デスゲームエンジョイ勢   作:デンヴェル

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 第15話です


まーじゃん

 後日、謀反の証拠と旧トリニティメンバーの密会現場を押さえることでこの事件は幕を閉じた。テミスの処遇はどうするか迷ったが、彼女を追放あるいは殺害してしまうとせっかくの特権が無くなってしまうということで権力を全部はく奪したうえで軟禁することになった。なんか原作より扱いがひどいとは思ったが、恐らく私に能力を使ったことによる変化だろうか。

 

 次のイベントの追加メンバーについては外部から協力者を募り、ランキング2位のギョクトサクシと7位のいのりんを引き込むことになった。クランメンバーから選出する案もあったが、ギルド拠点を手薄にしたくない、異能は強力だが本体が脆弱だから無理に行かなくてもいい等の理由で却下となった。

 仲間になった2人はDゲームをリリース初期からプレイしている古参勢であり、戦闘力、社会性、共に申し分ないため頼りになるだろう。レーベンズの頼れるブレインであるレインちゃんも「想定より大きい魚が釣れました」とご満悦な様子である。

 

 実際の所、参加者や流れはほぼ変わってないからイベントの方は多分なんとかなるだろう。

 問題は待機組、というか現実世界の方だ。

 欲望(グリード)が侵攻してきて文明は崩壊するし、色々あって5年くらいはカナメ達が戻ってこないし、しかもその5年間描写が無いから展開が分からない。

 未来への不安は多くある。だが、いくら考えても仕方のないことなので非常食だけ追加で買ってあとは未来の自分に任せることにした。

 解決策がないならそれは問題ではないのである。

 

 

 

 イベントまでの時間が余ったので麻雀をしたいと思います。

 メンツは打ち合わせをしていたレインちゃん、リュージ、いのりんに私を加えた4人。まだ会って間もないし、仲を深めるために一局打たないかと誘ったら乗ってくれました。ルールはシギルアリのアリアリルールでバレたら(現場を押さえられたら)役満払い。

 ということで「THEシギルDEポン〜イベント同盟交流戦〜」開始です。

 

 

 

 席順

 

    リュージ

 レイン ■ ヒロ(自家、親)

    いのりん

 

 

 

 麻雀に異能を落とし込もうとするとその扱いは大きく2種類に分けられる。1つ目は牌や卓、対局相手に直接仕掛けを行うタイプ。自分に都合の良い牌を具現化したり、空間を入れ替える能力で手配と山を弄るなどがこれに該当する。2つ目は打ち回しのアシストに使用するタイプ。こちらは五感を拡張して心の変化や異能の発動を読み取り情報のアドバンテージを得たり、演算系の能力で最も期待値の高い選択を見つけたりなどが該当する。

 

 何回かクラブ『トリニティ』のカジノで異能持ち相手と対局した私が言えることは、想像よりかは麻雀としてゲームが成立するという事である。

 イカサマは見つかったらアウトなので派手な技はそうそう出ないし、麻雀は運要素が強いゲームなので誰でも勝つ可能性を持っている。

 オーラスに収穫の時期がやってきて天和を連発するとか、国士無双は他の役満と複合しないから大三元と相性が悪いとかそういった超次元的な展開にはほぼならない。現実的な範囲で一方的な蹂躙が起こるだけである。

 

 

「リーチ」

 

 そんな事を考えていた7巡目、レインちゃんの先制リーチが飛んできた。私の手配は1シャンテンではあるが受け入れが狭く安いので頭の南を切り、オリを選択。

 一方リュージはお構いなしに{③八②}と次々に危険牌を切っていく。

 

 リュージ 手牌 ドラ {六}

 

 {裏裏裏裏裏裏裏 チー横赤⑤③④ チー横六赤五七}

 

 2鳴きでドラが3つ、河からしても聴牌しているのは明白。見えてる部分だけでも5200はあり、他の牌次第では満貫も有り得る。あとは二人のツモり合いだ。

 

 

そうして河が3段目に差し掛かった時、

 

「あ、ツモっちゃった」

 

 いのりん 手牌 ドラ {六}

 {三四五12367778南南 ツモ7}

 

 アガったのはいのりんだった。

 ツモのみの1100点。待ちは受け入れ2種3枚の中ぶくれシャンポンで、しかも私が{南}を対子落とししているので実質{7}の地獄単騎。

 だがこんな手でも勝ちは勝ち。

 麻雀はアガった人が一番偉いのだ。

 

 

 

 お次は東2局。配牌はこんな感じ。

 

 ヒロ 北家 手牌 ドラ {2}

 {2234568四四六⑥⑧北白}

 

 早そうな手が来た。しかもドラが2つもあるので打点も期待できそうだ。タンヤオかピンフが付けば良いなと思いながら自風の{北}を切る。

 

「カン」

 

 が、これをいのりんが大明槓。1巡目からオタ風を大明槓する時点で意味が分からないが、新ドラを捲るとそこには{西}が見えた。見事にモロ乗りである。

 続いて{白}を切るがこれも大明槓。勿論こちらも新ドラはモロ乗り。この時点で中ドラ8の倍満が確定した。うん、確実にやってるな。

 一旦どういう仕掛けなのか考えてみよう。自動卓の仕組み上、今の局の牌は誰も触っていないので異能を使った積み込みはありえない。となると山に干渉したか牌を把握したかのどちらか。原作で壁抜けをしてたし透視くらいしてきてもおかしくない。王牌を透視して新ドラを事前に確認してからカンをした、といった所だろうか。

 かなりまずい展開だか、レインちゃんが鳴けと言わんばかりに{四}を出してきたのでそれをポンして聴牌。その数巡後、

 

「ツモ、700・1300」

 

 ヒロ 北家 手牌 ドラ {2}

 {2234568⑥⑦⑧対面ポン四横四四 ツモ7}

 

 私はなんとか安手で場を流すことができた。この間、僅か6巡の出来事である。

 

 

 

 

 その後も

 

「あー分っかんね。なあヒロ、筒子通る?」

「{⑤⑧}は当たり牌だから止めた方がいいよ」

「は?...嘘はついてねえな。じゃあこいつを「ロン!」

「残念、変則三面張でした! 待ちが{⑤⑧}だけとは言ってないよ。嘘発見器(トゥルーオアライ)を過信し過ぎない方がいいんじゃない?」

「やけに素直に答えたと思ったらそういう事かよ」

「騙される方が悪いよ」

 

 高度(?)な頭脳戦が繰り広げられたり、

 

 

 

 

({赤5}切りリーチか。序盤に{1}が切られてるから{69}辺りが怪しいかな。......{8}か、多分通る。押そう)

「ロン」

 

 いのりん 手牌 ドラ {七}

 {①①①五六七7779北北北}

 

「うーわやられた」

「裏乗って8000か。よくそれ選んだな」

「{7}を3枚使ってるしどっかで溢れるかなって」

 純粋なファインプレーが出たり、

 

 

 

 

「ツモ、ダブリーメンタンピン赤、3000・6000」

「またそれ?」

「大人気ないぞ」

「1番子供なくせにね」

「殴りますよ」

 

 レインちゃんがダブリーをしまくってリードを取ったりし、

 

 

 レイン  42600

 いのりん 28600

 リュージ 16000

 ヒロ   12800

 

 

 最終的にこのような結果となった。

 

 ラスかぁ。終盤の聴牌はレインちゃんといのりんに押さえられるからもっと鳴いてスピード重視にしても良かったかも。

 それでも楽しかったので満足です。




 脳内で分身と一緒に打牌検討するヒロvs自動卓の癖を見抜いて積み込みをするレインvs嘘がわかるリュージvs山と手牌を透視するいのりん

 能力の格差がすごい!
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