女子力の低いアストレア・ファミリア&転生ラディッツ 作:色々残念
一応この話で、最終話となりますね
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久しぶりに背の恩恵を女神アストレアに更新してもらうと、どうやら新たに魔法が発現していたようだ。
ラディッツ
Lv1
力:I0
耐久:S999
器用:I0
敏捷:I0
魔力:I0
《魔法》
【アクマイトビーム】
・悪消滅魔法
・悪の心を持つ存在を爆発させて肉体と魂を完全に消滅させる
・詠唱式【俺のこの目が真っ赤に光る】【貴様を倒せと怪しく囁く】【陰湿】
《スキル》
【栽培人】
【頭髪自在】
【専業主夫】
【特製料理】
【仙豆生成】
新たに発現した魔法である【アクマイトビーム】は、ドラゴンボールに登場するアックマンという存在が使うアクマイト光線に似ていた。
当たった相手の悪の心を膨らませて爆発させるアクマイト光線は、純粋な心を持つ孫悟空に通用しなかったが、悪の心を持つ相手であるならただでは済まない光線だ。
魂まで消滅させることが可能な【アクマイトビーム】を使う相手は、消滅した方がいい外道に限定しておくとしよう。
そう決めて、不用意に魔法を使わないようにした俺。
俺に新たに魔法が発現しようが、特に変わることがないオラリオで、有力なファミリアに喧嘩を売りまくっていたザルドとアルフィア。
定期的にロキ・ファミリアやフレイヤ・ファミリアに襲撃を行うザルドとアルフィアの2人。
そんなザルドとアルフィアが普段何をやっているかというと、ザルドはダンジョンに単独で潜って修行を行っていたり、たまに俺の代わりにアストレア・ファミリアで料理を作っていたりもして、アルフィアは何かの布教を行っているらしい。
「掛け算の作法を教えてやろう」と女神達に言っていたアルフィアだが、どう考えても普通の掛け算ではなく、腐った掛け算だろうな。
肉体的には健康なアルフィアは、精神的にはもう手遅れだな、腐ってやがる、遅すぎたんだ、という状態になっていそうだ。
ザルドとアルフィアがダンジョン内で怪人と穢れた精霊とやらを討伐したことでLv8になったり、Lv8のザルドやアルフィアと戦い続けたことでランクアップした存在が増えたりもしたオラリオの有力派閥。
俺は俺でオラリオを出て、食材や調味料を探す旅をしたりもして、旅先で神ラシャプの恩恵を授かった軍を壊滅させてから外道な神ラシャプを【アクマイトビーム】でブチ殺して魂ごと消滅させたり、ちょっとした国の復興を手伝った結果、謝礼として沢山の調味料を貰ったりもした。
それからしばらくしてアルフィアの甥っ子が、オラリオに来ることになり、女神ヘスティアと出会って眷族となったアルフィアの甥っ子。
アルフィアの甥っ子ことベル・クラネルという少年は、金髪のエルフが好みのタイプだったようで、うちのファミリアのリオンに一目惚れしていたみたいだった。
今ではLv6となったリオンは、相変わらず家事が壊滅的で女子力は低い。
リオンに、ベルという嫁の貰い手ができたことは非常にありがたいが、せめて何かしらの家事ができるようになったリオンを送り出したいところだ。
という訳でリオンに集中して家事を教えていくと、洗濯と掃除なら、なんとかできるようになってきたリオン。
しかし料理だけが全く上手にならないリオンは、料理自体が物凄く苦手なのかもしれない。
火加減が下手過ぎるリオンは、黒焦げにしかできておらず、ちょうどよく焼くということができていなかった。
それでも諦めることなく丁寧に丁寧に、火加減を教えていき、黒焦げとなった何かが増えようと根気よくリオンに料理を教えていった俺。
その甲斐があって、黒焦げから、ちょっと焦げただけの料理となり、何かを焼く料理ならなんとか食べられるものが作れるようになったリオン。
それからリオンが作れる料理の種類を増やしていくようにして、普通に食べられるものが作れるようになったリオンは、喜んでいたな。
アストレア・ファミリアの末っ子のようなリオンが、普通に家事を出来るようになったことは、他のアストレア・ファミリアの面々には衝撃的だったらしい。
リオンに負けている自分達はマズイんじゃないかという危機感を、ようやく持ってくれたアストレア・ファミリアの面々。
その日からアストレア・ファミリアの猛特訓が始まり、俺に家事を教わっていったアストレア・ファミリア。
リオンよりも女子力が低いことを気にするようになったアストレア・ファミリアは、これまでよりも必死に家事を教わるようになり、掃除や洗濯なら可能になってきた面々も増えた。
女子力が順調に上がってきていた他のアストレア・ファミリアの団員達に、輝夜とライラも負けてはいられないと家事の腕を磨き始め、家事をサボることも少なくなった輝夜とライラの2人。
順調に女子力を上昇させるアストレア・ファミリアの面々だが、何故か団長のアリーゼだけ家事ができないままであり、どうしようかと俺は頭を悩ませることになる。
それから、他のアストレア・ファミリアの面々が普通に家事が出来るようになってからも、全く家事ができないアリーゼに対し「アリーゼ、家事はわたしに任せてください。わたしが貴女を支えます」と自信満々に言っていたリオンを見ていた神々が「蛮族系百合か、アリだな」と頷いていたが、やはり神々はろくでもない。
アリーゼとリオンを見ながら「キマシタワー」やら「女の子は女の子と百合百合してればいいと思うの」とか言ってる男神達。
そんな神々が俺を見ると「大家族のお母さんだ」やら「百合の間に挟まるオカン」とか好き勝手言っていたが、やはり神々から見ても俺はアストレア・ファミリアの保護者のように思われていたようだ。
その後、アリーゼから話があると呼び出された俺が、アストレア・ファミリアの団長であるアリーゼの部屋へと向かうと、真剣な顔をしたアリーゼから「私たちが全員、家事ができるようになったらラディッツはどうするの?」と聞かれることになった。
「そうだな、俺が居なくても大丈夫になったら、長い旅にでも出ようかとは考えている」
嘘偽りのない俺のその言葉に「ラディッツが居なくなっちゃうなら、まだ私は家事ができなくてもいいかも」と言ってきたアリーゼ。
「いやアリーゼ以外が家事できるなら、俺は旅に出るんで、アリーゼが家事できなくても関係ないぞ」
「酷いわ!そこは私が家事を出来るようになるまで一緒に居るとか言うところでしょ!」
「俺は神々じゃないんで寿命があるんだよ。無理なものは無理と諦めることも必要だ」
「諦めないで!もっと頑張って!熱い血燃やしていきましょう!」
「そこまでやる気があるならアストレア・ファミリアの他の面々に、家事を教わってくれ。おじさんは疲れました。旅に出ます。探さないでください」
それだけ最後に言って素早く部屋を出た俺。
そしてそのまま女神アストレアに別れを告げてオラリオを飛び出ると、誰にも行き先を教えずに旅に出た俺。
様々な場所に向かって、襲いかかってきた怪物を気弾で消し飛ばしたりしていると、黒い蠍や黒い竜が襲ってきたが、問題なく消し飛ばす。
しばらく旅を続けていると、オラリオのアストレア・ファミリアの噂が旅先にも流れていたが、悪党は頭からバリバリと喰われたり、腹を裂かれて生き肝を喰われるというデマが出回っていたが、そんな噂が流れる程度に、アストレア・ファミリアは蛮族だと思われていたみたいだ。
家事がある程度出来るようになっても、やっぱりアストレア・ファミリアの女子力は低いのかもしれない。
家事ができるようになったなら、たったの5よりかは女子力が上がったんだろうが、それでもスカウターが壊れる程ではないんだろう。
旅を終えて、オラリオに戻った俺は背の恩恵を女神アストレアに確認してもらったが、新たにスキルが増えていた。
【測定器】
・任意発動で、視認したものの様々な数値を計測することが可能となる
【測定器】と書いて「スカウター」と読むスキルは、様々な数値を計測することが可能なスキルで、試しにアリーゼの女子力を「スカウター」で計測してみたが、結果は5だ。
「女子力たったの5か、5か、そうか、5しかないのか」
空を見上げて目元を掌で隠す。
ちょっと空が何かで滲んで見えたが、やっぱりアリーゼの女子力は低かった。
ベル・クラネルとリオンがいい雰囲気になったところで、嫁の作法を教えてやろうと言いながら突撃してきたアルフィアが居たりしたようです