僕の幻想的な非日常記録   作:春雨豆腐

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#6 噂好きな情報屋

ハル「今日から学校か…………」

 

僕が風邪を引いてから1週間。ようやっと熱が下がったので、今日から学校に行くことができるのである。

 

ハル「チルノ?僕今日から学校だから、僕が学校に行ってる間は家で大人しくしておいてくれる?」

 

チルノ「学校?どういう所なんだ?」

 

ハル「あー…………色々なことを学びに行く場所だよ。」

 

チルノ「寺子屋みたいなものってことか?」

 

ハル「寺子屋?」

 

寺子屋…………確か江戸時代くらいにあったものだっけ?寺子屋も勉学をしていた場所らしいし、あってるっちゃあってるか。

 

でも言い方古すぎない?もしかして幻想郷って江戸時代みたいな場所ってこと?

 

ハル「多分寺子屋みたいなのであってるよ!」

 

チルノ「アタイは着いて行ったらダメなの?」

 

ハル「…………ダメだね……。」

 

チルノ「なんで?」

 

ハル「僕の親友に所謂、情報屋って人がいてね……」

 

チルノ「情報屋?」

 

ハル「そう。名前はカケルって言って、学校内の噂なら全部知ってるんだ。あとテストの時には、先生の性格や出題範囲から出る問題を予想して皆に伝えたりしてる。」

 

チルノ「その予想した問題って当たるのか?」

 

ハル「信じられないくらいあたる。もう100%なんじゃないかってくらいには……。」

 

本当にすごいよね……。そのお陰で僕の高校では、カケルの情報はそこら辺のインフルエンサーよりも影響力があるんじゃないだろうか?

 

つまり何が言いたいかって言うと……。

 

ハル「もし、カケルにチルノのことがバレたら目立ってしまうかもしれない…………。」

 

チルノ「別にいいんじゃないのか?」

 

ハル「目立ったら幻想郷に帰りにくくなるよ?」

 

チルノ「それはイヤだ!」

 

ハル「なら大人しく僕の家にいて?」

 

チルノ「…………分かった…………」

 

チルノがそう独り言のように呟いた。

良かった…………よね?多分……。

何とかチルノを説得させることができたみたいだ。

なんか渋々了承してくれたみたいだけど、ありがたいね。

 

ハル「そろそろ家を出ないとな……」

 

チルノ「もう行くの?」

 

ハル「うん!それじゃあ……行ってきます!……今度は家を凍らせないでね……?」

 

チルノ「いってらっしゃい!わ、分かってるよ!」

 

そうして僕は学校に向かったが、少し心配だな……。

 

今日登校したらアユミに質問攻めされる気がする。

僕あの後1週間休んでるわけだし……。

何とかなるだろ……。僕はそう思うしか無かった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そうして学校に着き、僕は教室の扉を開けた。

 

???「ハル君!!!」

 

ハル「うわっ!ビックリした……。どうしたの?アユミ?」

 

アユミ「どうしたもこうしたもないじゃないか!この前の土曜日はよくもやってくれたね?」

 

ハル「なんかあったっけ?」

 

アユミ「とぼけても無駄だよ!チルノ君がアイスボックスを凍らせたせいで、私あの後店長に引くほど怒られたんだぞ!?」

 

ハル「……どんまい……その後どうなったの?」

 

アユミ「何とか氷を全て撤去する事はできたけどさ……凍らせた犯人が、私なんじゃないかって疑われたんだぞ?酷くないかい?」

 

ハル「疑われても仕方ないんじゃない?アユミだし。」

 

アユミ「ちょっとハル君!?それはどういう意味だい?」

 

僕とアユミがそう言い合っていると……。

 

???「朝から元気だな……お前ら……。」

 

アユミ「あっ!カケル君じゃないか!聞いておくれよ!この前バイト先の機器が凍ったんだけど、その犯人が私って疑われたんだ。でも、ハル君は『アユミだから仕方ない』って言ってくるんだよ!?どう思う?」

 

カケル「アユミだから仕方ないんじゃね?」

 

アユミ「流石に私も泣いてしまうぞ?」

 

ハル「泣いてたらいいんじゃない?」

 

カケル「てか俺アイス屋のアイスボックス凍らせたの、アユミだと思ってたけど違うのか?」

 

アユミ「全っ然違うからな??」

 

カケル「そっか……ごめんな?もうそうだと思って噂広めちゃったよ。」

 

アユミ「何をしてくれてるんだい!?」

 

ハル「でもアユミだし、皆からはどうとも思われないんじゃない?」

 

カケル「そうだな」

 

アユミ「だとしてもだよ!?カケル君の影響力は、半端ないんだからやめて欲しいよ…………。」

 

そう。コイツが情報屋のカケルだ。中学からの親友で、高校でも仲がいい。学校ではアユミとカケルと僕の3人で一緒にいることが多い。そう考えたらアユミも親友みたいなものだね。

 

カケル「そういえば、ハル?」

 

ハル「どうしたの?」

 

カケル「アユミから聞いたんだけど、お前の妹って超能力持ってんの?」

 

ハル「いや?そもそもとして、僕に妹がいないからアユミの幻覚なんじゃない?」

 

カケル「そうか…………。アユミは俺が考えてる以上にもっとヤバいやつだったと……」

 

アユミ「ちょっと待っておくれ!」

 

カケル「どうした?」

 

アユミ「ハル君色々おかしくないかい!?」

 

ハル「何が?」

 

アユミ「チルノ君が君の妹でないなら、一体なんなんだい!?」

 

ハル「アユミ。きっと疲れてたんだよ……。今日はしっかりと休みなよ……。」

 

アユミ「その手にはのらないよ!もうこうなったらハル君の家まで着いてって真相を確かめるしかないね。」

 

ハル「え?」

 

それは普通にやめて欲しいね。

だってあれだよ?カケルも着いてくるってなったら終わりな訳であって…………。でもカケル部活あるし大丈夫か。ということはアユミも……?

 

ハル「アユミって部活ないの?」

 

アユミ「私は君と同じ帰宅部だぞ?」

 

マジか…………。僕には分かる。アユミが家に来たら絶対にめんどくさいことになる。

けど、もうこれどうしようもないか……。仕方ないね。

 

ハル「仕方ないな……わかったよ……」

 

カケル「アユミ?その真相がわかったら俺にも伝えてな。」

 

アユミ「もちろんだよ!」

 

もう僕これ八方塞がりじゃない?これ?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そうして授業が全部終わって、放課後になった。

 

アユミ「さぁ!ハル君!君の家に行こうじゃないか!」

 

ハル「わかったから。1回落ち着いて?」

 

興奮気味なアユミ1回落ち着かせて、僕たちは帰路に着いた。その道中で……

 

アユミ「ハル君の家って、確か私と反対方向だったよな?」

 

ハル「そうだね。だから今まで誰とも帰ってなかったわけだし……。何気に高校で初めてかもしれない……誰かと一緒に帰るの。」

 

アユミ「私が一番のりって訳か……。」

 

ハル「なんの?」

 

アユミ「ハル君と一緒に帰ることだな。」

 

ハル「そうなるね。」

 

アユミ「どんな気持ちだい?こんな美少女と一緒に帰れている気分は?」

 

ハル「うわ……」

 

アユミ「ちょっと?流石に冗談だからな?そんなに引かなくたっていいじゃないか。」

 

ハル「あとでカケルに話す話題ができた……。」

 

アユミ「カケル君だけはやめてくれよ!?あの人めちゃくちゃ口軽いしゃないか!?」

 

ハル「ははは……冗談だって。」

 

アユミ「ほ、本当なのかな?」

 

こんな会話をしていたら家の前に着いていた。

時間の流れって早いね。

 

アユミ「ここが君の家か……門があるなんてしゃれてるじゃないか。それじゃあ早速入ろうか。」

 

そう言ってアユミは門に手をかけた。

 

……………………………………。

…………………………?

 

なんかアユミが門を開けないんだけど何でだろう?

 

アユミ「君の家の門ってレプリカなのかい?凍ってるかのように開かないんだが……」

 

ハル「泣いちゃう……」

 

アユミ「どうしてだい!?」

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