ドクロ黒髭仮面に襲われる藤丸立香と刑部姫。助けに来たのは……

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久しぶりにコントDVDを見たら書きたくなっちゃいました。
もう色んな意味でごめんなさい。

話の中でストーリーに関するネタバレやメタ発言があります。
未プレイや未クリアの方はご注意を。



第1話

 

刑部姫のマイルームで藤丸は刑部姫とコタツに入りながらゲームに興じていた。

 

 

「あ、マーちゃん。そろそろFateの特番が始まっちゃうよ」

「あ、もうこんな時間!?やっぱリアタイで見ないとね」

 

 

刑部姫の指摘に藤丸はゲームをコタツの上に置き、リモコンに手を伸ばした。電源を入れ、テレビが映ると丁度番組が始まったタイミングで藤丸と刑部姫は顔を見合わせて笑った。

 

 

「良かったー。ジャストタイミングで番組が始ま……うわっ!?」

「マーちゃ……ひゃわっ!?誰、姫のムチムチな足を引っ張ってんの!?」

 

 

番組を見逃さずに済んだ……と思ったのも束の間。藤丸は突如凄まじい力でコタツの中に引き摺り込まれ、刑部姫も同様に引き摺り込まれた。

 

 

「ちょ、ま、何事!?」

「ぎゃー、やめて!助け……うひゃひゃひゃ!」

 

 

コタツの中で暴れる藤丸と刑部姫。藤丸は兎も角、刑部姫の方は触られてはいけない箇所に手が伸びたのか本気の抵抗でコタツから這い出た。

それと同時にコタツの中に藤丸と刑部姫を引き摺り込んだ犯人も姿を現す。

 

 

「デュフフフ、待てぃ……拙者の名前はドクロ黒髭仮面。今日からマスターとおっきーは同人誌のネタにされるでゴザルよ」

「なんの話!?ちょ、無理矢理押さないで!胸が!おっきーの胸が!」

「あ、あわわわわわっ!マーちゃんの顔が……良い……」

 

 

ドクロの被り物をした黒髭は胡散臭い笑みを浮かべながら藤丸の背を押し、床に仰向けになっていた刑部姫の上に押し付ける。

刑部姫の胸に自信の胸が重なり、ドキドキと心音が増すのを藤丸は感じ、刑部姫も無理矢理とは言えどこのシチュエーションに胸キュン状態らしい。

だが忘れてはいけないのはカルデアの風紀の問題である。

今の状態が清姫に見られれば間違いなく消し炭にされるだろう。

源頼光に見られればオシオキは確実。

ジャンヌ・オルタとアルトリア・オルタのオルタコンビに見られても碌な未来は無い。

モルガンに見られれば妖精円卓が黙ってないだろう。

マシュに見られたら藤丸の心は闇堕ち確定。

 

つまりはどのサーヴァントに見られたとしても嫉妬や好奇心、悪戯心、等々の理由で大暴れは間違いない。

 

つまりは詰み。

 

カルデアはサーヴァント達の所為で壊滅する事は間違いなかった。

サーヴァント達の助けも期待出来ず、どうする事もできない。刑部姫もシチュエーションに酔って助けは期待出来ないだろう(過去のイベントの対応から推測)

 

 

「今日からマスターとおっきーは大きなお友達の養分に……」

「誰かタスケテーっ!」

「待ちなさぁぁぁぁぁぁいっ!」

 

 

ドクロ黒髭仮面の危ない気な計画を聞いた藤丸は咄嗟に悲鳴を上げた。藤丸の誰にも届かない助けを聞き届けたのか何処からか勇ましい声が響く。

その声を聞いたドクロ黒髭仮面は動きを止めて周囲を見渡した。

 

 

「赤レンジャイ!」

 

 

刑部姫の部屋のクローゼットがバン!と勢いよく開かれ、中から何故かスカンジナビア・ペペロンチーノ。通称ペペが現れた。

 

 

「黄レンジャイ!」

 

 

更に部屋の入り口からオフェリア・ファムルソローネ。

 

 

「赤レンジャイ!」

 

 

反対側の扉からカドック・ゼムルプスが現れ

 

 

「赤レンジャイ!」

 

 

ロッカーの中から芥ヒナコが飛び出し

 

 

「黄レンジャイ!」

 

 

窓からキリシュタリア・ヴォーダイムが侵入してきた。

 

 

 

「「「「「五人揃って……GOレンジャイ」」」」」

 

 

ペペ、オフェリア、カドック、ヒナコ、キシュタリアの声が重なり、五人は右手を前に突き出したポーズをビシッと決めた。

 

 

「さあ、早く逃げ……」

「違う」

「アナタ達おかしい」

 

 

ペペが藤丸と刑部姫に避難を促そうとしたがドクロ黒髭仮面と刑部姫がツッコミを入れた。

突然の素のツッコミに五人はポカンとした表情になる。当然藤丸もだが。

 

 

「なんて、何?アナタ達何?」

「GOレンジャイ」

「GOレンジャイじゃないですぞ。アナタ何色?」

「黄レンジャイ!」

「五人揃って……」

「「「「「GOレンジャイ!」」」」」

 

 

刑部姫のツッコミにキリシュタリアが答えるとドクロ黒髭仮面は真っ先に意を唱えた。それに呼応してカドックが一歩前に踏み出し叫んだ事で五人でポーズを決めた。

 

 

「違う違う。そちらさん何色?」

「黄レンジャイ」

「じゃあ貴女は?」

「黄レンジャイ」

 

 

再度ツッコミを入れたドクロ黒髭仮面はキシュタリアに色を尋ね、更に刑部姫もオフェリアに色を尋ねた。

 

 

 

「おかしいじゃん!なんで黄色が二人?」

「赤レンジャイ!」

「うん、まあ……アンタは……そちらさんとそちらさんは?」

「赤レンジャイ!」

「赤レンジャイ!」

「五人揃って……」

「「「「「GOレンジャイ!」」」」」

 

 

ドクロ黒髭仮面と刑部姫がカドック、ヒナコ、ペペの順に色を尋ねるが最後は決めポーズをされて遮られた。

 

 

「いやいやいや!違うでしょ!なんで赤が三人で黄色二人!?」

「それってもう戦隊として成立してないでゴザル」

 

 

刑部姫とドクロ黒髭仮面の真っ当なツッコミに黙るペペ達。藤丸は『なんで襲ってきた黒髭と襲われたおっきーが助けに来た側の間違いを指摘してんだろ』と他人事の様に成り行きを見守っていた。

 

 

「だから私達はその……色とかそういうじゃないから。一人一人の個性を見て欲しいから」

「アナタ達、逆に個性強すぎて逆に戦隊に向かないから。本当にクリプターが徒党を組んで来たらFGOは第二部で詰んでたから」

「おっきー、メタ発言過ぎるでゴザル。でも、チビっ子は見た目ですぞ」

 

 

キリシュタリアの言い分を刑部姫はツッコミを入れるがドクロ黒髭仮面に逆にツッコまれていた。ドクロ黒髭仮面の言い分も尤もである。

 

 

「それは努力でなんとかなると思うし……同じ赤に見えるかもしれないけどカドックは魔術師として凄い頑張ってるエピソードとかあるんだけど……」

「いや、そんなのどうでも……よくないんだろうけど!おかしくない?おかしいと思わなかった?同じ色の人が戦隊の中にいるって?」

 

 

キリシュタリアがカドックの話題を出した事を一蹴しようとした刑部姫だがナイーブな話題なだけにギリギリの所で話を変えた。

 

 

「デイビットと同じ事を言っている……」

「そりゃデイビットが正しいよ。同じ色の人が居るって段階で成立してないんだから!」

 

 

話題を振られたカドックは悔しそうに告げる。どうやら適切な意見は既に聞かされていたらしい。

 

 

「でも、中身で……」

「いや、だから中身なんてわからないんだって!」

「五人揃って」

「「「「「GOレンジャイ!」」」」」

「成立してないでゴザルよー」

 

 

ペペが反論しようとするが即座に刑部姫のツッコミが入るがカドックの叫びを皮切りに強引に認めさせようとするキリシュタリア達にドクロ黒髭仮面は再度ツッコミを入れた。

 

 

「僕はキザ」

「いや、アナタはキザって言うよりも捻くれ……じゃなくて!中身なんかわからないから!」

「あ、じゃあもういいわ。私、辞めるから」

「いやいやいや、ここまで来て辞めるとか言わないで。なんかこっちが悪いみたいだから」

 

 

カドックはキャラ立ちを気にしているのか自身の事を告げるが刑部姫のツッコミが入る。

散々否定されたペペは諦めた様にスーツを脱ぎ始めた所でドクロ黒髭仮面が制止した。

 

 

「あ、じゃあ僕緑やるから」

「ホント?」

「じゃあ私も緑……」

「なんでやねん」

 

 

キリシュタリアが黄色から緑色に変えると宣言し、刑部姫がホッとしたのも束の間、何故かオフェリアも緑色にすると宣言し、ドクロ黒髭仮面の関西弁のスタンダードなツッコミが入る。

 

 

「だってキリシュタリアとペアルック……」

「さっきまで中身やら個性を言ってたのは何!?アナタは緑で貴女は黄色のまま……貴女は何を食べてるの!それ、姫のみかん!」

 

 

オフェリアが頬をポッと染めながらキリシュタリアとのペアルックを貫こうとした事にツッコミを入れた直後、話に参加していなかったヒナコはコタツの上に置かれていたみかんを頬張っていた。

 

 

「と言うかな、この流れは……戦っては貰えないのかな?」

「と言うか、クリプターとの戦いは終わってますぞ。アナタ達、感動的な別れとか展開あったのに台無しですぞ」

「メタ発言はやめて、くろひー。でもキリシュタリアもイケメンなんだからオチ担当のポジションはダメだと姫は思う」

 

 

少し泣きそうな顔つきのキリシュタリアからは以前クリプターとして戦った威厳はまるで無かった。

ドクロ黒髭仮面のメタ発言を止めた刑部姫。どちらも大概な発言である。

 

 

「戦隊としても、クリプターとしても取り敢えず、ちゃんと話して……えーっと来週くらい会おう?その時に姫に答えを見せて、ね?」

「おっきー、それはまた拙者に襲われるって事でOK?」

 

 

一先ずこの場を解散して、また立派な戦隊となった姿を見せて欲しいと願う刑部姫。

ドクロ黒髭仮面のツッコミも入るがそれはそれでマスターとの絡みが増えるなら刑部姫としてはウェルカムなのだろう。

 

 

「はい……」

「失礼します」

 

 

キリシュタリア達は顔を見合わせると小さく頭を下げて刑部姫の部屋から出て行く。シュンとへこんでいる様に見えるのは戦隊として至らなさがあったからなのか、ツッコミばかり食らって意気消沈しているのかは定かではないが、この場は立ち去る様だ。

 

途中から口を挟む事が出来なかった藤丸からしてみれば、そもそも激闘を繰り広げ、プレイヤーを涙させた別れのシーンすらあったのに感動が台無し(特にカドック)にしてくれて何してくれてんの?と言った心境である。

 

そこで藤丸はハッとなってキリシュタリア達が去って行った扉を開けて跡を追う。しかし、既にキリシュタリア達の姿は無く、静かな廊下に誰もいなかった。

 

 

「え、これまた来るの?」

 

 

何故そもそもクリプター達が普通に居たかも疑問なのに、ぐだぐだシリーズ並の理解不能な展開。藤丸の疑問に答える者は誰も居なかった。

 






はい、久々の短編でした。『FGO』×『ゴレンジャイ』
ごっつええ感じのDVDを見返した際に思い付いた話でした。
当初はクリプターの面々ではなく全員アルトリアで考えていましたがクリプターの方が面白くなりそうだと思い変更して今作に至りました。
タイトルも最初は『FGO戦隊GOレンジャイ』と考えていましたがタイトルでGOが2つに被るので『カルデア戦隊GOレンジャイ』に変えました。


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