今日は大体、遊園地に行った2週間後くらいだ。あれからは、特にこれといった事が起こることもなく、平穏な日常を送っていた。そんな土曜日の朝だった。
チルノ「ん〜……何もやる気が出なーい!」
ルーミア「んぁ〜……」
大妖精「……………」
チルノ「大ちゃん何読んでるの?」
大妖精「ハルさんの部屋にあった小説だよ」
ハル「そういえば何か取ってたね」
チルノ「ハル? 暇だから、この家を凍らせていい?」
ハル「ダメだよ???」
ルーミア「じゃあ、闇で闇で埋め尽くしていい?」
ハル「それもダメに決まってるよ???」
この非日常も、段々と日常になってきている。何か、慣れてきたら行けない気はするんだけどね。頭で嫌という程分かっても、慣れてしまうのである。
ハル「……あれ? この前デパートで何か買ってなかったっけ?」
チルノ「あれはもう飽きたぞ!!!」
ハル「早くない?」
ルーミア「わは〜」
ハル「まだ2週間しか経ってないのに……」
大妖精「2週間って結構早いもんね」
チルノ「そーだぞー! 人間と妖精では時間の流れが違うんだぞ!!」
ハル「あー……そういうこと?」
僕達が会話している時だった。
何が起こったのかと言うと、ピンポーンとチャイムが鳴ったのだ。
チルノ「……!! 誰か来たのか!? アタイが出るね!」
ハル「え、うん。わかった!」
チルノの反応速度早くない? チャイムなった瞬間に行くじゃん。それだけ暇だったんだね。
それにしても、誰だろう? 宅配かな? でも、何も頼んでないんだよな……。となると、アユミかカケルかな? ……多分そうだね。あの人達、来る前に連絡とかしなさそうだもん。
チルノ「ハル? 玄関の横にある箱に、"わし"があったぞ!」
ハル「鷲? なんで……」
チルノ「さあ? 一応取ってこなかったけど……アタイが持ってこようか?」
ハル「流石に僕の家で猛禽類は飼えないよ? あと普通に危ないって……」
ルーミア「何言ってるのだー?」
ハル「え?」
大妖精「ハルさん……多分思ってる鷲じゃありませんよ?」
ハル「じゃあ、"わし"って何?」
大妖精「紙の方の"わし"ですね。多分手紙じゃないんでしょうか?」
鷲じゃなくて、紙の方の"わし"…………もしかして、和紙? いや、急に言われても分かんないって! だって、今の時代に和紙で手紙を書く人っている!? ……いないとは言いきれないね。
でも、僕の知ってる人達で、和紙で手紙を書く人は思い当たらない。じゃあ、誰からの手紙なんだろう?
チルノ「……? ハル和紙のこと分からなかったの? ……バカ?」
チルノだけには言われたくない……という言葉を抑えて、僕はこう言った。
ハル「チルノにだけは言われたくない……」
チルノ「なっ!? アタイはバカじゃないぞ! バカって言う方がバカなんだぞ!!!」
ハル「アハハ……ごめんごめん! ……今その手紙って、ポストに入ってるんだよね?」
チルノ「ぽすと?」
ルーミア「箱のことじゃない?」
チルノ「なら、まだ入ってるぞ!」
ハル「じゃあ取ってくるね。」
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ハル「あったけど……思った和紙と違うね。」
チルノ「どんなのだと思ったの?」
ハル「もっとザラザラしてて、厚みがある紙かと思ってたよ。」
でも、この和紙は、なんと言うか……封筒みたいな和紙だね。というかこれ、思いっきり封筒じゃない? この中にある手紙が和紙とか?
差出人は……書いてない……住所も……書いてない。怖いって!
何も分からないものほど怖いものは無いよ? ……流石に中の手紙の内容に名前くらい書いてるよね? というか、中にあるのは手紙……なの?
とりあえず、僕は封筒を開けて、中の手紙を読んでみることにした。中にあるのが手紙でありますように……。
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こんにちは……でいいのかしら?
初めまして。私は博麗霊夢よ。
あんたのところに、妖精とか妖怪が行ってないかしら?
藍が言うには、あんたのところに行ってるみたいだから、とりあえず手紙を送ってるわ。
今回は、博麗大結界が極度に緩んだせいで、そのバカ達が現代に行ってしまったみたいよ。
迷惑をかけてないかしら?
早めにチルノ達を幻想郷に戻さないとなんだけど、今紫が冬眠中なのよね。
紫しか、幻想郷に戻すことが出来ないの。
それでお願いなんだけど、紫が起きるまでそいつらの面倒を見てやってくれないかしら?
迎えは大体春ぐらいになると思うわ。
紫もそのぐらいに起きるだろうしね。
……それと、今回の件は他の人には話さないでよね?
チルノ達は妖精と妖怪よ。
本来ならば現代に存在してはいけないのよ。
そんな存在が現代にいると知られたら、混乱になりかねないわ。
だから、絶対に知られてはいけないの。
でも、あんたの性格はいい奴だって、藍が言ってた。
だから、正直、心配する必要はないと思ってるわ。
頼んだわよ!!!
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ハル「……………………」
チルノ「ハル? 誰からだった?」
ハル「………………手紙送れるなら迎えに来てよ!!」
ルーミア「どんな感想なの?」
ハル「……? まだ続きがあった。」
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それと、あんたの性格なら、「何で手紙は送れてるんだ」って言いそうだから、それも説明しとくわ。
今回は博麗大結界が緩んでいたから、それを直したの。
それで、直ってしまった結界を、人が通る事は絶対に出来ないの。結界を壊さない限りはだけど。
そんな結界でも、物だけは通り抜けることが出来るの。
だから、この手紙を送ることができたのよ。
簡単に言えば、今は人の行き来は出来ないけど、物の行き来だけはできる。って感じよ。
それじゃあ、春にあんたの家の近くにある山で待ってるわよ。
時期は、あんたが持ってる玉が光って知らせてくれるはずよ。
その玉……意外と便利じゃない?わざわざ送ってあげたんだからね!感謝しなさいよ!!!
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ハル「読み終わったよ……」
なんかご都合展開と言うものを初めてみた気がする。
大妖精「それで、誰からだったんですか?」
ハル「前にチルノ達が言ってた、霊夢って人からだったよ」
ルーミア「霊夢から?どんな内容だったの?」
ハル「なんかね……春に迎えに行くからよろしくって感じだったよ」
チルノ「……! アタイ達帰れるの!?」
ハル「多分ね! 良かったじゃん!」
大妖精「春……となると、大体……2週間後ですかね?」
ハル「そうだね……後少しで別れることになるよ」
チルノ「ハル……その時までよろしくな!!! それと、楽しい思い出作ろうな! 約束だぞ!」
ルーミア「そーなのだー。美味しいものを食べたいのだ〜!」
大妖精「よろしくお願いしますね!」
ハル「アハハ……もちろんだよ! 乗りかかった船だからね! 最後まで面倒を見るよ!!」
うん……そうだね! あと少しで別れてしまうのは悲しいけど、それでも、最後までは全力で楽しもう!! まだ、いつになるかは分からないけど、今は目の前の事を楽しまないとね!!!
まぁ、一つだけ霊夢さんに文句が言えるのであればこう言いたい。『せめて支援くらいはください!!!!!』
そろそろ僕達破綻する気がするんだよね。冗談抜きで!
こんにちは!
あと少しでこのお話も終わりそうな気がする……
気のせいだね!