アユミ「とりあえずこの門のレプリカをどうにかしないと家の中に入れないぞ?」
ハル「アユミ?この門レプリカじゃなくて本物だから……」
アユミ「ハル君、面白い冗談を言うじゃないか。このドアノブがビクとも動かない門のどこが本物だと言うんだい?」
絶対におかしいと思うんだよね。だって今朝家出る時は普通に門は開いたんだよ?ここから考えられることはただ1つ!多分またチルノが凍らせちゃったんだ。
……僕家出る時に大人しくしておいてって言ったのに……。
ハル「大丈夫だよ。アユミ。これただ凍ってるだけだから。」
アユミ「……ただ凍ってるだけだから?確かに今は冬だけど門が凍るほどではなくないかい?」
ハル「そうかな?とりあえず門が開かないなら塀を乗り越えるしかないね!」
アユミ「それ周りからみたらただの泥棒にしか見えないんじゃないか?」
ハル「大丈夫だよ!前にも門が凍った時に1回塀を乗り越えてるし。」
アユミ「前にも1回門が凍ったことあったんだね……。」
ハル「うん……あの時は大変だったよ……」
アユミ「…………?この門の氷って、チルノ君がアイスボックスを凍らせた時の氷に似ている気がするね……。」
え?なんで分かるんだろう……?氷なんてどれも同じようにしか見えないんだけど?
アユミ「やっぱりチルノ君は超能力が使えるのか……!この氷からは特別なエネルギー的なものを感じるよ!」
氷にエネルギーなんて存在するのかな?
ハル「とりあえずさ、さっさと塀を乗り越えようよ。」
アユミ「やっぱり乗り越えないといけないのかい?」
ハル「それ以外に入る方法が無いよ?」
アユミ「氷が溶けるのを待つとかあるだろう?」
ハル「その氷1日くらい溶けないよ?」
アユミ「………………。乗り越えようか……。」
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ハル「良かった玄関までは凍ってないみたい。」
アユミ「それはそうだろう。門が凍ることはあっても家自体が凍ることは無いだろうしね!」
僕1回家自体が凍ってるんだよね…………。本当にあの時は大変だった……。
…………あれ?門が凍ってたってことは家もヤバいんじゃないか?…………ドアを開けるのが怖すぎる……。
アユミ「ハル君?どうしたんだい?ドアの前で固まって?」
ハル「いや…………。何でもないよ!入ろうか!」
僕は家が無事であることを祈りながらドアを開けた。
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アユミ「へー。君の家ってこんな感じになってるんだね。……?なんか寒くないかい?」
ハル「……え?」
嘘だと言ってほしい……。
前の時のように家全体が凍ってる訳ではなさそうだけど、床がね…………。なんか光を反射してるから床だけが凍ってるのだろう。スケートリンク場みたいになってる……。
アユミ「じゃあ早速上がらせてもらうよ!」
あれ?……これアユミ滑ってコケるんじゃないの?
アユミ「うわっ!?」
あっ…………滑った……コケた……。
アユミ「君の床滑りやすいし冷たすぎないかい?…………痛い……。」
そりゃ氷の上だからねとは口が裂けても言えない……。
てかなんで気づかないんだろう?直ぐに氷って分かりそうだけど。いや、普通の床が凍ってるとは思わないか。ここ温帯だし。
チルノ「ハル!お帰り!」
そう言ってチルノがリビングの方から滑ってきた。よくコケずにここまで滑ってこれたな……器用すぎる。
チルノ「あっ!アユミもいたのか!久しぶり!」
アユミ「チルノ君じゃないか!久しぶりだな!それでチルノ君。君に聞きたいことがあるんだ。」
チルノ「アタイに聞きたいこと?どうしたの?」
アユミ「まず1つ目。チルノ君は超能力を使うことができるかい?」
チルノ「ちょーのーりょく?……あー!能力のことか!」
アユミ「そう!それであってる!それで…………」
チルノ「使える……!というより使えるのが当たり前じゃないの?」
アユミ「ハル君?どういうことか説明をしてもらおうか?」
ハル「(-ω-´ )」
アユミ「ちょっと?目を背けないでね?」
チルノ「アユミ?ハルになんかされたの?」
アユミ「この前チルノ君がアイスボックスを凍らせただろう?」
チルノ「そうだね。」
アユミ「ハル君がそれを私の幻覚ということにしてきたんだよ。」
チルノ「…………へー。」
アユミ「興味無さすぎないかい?あともう1つ気になるのが『使えるのが当たり前』という点だね。チルノ君。普通は能力を使うことができないんだよ。」
チルノ「そうなの?」
アユミ「そうなんだよ。…………異世界から来ない限りはね……。」
ハル「アユミ?ちょっと待って?それだとチルノが異世界から来たみたいになるじゃないか。」
アユミ「流石にそれはないと思うけど、そう思うのが普通じゃないか?そもそもの話だ。私はハル君に妹がいることを知らなかった。でもそれは高校からの付き合いだから分からないのも仕方ないと言えるだろう。」
ハル「だったらなんで………」
アユミ「……カケル君すらも知らなかったみたいだからね。」
嘘…………。アユミはカケルに僕の妹がいるかどうか聞いてたってこと?これはもう誤魔化しようがないな。
アユミ「それで…………結局チルノ君は異世界から来たものなのかい?」
ハル「はぁ…………。そうだよ。チルノは幻想郷ってところから来たらしい。」
アユミ「幻想郷?」
チルノ「うん!アタイみたいな妖精以外にも、妖怪や神みたいなのもいるぞ!幻想郷にはいろんなやつがいるんだ!」
アユミ「……え?チルノ君って妖精なのかい?」
チルノ「そうだぞ!アタイは氷の妖精で妖精の中で、1番さいきょーなんだぞ!」
アユミ「それに幻想郷には神様もいるのかい?」
チルノ「いるぞ!」
アユミ「ハル君…………。なんでそんな事を私に伝えなかったんだ!?神様がいる異世界の話なんて滅多に聞かないぞ……!?」
ハル「し、仕方ないじゃん!幻想郷は異世界ってことは知ってたけど、神様がいることまでは知らなかったんだよ!?」
アユミ「そうだったのかい?」
ハル「うん。だから仕方ないね!」
アユミ「いやー…………。本来存在しないものが存在するって分かった時、人ってどうゆう反応をしたらいいか分からなくなるんだな……。」
ハル「確かにね……。初めて会った時僕もそう感じたよ……。」
アユミ「とは言っても、なんでカケル君のときは誤魔化したんだい?」
ハル「だってカケルにこの話してみてよ。一瞬で学校中に広まるよ?」
アユミ「確かに…………。そう考えると言わない方が良かったのか……?」
ハル「とりあえずリビングに行こうよ。」
アユミ「床が滑りやすいからたどり着ける気がしないね…………。」
あっ。そうじゃん。床が凍ってるんだった…………。
ハル「チルノ?」
チルノ「どうしたんだ?」
ハル「なんで床が凍ってるの?」
チルノ「…………………………。」
ハル「チルノ?」
チルノ「暇だったから!!!!!」
うわー……。清々しいほどの満面の笑みだ……。
だけどもう起きてしまった事だから仕方ないか……。
ハル「…………まぁ前よりはマシか」
アユミ「前も凍ったことがあるのかい?」
ハル「うん…………。あの時は家全体が凍ったよ……」
アユミ「………………片付け大変だっただろう?」
ハル「6時間もかかったよ……」
アユミ「たしか妖精は元々がイタズラ好きな性格だった気がするから。今後もこのようなことが起きるかもしれないね……。」
ハル「そうだったんだ……。出来れば片付けはもう二度としたくないな……。」
アユミ「私も手伝おうか?」
ハル「してくれたら助かるよ。チルノも手伝ってね?」
チルノ「う………………。分かったよ…………。」
そうして僕らは床の氷の撤去作業を始めた。
でも今回は、3人でやったから1時間程度で終わった。
アユミ「け、結構かかったね…………。」
ハル「そう?結構早めに終わった気がする。」
アユミ「多分ハル君の感覚がおかしくなってるんだよ。チルノ君なんかもうソファーで疲れ果ててしまってるよ?」
そうアユミに言われてソファーを見てみると、チルノがソファーでグッタリとしていた。
今回はご褒美にアイスでも買ってあげようかな。