西暦一億年。ある地方に一人の男がいた。男は法に反発し、名乗りをあげた。今こそ国を打ち倒すべきだ、と同志を集めた。老若男女が集い、反対運動を起こした。次第に集団は過激化していき、守られるべき民を殺めた。標的を討伐するためなら、周りの民の命も構わなかった。次第に集団は名を隠し、代わりにハサンと名乗った。
我々は弱き民の声そのもの。民を救う刃なり、と。
結果として救われた者もいた。しかしそれを正義と言う者もいれば、極悪非道の暗殺者と言う者もいた。それから約百五十年後、訣別が起きた。ハサンを名乗る集団のうち三分の二はそのまま虐殺を続け、三分の一はその方法を悪とした。本当に消すべき悪を斬る手段を取った。一部の地方では、三分の一の彼らこそがハサンであると讃えた。
それから長い長い年月が経ち、ある村にサーイーブと言う名の男が現れ、普通の生活が出来ない村人たちのために戦った。男はその手段としてハサンと呼ばれた集団の一人になった。
しかし、男はもう一つの暗殺集団を許すことが出来なかった。そんな方法は間違っていると訴えた。その結果、大きな戦いが起きてしまった。男は相手に打ち勝つことが出来たが、村は半壊し、住めなくなってしまった。村人達は彼を責めなかったが、男は自身を許せなかった。次の日の朝には、大金を置いて村を出ていってしまった。
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日本の小さな家に、一人の老人がいた。老人は子供の頭を撫で、毎日のように子供に言った。
お前には才能がある、と。
子供はまだその言葉を理解出来ていなかったが、なんだか嬉しい気がした。
子供が成長し、青年になったころ、老人は全てを話した。現実離れしていて、青年には物語のように感じられた。青年の理解度に関係なく、老人は青年を鍛えさせた。
毎朝町内を走らせ、酷い日には木に吊るし上げた。青年は毎日泣きそうだったが、それも次第に慣れていった。その頃には、老人の話も、どこかで実際に起きた話だと理解し始めていた。
ある日の朝、いつものように街を走り回っていた青年は何かを見た。そして次に猛烈な吐き気に襲われた。それが何かは理解出来なかった。青年はよろよろと老人の元に戻り、そのことを伝えた。老人は青年をじっと見てから、青年の頬を叩いた。頭が強く揺れ、喉が熱くなるのを感じた。口から溢れたそれは地面を濡らし、青年は涙を流した。老人はただ一言、鍛練を続けなさい、と言った。老人が青年を叩いたのは、これが最初で最後であった。