 

カケル「観覧車の構成って何?」

 

アユミ「ほら! 誰と誰が乗った〜的なやつだよ。」

 

カケル「あ〜……あの時はハルと葵が一緒の観覧車で、他4人は別の観覧車って感じだな。確か、あの時に葵が告白した気がするしな」

 

アユミ「へ〜……葵君から告白したんだね。確かに、ハル君が告白とか思いつかないよ」

 

カケル「まぁそんな感じだな。俺が気になるのはアユミの友達なんだけど……」

 

アユミ「そんなに気になる事かい? なら、話してあげよう!」

 

カケル「何でそんな上からなんだよ……」

 

アユミ「まず私の友達は盲目なんだけど……」

 

カケル「お前……流石にやりすぎだって……」

 

アユミ「私がやったんじゃないからね?」

 

カケル「まぁまぁ……嘘はいいから」

 

アユミ「嘘じゃないよ!? ちょっと!? カケル君!? 聞いてるのかい!?」

 

 それから、観覧車が頂上に登るまで、他愛のない会話をしていた。ほとんどアユミとその友達との思い出話みたいなやつだったけどな。

 

┈┈┈┈┈観覧車の頂上┈┈┈┈┈

 

 俺はアユミと一緒に観覧車に乗ったことを後悔した。なんでかって? 別に、変なことがあった訳じゃないんだ。でも、コイツって観覧車初めてじゃん? だからか知んないけどさ……

 

アユミ「うわあ!!! カケル君見てご覧!? 凄く景色が綺麗だよ!?」

 

カケル「あぁ、分かったから1回落ち着け」

 

アユミ「落ち着ける訳がないじゃないか!? こんなに幻想的な景色なら、もっと早く乗るべきだったよ……!!!」

 

コイツ、めっちゃくちゃうるさい。マジで。

 

 いや、確かに景色は凄い綺麗だぞ?暗い海に反射する月の光とか、ミニチュアみたいに見える街並みとかさ。

でも、そんな綺麗な景色が消し飛ぶくらいにはうるさいって。鼓膜粉々になる可能性あるって。観覧車乗ってるだけなのに。

 

 何処からこんなに大きい声出してるんだよ……。ワンチャン外に響いてるんじゃね? 俺はアユミの隣で景色を眺めながら、そう思った。

 

 なんか、外の景色を眺めてると心が休まる感じがするぜ……。たまにはありかもな、観覧車。

 

アユミ「ちょっとカケル君!?!? 写真を撮ってくれないかい!?!?」

 

カケル「はいはい……分かったよ。だから1回落ち着けって……」

 

 ……………………はぁ……。俺には分かる。

これは、降りるまではうるさいままだな……。

本当に仕方ないやつだな……アユミは……。子供かよ!

 

 そう思いつつも、俺はアユミのスマホを受け取った。

……コイツのスマホ窓から投げ捨ててやろうかな。




こんにちは!!
連休だね。
皆さんは何して過ごします?
自分はずっとゴロゴロしてるね。
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