幻葬事変/東方呪術國   作:ふかちゃん

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好評なら長続きするかも。
キャラ崩壊や原作崩壊等あったら教えてください


混じり合う世界

日本国○○県。そのどこかにある古びた神社を、袈裟を着た額に縫い目のある男性が訪れていた。

彼…夏油 傑(げとう すぐる)が態々ここを訪れているのには理由がある。

呪術全盛、平安の世を再び甦らせるために。それをより面白くする為、封じられた楽園を顕現させるため。

 

傑「とは言っても、君ならこの程度の封印、玄関の戸を開けるみたいなものだろう?八雲 紫(やくも ゆかり)。」

 

石段を登り終えたところで口を開き、独り言のように…しかし誰かに語りかけるかのように口を開く。

返事は静寂だった。

木々の揺れが寝り、虫はなにかに怯えるかのようにピタリと口を紡ぐ。

何も、起きない。否、確実に()()はこちらに近づいてきている。

目の前の空間が鋭いナイフで切り裂かれたかのように虚空に線が入り、おびただしい程の赤い瞳が傑を見つめるような空間の中から白いドレスを着た金髪の女性が姿を表した。

 

「あらあら、誰かと思えば羂ちゃんじゃない。またイメチェンをしたのかしら…随分と私好みの見た目ね?」

 

傑「何度も言ってるが、その名前で呼ぶのはやめてくれないか?…今は「夏油傑」という名だ。」

 

紫「いいじゃない。コロコロと名前も変わって覚えずらいわ。前は加茂憲倫って名前だったわよね……?」

 

ぷくっと頬をふくらませながら傘を杖代わりにし、上目遣いで傑を見る紫。

まあいいわ、と口元に笑みを浮かべつつ彼女は笑みを浮かべた。

 

紫「それで、今日はなんの用?」

 

傑「嗚呼、君にとっておきの話を持ってきたんだ。…外に出ないかい?勿論、君だけじゃなく君たち…楽園のみんなで。」

 

紫「あら……」

 

じぃっと目を細める紫。

目の前の男は冗談こそ好きではあるものの、凝った演出まで使って冗談をするような人間でないことを彼女は知っている。だからこそ彼女は彼女で少し遊んでみることにした。

 

紫「そうは言われても…ゆかりん怖いわ?お外には呪術師っていう強〜い人間さんたちがいて私達に乱暴するんでしょ?」

 

何を言ってるんだと傑は思わず乾いた笑いを零した。

目の前にいる八雲紫は呪術全盛の平安の世、全国の呪術師が挑んでも手も足も出なかった両面宿儺を幾度となく地に伏せさせた最強の妖怪。そんな彼女に手を出すとは即ち人間が素手でティラノサウルスに挑むようなものである。

彼女以外の楽園の住民となればそれほどの力は無いがいずれにせよ並大抵の呪術師では勝ち目はないだろう。自身もこの楽園で果たしてどれだけの間生きていけるかは分からない。

もしも唯一、彼女に乱暴ができるとするならばそれは恐らく……

 

傑「君に暴力を震える人間なんて博麗の巫女ぐらいだろう?当代の巫女は……」

 

紫「霊夢(れいむ)。……あなたが知ってる靈夢とは別人だけど…彼女にも劣らない実力者よ。」

 

奥義で口元を隠しつつも目元で笑みを見せる紫。

そんな彼女に「そうか」と一言呟いた傑。そんな彼を見つめつつ、紫は彼の心のうちを見るかのように口を開く。

 

紫「ねぇ、羂ちゃん…どうして封印を解くなんて言い出したのかしら?今の世の中で、私達妖怪が生きられるなんてわからないのに。」

 

傑「生きられるさ。」

 

即答。

不敵な笑みを浮かべつつ紫を見つめ返しながら傑は言葉を続ける。

 

傑「呪術全盛、平安の世はまた始まる。…君達、妖怪ももう一度その力を存分に振るってみないかい?」

 

紫「わかったわ……」

 

数秒の沈黙の後、紫は静かにため息を着くと肯定を示した。

 

紫「あなたや()()()()()()が私達に手を出さないというのなら外に出る。何をするつもりかは存じませんけどろくでもないことに巻き込まれるなら、それぐらい許してくれてもいいわよね…?」

 

傑「…善処はするよ。」

 

一瞬だけ真顔になった傑ではあったものの、すぐににこやかな笑みを浮かべてはそう返す。

その様子を見ていた紫もまた微笑んではスキマへと戻っていく。

 

紫「そうそう、結界を壊すまでの間こっちの住民の何人かを留学させたいのだけどいいかしら?」

 

振り返りながら傑へと問いかけた紫は拒否など認めないとでも言うかのようにスキマをピタリと閉じてしまった。




実際宿儺って東方キャラでいったらどれぐらいの強さになるんだろう…?
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