Paradise of the Disqualified:Rewritten World 作:GameMaster
決められたルートを四つの人影が駆け抜けていく。先頭はモモイ、そのすぐ後ろにはユズ、少し離れてミドリとアリス。ゲーム開発部の四人が、今回の
「
モモイが敵を確認すると、無造作に射撃を行って敵の
「さぁ、私の怒りの弾丸を食らえ!」
――――その瞬間、ミドリがカバーに入るように狙撃を行う。
「ドットを打つように緻密に……!」
迎撃のために遮蔽物から姿を見せた相手を撃ち抜き、逆に遮蔽物へ隠れられずにいる相手は、そのままモモイが素早く撃ち抜いていく。
接敵してから数分も経たないうちに、配備されていた一小隊が壊滅状態となった。
これこそが、ユーリが危惧していた二人のシナジー効果だった。
状況と場合によっては、精鋭小隊に匹敵する実力をたった二人で発揮する。普段の彼女達からは想像もつかない、隠された実力である。
「嘘、もう抜かれた!?」
「あの子達、ただの引きこもりじゃなかったの!?」
「ただの頭がおかしい集団だと思っていた!!」
対峙した相手から事実を含んだ罵声が飛んでくると、その瞬間、モモイの怒りが振り切れた。
「ううーっ、許せなーい! 私の怒りの弾丸を食らえーっ!」
その叫びと共に即座にリロード。再び弾丸を叩き込み、弾が尽きればまたリロードする。怒りに任せて撃ち続けるモモイの前では、敵に反撃する暇など残されていなかった。
モモイが三度目のリロードを終える頃には、既に敵部隊は壊滅していた。
その後も彼女達は進み続ける。時には遮蔽物に隠れた相手をユズのグレネードやアリスのレールガンで遮蔽物ごと吹き飛ばし、まるで何時打ち合わせしたのかと聞きたくなるほどの連携を見せながら、快進撃は続いていった。
そしていつの間にか最終セクション、C&Cが待ち構える最終防衛ラインへとたどり着いた。
そこに待ち構えていたのは、ミレニアムが誇る
「うーん、今、何かおかしなこと言われたような気がするー?」*1
コールサイン
「先輩、一体何のことを言っているんだ……?」
コールサイン
「まぁまぁ。そんな些細なことはどうでもいいでしょう? お掃除の時間ですし」
コールサイン
「そうだな。あたし達をこんなくだらない罠にハメたんだ。少しぐらい暴れねぇと気が済まねぇ。
コールサインダブルオー、掃除を始める。てめぇら、ぶっ壊しに行くぞ!」
そしてミレニアム最強、約束された勝利の象徴と呼ばれる、コールサイン
――――C&Cリーダー、
結果は圧倒的だった。
たとえモモイとミドリの秘められたシナジー効果があっても、ユズやアリスの圧倒的な火力があっても、ミレニアム精鋭部隊には届かない。
特に最大火力を有するアリスに対して、ネルは接近戦を敢行。近距離からの二丁サブマシンガンによる射撃と体術で、アリスを一方的に押していく。
アリスも負けじとレールガンを鈍器のように振り回し、その巨大さを利用して盾のように構えるが、それでも分が悪い。
援護しようにも、他のメンバーが的確に狙ってくるため、思うように手を出せない。
「中々筋は良かったが、それでもまだまだって所だな」
結果的に、ゲーム開発部の面々は全滅することになった。
「よっし、終わったしラーメンでも食いに行くか?」
防衛側であるC&Cの戦いをモニターで見ていたのか、あちらこちらから歓声が沸き上がっていた。これで余計な面倒事は終わる。誰もがそう思っていた。
『あら? 誰が襲撃が一回で終わるって言ったかしら? もしこれが訓練じゃなくて実戦の場合、私だったらもう一回か二回ぐらいは連続して襲撃するわよ? 今回は訓練だからルートも決めてあるけど、本当ならそんなのはないし、これが陽動って方法もあるのよ?』
ユウカのアナウンスと共に、周囲から悲鳴が響き渡る。
その悲鳴を聞きながら、ユウカは内心で『計画通り』と呟き、モニター越しにも分かるほどの、とても悪い顔を浮かべていた。
『次は普段からシャーレで戦闘訓練をしている、百鬼夜行連合学院の忍術研究部が喜んで協力してくれてね。結構戦いにくいかもしれないけど、頑張ってね~』
「ふざけんなゴルァッ!! そんな話、全く聞いてないぞ!!」
「リーダー、さっき契約書をちょっと見たら、
ユウカの宣言に反論したネルだったが、契約書を流し見したアスナから指摘を受ける。確認してみれば、確かに襲撃回数についてもしっかりと記載されている。
先ほどネルが契約書を確認した時も、見ていたのは報酬と失敗した際のペナルティの項目だけだった。つまり普段から――否、今回参加した全員が、まともに契約書を読んでいなかったのだ。
そんなやり取りをしている間にも、既に第二陣は出撃している。防御部隊は再編成すら終わっていないため、先ほどよりも早い速度で突破されていった。だが、流石にミレニアムの精鋭部隊。ネルは即座に意識を切り替え、状況に合わせて指示を飛ばしていく。
「カリン! 見えたら指示を待たずにすぐに撃て! アカネ! この際、被害は度外視して罠を仕掛けろ! アスナ! お前は自由に動け!」
その指示に従い、素早く各々の役割を果たすために動く。そこは流石にC&Cと言うべきだろう。
アスナとアカネが素早く前線へと駆け出し、次々と罠を仕掛けていく。その最中、カリンが放った銃声が鋭く響き渡った。
全員が銃声の先を見据えて警戒する。
――――そこに見えたのは、木の着ぐるみだった。
あまりにも場違いな光景に、全員が一瞬だけ理解できずに固まる。
だが、すぐに気を取り直したカリンが二射目を放つ。銃弾が着ぐるみを撃ち抜いた瞬間、その内部から煙幕が一気に噴き出した。たちまち視界が白く染まり、相手側の出方を隠していく。
アスナとアカネが素早く後退して、罠として仕掛けた爆薬を起動しようとした瞬間――――
――――さささっ!!
そんな呟きに素早く二人が振り返った先には、何時の間にか火のついた爆竹が宙を舞っており、今にも炸裂する瞬間だった。
「上を見ろ!!」
ネルの警告よりも先にアスナは咄嗟のスライディングで距離をとり、頭上を確認したアカネも素早く横っ飛びで避けると、何時の間にか仕掛けた罠が解除されており、それに使われた爆薬が先ほど二人がいた真上にばら撒かれていたのだ。
爆竹が炸裂すると、爆薬が地面に落ちて爆発する。もしネルが叫ばなかったら、爆竹で怯んでいる最中に再利用された爆薬でアカネは戦闘不能に追い込まれていただろう。
アスナとアカネが後退すると、先ほどの爆発によって粉塵が舞い上がり、煙によって視界が遮られていた。だが、やがて煙が晴れると、そこには三人の人影が佇んでいた。
「罠を逆手にとって奇襲とはやるじゃねぇか。聞いているかもしれねぇが、あたしがC&Cのリーダー、コールサイン
「忍術研究部部長、千鳥ミチルだよ」
「大野ツクヨ、です……」
「久田イズナです!」
「だが、あたし達をそう簡単に倒せるかな? 行くぜっ!!」
お互いの名乗りを終えて戦闘が始まった次の瞬間、忍術研究部の三人が吼えた。
それは『獣技:ビーストハウリング』と呼ばれる技。命中率と回避率の上昇、そして
結果として、縦横無尽に戦場を駆け抜ける三人に、先ほどとは違うベクトルでC&Cは苦戦を強いられていた。だが、その最中にアカネが顔を赤くして、動きが著しく鈍っていた。
違和感を覚えつつネルがアスナの方を見ると――――
「おまっ!? パンツはどうしたんだっ!?」
「あっははー!! 盗られちゃったー!!」
いつの間にかアスナは下着を盗られており、動き回るたびにブラジャーの抑えが無くなった胸部は、ばるんばるんと激しく揺れ動き、ひるがえされるミニスカートからは下着で隠されているはずのお尻や普段見せてはいけない秘部がモロに見えていた。
「笑ってないで隠せぇーっ!! って、もしやアカネも!?」
「……はい、私も盗られました……」
その言葉にネルも納得がいった。そりゃ、戦闘中にパンツとブラジャーを盗られれば、アスナはともかくアカネでも羞恥心と動揺で動きが鈍るというものだ。
「うぉ、でっか……」
「ふざけたやり方だが、効果は抜群かよ……この作戦考えた奴は何考えてんだー!!」*2
「あいったぁー!!」
意外と純情なところがあるネルは、手に持ったアスナかアカネのどちらかが着けていたブラジャーのサイズに驚愕し、動きが鈍っているミチルに、顔を真っ赤にして叫びながら攻撃を仕掛けていた。ちなみにモニタールームでは、状況を見ていたユウカが即座に先生の視界を両手で覆い隠した。先生は何か言いたげだったが、流石に口には出せない。
結果的に、沸点を超えたネルを筆頭に、下着を盗られても動きの変わらないアスナ、そして後衛のカリン。この三人によって、忍術研究部を打ち倒すことができたのだ。
その途中でネルのスポーツブラジャーが盗られたりカリンのパンツが盗られたりしたが、きちんと全員分取り返してからつけ直していた。
『さて、全員ボロボロになっている所だけど最後よ』
「後で
嬉しそうにアナウンスをするユウカに、ネルは完全に頭に来ていた。どんな理屈か理解できないし、理解したくもないが、下着を盗るというやり方は手段としては有効すぎる。
やられた分、セミナーの連中にもやり返さないと気が済まなくなっているのだ。
そんな中、普段は気ままに動いたりおしゃべりしたりするアスナが、笑顔で通路の先を見据えていることに違和感を覚えていた。
明らかに普段よりも口数が少ない。そんな彼女らしくない状態が意味するのは――それだけ、彼女はこの後の戦いを楽しみにしているということだ。
「総員、警戒。一番やべぇ奴が来るぞ」
初めは最低限の緊張状態だった。集められた防衛部隊も二度の壊滅を経て、満足に戦える人員は残っていない。結果的に最後に残ったのはC&Cだけとなったのだ。
相手はそれを知っているのだろう。わざとらしく緊張を高めるようにゆっくりと進んできた。
「やっと本命の登場かよ。服装からして連邦生徒会らしいが、変装だろ? さっさと正体を現せよな。それとも本当にあそこの生徒じゃないだろうな?」
連邦生徒会の制服を纏った少女は何も言わず、ただ歩いてきているだけ。
だが、アスナが射程に入った瞬間、彼女は飛び出した。縦横無尽に駆け巡りながらもアサルトライフルを斉射するが、本来少女に当たるはずの銃弾は、弾道を全て見切っているのか、最小限の動きだけで全く当たらない。
嫌な予感がしたネルはすぐさま攻撃命令を出した。それは先ほど不発に終わった狙撃と罠を利用した波状攻撃。アスナは持ち前の直感と感覚で巻き添えにならない事を確信している。
一通り攻撃を仕掛けた所で、一時的に攻撃を止めて次に備えると――――
少女の攻撃によって、カリンの元へアスナがものすごい勢いで吹き飛ばされ、二人は衝突の勢いでそのまま気絶した。そのままアカネの元へ突撃しているのは、黒を基調としている――――否。
黒以外が赤黒く染まり、ほぼ真っ黒に見える、傷跡だらけの少女。
その正体は、直属親衛隊『キュベレー』隊長、真神ユーリだ。
「まさか『
正体に気づいたネルが素早くアカネのカバーに入るが、近接戦ではユーリの方が上回っている為、アカネは一瞬で乱打を叩き込まれて浮かせられた次の瞬間、鋭い足技によってアスナとカリンが倒れている所へ吹き飛ばされ、二人の元へ衝突する事となった。
「……化け物が」
「その言葉に対しては
ネルは吐き捨てるが、ある意味化け物としての存在を受け入れているユーリは、それを誉め言葉として受け取った。だが、ユーリもまたネルの
種族 人間・下位天使・魔人
職業 武道家・技師・メイド・無職・ガンナー
(本来自力で魔人にたどり着けないんだけどなぁ……化け物じゃん。どうなってるのミレニアム)
「なら、
ネルはそう叫びながら、二丁のサブマシンガンを連射しながらユーリへと突撃していった。
それもただ闇雲に突撃するのではなく、周囲を飛び回り二丁持ちの利点を生かしてリロードの隙を極限まで削っていく。対するユーリは膨大な弾丸の豪雨を愛用の刀ではなく、先日使い始めた槍の高速回転で弾いて反らしていく。
「どうしたどうしたッ!! 大道芸もどきで防いでいるだけかっ!?」
(うっそだろオイ!! フルバーストを涼しい顔で防いでやがる!! 正真正銘の化け物じゃねぇか!! それに風圧が尋常じゃねぇ!! 近づく事すら困難になってやがる!!)
槍の高速回転だけで銃弾を全て弾いて反らすその技量と、業物と思えるその槍にネルは内心畏れ慄いていた。それもそのはず、ユーリが今持っているのは『風槍シルフ』と呼ばれる業物で、その名の通り常に風を纏い、風の精霊であるシルフの名前を冠しているからだ。
次の瞬間、石突を突き出し、ユーリはネルに対して猛突進を繰り出した。
轟音と共に一瞬でトップスピードとなり、小柄な体格で繰り出したとは思えない、まるで軍馬の巨体が生み出す質量のような運動エネルギーによる一撃に、避け切れずネルの小さな体躯は大きく吹き飛ばされた。それは『槍技:セントールラッシュ』と呼ばれる
そのまま壁が陥没する威力で叩きつけられて、崩れ落ちるネルに対して構えたまま見据え、気絶を確認すると残心を解いた。
――――ミレニアム最強と名高いC&C、全滅。
シャーレにあるゲーム開発部の新部室にて、ユウカがあるデータを持ってきた。
それは、襲撃訓練の報酬として恩情で許可された特殊なツール『鏡』をヴェリタスに預け、プロテクトが解除された『G.Bible』だった。
その際に、謎のファイル『Key』があったが、それはヴェリタスの方で解析するとの事だった。
「さて、どんなデータなのかしら?」
"まぁ、パクっただけで良作が出来るほどかもしれないから、相当な極意じゃないのかな?"
いろんな意味でミレニアムを振り回してきたデータに、先生はおろか、ユウカですら期待に満ちて少々落ち着きを失っている。
その事に関して、モモイはとある古い噂を教えてくれた。
「これを見たと噂されるあるゲーム開発者によると、ゲーム開発における秘儀。みんなが知っているようで、誰も知らなかった奇跡、なんだって。私は、それが知りたい」
"知っているようで、知らない奇跡……? あって当たり前だけど誰も知らないって事かな?"
そして一同が見守る中、パソコンを操作するアリスの手によって、ファイルが実行された。
そこで、画面が停止した。
「……あれ? これで終わり? 何か他には?」
あまりにも意外な出来事にミドリがパソコンをいじってみると、メッセージが続いていく。
「え? これで終わり?」
全員が呆然としたまま、ユウカが全員の気持ちを代弁した。しばしの沈黙が続くと思った矢先、ユーリが何かに気づいたように口を開いた。
「ああ、つまり、この三人はゲームを愛していなかったって事かな?」
その一言に全員が「Σ(゚Д゚;)
「モモイはゲームと言うより、勝つことなどの優越感を優先している……つまり『ゲームを愛している』と言うより『ゲームで勝つことを愛している』と言えるね」
「ぐはぁっ!!」
モモイは吐き出すような悲鳴を上げた後、膝から崩れ落ちて倒れた。
「ミドリはどちらかと言うとイラストの資料として見ているのが多い。つまり『ゲームのイラストを愛している』と言う訳ね」
「そ、それは確かに……」
ミドリは自覚があるようで、乾いた笑みを浮かべるしかなかった。
「ユズは高すぎる難易度だけを好んでいる。万人が愛せるゲームを愛せず、非現実的な難しさのみを愛していると言えばいいのかな?」
その言葉にユズは自覚があるようで、耳を両手で塞ぎ、顔を青くしてしゃがみ込んでいた。
「そう考えると、まともにゲームを愛してないのが、まとm――」
"ユーリ、それ以上いけない!! 流石にこれ以上は、最悪立ち直れなくなるよ!?"
流石にこれ以上の
その後、少しの間どのような言葉を出すか悩んでいたが、口を開いた。
"君たちはずっとずっと迷走していた。だけどそれは決して無駄足なんかじゃない。有名な漫画のセリフから引用するけど……『いつも最短の近道を試みたが、一番の近道は遠回りだった。遠回りこそが俺の最短の道だった』*4
君たちは本当に本当に遠い廻り道をしてきた。だからこそ……君たちの前に出てきた
「そうだよね……私はユーリさんの言葉はすぐに理解できちゃったけど、お姉ちゃんとユズに関しては、多分自覚無かったんじゃないかな?
特にお姉ちゃんはあんな性格だから、煽ってきた相手にリアルで殴り込みに行った事あるし…」
ミドリの言葉を聞いて、ユウカはあきれ顔でモモイを見ていた。
それがまかり通ってしまうのがキヴォトスだから仕方ないが、言葉の暴力を受けたからって本物の暴力でやり返していいわけがない。
モモイとユズが打ちひしがれるのを見ていたアリスは、自分の思いを口にした。
「アリスは……初めて遊んだゲームが『テイルズ・サガ・クロニクル』でした。
感じるのです。モモイが、ミドリが、ユズが、不器用ながらもあのゲームを愛していたのがわかります。作り直した時も感じました。みんなはあのゲームを愛していると。
だからこそわかります。作り直す前のも、作り直した後のも、たくさんの思いが込められたあの世界で旅をすると……胸が、高まります」
そうしているうちに、モモイとユズも復活して体を起こし、アリスの独白に聞き入っていた。
「仲間と一緒に旅をするあの感覚は……。
夢を見るというのが、どういうことなのか……その感覚を、アリスに教えてくれました。だから、待望のエンディングに近づくほどにアリスは思ってしまうのです。
この夢が、覚めなければいいのに……と」
「そう、だよね……私たちのやってきた事は無駄だったかもしれないけど、全部が無駄じゃなかったんだね。少なくとも作り直す前のはアリスに認めてもらったんだし」
「うん……先生の言う通り、間違った事も迷走していた事も、長い長い遠回りだったかもしれない。だけど
「うん。自分達が愛するだけじゃ駄目なんだって、みんなにも愛されるゲームを作らなきゃ駄目なんだってわかっただけでも、
アリスの気持ちを、『テイルズ・サガ・クロニクル』に対する気持ちを、モモイ、ユズ、ミドリが受け止めると、確かにそれは真理であり、自分たちの欠点を見直すきっかけでもあった。
「何とかうまい具合にまとまりましたね、先生」
"うん、ユーリの……ある意味本当の事をストレートに言った時は肝が冷えたけど、何とかフォローできてよかったよ……"
話を続ける先生とユウカの視線の先には、先ほどの重かった雰囲気とは違い、緩やかな雰囲気の中で、次は何を作るか、その前に何か遊ぼうかと話しているゲーム開発部の四人がいる。
彼女達はひとまず大丈夫だろう。例え迷走しても道を正してくれる人たちがいる、それだけでも今回の依頼は価値があっただろう。
そんな折に四人の誰かがお腹を空かせたらしく、ご飯を食べに行こうと誘われた。
「そうね、C&Cや他の部活を見事な罠に陥れた事もあるし、祝賀会と行きましょうか?」
ユウカも今回の事について色々とあったが、最終的にはいい方向で終わったことについては上機嫌だ。そのまま四人を引率して食堂へと向かう事にした。
"(color:#DD7700》でも、今見ていたG.Bibleは本物なのだろうか? あの程度のテキストだけならもっと容量が少なくて済むはずだし、ユーリが禁種にまでならなくて済んだはずだ。あのデータは一体何なんだろうか……最悪、後でデータを隔離しておかないと駄目だな《/color》)"
先生が考え事をしていると、いつの間にかユーリは食堂へと向かっており、おそらく何時の間にか呼んだワカモと全員分の食事を作っているのだろう。
ふと窓を見るとすっかり夜の帳が落ちており、暗くなっていた。空を見上げると、暗くなっても見えるいつもの輪と、綺麗な夜空が煌めいていた――――
ゲーム開発部が去った後の部室に、パソコンのディスプレイが灯っていた。
画面には何も映っていない。そこに一文が表示される。
次の瞬間――――
画面が、突如として真っ赤に染まった。
赤く染まったディスプレイに、黒い文字が映し出される。それは――――
リンクした楽曲
R.G.B... ~from BALDR BULLET
今回はPC版(
次のおすすめに出なかったら、多分使ってなかったでしょう。
PS2版のちょっと改変されたシナリオに関しては……初めっからこっちのシナリオにしろよ!
と言いたかったですねぇ。PC版もリメイクもマジでメリーエンドだったから、少しは良くなったメリーハッピーエンドの方がマシでしたねぇ……。
いや、バルドシリーズ……否、企画屋のシナリオって、いつも最後の評価が良くないのはいつもの事だけど……。バルドフォースの時はマジで当時存在していた戯画の掲示板が荒れたなぁ……。
Ground Dasher Arrange Ver ~from DemonsRoots~
はい、ネル戦はこの曲と決めていました。
DemonsRootsは履修済みですが、本当に面白かったゲームです。ストーリーは良かったんですが、それと同じくらい辛かったですねぇ……。
巨悪を打ち倒したけど、最後の最後までやりきれない物語。確かに救いはあったかもしれませんけど、そこまで至るまであまりにも悲劇が多すぎるんですよね。
ゲーム中のBGMを担当しているのが今でも評価が高い元アリスソフトのShadeさん。アレンジ曲があったので、迷わず使う事を決めました。
今回のサブタイトルの元ネタは、アリスソフトの「RanceⅢ -リーザス陥落-」からです。
「また」で申し訳ございませんが、一旦ストックが無くなったので幕間及び間章までお時間いただく事になりますが、気長にお待ちください。誠意執筆中ですので。
会話や地の文に色を付ける事に関してアンケートです。活動報告にも詳細を書いてあるので一度目を通してください。文字に色を付ける事に関してどう思いますか?
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全削除
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赤のみ残す
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赤とピンクのみ残す
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そのまま
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むしろ増やせ