やはり俺の青春ラブコメはまちがっている 雪乃アナザー 〈休止中〉   作:UMAの風

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ようやく20話目に突入です


やったぜブイブイ!!


バイトとか学校とかで投稿ペースは不定期ですが暖かく見守ってくださると光栄です。







やはり俺達の生活は間違っている
比企谷八幡は珍しく働く?


修学旅行が過ぎると気温が一気に下がり布団から出たくなくなる季節になった。

 

 

 

ある日いつも通りに部室に行き某世界に七人しかいない神殺しのラノベを読んでいると、

 

「ゆきのん どうしたの?なんか元気無いけど?」

 

由比ヶ浜が何かに気付いたように雪ノ下にたずねた。

 

言われてみればいつもより疲労感が見える。

 

 

「大丈夫よ。なんとも無いから…」

 

なんともないといいつつも やはり変だ。

 

「……あ―、まあ 俺達に変な気を使う必要はねぇぞ。大抵のことなら由比ヶ浜がなんとかしてくれるから」

 

「そこはヒッキーじゃ無いんだ!」

 

「……まあ半分冗談は置いといて、悩んでんならあんま抱えこまねぇ方が良いぞ。ロクな事は無いからな。 ちなみにソースは俺」

 

すると雪ノ下は少し考える素振りを見せた後

 

「…もしも私が困っていたらあなた達は助けてくれるかしら?」

 

「「………」」

 

こいつは何を聞いてるんだ。

 

「お前な…奉仕部は生徒の悩みを解決する部だろうが。お前も生徒の中の一人だぞ。  それに奉仕部云々を置いといてもお前が困ってるなら助けるに決まってんだろが…こないだも助けて貰ったしな」

 

京都で助けてくれたのは他でもない雪ノ下だ。

 

 

「そうだよ!ヒッキーの言うとおりだよ!ゆきのんが困ってるなら絶対助けるよ!」

由比ヶ浜も俺に同意してきた つい最近まで由比ヶ浜は雪ノ下を家に泊めていたぐらいだ。

 

 

「……」

 

再び考える素振りを見せた後、

 

「実は―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「ストーカー!?」」

 

雪ノ下の悩みと言うのはストーカーのことらしい。

 

 

「自分のマンションに戻れるようになって2日したくらいだったわ。帰り道に誰かにつけられてるのよ。それも毎日。今朝は郵便受けに封筒に入った隠し撮りの写真が入っていたのよ……」

 

「そいつ最低!」

 

由比ヶ浜が本気で怒っている。それに関しては俺も同感だ。 しかし今はそれ以上に、

 

「―でだよ」

 

「…えっ?」

 

「…ヒッキー?」

 

俺は雪ノ下に腹が立っていた。

 

「何でもっと早く相談しねーんだよ!! 一人でどうにかできるもんじゃねーだろ!もし何かあってからじゃ遅いだろ!!少しは俺達を頼れよ!」

 

自分でも不思議な程に腹が立っていた。こんなに腹が立ったのはいつぶりだ。

 

 

「確かにヒッキーの言うとおりかも。 でも今は先にどうするかを考えようよ。」

 

「こういう輩は中途半端に撃退しても無駄だ。やるなら徹底的にやらないとな。 由比ヶ浜、今日の放課後暇か?」

 

「空いてるけど?」

 

「ならそのまま空けといてくれ。今日中にストーカー野郎をぶっ潰す。」

 

それだけ言うと部室に来る前に買っておいたMAXコーヒーを鞄から取り出して雪ノ下に渡す。

 

「これでも飲んで元気出せ」

 

プルタブを開けて雪ノ下は一口飲み

 

「とても甘いわね…」

 

はにかむように笑った。

 

 

 

 

 

さて、 クソヤロウをぶっ潰す準備を始めますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後 俺達三人は一緒に帰っていた。 俺は仕込みを済ませていたが雪ノ下と由比ヶ浜には内容を伝えていない。 この作戦は気付かれたら終わりだからだ。

 

 

「…そこでコーヒーでも飲まねぇか?」

 

オープンテラスのコジャレたコーヒーショップを指差して言う。 太陽がでているので朝に比べればまだ随分暖かい。 外で飲むには十分な気温だろう。

 

 

「適当に買ってくるから席取っといてくれ」

 

それだけ言うとレジに向かう。 さあ、ここからが勝負の始まりだ。

 

 

 

 

 

コーヒーを飲み終え外に出ると当たりは暗くなりかけていた。 そろそろだろう。

 

 

 

雪ノ下を家まで送るべく歩き始めてすぐに協力者から合図が来た。

 

「そこ左に曲がってくれ」

 

雪ノ下と由比ヶ浜にしか聞こえないように極限まで声を落として言う。

 

曲がった所で再び合図が来た。 今だ!

その数秒後現れた男の襟と袖を掴み一本背負いの要領で地面に叩きつける。容赦は必要ないだろう。

すかさずマウントポジションを奪い、

 

「お前が雪ノs…雪乃を付け回してたストーカーか」

 

精一杯ドスを効かせた声で問いかける。

そのすぐ後ろから新しい人影が三人現れた。

 

「彩ちゃんに厨二にサキちゃん?」

 

 

今回のストーカー捕獲に当たって協力してもらったのだ。

 

「大丈夫雪ノ下さん!?」

 

「我、剣豪将軍が来たからにはもう安心だ!」

 

「大丈夫?」

 

 

……材木座 必要だったかな?

 

 

「何だよお前ら! 何なんだよ!」

 

「それはこっちの台詞だ。何雪乃に、人の女に手を出してるんだよ、ストーカー野郎が」

 

「雪ノ下さんがお前と……嘘だ!雪ノ下さんは僕のものだお前みたいなやつなんかに…」

 

俺はポケットから銀色に光るそれを取り出して地面に叩きつけたストーカー野郎の顔スレスレに叩きつける。

 

「一度しか言わないからよく聞け。二度と雪乃に関わらず二度と俺達の前に現れるな。次は………殺すぞ」

 

こういう時 俺の腐った目は便利だ。 簡単に迫力を出すことができる。

 

 

「ひぃ…や、やめてくれ………わかったから、に、二度と関わらないから殺さないでくれ…」

 

俺が立ち上がると 一目散に逃げていった。そんなに怖かったか…

 

「これで一件落着だな」

 

しかし由比ヶ浜が

 

「ねぇヒッキー…ナイフはやりすぎだよ…」

 

他の面子も同じ意見のようだ。どこか引いた顔をしている。

 

「残念だが俺はナイフなんか使ってねぇぞ。 ほれ」

 

 

「「「えっ?」」」

 

 

皆が驚いた顔をしてこちらを見る。

 

俺が手を開くと そこには、

 

「す、スプーン?」

 

スプーンを逆さに持ち 持ち手の部分を地面に叩きつけたのだ。

 

下種相手にこちらが手を汚す必要もないだろう

 

「なんだ、そうだったんだ」

 

由比ヶ浜は雪ノ下の手を握りながらこちらにくる。

 

「これでもう大丈夫だろ」

 

「…あ…え………その、皆本当にありがとう」

 

雪ノ下が頭を下げる。 これまた珍しい光景だ。

 

「気にしないで雪ノ下さん。僕も前にテニスで助けて貰ったし」

 

「うむ、人助けもまた剣豪将軍の務めなり。…それに我も小説をよんでもらっているしな」

 

「前に助けてもらったのは私だし…」

 

「そういうことだよゆきのん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これで一件落着 と思いきや

 

 

「しかし八幡よ。お主なかなかやるな。あんなに堂々と俺の女と言い切るとはな」

 

 

 

 

 

 

やっぱり材木座 いらなかったな。 新しい問題つくるだけだし…

 

 





さて、 次回でヒッキーのとった作戦などを書きたいと思っています。

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