26章 シャーレ奪還RTA
トア「こんにちは~」
シャーレの扉が開き、そんな間延びしたような場違いな声がシャーレの響いた
「なっ!?」
「誰だ!」
「警備はどうした!?」
その瞬間、蜂の巣を突いたかのようにカイザー兵が出てき、無数の銃口が向けられていく、この反応の速さは流石兵士と言ったところか...
ヒヨリ「うわぁ~ん!囲まれちゃいました!もうおしまいですぅ!!」
サオリ「この程度どうということないだろう、落ち着け」
ミサキ「いや....そもそもなんでわざわざ声かけたの.......、まぁいいいや、さっさと終わらせよ、」
アツコ「ふふっ...」
次の瞬間銃弾が飛んできた。
トア「っぶな......」
咄嗟に手に持っていたハンドガンでそれを叩き落すようにして弾く。
サオリ「っ!」
次の瞬間全員が臨戦態勢に入った、今までがのんびりしすぎていた、久しぶりの再会ということで全員気が緩んでいたのだろう、敵地の真ん中だというのに。
そしてサオリが咄嗟に撃ち返した、銃弾が飛んでいき今しがたトアにむけ銃弾を放ったやつとその近くのやつに命中し怯んだ、流石の命中精度だった。
ヒヨリ「うわぁ~ん!撃たれちゃいましたぁ!!」
ミサキ「油断しすぎ...!」
その瞬間、一気に銃撃戦が始まった、大量の弾丸が飛び交い、辺りが爆発音と硝煙の匂いに満たされていく。
圧倒的物量の差、5人対ざっと20人以上、その上、サンクトゥムタワーは無駄に高く広い、他の階に居るものも含めれば途轍もない人数がいることは想像にたやすい。
が、辺りに血の匂いが満ちることはなく、機械のオイルの匂いが濃くなっていく。
単純に考えれば負ける状況、だが、兵士は兵士でも、こちらの兵士は文字通りレベルが違った。
全員が幼いころから訓練を積まされた精鋭中の精鋭4人に才能に愛され色彩を宿し、キヴォトスでも上位に入るであろう一人の生徒。
一人は瓦礫に身を隠し射線を切り、一人は撃たれる前に相手を制圧し、一人は離れた位置でヘイトを買わぬよう狙撃をし、一人は煙幕を張り、最後の一人に至っては銃弾を見てから避け、叩き落す異質の存在。
十分後には.....
トア「皆さん、怪我はないですか?」
ヒヨリ「なっ、なんとか生きてますぅ...」
ミサキ「この程度なら、訓練の方がキツかった」
サオリ「あぁ、問題ない」
一階の制圧が終わり、ひと段落したからか空気が少し弛緩してくる。
アツコ「トアと戦ってた時の方がキツかったから.....」
空気が凍った。
トア「まぁ、うん.....あれは.....」
サオリ「すまなかった...あれは本当に私もs」
トア「大丈夫ですから、」
サオリ「いや、しかし...」
トア「大丈夫ですよ」
ミサキ「.....」
アツコ「ふふっ...」