シュトゥーカの悪魔、離陸。   作:田舎の異音

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第4話『ボナペティ?』

マ「えっ」

「授与式をやりましょう、今、ここで!」

 

激しく逡巡した。飛行機の悪魔には人道的な一面があった。彼が人を助けているのをたしかにこの目で見た。

それに、俺は民間人を攻撃する連中が嫌いなのであって、その種族はさほど重要ではない。だから彼に生きながらえてほしくて自分の血を与えた。

 

しかしいざ...いざその恐ろしい力が自分の中にあると思うと、それを完全に制御できる自信が俺にはない。

今晩、家族と夕飯を食べているときにもし悪魔になってしまったら。

もしその時に家族を傷つけてしまったら。

悪魔と人のハーフだということが周りに知れて、親しい人たちがどんな目に遭わされるか...

そんな事があってはならないし、少しでも可能性があるなら、それは潰しておくべきだ!

 

「その代わり...自分の家族には後世格別のご配慮を願います」

マ「ち、ちょっと待ってほしいかな。それは保障できないし、あなたの家族だけ特別扱いはできないの」

「そうですか...ならせめて、勇ましい最期であったと伝えてください。とんでもなく強い悪魔を、相打ちで仕留めたとか何とかで...!」

マ「......わかりました。あなたの事は、悪魔としてデビルハンターが処分します。では行きましょうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「マキマさん。その子、私に任せていただけませんか」

マ「あら、姫野ちゃん」

 

頭から麻袋を被せられ、おそらく廊下を歩かされているところを誰かが遮った。

 

姫「その子の教育は私がやります」

マ「......そうね、じゃあ姫野ちゃんに任せようかな。よろしくね」

 

なに、俺のことを教育?よせ!俺は物覚えが人一倍、いや悪魔二倍わるいぞ!

 

マ「じゃあこれも必要ないね。こんな形だけれどようこそ、公安対魔特異課へ」

麻袋がいきおいよく引き上げられる。

「...まぶし」

強く差し込む夕日に目が慣れず、俺の『先生』の顔がよくわからない。

 

姫「ふふ、案外かわいい顔してるじゃん。よろしくね、ともちゃん」

 

手で日差しを隠して見ると、眼帯をかけたお姉さんが、俺のことをともちゃんと呼んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

姫『ともちゃ~ん...いつまでやってるの~もう夕飯できてるよ~?』

「すいません、もうちょっと走ってから帰るので先食べててください」

姫『私はともちゃんといっs「シツレイシャース」ピ

 

あれから3週間がたち、俺の身辺はめまぐるしく変化した。

まず俺は公務員になった。しかも公安だ。立場上、両親にも話せないので、ド田舎の学校で住み込みの臨時教諭をやってることにした。

 

住まいも変わった。姫野さんに弟子入りしたので、今は彼女の家で生活させてもらっている。超高層マンションの上階に住んでいるので、階段ダッシュができていい運動だ!

 

そして一番変わったのは...俺の中にいる悪魔の正体が分かったこと。

『シュトゥーカの悪魔』世界共通でそう呼ばれているらしい。

悪魔へと変身する条件も明らかになり、日常生活にも支障がないことが保障された!

 

「俺もはやく一人前にならないとな。いつまでも姫野さんの世話になるまい...!」

 

聞くところによれば、姫野さんにはもう二人弟子がいるらしい。まだ会ったことはないけれど、同じ目標に向かって努力する仲間だ、仲良くなれるに違いないな!

 

 

 

 

「ただいまですよ」

姫「あっ!やっと帰ってきたー。絶対遅くなると思って何皿か多めに作っちゃったよ」

「姫野さん、俺さすがにこの量は」

姫「そう言うと思ってさ、今日は私の弟子を家に呼んどいたんだよね~」

 

\ピンポーン/

 

姫「お、きたきた」

 

考えた傍から緊張の瞬間だ、いよいよ歴史的な顔合わせが果たされるのである!

 

コ「は、はじめまして、東山コベニです」

 

 

なんてこった!!持つべきものは運だな!!!

 

 

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