僕の幻想的な非日常記録   作:春雨豆腐

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#35 時間の流れは早いもの

 今日は……前にアユミの家に行った時から6日くらいが経過した金曜日だ。

 

 ……うん。とりあえず、この6日間は大変だったよ。アユミの家に行った翌日にまた行くとは思わないじゃん! しかも行く理由が巨大な氷を作る為だった。今思えば、やりたい事リストにそんな事書いてあったなぁ……。そして、結果はどうなったかというと……

 

=====日曜日=====

 

日和「また来たの?」

 

チルノ「また来たぞ!」

 

日和「そっかぁ〜。今日は何しに来たの?」

 

チルノ「巨大な氷を作りに来たぞ!」

 

ハル「そうだったの?」

 

日和「知らなかったの?」

 

ハル「朝起きたら引っ張って連れてこられた」

 

アユミ「それは問題ないよ!」

 

ハル「わっ! びっくりした〜……急に割って入ってこないでよ……」

 

ルーミア「急に出てこないで? ……喰べるよ?」

 

アユミ「それだけはやめておくれ……」

 

ハル「あれ? チルノは?」

 

大妖精「アユミさんの返事を聞いた瞬間に向こうへ走っていきましたよ」

 

 そうして大妖精は1つの廊下を指さした。なんか凄く長くない? 100m走が出来そうだね! 走りたくは無いけど……

 

日和「……多分お庭の方かな?」

 

ルーミア「庭なんてあったのか〜?」

 

日和「まぁまぁ大きなお庭があるよ!」

 

ハル「本当に豪邸だね……」

 

アユミ「とりあえず、チルノ君の方へ向かってみるかい?」

 

 僕達はチルノがいるであろう庭へ向かった。本当に長いなこの廊下……前来た時は気づかなかったな。前と言っても昨日だけど。

 

┈┈┈┈┈多分アユミの家の庭┈┈┈┈┈

 

アユミ「おぉ……作るの早くないかい?」

 

大妖精「チルノちゃん……はしゃいでますね」

 

ルーミア「久しぶりに大きい氷を見たのだ〜」

 

 僕達が庭に到着して見たのは、氷山の一角みたいに大きい氷だった。作るのが早いのはチルノだからだろう。うん。多分そうだね。

 

日和「凄い! かき氷作り放題だよ!」

 

ハル「多分夏祭り5回分くらいの大きさじゃないかな?」

 

チルノ「もっと作る!?!?」

 

ハル「これ以上は庭が北極になっちゃうからやめよう?」

 

アユミ「私は構わないよ?」

 

日和「私もいいよー!」

 

ルーミア「片付けどうするの?」

 

アユミ「それは私達が食べて……」

 

ハル「この量は夏でも一発でお腹壊すよ?」

 

アユミ「私の家の使用人達の多さを舐めてもらっては困るよ?」

 

大妖精「どのくらいいるんですか?」

 

 それは少し気になるかも。アユミの家ってめちゃくちゃ大きいからね。使用人を見た事は……車で送ってくれた人しか知らないんだよね……でも、家がこの大きさだし、使用人の数も相当多いと思うんだよね。

 

アユミ「使用人は……片手で数える程だと思うよ?」

 

ルーミア「多分紅魔館より多いのだ〜」

 

大妖精「多分咲夜さんと美鈴さんしか居ないんじゃないかな?」

 

チルノ「美鈴って使用人なの? あと、最近それ以外に1人増えてなかった? あたいよく分かんないけど」

 

ルーミア「そんな事あった気がするけど、会ってないから分かんないのだ〜」

 

大妖精「あれ? チルノちゃん会ったって言ってなかったっけ?」

 

チルノ「んん……? 覚えてないぞ! 会ったとしても多分1回だけだし!」

 

ハル「………………」

 

 何でだろう? 僕の感性がおかしいだけかな? この大きさだから、使用人の数も20人以上はいると思ってたんだけど……この家の使用人はブラックなんだね……可哀想に。アユミの家もやばいけど、紅魔館?も大概やばいね。アユミの家と同等の大きさで2人? なんか3人っぽいけど、それでも少なすぎじゃない?

 

 ……多分でかい家のトップの人って頭のネジが外れてるんだね……。僕は今日初めてこのことを知った。

 

チルノ「暇になったし……帰るか!」

 

ハル「え。この氷どうするの?」

 

アユミ「言ったじゃないか。食べるんだよ?」

 

ハル「この家の人達で食べ切れる量じゃないと思うんだけど……?」

 

日和「まぁそこは気にしないで! 大体何とかなるから!」

 

ハル「そうなの? ……じゃあ帰るか……」

 

日和「またね〜!」

 

=============

 

 まさか本当に大きすぎる氷を作るとは思わなかったよね。なんか次の日ニュースになってたしね。街の中に氷山が現れたって。カケルから連絡が来たから、「チルノが氷山作った」って言ったら笑ってたね。

 

 そして、氷山を作った翌日は……思ったけど、字だけ見たら信じられない事してるんだね。まぁそれは今更感が強いから捨てておいて……月曜日は簡単に言うと、海に行きました! でも何で突然海に行くことになったかと言うと……

 

=====月曜日=====

 

 

チルノ「ハル! 今日は海?ってやつに行きたい!」

 

ハル「海か……いいけど遠すぎるんだよね……僕の貯金でそこまで行けるかどうか……」

 

ルーミア「無理なのか〜?」

 

ハル「うん……」

 

ルーミア「(´・ω・`)」

 

ハル「……何とかするから、その悲しそうな顔はやめて……」

 

ルーミア「やった〜!」

 

大妖精「でも、どうやって行きます?」

 

ハル「う〜ん……」

 

 実際、そこが問題なんだよね。電車とか新幹線で行くにしても、1~2時間はあるんだよね。今は午前の9時くらいだから、着くのがお昼くらいになっちゃうや。なるべく夕飯までには帰りたいから……遊べるのは3~4時間程だろうか? 僕は……というか、普通の人はそのくらいで満足するだろうけど、行くのは妖精達だ。多分そのくらいじゃ満足しない。どうしたものか……

 

チルノ「そうだ! あのアユミのでっかい車で行けばいいんじゃない!?」

 

 アユミの車って新幹線より早いのかな? でも、電車とかは出発する時間とかが決まってるしね……迷惑かもしれないけど、1度頼んでみよう。話はそこからだね。

 

┈┈┈┈【相手:アユミ】┈┈┈┈┈┈

 

ハル『アユミ? 今時間ある?』午前9:30

 

アユミ『今は大丈夫だよ。どうしたんだい?』午前9:35

 

ハル『チルノ達が海に行きたいって言っててさ……電車とかだと時間がかかるから、アユミに送って欲しいんだけど……』午前9:36

 

アユミ『海かい? 今春だよ?』午前9:37

 

ハル『なんか、幻想郷に海は無いってぽいよ?』午前9:37

 

アユミ『なるほどね……ならカケル君も呼んで、皆で行かないかい? あ、日和も連れていくよ!』午前9:38

 

ハル『分かった! ありがとう!』午前9:39

 

アユミ『10時くらいに迎えに行くよ!』午前9:40

 

ハル『了解!』午前9:41

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

ハル「アユミが送ってくれるってさ」

 

チルノ「やった〜!」

 

 僕はカケルに海に行かないかを聞いた。今日は予定が何無かったらしく、来るとの事だった。

 

大妖精「皆で行くんですね!」

 

ルーミア「楽しみなのだ〜」

 

ハル「早速準備しないとだよ。あと少しでアユミが迎えに来るからね!」

 

ルーミア「分かったのだ〜」

 

┈┈┈┈┈10分後┈┈┈┈┈

 

ブーーン

 

チルノ「何か羽音みたいなのが聞こえるよ?」

 

ハル「ヘリコプターが飛んでるのかな?」

 

ルーミア「へりこぷたー?」

 

ハル「空を飛ぶ乗り物だね」

 

大妖精「アユミさんがに来たんですかね?」

 

ハル「流石にヘリでは来ないでしょ……ここにヘリポートないしね」

 

ブーーン

 

チルノ「音が近づいてきたけど、本当に違うの?」

 

ハル「何か心配になってきた」

 

ピコーン

 

 その時僕のスマホに通知が来たみたいだ。誰からだろう? まぁ、十中八九アユミからだろうけど。……まさか、本当にヘリコプターで来たとかないよね? 僕達どう乗るの?

 

┈┈┈┈┈【相手:アユミ】┈┈┈┈┈

 

アユミ『着いたよ!』午前9:52

 

ハル『まさかとは思うけど、ヘリコプターで来た? ……そんな訳ないよね!』午前9:53

 

アユミ『そのまさかだよ! ヘリコプターなら海まで一直線に向かう事が出来るよ!』午前9:54

 

ハル『どうやって乗ったらいいの?』午前9:54

 

アユミ『頑張って乗っておくれ! カケル君は頑張って乗っていたよ』午前9:55

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

ハル「アユミが来たってよ……ヘリコプターで」

 

チルノ「じゃあ早速乗るぞ!」

 

ハル「僕どうやって乗ろう……」

 

ルーミア「わたしが持ち上げようか?」

 

ハル「行けるの?」

 

大妖精「皆で持ち上げれば多分行けますよ」

 

ハル「じゃあお願い!」

 

 僕はルーミア達に持ち上げられて、ヘリコプターに乗った。僕の人生で初めてのヘリコプターに乗る方法が、持ち上げられて乗るとは思わなかったな。

 

 そうして僕達を乗せたヘリコプターは、海の方向へと飛んで行った。

 

┈┈┈┈┈海┈┈┈┈┈

 

日和「海だー!」

 

チルノ「ひろっ!!!」

 

ルーミア「凄く大きい湖なのだ〜!」

 

大妖精「これが海なんですね……」

 

 今は午前10:20くらいだ。30分くらいで着くのは、流石に早くない? 流石の白鳥家だね。ヘリコプターの性能もいいんだね。ヘリコプターの性能が何かは分からないけど。

 

カケル「にしても誰もいねぇな」

 

 

 カケルの言う通り、僕達が今いる場所には誰もいなかった。そりゃそうか。今春だもんね。泳ぎに来る人はほとんどいないだろう。

 

日和「早速泳ごうよ!」

 

ハル「僕は泳げないから、砂浜で見とくね」

 

カケル「俺も泳げねぇからパスで」

 

アユミ「え。私も泳げないのだけど……」

 

カケル「俺ら何のために海に来たんだ……」

 

ルーミア「わたしも海は見たかっただけだし……」

 

日和「泳がないの?」

 

チルノ「仕方ないわね! じゃあ、あたい達が一緒に泳いであげる!」

 

アユミ「着替えは持ってきてるのかい? ヘリコプターに 乗った時は持ってるように見えなかったのだけど……」

 

ルーミア「持ってないよ?」

 

大妖精「まぁ……無くても何とかなると思いますよ?」

 

アユミ「帰りのヘリコプターがびしょ濡れになる……」

 

日和「お姉ちゃん? 私も持ってきてないから、結果は変わらないよ!」

 

アユミ「仕方ないね。私達は見ておくから、4人は楽しんでおいで!」

 

チルノ「じゃあ行くぞ〜!」

 

 チルノ達が遊んでいるのを僕達は眺めていた。時間が経つのは早いもので、一瞬にして夕方になっていた。海で何時間も遊んでたけど、よく飽きないよね……

 

 そして、帰りのヘリコプターがびっしょびしょになったのは、言うまでもないだろう。

 

=============

 

 いや〜……久しぶりに海に行ったから、少しは楽しかったかもしれない。泳いではないけど、それなりには楽しかった。

 

 そして、その翌日である火曜日は……遊園地に行った。また行けるとは思わなかったな。まぁ僕は金欠だったから、行くことが出来たのはカケルのおかげだけど……

 

=====火曜日=====

 

ルーミア「また遊園地に行きたい!」

 

ハル「そんなお金が無い……」

 

チルノ「カケルとかお金増やす方法知ってるんじゃない? 物知りなんでしょ?」

 

 カケルって別に物知りな訳じゃない気がするけど……でも、遊園地のチケットに関する情報とか知ってそうだね。押し付け感が凄いけど。

 

大妖精「1度聞いてみたらどうですか?」

 

チルノ「そーだぞー! 聞かないと何も分からないぞー!」

 

ハル「仕方ないな……」

 

 それだけ遊園地が楽しかったってことなんだろうな。まぁ、行けるならもう一度行きたいとは思ってたし、聞いてみるのもありかもしれないな。

 

┈┈┈┈┈【相手:カケル】┈┈┈┈┈

 

ハル『おはよう。今ちょっといい?』午前8:30

 

カケル『おはよー。お前起きるの早いな……春休みだぞ? 春休みなんか遅く起きるのが普通だろ……。で、どうしたんだ?』午前8:45

 

ハル『遊園地に無料で行く方法とか知らない?』午前8:46

 

カケル『そんな方法ある訳なくないか? あったら子供がいる家庭全部が試してるわ』午前8:49

 

ハル『だよね……』午前8:50

 

カケル『そんなハルさんに、ここでいいニュースが2つあります。どっちから聞きたい?』午前8:51

 

ハル『どっちも一緒じゃない? どっちからでもいいよ!』午前8:52

 

カケル『なんとこの一週間は春休みキャンペーンとかいう意味わからんキャンペーンで入園料が半額らしいぞ』午前8:52

 

ハル『本当に?』午前8:53

 

カケル『あぁ。なんなら前まで子供と大人の入園料は一緒だったが、今週から子供の料金は大人の半額だってよ』午前8:54

 

ハル『凄いお得だね……』午前8:55

 

カケル『多分てか絶対だろうけど、チルノ達が行きたいって言い出したんだろ? 今なら行けるチャンスじゃね?』午前8:56

 

ハル『今しかないね……』午前8:57

 

カケル『俺も行くから、一緒に行こうぜ! アユミも連れていくわ。9:30に駅集合な!』午前8:58

 

ハル『了解! 急いでいくよ!』午前8:58

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

ハル「行けるって!」

 

ルーミア「え……最近都合よく行き過ぎじゃない?」

 

チルノ「きっと最近のあたい達がいい子だからだよ!」

 

大妖精「何時に行くんですか?」

 

ハル「もう準備して行った方がいいかもね」

 

チルノ「今日も楽しみ尽くすぞ〜!」

 

┈┈┈┈┈駅┈┈┈┈┈

 

チルノ「アユミとカケルって来るの?」

 

ハル「来るらしいよ」

 

大妖精「アユミさん……遅れて来ませんかね?」

 

ルーミア「遅れてきたら喰べるのだ〜」

 

ハル「流石に大丈夫でしょ……」

 

カケル「あ、いた。よっ!」

 

アユミ「おはよ〜〜……」

 

チルノ「何か凄い眠そうね」

 

アユミ「叩き起されたんだよ……」

 

ルーミア「あれ? 日和は居ないのか〜?」

 

アユミ「昨日の海で遊び疲れたのか、私が家を出る時は寝ていたよ」

 

大妖精「そんな事より、早く行きませんか?」

 

アユミ「そうだね。また行けるとは思わなかったから、楽しもうか?」

 

┈┈┈┈┈遊園地┈┈┈┈┈

 

チルノ「あれ? 人少なくない?」

 

ハル「平日だから少ないのかな?」

 

ルーミア「それでも少なくない?」

 

アユミ「まぁ運が良かったって事じゃないか!」

 

カケル「まず何行くよ?」

 

大妖精「あれに乗ってみたいですね……」

 

カケル「どれだ?」

 

大妖精「あれですね!」

 

ハル「よし僕はここで見ておくよ」

 

チルノ「ダメだ! ハルも一緒に乗るぞ!」

 

ハル「ヤダ!!!!」

 

 なんで僕がこんなにも嫌がっているのかと言うと………垂直落下系のアトラクションだったからだ。何で絶叫系なの? 僕が1番苦手とするものだよ???

 

大妖精「好き嫌いってダメなんですよ?」

 

ハル「食べ物じゃないからセーフです!」

 

アユミ「まぁハル君に拒否権は無いんだけどね!」

 

ハル「いやだぁぁぁぁぁあ!!!!!!」

 

ルーミア「うるさい……」

 

チルノ「最強のあたいが居るから大丈夫だぞ!」

 

ハル「そういう問題じゃないって!!!!」

 

 その後の僕がどうなったかは、大体想像できるよね? もちろん叫ばずにはいられなかった。大ちゃん曰く凄くうるさかったらしい。そんな気はしなかったんだけどね……自分では気づけないものなんだね。

 

 そうして僕達は夕方まで遊び尽くした。あの垂直落下のアトラクション以外は普通に楽しかった。また皆で遊びに行けたらいいな……

 

=============

 

 また遊園地に行けて良かったとは思う。だけど、絶叫系のアトラクションだけは二度と乗らないとここに誓うね。皆は楽しそうだったけど、僕はもうその時の記憶が無いんだよね。

 

 そして次は水曜日なんだけど……何したっけ?

 

 ………………あぁ、思い出した! 水曜日は、どこかの誰かさんが僕の家を真っ暗闇にした。本当に大変だったね!!! 出来れば、もう僕の家で能力は使って欲しくない所なんだけど……そうしたら外で使っちゃいそうだから、禁止にはしない。ただし制限はする。片付けの時間が半端なくて大変なんだもん。

 

=====【水曜日】=====

 

ルーミア「やっちゃった」

 

チルノ「何も見えないね!」

 

 僕はそんなチルノ達の声で起きた。平然と僕の部屋にいるじゃん……まぁいいけどね。そうして起きたのは良いんだけど、瞼が開かないように思える……いや、開いてるけど見えないのが正しいのかな?

 

大妖精「2人ともこれどうするの……!?」

 

ルーミア「1日経てば何とかなるんじゃないのか〜?」

 

大妖精「ルーミアちゃん……!」

 

チルノ「まぁ大変になったらアユミを呼べば良いんじゃない?」

 

ハル「皆どうしたの? 何か暗くて見えないんだけど……ルーミアがやったの?」

 

ルーミア「やっちゃった」

 

ハル「う〜ん……とりあえず何も見えないから闇を無くしてくれない?早く朝ご飯を食べたい」

 

 何かルーミアの闇がいつもより暗いけど、気のせいかな? 多分気のせいじゃないけど、気のせいだろう。そんな事よりも、普通にお腹が空いたから朝ご飯を食べたい。……こうなるなら二度寝をしなきゃ良かった。

 

ルーミア「いや〜……ちょっと待つのだ〜……」

 

ハル「分かった!」

 

チルノ「消せそう?」

 

ルーミア「ちょっとやっちゃったから不味いかも……」

 

大妖精「それって大丈夫なの……?」

 

 正直に言ってしまえば、暗すぎて皆の姿を視認することは出来ない。だけど、皆が焦ってる事は何故か分かる。長い間一緒にいるからね! 姿は見えなくても分かるんだよね。長い間って言っても、2ヶ月程だけど……。

 

 そう考えると、この短い期間で色々あったな……1番最初に来たのはチルノな訳なんだけど……最初の頃は本当に大変だったな……。

 

ルーミア「ハル? 一つだけ謝らないといけない事があるのだ〜」

 

 僕がそう感傷に浸っていると、ルーミアから声をかけられた。何があったんだろう? そういえば、焦ってた気がするけど、何かあったのかな?

 

ルーミア「まず、わたしが闇を広げれることは知ってるでしょ?」

 

ハル「うん。この闇ってルーミアのでしょ?」

 

ルーミア「そう。そして、まだ能力が安定してないから、暗くしすぎると戻せなくなるかもしれない」

 

ハル「……つまり?」

 

ルーミア「やっちゃったのだ〜……」

 

ハル「えぇ?」

 

 それは本当にやっちゃったヤツだね。ヤバくない? 下手したら、これからずっと暗闇の中で生活しなくちゃいけないってこと?

 

ルーミア「ゴメン……」

 

ハル「大丈夫だよ……怒っては無いから……」

 

チルノ「あたい達で何とかして戻せないの?」

 

大妖精「ルーミアちゃんが無理なら、何をしても無理じゃない……?」

 

ハル「というか、困ったな……真っ暗闇な今移動するのは困難を通り越してる気がする……」

 

チルノ「壁沿いに進めば何とかなるんじゃない?」

 

ハル「確かに……名案だね!」

 

チルノ「そうだろ! あたいは天才だからね!!!」

 

 まぁとりあえず、リビングまで頑張って行こう!

 

 

 ………………今気づいたけど、壁ってどこにあるの……?あと、暗闇の中階段を降りるの怖すぎるんだけど……

 

チルノ「あ」

 

ハル「どうしたの?」

 

チルノ「そういえば、ルーミアって暗闇の中見えるようになってなかったっけ?」

 

ルーミア「そうなの?」

 

大妖精「確かに……前にアユミさんの副作用で、目が光るんじゃなかったかな?」

 

ルーミア「でも見えないよ?」

 

 どれだけ暗くしたの……??? 暗闇でも明るく見えるようになっても見えなくなるって……。そうすると、妖怪の底力というものは恐ろしいものなのかもしれない。だってこれだけ暗くなるんだよ? 見た目は子供っぽくても、やっぱり妖怪なんだなぁ……。だからと言って、恐れるって事では無いけど。

 

 それにしてもどうしようかな? 今ここにいる全員が見えてないんでしょ? ……そうだ、スマホのライトがあるじゃん! 完全に忘れてたね。

 

 ……………………。

 

チルノ「どうする?」

 

ルーミア「何も見えないから……どうしようもないんじゃない?」

 

大妖精「ハルさんどうします?」

 

 まずスマホが何処にあるか分かんないや。うん。これだけ暗いんだもんね。見つかる訳が無かったよ。

 

ハル「どうしようもないね。スマホも見つからないし……」

 

チルノ「スマホ? アユミの時ってスマホ役に立ってたっけ?」

 

ルーミア「役に立ってなかった気がするけど……」

 

 完全に忘れてたね。そういえば、数日前のアユミも『スマホのライトがつかない!』って言ってたっけ? 本当にどうしようも無くなっちゃったよ。どうしよう?

 

ハル「どうしよう……」

 

チルノ「あたい達が外に出て助けを呼んでこようか?」

 

 僕が悩んでいると、チルノがそんな提案をしてきた。それはありがたいけど、そうすると何個かの疑問が出てくる。

 

ハル「何処から出るの?」

 

チルノ「窓から!」

 

ハル「……ここ2階だよ?」

 

ルーミア「わたし達はハルと違って飛べるからね」

 

ハル「そっか……助けを呼ぶにしたら、アユミが良いかもしれない! 多分何とかしてくれるはず……」

 

大妖精「分かりました! 確かに、アユミさんなら何とか出来そうですしね」

 

ハル「というか窓を開けたら、それで解決する気が……」

 

ルーミア「今回の闇は前回のよりも暗いよ?」

 

ハル「なんか解決しなさそう」

 

チルノ「それじゃあ行ってくるぞ!」ガラガラ

 

ハル「いってらっしゃい!」

 

 そうしてチルノ達は窓からアユミの家まで飛んでいった……のかな? 窓を開ける音が聞こえたから、多分行ったんだろうな。さて……どれぐらいで来るかな? ここからアユミの家までまぁまぁな距離があるから……1時間はかかりそう……

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

 今何分経ったんだろう? 陽の光も差さないし、時計も見えないから、時間の感覚がおかしくなっちゃうよ……体感1時間は経ってる気がする……けど、実際は30分くらいしか経ってないんだろうな。

 

 …………改めて考えると、久しぶりに1人になった気がする。チルノ達が来てからは、僕の家は賑やかになったし、1人では無くなった。学校でもそうだ、カケル達と一緒にいるから1人になることは無かった。そう考えると、1人になるのは本当に久しぶりだ。

 

 1人になると少し落ち着くな……。

 

 暇だ…………。チルノ達が来てからは、良くも悪くも退屈はしなかった。でも、急に居なくなったらやる事が無いので、とても暇!!! どうしよう? 寝ようかな? うん。そうしよう!

 

 僕は暇を紛らわす為に、昼寝をする事とした。昼寝じゃないな……3度寝? まぁいいか。

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

???「は……!……ろ! ………!…きろ!」

 

 うるさい……人が寝てる時にバシバシ叩かないで欲しい……

 

チルノ「ハル!起きろ!!!!!」

 

ハル「……どうしたの?」

 

チルノ「闇が収まったぞーって言いに来ただけだよ?」

 

ハル「眠い……」

 

ルーミア「3度寝したの?」

 

大妖精「よく眠れますね……」

 

ハル「最近色んな所に行ってるからね。流石に疲労が溜まってくる……」

 

チルノ「大変そーだな!」

 

ハル「大変だよ〜……というか、どうやって闇を消したの?」

 

大妖精「何かアユミさんが機械を持ってきてましたよ」

 

チルノ「何か後で請求書を送っとくって言ってたぞ!」

 

ハル「えぇ……お金取られるの……?」

 

ルーミア「ごめん……」

 

ハル「いや……まぁ怒ってないし、そんなに気にしなくていいよ! そういえば、今って何時? 流石にお腹が減りすぎて無くなりそうなんだよね……」

 

大妖精「今は……夕方の6時ですね!」

 

ハル「え?」

 

 そうして、寝ていたら一日がほとんど終わった。何か時間を凄く無駄にした気がする……明日はこうならないようにしないとな……。

 

 ちなみに、後でアユミに聞いたんだけど、請求書の件は冗談で言ったらしい。言っちゃダメなタイプの冗談じゃない? ……気のせいだね!

 

=============

 

 こんな感じで、水曜日は寝ていたら1日が終わってた。家が闇で埋め尽くされたのもやばい気はするけど、一日の半分くらい寝てた僕も大概やばいと思うんだよね……

 

 そして昨日……木曜日は、普通に僕の家でボードゲームをしてました。僕の家にビデオゲームとかほとんどないからね……僕の趣味が読書なのも相まって、ボードゲームすらもあんまりない。強いて言うなら、この前チルノ達と買ったボードゲームだけだ。

 

=====【木曜日】=====

 

ハル「皆何してるの?」

 

 木曜日のお昼頃。チルノ達はリビングで集まって何かをしていた。

 

チルノ「暇だから、ぼーどげーむ?をしてる!」

 

大妖精「結構前に買ったやつですね」

 

 そういえば、前に買ってたね。どんなやつを買ったか忘れちゃったな。3人でやってるっぽいし、3人用のボードゲームなのだろう。

 

ハル「どんなやつをしてるの?」

 

ルーミア「将棋ってやつなのだ〜」

 

 何か思ってたのと違った。将棋? 子供がやるボードゲームで将棋ってあまり聞かない気がする……というか、将棋のルール分かるのかな……ちなみに僕は分からない。

 

 でも、将棋ってことは、1人は観戦してるんだろう。盤面から考えて……チルノ対ルーミアかな? 一応聞いてみるか。

 

ハル「今は誰と誰がやってるの?」

 

チルノ「皆でやってるぞ!」

 

 将棋のルールを知らない僕でも、これだけは分かる。将棋って3人対戦じゃないよね? 2人用だよね?

 

ハル「ルールって知ってるの?」

 

チルノ「前に1回だけやった事あるから分かるぞ!」

 

 なるほど。多分その時にルールを教えた人も将棋のルールを知らないね。

 

ルーミア「……よし! チェックメイトなのだ〜!!!」

 

 チェス???

 

大妖精「端を取ったけど……これって強いの?」

 

チルノ「すごい強いぞ! 4つも取れば最強よ!」

 

 …………オセロかな?

 

 少し見てただけだけど、全くルールを知らないということが分かった。だって違うゲームのルールも混じってるもん。でも、僕もルールを知らないから兎や角言えないんだよな〜……

 

 何か見てるだけでも面白そうだし、言わないでおくか……

 

┈┈┈┈┈数分後┈┈┈┈┈

 

 終わった……のかな?僕は見てただけだけど、凄かったね。将棋って何だろうって思えたよ。ルール的には……色んなボードゲームを混ぜ合わせた感じがする。チェスだったりオセロだったり……これが幻想郷流のボードゲームなのかな?

 

 結局、誰が勝ったんだろう? ルールが全く分からなかったから、見ただけじゃ誰が勝ったのか分からなかった。

 

ハル「誰が勝ったの?」

チルノ「ん?……見てたハルの勝利だぞ! ハルって強いんだな!」

 

 子供の発想力って凄い! 今日はそんな事を思った。

 

=============

 

 昨日は、珍しく平和だった。いつも平和なんだけど……なんというか……そうじゃないんだよね。いつも騒がしいから、落ち着いていたって言った方がいいのかな?

 

 まぁ簡単に言えば、この6日間はこんな事があった。そして、今日は金曜日だ。恐らく、この週末には迎えが来るのだろうと、僕は予想している。

 

 今日はやりたい事リストにあった、最後の事をやりに行こうと思う。今日でお金がやばい事になる……けど、後悔は無いかな。早速予約しないと……予約がいっぱいで予約が取れなかったーなんて事にならない為にね。……チルノ達、驚くだろうな。

 

=====【金曜日】=====

 

 予約を済ませた僕は今、自分の部屋で本を読んでいた。なるべくだけど、今日はゆっくりしたい。

 

チルノ「ハル! 今日は何する!?」

 

ハル「今日はゆっくりしたいかな……」

 

ルーミア「昨日はずっとゆっくりしてたよ?」

 

ハル「確かにずっと寝てた……けど!」

 

大妖精「今日は家で何かするんですか?」

 

ハル「いや、今日は夕方に行きたい所があるから、そこに行こうよ!」

 

チルノ「ハルが行きたい所?」

 

ハル「そう! 多分驚くと思うよ」

 

チルノ「ふ〜ん……仕方なく行ってやってもいいぞ!」

 

ハル「あはは……じゃあ、お願いしようかな?」

 

大妖精「どこに行くんですか?」

 

ハル「それは着いてからのお楽しみってことで!」

 

ルーミア「楽しみに待つのだ〜」

 

┈┈┈┈┈数時間後┈┈┈┈┈

 

ハル「もうそろそろ出発しようと思うんだけど……準備は出来てる?」

 

 今はもう夜になりかけてる夕方だ。もうそろそろ行かないと時間的にあれなので、チルノ達に声をかけた。

 

チルノ「うん……」

 

ハル「? どうしたの?」

 

ルーミア「拗ねたんだと思う」

 

ハル「何で……?」

 

チルノ「今日のハルはずっと本読んでたから……」

 

大妖精「あまり気にしなくても大丈夫だと思いますよ。いつもはすぐに機嫌を取り戻すので」

 

ハル「そういう問題なのかな……」

 

 そういえば、『今週はずっと遊ぶ!』って言った気がする。だからかな? チルノが拗ねちゃったの。

 

 でも、仕方ないよね! 最近は色んな所に行ったり、それに比例して色んな事も起こった。普通に疲れるよね。1週間も遊び尽くすのはさすがに無理だったよ。

 

大妖精「それで、どこに行くんですか?」

 

ハル「それは着いてからの……さっきもこんな会話した気がする……」

 

チルノ「大ちゃん気になりすぎでしょ! あたいも気になるけど……」

 

ハル「機嫌はもう取り戻したの?」

 

チルノ「……」

 

ルーミア「まだなのか〜……」

 

ハル「でも、もうそろそろ行かないと時間が……」

 

チルノ「…………これで変な所だったら凍らせるぞ!!!」

 

ハル「うわー……ハードルが上がっちゃったよ」

 

ルーミア「もう行くの?」

 

ハル「うん。すぐ着くからね」

 

 僕達は目的地へと出発した。予定より出発が遅れちゃった……。間に合うかな? 間に合わなかったらシンプルに泣いちゃう。

 

┈┈┈┈┈30分後┈┈┈┈┈

 

チルノ「まだ着かないの? 暇だぞ〜!」

 

大妖精「後どのくらいで着きそうですか? 2人が持たなさそうですよ……」

 

ルーミア「話と違うのだ〜!」

 

ハル「あと少しで着くよ。だって、あぁ言わないと嫌がりそうだったからね……」

 

大妖精「それにしても……ここには初めて来ましたね」

 

ハル「そっか、繁華街には来たことないもんね」

 

チルノ「はんかがい? この賑やかな場所がそうなの?」

 

ハル「そうだね」

 

ルーミア「なら遊園地も繁華街なの?」

 

ハル「それとこれとでは違うね」

 

チルノ「それで、結局どこに向かってるの?」

 

ハル「それはね……着いたよ!」

 

ルーミア「ここなのか〜?」

 

チルノ「なんかすごく豪華じゃない?」

 

ハル「僕が連れてきたかったのは、高級レストランだよ!」

 

大妖精「高級……他のレストランと何が違うんだろう……」

 

ハル「値段がね……」

 

ルーミア「いくらしたの?」

 

ハル「〇〇万円した……」

 

チルノ「高っ!?!?」

 

 そう。僕が連れてきたかったのは、すごく高級なレストランである。何星かは調べて来なかったけど、連れてこれる場所で高級レストランって言えば、ここしか無かったんだよね。

 

 お陰で、今月はもやし生活が確定してしまった。まぁ……人間はそんな簡単に死ぬことは無い……と思いたいね。別に後悔もしていないしね。

 

大妖精「お金は……」

 

ハル「気にしなくていいよ! もう事前に予約も済ませちゃってるから、早く入ろう?」

 

チルノ「流石に申しわけないんだけど……」

 

ルーミア「そんな事より早く入らないの?」

 

ハル「そうだね……早く入ろうか!」

 

 そうして、僕達は高級レストランで夕食を済ませたのだった。マナーをガン無視して肉にかぶりつくルーミアを止めようとする大ちゃんの姿や、チルノが「あ、あたいの氷の方が凄いし!」と言ってアイスを食べていたのが微笑ましかったな。

 

 皆美味しそうに食べてたから、やっぱり来てよかったと思える。周りの目が少し怖かったけど……

 

 肝心の料理の味は高級なだけあって、すごく美味しかった。だけど、もう来ることは無いかな……。値段が高すぎてもう来れそうにないからね……

 

 明日からもやし生活かぁ〜……。あと少しで親から食費を貰えるから……それまで何とかすればいいか……。乗り越えられるかな……




こんにちは!!! めっちゃお久しぶりです!
本当は長くても8000文字にする予定だったけど……気づいたら12000文字くらいになってた()
今回で1週間を1話にまとめようとすると大変になる事が分かった……
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