※ヤンデレ要素がありますので、精神的に弱い方は熟読しないようお願いします・・・・。
ガチャッ
迅鯨が夕飯の支度が出来た事を報告するために提督室へ向かい、今まさに入室した所である。提督室は特別に散らかっている事もなく、かと言って綺麗すぎるわけでもない。薄汚れている空気感満載の普通の提督室だ。その中心にある提督の机にて、提督が気持ちよさそうに昼寝をしている。余程の激務を追われていたのだろう。熟睡している時間だ。
「!」
「・・・・」スースー
「・・・・」
(なんて可愛い寝顔なの・・・・!)キラキラ
迅鯨が満面の笑みを浮かべた。笑みが出ているのだが、子供らしい笑いというより、般若みたいな恐ろしい笑みを浮かべている。迅鯨は提督の事になると周りが見えなくなる性格であり、例え妹の長鯨であっても容赦しない。
スタスタ
「・・・・」スースー
(あぁ・・・・、こんな幸せな時間滅多にないわ・・・・♡)
(提督・・・・!)キラキラ
怪しげに目を輝かせていた時だった。
ガチャッ
「やっほー提督!来たわよ~」
長鯨が入室してきた。長鯨の方も職務を終え、提督室に訪問したのだった。だが、当の迅鯨の方は祝福の時間を邪魔されたのが少し不満だったのだろう。
「何か用なの?」
「ね、姉さん・・・・?」
迅鯨は料理に厳しいが、鎮守府のマナーも厳しい方。特に、大雑把な長鯨の入室は毎回頭を悩まされている。今回、提督は熟睡中なものだから相当気分が悪化していたのだろう。迅鯨は熟睡している提督に指をさす。
「あのね長鯨、今提督は寝ているの。見て分からない?」
迅鯨の覇気のあるオーラに長鯨は委縮した。
「わぁ!?ごっ、ごめん・・・・」
「それで?どうかした?」
「実は、提督とお好み焼きを食べる約束をしていたの。その事を伝えたくて・・・・」
「・・・・」
長鯨も提督と夕食の支度というより、2人で外食しようと約束していたのだ。軽食程度で行くつもりであったのだが、この一言が迅鯨に刺激を受けてしまっていた。
「姉さん?」
「良いご身分ねぇ・・・・。私に内緒であなただけ抜け駆けだなんて・・・・!」ゴゴゴ
「!」
「許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない・・・・」
「うわぁ!!!ねっ、姉さんが完全にぶっ壊れたぁー!!!」
パチッ
「あれ?迅鯨に長鯨?」
長鯨の大声に提督が目を覚ました。
「あっ、提督。よく眠れました?」ニコッ←提督の前モード
「うん」
「提督・・・・。迎えに来たわぁー・・・・」←涙目
「あ、もう時間か・・・・って、長鯨泣いているの!?」
先ほどの迅鯨の恐怖の覇気にビクビクしていたのだろう。あの雰囲気で怖気づくのも無理は無いだろう。涙目になっていた。すでに。
「私の事は気にしないで・・・・」
「う、うん・・・・」
「じゃあ、食堂に行くわよ、提督・・・・。あ、姉さんも一緒にどう?」
「えぇ、お供させてもらうかしら〜」ニコニコ
般若の笑みが提督と長鯨に背筋を凍らす。
(わたしが寝ている間にいったい何が・・・・)