僕の幻想的な非日常記録   作:春雨豆腐

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#31 原因不明の行方不明

担任の先生「今から朝のホームルームを始めるぞー」

 

 はい。また最悪な月曜日が始まっちゃったね。

僕は眠気を我慢しながらも先生の話を聞いている。

 

 今日の朝起きて直ぐにメッセージを確認したけど、アユミからの返信は来ていなかった。珍しいね。アユミって『暇なの?』って思っちゃうぐらいにメッセージは直ぐに返してるから意外だな。

 

 だから、学校でアユミに透明化の依頼をしようと思ったけど、今日に限って学校いないんだよね。遅刻……は無いとして、実験の余波で風邪をひいた可能性も……有り得なくは無いね。

 

担任の先生「あれ? 白鳥は今日欠席か?」

 

 白鳥? そんな人このクラスにいたっけ? ……でも、僕は人の苗字を覚えることだけは苦手だからね。もしかしたら居るのかもしれない。

 

担任の先生「麻陽って白鳥がいない理由って分かるか?」

 

ハル「え? 僕は知らないですね」

 

 何気に僕の苗字が出るのって初めてだね。

改めて自己紹介してみるか、僕は麻陽 春です!

はい。なんなら名前が全部漢字も初めてだね。うん。

 

担任の先生「じゃあ、一ノ瀬は知ってるか?」

 

カケル「俺っすか? アイツは……爆発でもしたんじゃないんですか? 知りませんけどね」

 

 あ、カケルの苗字って一ノ瀬だったんだ。長年一緒にいるけど、何気に初めて知ったかも。

 

 というか、白鳥って多分アユミのことだね。爆発しそうな人ってそれくらいしか思いつかないし。

 

担任の先生「うーん……1度職員室まで確認してくるから、それまで静かにしておいてくれ」

 

 担任の先生はそう言って、少し駆け足で職員室まで向かった。

 

せんせー。廊下は走ったらダメですよ〜。……駆け足はセーフか。何言ってんだ、僕。

 

カケル「ハル?」

 

ハル「どうしたの?」

 

 隣の席のカケルが、少し引いてるような表情で聞いてきた。

 

カケル「俺とアユミの苗字って今初めて知った?」

 

ハル「もちろん!!!」

 

カケル「マジで……? アユミは仕方な……くもないけど、せめて俺の苗字くらいは覚えててくれよ」

 

ハル「いやー……今初めて知ったからね〜」

 

カケル「少なくとも長年親友してる身からしたら信じられないけどな」

 

ハル「ほら、僕って苗字覚えるの苦手だからさ」

 

カケル「そういうもんではない気がするんだが……」

 

ハル「それにしても、カケルの苗字が一ノ瀬か……吉田じゃないんだね」

 

カケル「誰の苗字だよ……中学の友達でもそんなやつ居なかったぞ」

 

ハル「本当に?」

 

カケル「本当だな。マジで普通に心配だわ……もしかして、漢字だけ覚えちゃってるとかか?」

 

ハル「漢字すら分からないよ!」

 

カケル「んな自信満々に言うことじゃねーよ……」

 

 カケルとアユミの名前を漢字で書くとどうなるか知りたかったから、かけるに教えて貰った。アユミの名前は『白鳥 歩実』でカケルの名前は『一ノ瀬 翔』らしい。覚えれるなら覚えておこうかな。

 

 そんな話をしていると、担任の先生が焦った様子で教室に入ってきた。

 

担任の先生「麻陽と一ノ瀬、白鳥と最後に会ったのっていつだ?」

 

カケル「急にどうしたんすか?」

 

担任の先生「今さっきアユミの両親に聞いてみたんだ。そうしたら、先週の土曜日から急に居なくなったって言われたんだよ。警察に行方不明として探してもらってるらしいが、一応、一ノ瀬達なら白鳥の行方が分かるんじゃないかって思ったんだが……知らないのか?」

 

ハル「本当に知らないですね……………」

 

担任の先生「警察も協力してくれては居るらしいが、今の所手がかりすら見つけられてないらしい」

 

カケル「そうなんですか……じゃあ、俺らが探しましょうか?」

 

担任の先生「え? 麻陽と一ノ瀬が探すのか? それなら少しは安心だな。自分から言えることは少ないけれど、頑張ってくれ」

 

カケル「よし!!! ハル! 行くか!」

 

ハル「え?」

 

担任の先生「え? 今から行くのか? 授業はどうするんだ?」

 

カケル「俺とハルは出席停止にしといてください。1週間くらい!」

 

担任の先生「学校サボりたいだけじゃないのか?」

 

カケル「断じて違うと言いたいですね」

 

ハル「先生……出席停止の件はお願いします。」

 

担任の先生「………………………はぁ。今回だけだからな。ただし、次は出席停止とかの待遇はできんからな」

 

カケル「わーってまーす。(分かってまーす)」

 

担任の先生「せめてちゃんと言え!!!」

 

カケル「逃げろ〜!」

 

ハル「ちょっ!? 待って!!」

 

 僕とカケルは走って学校から出た。

 

―――捜索初日―――

 

カケル「で、最初はどこに行くよ?」

 

ハル「考えてなかったの?」

 

カケル「仕方ないじゃん! ……そうだ!」

 

ハル「なにか思いついたの?」

 

カケル「急に居なくなるなんて普通はありえないじゃん?」

 

ハル「そうだね。普通はありえないね」

 

カケル「でもさ、そんな普通はありえないことを知ってそうなやつがいるじゃん」

 

ハル「誰?」

 

カケル「ハルの家にいる居候の妖精達」

 

ハル「あ〜……でも、わかるかな?」

 

カケル「まぁ聞かないよりかはマシじゃね?」

 

ハル「じゃあ最初は僕の家に行く?」

 

カケル「行こーぜ〜」

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

ハル「ただいま〜」

 

チルノ「あ、ハルだ! ……カケルもいる!」

 

ルーミア「もう3時くらいなのか〜?」

 

大妖精「いや……違うね。今日は早いですが……どうしたんですか?」

 

ハル「まずは説明しないとね……」

 

┈┈┈[説明中]┈┈┈

 

チルノ「急に居なくなったの!?」

 

ルーミア「それはわたし達でも分からないかも……」

 

大妖精「急に居なくなる……紫さんの仕業ですかね?」

 

チルノ「え〜? でも、紫は今冬眠中じゃないの?」

 

カケル「紫って誰?」

 

ハル「幻想郷を作った責任者?」

 

カケル「ほへ〜……よう分からんな」

 

ハル「僕もあんまり分かってないかな……」

 

カケル「でも、チルノ達も分からないならお手上げじゃね?」

 

ルーミア「というか、アユミの家に行ったあとに来たのか〜?」

 

ハル「……行ってないね」

 

チルノ「行ってないの!? それなら、アユミがただただサボってるだけなんじゃない?」

 

ハル「そんな急にサボるかな……」

 

チルノ「多分なるよ! アタイだってたまにサボりたくなる時あるもん!!!」

 

大妖精「それでもしっかり寺子屋には来てるよね」

 

ルーミア「寝てるけどね」

 

チルノ「うるさいぞ!!!」

 

カケル「とりあえず、アユミの家に行ってみるか?」

 

ハル「そうだね」

 

チルノ「アタイ達も着いてく!!!」

 

カケル「確かに、チルノ達がいた方が少しは安心だな」

 

大妖精「それじゃあ早速行きましょう!」

 

ハル「そうだね。じゃあカケル、道案内は任せたよ」

 

カケル「え? 俺? 俺アユミの家何処にあるか知らんぞ?」

 

ハル「知らないの?」

 

ルーミア「ハルは知ってるの?」

 

ハル「知らない……」

 

全員「…………………」

 

少しの間静寂がその場を支配した。

 

ハル「詰んだ?」

 

カケル「詰んだな」

 

チルノ「早くない?」

 

大妖精「周辺の人に聞き込みとかしてみたらいいんじゃないですか? カケルさんは情報には強いらしいですし……」

 

カケル「確かに。それだ!」

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

 それからというもの、僕達は色々な家を訪ねて、白鳥家を探し出すことに尽力を尽くしていた。

 

 白鳥家は結構有名らしい……けど、中々家が何処にあるかが分かるまでは結構時間がかかった。そのせいで、今はもう夕方だ。

 

 アユミの家に向かうまでに、公園、デパート、その他諸々を見て回ったけど、アユミの姿は無かった。となると、最後の希望はアユミの家だけになる。

 

これでアユミがいなかったら……………。

考えるだけでも寒気がする。

 

カケル「大丈夫そうか?」

 

チルノ「何か顔色が悪いぞ!」

 

ルーミア「そうなのか〜? 具合が悪いの?」

 

大妖精「休みますか?」

 

皆が心配そうにそう声を掛けてくれた。

 

ハル「うん…………ちゃんと見つかるかな……?」

 

カケル「大丈夫だろ…………今回はちゃんと見つかるって!!!」

 

大妖精「『今回』ってことは、前にも似たような事があったんですか?」

 

ハル「うん。前に1度……ね。そして…………ごめん。この話は無しで……」

 

大妖精「なんかすみません……」

 

チルノ「そんなにしょんぼりしてないで、明るく行くぞ!!」

 

ルーミア「そーなのだ〜」

 

ハル「そうだね。明るく行こうか! 大ちゃんも気にしなくていいからね!」

 

大妖精「はい!!!」

 

カケル「おっ、アユミの家に着いたみたいだぞ」

 

ハル「本当? どれ?」

 

カケル「あれじゃね?」

 

 そう言ってカケルは目の前を指さした。僕達がその方向を見ると……………凄く大きな家があった。距離的にはまだまだ遠いんだけど、それでも大きいのが分かる。あれはもはや豪邸の域を超えてるね。あれは城だね。なんで聞き込みで中々分からなかったんだろう……。

 

チルノ「おー! 紅魔館くらいの大きさじゃない?」

 

ルーミア「そーなのか〜? まだあっちの方が大きい気がする…… 」

 

大妖精「どっちも大きい気はしますけどね……」

 

カケル「でけぇな」

 

ハル「なんであんなに大きいの?」

 

カケル「さぁ? 研究者だからじゃね?」

 

ハル「関係ある? そういう物なのかな……」

 

チルノ「あれ? 門番とか居ないの?」

 

ハル「門番……監視カメラがあれば要らないんじゃない?」

 

ルーミア「かんしかめら?はいつも寝てないのか〜?」

 

カケル「まず門番が寝ちゃいかんだろ」

 

大妖精「そうなんですか……!?」

 

カケル「そりゃそうだろ……その紅魔館?の門番がどうかは知らんけど。」

 

チルノ「いつも寝てるぞ!」

 

ハル「よくクビにされないね……」

 

ルーミア「そのせいか、いつもメイドにナイフを刺されてるけどね。」

 

カケル「よく死なねぇな」

 

大妖精「幻想郷なので……」

 

ハル「もう変なことがあったら全て幻想郷のせいにできるね!」

 

チルノ「……入る?」

 

カケル「そうだな」

 

ハル「これって勝手に入っていいやつかな?」

 

大妖精「いいんじゃないですか?」

 

ハル「でもね……それで不法侵入になったら嫌じゃん?」

 

カケル「そん時はそん時だろ」

 

ハル「はぁ……まぁ行こう!」

 

チルノ「そう来なくっちゃね!」

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

ピンポーン!

 

???「はーい!」

 

ガチャ

 

???「えーっと……誰ですか?」

 

カケル「アユミの友達です」

 

???「あ〜! お姉ちゃんの! 初めまして! 私は日和って言います!」

 

ハル「日和ちゃんね。それで、アユミって今いる?」

 

日和「お姉ちゃん? お姉ちゃんは今居ないの。というか、どっかに飛んでっちゃった!!!」

 

ルーミア「飛んでっちゃったの?」

 

日和「はい!!! でも、それより先に、貴方達の名前がまだ分からないから、教えて!」

 

 僕達は日和に自己紹介をした。

 

日和「なるほど……お姉ちゃんが言ってたのが正しかったら……チルノちゃんと大妖精ちゃんは妖精で、ルーミアちゃんとが妖怪なんだよね?」

 

大妖精「よく知ってるね……」

 

日和「お姉ちゃんがいつもうるさいので……」

 

ルーミア「……ねぇ……わたしは人喰い妖怪だけど、怖くないの?」

 

日和「妖怪らしくない妖怪って聞いてるからね。お姉ちゃんが言うってことは余程妖怪らしくないんだろーなって思ってるよ。実際に、怖くないしね」

 

ルーミア「……? わは〜」

 

日和「分かってない?」

 

ルーミア「気のせいなのだ〜」

 

日和「そっかぁ〜気の所為かぁ〜」

 

チルノ「それで、飛んでったってどういう事?」

 

日和「……信じて貰えるか分からないけど、お姉ちゃんはしゅんかんてんいそうち?って言うのを作ってたのよ」

 

カケル「テレポーターか」

 

ハル「えぇ? 今度はテレポーターを作り始めたの? アユミは何を目指して作ってるんだろ……」

 

日和「信じるんですか!?」

 

チルノ「アユミだからじゃないの?」

 

ルーミア「アユミならやりかねないのだー」

 

日和「えーっと……貴方達のお姉ちゃんに対する印象って?」

 

ハル「想像力と創造力がある発明家?」

 

カケル「頭のネジが1000本くらい抜けてる天才」

 

チルノ「なんか凄いの作ってくる人!」

 

ルーミア「少しぶっ飛んでる人間のイメージが強いのだ〜」

 

大妖精「元気で明るくて……少しおかしい方?ですかね……」

 

日和「そっかぁ〜……」

 

チルノ「アタイ達が言ったんだから、日和も言いなさい!」

 

日和「私は……良くも悪くも頭のおかしい、狂ってる姉って印象ですかね……」

 

カケル「おー……アユミが聞いたら泣くんじゃねぇの?」

 

日和「いえ。前に1度言ったら照れながら笑って『私だからね!!!』って言ってたね」

 

ハル「言いそう……」

 

日和「とりあえず入って!! 客人を外で待たせるのもあれだからね。早く来ないと置いてっちゃうよ!」

 

カケル「は!? 待てよ!!」

 

 僕達は日和の後を追うことにした。

 

ハル「一応挨拶した方がいいんじゃない?」

 

 僕は先に中に入ったカケルにそう言った。

 

カケル「あ、失礼してまーす!!!」

 

チルノ「かけっこ!? 負けないぞー!!!」

 

ルーミア「アハハ! 待つのだ〜!!!」

 

ハル「ちょ!? 2人とも!?」

 

大妖精「私も行きますね?」

 

ハル「大ちゃんまで……!」

 

 僕は1人玄関に取り残された。ヤバい……皆がどこに行ったのか分からない……。なんでこの家こんなに大きいの!?地図ないと迷っちゃうって……。

 

 とりあえずどっちの方向に行ったかだけは分かるから、そっちを探せばいずれは見つかるか……。僕はそんな軽い気持ちで探すことにした。

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

ハル「ヤバい……迷った……」

 

 うん。普通に考えて無理だよね。

 

 1階だけならまだしも、3階まであるんだよ?

 なんで廊下の端に階段があるのさ。僕に見つけるなって言ってる? 逆に、2階まで頑張って探した僕は褒め讃えられてもいいと思う。

カケル「ハルーーー!!!! どこいったぁ〜!?!?」

 

 カケルが探してるっぽいね。声の聞こえた方向に迎えばいいか……。うん。やっと皆と合流できるよ。

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

ハル「はぁ……疲れた……」

 

チルノ「なんでそんなに疲れてるの?」

 

ハル「1階から2階までの部屋を全部探した」

 

日和「よく探したね!? この家の部屋数300以上はあるのに……」

 

ハル「じゃあ僕は200個の部屋を調べたということか……」

 

カケル「お疲れ!」

 

ハル「そもそもとして、皆が走っていかなかったらこうはなってない……」

 

日和「ごめん」

 

カケル「すんません」

 

ハル「まぁいいけどね……」

 

ルーミア「それで、アユミが飛んでったって言うのは?」

 

日和「テレポーターが出来た!!って言ったじゃない?」

 

ハル「言ったね」

 

日和「それで、土曜日に中学の友達の家に行くって言ってテレポーターを使ってたね」

 

ハル「アユミって中学の時に友達って居たの……!?」

 

日和「驚くポイントそこなの?」

 

カケル「な。俺も観覧車乗ってる時に聞いたけど、にわかには信じがたいよな」

 

日和「いや、まぁ私も驚いたけど……」

 

大妖精「妹くらいは喜んで上げて下さいよ……」

 

日和「だって私の家は、世間では有名でお金持ちな家だから……」

 

チルノ「どういう事? 有名でお金持ちってことはさいきょーじゃない!!!」

 

日和「そうでも無いよ? 世の中にはそれ目当てで寄る人も居るからね」

 

チルノ「ふーん……やっぱりこの世界は変だな。」

 

カケル「なるほどな……だからアイツって友達少ないのか……」

 

日和「凄いド直球に言うね……流石のお姉ちゃんも泣いちゃうよ?」

 

カケル「大丈夫だろ」

 

ハル「そんな事より、アユミの部屋って分かる?」

 

カケル「確かに、そんなどうでもいい事より、アユミの部屋に行けば手がかりが見つかるかもな……」

 

日和「そんなどうでもいい事って……そんな事ある?」

 

ハル「う〜ん……僕達はお金目当てで友達になった訳じゃないしね……」

 

カケル「ハルの言う通りだな。なんか気づいたら親友になってたわ。多分チルノ達もそうじゃね?」

 

チルノ「そうだな! なんか気づいたら友達になってたぞ!」

 

ルーミア「そうなのだ〜」

 

大妖精「確かに……気づいたらなってましたね……」

 

日和「ふふっ……わかったよ、着いてきて! お姉ちゃんの部屋に連れてくよ!」

 

カケル「サンキュー! ハルはちゃんと着いてこいよ?w」

 

ハル「走らなければいいんだよ?」

 

チルノ「ならアユミの部屋までかけっこだ!」

 

ハル「話聞いてた?」

 

ルーミア「わは〜」

 

チルノ「あっ! ルーミア! ズルは良くないぞ!!」

 

ハル「えぇー……!? なら僕も先に追いついてやる!」

 

日和「ちょっと……!? 廊下は走ったら危ないって!」

 

カケル「人の事言えなくね?」

 

日和「うぐっ……」

 

カケル「俺らもさっさと行こうぜ?」

 

大妖精「そうですね! 早く行きましょう!」

 

カケル「……てかアイツらアユミの部屋知ってんのか?」

 

日和「知らないと思うけど……ドアの前に○○の部屋って書いてあるから大丈夫じゃない?」

 

カケル「なら安心か」

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

ハル「よし! 僕が1位だ!」

 

チルノ「ハルって足早くない!?」

 

ルーミア「なんで……どうしてなのだ〜!」

 

カケル「なんか大変そうだな」

 

日和「ここがお姉ちゃんの部屋だね」

 

カケル「意外とちゃんと女子の部屋って感じなんだな」

 

大妖精「ですよね……なんか意外です」

 

ハル「それで……テレポーターは見当たらない……」

 

カケル「いや、待て。普通自分の部屋で作るか?」

 

ハル「だって1回僕のリビング全体を使われた……」

 

チルノ「そんな事もあったね……」

 

日和「ちなみに、お姉ちゃんは自分の部屋で作ってましたよ」

 

カケル「じゃあテレポーターごとテレポートしたか」

 

ハル「…………そんな事ありえ……るね」

 

カケル「だろ?てかさ、それなら意外とすぐ戻ってくんじゃね?」

 

ハル「そうかな……」

 

ルーミア「ハルの心配も杞憂になる予感がするのだ〜」

 

大妖精「ルーミアちゃん……それフラグだよ」

 

ルーミア「そーなのか〜?」

 

ハル「なるべく早く戻ってきて欲しい……」

 

日和「…………! もしかしてお姉ちゃんの事が……!」

 

ハル「それだけは絶対にない」

 

日和「即答……」

 

カケル「ハルは普通に心配なだけだろ。コイツ知られてないけど、意外と心配症だからな」

 

ハル「言わないでよ……」

 

ピカッ!!!!!

 

 その瞬間、部屋の中央が眩しいくらいに光り輝いた。

 

ハル「……何!?」

 

ルーミア「眩しいのだ〜………………」

 

チルノ「何か召喚されるんじゃない!?!?」

 

大妖精「それは突拍子も無さすぎるよ……」

 

 光の輝きが収まり、そして現れたものは……

 

アユミ「ふぃ〜……やっと戻れたよ……あれ? 皆どうしたんだい? というか、ハル君達はなんで私の家を……」

 

ハル「本当に杞憂になったよ……」

 

チルノ「でも、良かったじゃん! ちゃんと戻ってきたよ!」

 

アユミ「え? どうしたんだい? 何かあったのかい?」

 

カケル「めちゃくちゃ心配してたんだぞ? コイツ」

 

アユミ「へぇ〜。まっ、ありがとうね! 心配してくれて!」

 

日和「お姉ちゃん……生きてたんだ……」

 

アユミ「私はそんなに簡単に死なないよ!!」

 

ハル「なんか……疲れた」

 

カケル「確かにな……今日はずっと探し回ってたもんな」

 

アユミ「そうだったのかい? それは申し訳ないね……」

 

大妖精「とりあえず……今日はもう解散でいいんじゃないですか?」

 

ルーミア「そう思う……早く帰って寝たい……」

 

ハル「何があったかは……メッセージで教えて……」

 

アユミ「分かった。そうするよ。とりあえず、2人の家までは送るよ」

 

カケル「え? いいのか?」

 

アユミ「あぁ! もう夜だし、今日は迷惑をかけたみたいだからね!」

 

チルノ「もう夜なの?」

 

カケル「ハルが200個も部屋を調べるから……」

 

ハル「あれは僕悪くない!」

 

アユミ「200個も調べたのかい……? それで、どうする? 送ってあげようか?」

 

ハル「じゃあ遠慮なく……」

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

チルノ「すごい! この世界の乗り物は、こんなに長くて黒いのね!!!」

 

カケル「なぁハル? これ俺がおかしいだけか? 俺って今黒塗りの高級車に乗ってる気がするんだが……」

 

ハル「奇遇だね。僕もそう見えるよ。ルーミアがやったの?」

 

ルーミア「流石に物の色までは変えれないのだ〜」

 

大妖精「このくるま?って変なんですか?」

 

ハル「うん! 多分今後は一生乗らないと思う……」

 

カケル「てかさ、アユミってどこに行ってたんだ?」

 

アユミ「簡単に言えば、異世界だよ!」

 

ハル「えぇ? 幻想郷?」

 

チルノ「え!? アユミ幻想郷に行ったの!?」

 

アユミ「う〜ん……多分違うと思うよ……。確かに魔物とか魔王とかがいたけど……あの世界のいる住人全ての身長が小さかったよ」

 

ハル「魔王?」

 

カケル「RPGの世界じゃねーか!!!」

 

アユミ「多分そうじゃないかな?」

 

大妖精「そこで何をしてきたんですか?」

 

アユミ「ん〜? あの世界の価値観とかその他諸々を荒らしてきたよ!!!」

 

ハル「何してるの!?」

 

ルーミア「ちょっと気になる……」

 

アユミ「おっ! じゃあ今から話してあげよう!」

 

ルーミア「いいのか〜?」

 

アユミ「もちろんさ! この手の話は日和が好きそうだからね。いずれは話す予定だったよ」

 

日和「何で私……?」

 

ルーミア「とりあえず、ありがとうなのだ〜!」

 

 それから、家に着くまではアユミの異世界冒険譚を聞いていた。聞いた感想なんだけど、アユミって本当に頭がぶっ飛んでるんだなって思ったよ。これは良い意味と悪い意味の両方ね!




こんにちは!
今回は長くなりすぎた………何か変になっちゃった気がしなくもないし!
まぁ細かい事は気にせずにやって行きます!
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