ちょっと思いついたのでこんなの読みたい程度の短編です。

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――Where there is light,shadows(光あるところに、漆黒の闇ありき) lurk and fear reigns(古の時代より、人類は闇を恐れた)
  But by the blade of knights(しかし、暗黒を断ち切る騎士の剣によって),man kind was given hope(人類は希望の光を得たのだ)――


魔戒のヒーローアカデミア

 序章 赴任

 

 ヒーローと聞けば、子供のなりたい職業No.1だと返ってくるだろう。架空(ゆめ)が現実となった現代では、ヒーローは夢物語ではなく確かに存在する職業として受け入れられている。

 その安心感が弛緩した空気を生むからだろうか、不安を煽る噂が途切れることはない。

 

「ここが、通報のあった路地か?」

「はい。なんでも狼に似た輝く鎧を着た人物が、異形型を剣で刺したとか」

 

 何の変哲もない路地裏を見ながら、2人の警察官が捜査をしている。

 背の高い刑事が片目を見開くと、瞳孔に赤い光が宿った。個性『カメラ』を使い、薄暗い路地裏を精査する。

 

「……おい喜陸、ライト」

 

 相方の太った警察官が懐中電灯で指示された場所を照らすと、アスファルトに傷がついていた。喜陸がメモ帳を手に取ると、文字が自然と紙の上に浮き上がっていく。

 

「八県さん、記録終わりました」

「よし。すくなくともアスファルトにこれだけの傷をつけるなにかはあったってことだ。後は鑑識の仕事だな」

「噂の狼は出てきませんでしたね」

 

 喜陸の軽口に、八県は顔を顰める。

 

「あまりその話はするな。聞いて気分の良いものじゃないぞ」

「あれ、知ってるんですか?」

 

 意外そうな声の喜陸へ、八県は呆れたような表情を浮かべる。

 

「ガキの頃、爺さんから聞いた話だ。異形を狩る、金属の狼がいるってな」

「げっ、異形型差別の産物ですか。なんか気分悪いですね」

「この手の話は根深いからな。

 まったく、通報も噂を知ってる酔っ払いの見間違いだろうよ」

 

 雑談を交えながらも現場資料を纏め、2人の警察官はその場を後にした。

 数日後、鑑識に提出された資料は特殊指定(ヴィラン)組織に関わる可能性があると公安に貸し出され、そのまま消失することになる。

 喜陸と八県は手近な接待要員としてとある組織との会食に呼び出され、その後からこの件に関して口に出すことがなくなった。

 こうして、原因不明の痕跡に関する記録はこの世界から忘れ去られたのである。

 

 

 首都圏郊外の、閑静な住宅街にその建物はあった。周囲の住宅に似つかわしくない、三階建ての飾り気のないビル。据えられた看板には、番犬所の文字が掲げられていた。

 ヒーロービルボード中堅を漂うヒーロー事務所に、一人の人影が入っていった。

 入り口を潜ると、すぐに受付から声がかかる。

 

「支黒様、おかえりなさいませ。首尾は如何ですか?」

 

 話しかけられた支黒は懐から茶封筒を取り出すと、受付嬢へ差し出す。それを見た受付嬢は封筒を受け取らず、にこりと笑顔を浮かべた。

 

「さすがです。第三エレベーターへどうぞ」

 

 促されるままに支黒は通路を進み、エレベーターへと乗り込んだ。備え付けられているカードリーダーを無視し正面の壁へ手をかざすと、エレベーターの壁の一部が溶けるように消失する。

 通路となった空間を潜ると、そこは薄暗い闇が支配する不可思議な空間だった。本来あるべき床、壁、天井は闇と同化し確かにあるのかもわからない。

 そんな空間には、明かりに照らされた物体が二つ存在していた。一つは、狼の頭部を模したオブジェ。口の部分が空洞になっており、なにかを差し込むことができるように見える。

 もう一つは、白い寝具。周囲の薄暗さもあり、その寝具だけが浮き上がっているようにも思える。見るからに高級であるそれには、一人の女性が寝そべっていた。

 神秘的な雰囲気を纏う女性は、白い服を身につけている。装飾も白く、体毛すらも白い。整った顔は枕に伏せられ、目は閉じられている。気怠げな声と共に、女性の目がゆっくりと開かれた。

 

「来たか。

 例のモノは?」

「こちらに、神官殿」

 

 支黒が茶封筒を掲げると、神官と呼ばれた女性は満足げな笑みを浮かべた。

 

「流石は灰影騎士(はいえいきし)だ」

 

 その言葉に誘われるように、執事服を着た若い男が現れた。にこやかな笑みを張り付けたまま、封筒を銀のトレーで受け取る。

 

「失礼いたします」

 

 澄んだ声と共に支黒に一礼した後、執事服の男は捧げるように封筒を運び、神官の元へと掲げるように差し出した。神官は優美な動きで封筒を拾い上げ、指の一振りで開封する。

 

「ありがとう、エコー。

 ……協力組織からの情報と相違なし。よくやった」

 

 笑顔と共に広げられた書類は、警察署から持ち出された路地裏のアスファルト損壊に関する報告書だ。

 突如神官の指先から白い炎が産み出され、書類を包み込む。瞬きの間に書類と封筒は焼失し、塵すらも残らない。不可思議な現象を前に、その場の人物は何事もなかったかのように会話を再開した。

 

「公安からは記憶処理完了の報告もありました。これで、ホラーとの戦闘痕に関する記録は残っていません」

「よし。

 ならば灰狼騎士よ、東の番犬所から貴様に長期任務を命じる」

 

 そう言いながら、神官は新しく赤い封筒を取り出した。エコーがトレーを使って運び、支黒は片手で摘まみ上げる。

 封筒を開封することなく、支黒は懐から特異な装飾が施された古めかしいライターを取り出した。着火すると、先ほど神官が産み出したような白い炎が燃えあがる。封筒を炎にかざすと一瞬で封筒が燃え尽きるが、その煙が形を変え文字列を造り出した。

 しかし、その文字は地球上のどの文化圏にも存在しない奇妙なものだった。にもかかわらず、支黒は内容を読み解いている。

 

「災いの兆しあり。若き芽を育てる学び舎へ迫る邪悪なる気配、調査し討滅せよ。

 長期ということは、学校に出向せよと?」

「そうだ。貴様には、雄英に外部講師として赴任してらう」

 

 伝えられた任務に、支黒は眉を顰める。

 

「緩和されたとはいえ、我々魔戒の者はあくまでも闇に生きる存在。そのような行動は慎むべきでは?」

「個性とやらが広まった混乱期に緩和された伝統だ。おおっぴらに明示するでもなければ、それほど拘るものではないだろう。

 それに、ここはヒーロー事務所であってお前たちはヒーローとして登録しているのだ。偽装故ほとんど活動などしていないが、今更の話だとは思わないか?」

 

 神官の発言に、支黒は黙り込む。悩む様子の彼に、エコーが声をかけた。

 

「支黒様、魔戒騎士として公の機関に関わる懸念はわかります。緩和されたとはいえ、守りし者の掟はいまだ生きています故。

 しかし、神官様がおっしゃったように掟が見直されたことも事実。今後の活動での経験を積むと考えていただくことはできませんか?」

「支黒よ、従者の言にも一理ある。時代が変わった以上、適応する姿勢は見せねばならんだろう。

 それに、貴様は若いのだ。経験を積んで損はなかろう」

「リルヴァ、お前まで……」

 

 突然、艶のある女性の声が響いた。声の出所は、支黒の指輪に施された装飾だ。顔の上半分を重厚な兜に覆い、柔らかな口元だけが露出した彫刻は生身のように動いている。

 

「魔導輪も含め3対1だ。数は尊重するものだぞ?」

 

 得意気に笑う神官へ、支黒は無言で両手を挙げた。

 

「諦めがいいのは利点だな。

 灰影騎士(はいえいきし)翔狼(ひろ)よ、貴様に雄英外部講師の任を命ずる」

「拝命します」

 

 威厳のこもった神官の言に、支黒は跪いて応える。

 

「一度派遣されればここへ来る頻度も減る。ソウルメタルの浄化だけでなく、魔導火の補充や邪気の蓄積に気をつけろよ」

「心得ております」

 

 笑みと共に告げられた忠告に、支黒は見えないよう笑みを浮かべた。

 

 

 

 日本全国にその名を轟かせるヒーローの名門、国立雄英高等学校。新学期を控えた職員室では、教師一同がミーティングを行っていた。そのほとんどが名のあるヒーローであり、ファンからすれば感涙ものの光景となっている。

 

「さて、新入生の振り分けはこれで済んだみたいだね。

 ではでは、最後の議題に入るのさ!」

 

 校長のネームプレートが置かれた机に乗って声を張り上げるのは、人ではなく小動物だった。イヌにもネズミにも見えるこの生物こそ、根津の名を持つ雄英の校長である。

 個性『ハイスペック』によってヒト以上の頭脳を得た彼は、ヒト以外の個性発現例という実験動物の立場から国立教育機関の代表にまで上り詰めたのだ。

 そんな苦労を感じさせない明るい口調で、根津は話を続ける。

 

「次期から、我ら雄英は外部指導者を一人受け入れることになるのさ!

 派遣先は、あの番犬所だ!」

 

 ヒーロー事務所の名前が出されると、数名の教師たちが露骨に反応した。

 

「Hay校長!」

「なにかな?」

 

 最初に手を上げたのは、金髪をトサカのように逆立たせたヒーローだった。

 

「番犬所っていえば、身内以外とはどことも組まないって聞いてるぜ?

 そんな連中を受け入れて問題にならないのか?」

 

 ヒーロー名をプレゼント・マイクという彼は、身振りを交えながら疑問を呈する。

 その意見に、マイクの隣にいた小汚い男が同意した。

 

「マスコミの取材どころか、他事務所との連携すら拒否する独立秘密主義の連中。そもそも、ヒーロー活動の目撃情報すらほとんど無い。

 来期から重要機密を抱える以上、そんなやつらを校内に招き入れるのは反対です。どこと繋がっているのかわかったものじゃない」

 

 自らのマスコミ嫌いを棚に上げ、小汚い男……イレイザー・ヘッドは不安点を指摘した。他の教師たちも、口を開かないだけで彼らと同意見であることは雰囲気でわかる。

 

「きみたちの意見はわかる。番犬所は秘密主義が過ぎるから、信用しにくいよね。

 でも安心して欲しい。実は、私は番犬所とかつて共に仕事をしたことがあるのさ!」

 

 教師たちの間にざわめきが生じる。中でも驚いているのは、一際背の高い金髪の男だった。

 

「なんと、先生も彼らと関わったことがあるのですか!?」

「その言い方、オールマイト君も彼らと共に活動したことがあるんだね?」

 

 現代日本において平和の象徴と呼ばれる男、オールマイト。来期から新任教師として赴任する彼は、その紹介を兼ねて会議に出席していたのだ。

 だが、もし部外者がこの会議を見ていた場合この男がオールマイトであるとは認識できなかっただろう。ヒーロー活動時の筋骨隆々とした姿とはかけ離れ、ミイラと言われても納得できるほどに肉体がやせ細っているのだ。

 平和の象徴が重傷を負い弱っていることは当然のことながらトップシークレットであり、この秘密を抱える雄英に部外者を入れたくないというイレイザー・ヘッドの意見は最もだ。

 しかし、当の本人が相手と関わりがあるというならば話は変わってくる。

 

「何度か共に行動していまして、最後に行動を共にしたのは3年前です。彼らが専門に相手をしている特殊指定(ヴィラン)組織の追跡調査で偶然共闘しました。

 私の現状は把握されていますし、口外されるような心配はないでしょう」

 

 平和の象徴の後押しは、かなり重い意味を持つ。それ以降反論が出ることはなく、番犬所からの外部講師を受け入れる方針は確定となり会議は終了した。

 各々が帰宅準備を進めている中、根津がオールマイトへと声をかける。

 

「オールマイト、ちょっといいかな?」

「なんでしょうか?」

「少し聞きたいことがあるんだ」

 

 促されるままにオールマイトは校長室へと入室した。扉が閉まったことを確認し、根津が口を開く。

 

「確認しておきたいことがあるのさ。

 君は、番犬所のことをどこまで知っているのかな?」

 

 根津の普段とはかけ離れた真剣な問いかけに、オールマイトは背筋を正した。先ほどの会議で互いに番犬所の名を出した以上、すり合わせが必要であることは理解していたのだ。

 万が一相手の立場を図りかねれば、場合によっては途方もない不利益を相手に押しつけることになる。その緊張を腹に収めながら、オールマイトは口を動かす。

 

「……彼らが専門に追う特殊指定ヴィランの、内情については知っています。

 校長は、どのような関わりを?」

 

 オールマイトの答えを聞いた根津は、どこか安心したような息を吐いた。

 

「そうか、ホラーについて知っているんだね。

 私は番犬所と公安が繋がっていることを国から説明されたのさ。東の番犬所、白の管轄における国の一大拠点の長だからとね」

 

 互いに相手がかなり深い事情を知っていることを確信し、根津とオールマイトは安堵から深く息を吐いた。

 

「っと、安心している場合ではなかった。

 番犬所から派遣されるならば、その人員は魔戒騎士でしょう。ホラーの出現が雄英に?」

「人員が魔戒騎士なのはそうだけれど、理由は違う。

 なんでも、この地域の邪気が異常に高まっているらしい」

「では、ホラーか闇に堕ちた者が?」

「原因は不明だそうだ。

 だからこそ、調査と邪気対応のために魔戒騎士の出向を決めたらしい。私がある程度便宜を図れるというのも理由の一つらしいよ」

「なるほど……」

 

 この後いくつかのやりとりを行い、この話し合いは解散となった。魔戒に関する事柄対応のため、この2人の会議は秘密裏のまま度々開催されることになる。

 

 

 

 三月も半ばを過ぎた平日、支黒伏仕は自宅で出勤準備を整えていた。

 

「支黒よ、少々時間が早すぎるのではないか?

 出発予定までまだ数十分はあろう?」

「準備を済ませればいくらでも時間はつぶせるし、少し早くつくくらいがちょうどいいもんだ。リルヴァはもう少し時間に余裕を持った言動をしてくれ」

 

 専用の台座に収まったリルヴァと会話を交わしながら、支黒は灰色の魔法衣を羽織る。その裏面へ小物をいくつか収納し、最後に黒塗りの鞘に納められた直剣が吸い込まれるように消えた。

 

「とりあえずはこれで全部か」

「必要以上に集めた気がしないでもないがな。心配性なところは治らぬか」

「多少備えすぎるくらいがちょうどいいだろう。

 時間だ。出かけるぞ」

「では、しばし口を閉じるとするか」

 

 沈黙したリルヴァを指にはめ、支黒は扉を開け外へと踏み出す。

 出向先の高校で人魔問わぬ事件に数多く巻き込まれることを、彼が知る由もなかった。




 僕のヒーローアカデミア用語説明

 ・異形 いぎょう
 個性の中でも、肉体が人間のそれとはかけ離れた形状を持つものの総称。
 ただの角や獣耳からエンジンを内蔵した足や形状を変える副腕など、その外見は多岐にわたる。
 多くの場合その形状に従った能力を有するため、個性の出力が強力である傾向を持つ反面能力を読まれやすいという弱点も抱える。

 ・異形型差別 いぎょうがたさべつ
 異形型を排斥し場合によっては死に至らしめることもある、個性社会における暗部の一つ。
 一般的な人とは違う外見を理由とするため、発生が容易であり社会において度々問題となってきた。
 都会では下火となっているが、田舎では未だに深く根付き殺人に発展することもある。

 ・イレイザー・ヘッド
 飾り気のない黒い服を愛用するアングラ系ヒーローであり、本名は相澤消太。
 見た者の個性を発動不可能にする『抹消』の個性と捕縛布と呼ばれるサポートアイテムを駆使する徒手空拳寄りの戦闘スタイルが武器。
 合理性を信条としているが情に厚い面を持つため、信条は自らを律するためではないかといわれている。

 ・敵 ヴィラン
 個性を私欲のままに扱い、反社会的活動をする者たちの総称。
 凶悪な者には固有の名が付与され、ヴィランネームとして畏怖されることもある。
 思想や利害で組織化することも珍しくなく、規模によっては国家が対応する必要に駆られる場合もある。

 ・オールマイト
 現代日本におけるナンバーワンヒーローであり、平和の象徴と称される存在。
 たった一人の存在で犯罪率を抑止しており、世界的に見ても異常な功績を持つ。
 個性は謎に包まれているものの、筋骨隆々の外見や非常識なまでの身体能力から強化に関するものではないかと推測されている。

 ・喜陸信太 きろく-した
 当作品オリジナルの警察官であり、ヒロアカ本編には登場しない。
 個性『記録』は手に持った物体に文字情報を張り付けるものであり、多くの情報を文字として残すことができる。
 文字は手書きに準ずるため見分けることは困難だが、使用が発覚した場合懲罰対象となる。

 ・公安 こうあん
 国家に所属するある種の秘密組織であり、テロ組織や特殊な(ヴィラン)の監視を任務とする。
 諜報や暗殺に向いている個性を持つヒーローを秘密裏に所属させており、場合によっては対象の殺害をも辞さない冷酷な判断を下す。
 当作品では魔戒の存在とも連携しており、証拠隠滅や情報提供といったサポートを行っている。

 ・個性 こせい
 人口の8割が持つとされる、先天性の超常能力の総称。
 様々な能力があり容易に人を傷つけ社会的混乱をもたらす能力も珍しくないため、公共の場所での使用は基本的に禁止されている。
 それを許可された者たちがヒーローであり、許可なく欲望のままに振るう者たちが敵と呼ばれる。

 ・八県擦 はっけん-する
 当作品オリジナルの警察官であり、ヒロアカ本編には登場しない。
 個性『カメラ』で視界不良の現場を精査することが可能であるため、現場検証では重宝されている。
 本来警察官は個性の使用を制限されているのだが、補助的な使用のため申請をし許可を取っている。

 ・ヒーロー
 国の指定する試験に合格し、公的に個性を使用することを許可された者たちの総称。
 扱いとしては公務員なのだが、給料は出来高制なので主な収入源である敵との戦闘は奪い合いになることもしばしば。
 人気や実力では生活できないなどの理由からアイドル等の副業が認められており、そちらを主な収入源としている者も多い。

 ・ヒーロービルボードJP
 日本における現役ヒーローの番付であり、年に二回発表されている。
 事件解決数・社会貢献・国民人気などを総合的に集計しており、これの上位にランクインすることに憧れる者も多い。
 オールマイトが登場してからは彼が不動の一位を維持し続けており、二~三位決定戦と揶揄する声も少なくないらしい。

 ・プレゼント・マイク
 逆立てた金髪にサングラスを着用したかなり派手な見た目であり、本名は山田ひざし。
 大小高低自在の声を発する『ヴォイス』の個性が武器であり、人間の鼓膜程度なら容易に損傷させる。
 副業としてラジオDJをしており、教師と合わせて三足の草鞋を履く器用な男。

 ・根津 ねづ
 雄英高校の校長であり、非常に珍しい人間以外に個性が発生した実例。
 彼の個性『ハイスペック』は人間を超える頭脳を彼に与えており、それもあり過去人間たちに様々な実験をされた暗い過去を持っている。
 本人はいたって明るくフレンドリーな性格をしているのだが、興が乗ると少々話が長くなるのが欠点。



 牙狼-GARO-用語説明

 ・エコー
 番犬所に仕える従者であり、人でもホラーでもない存在。
 かつて神官が番犬所を裏切るという大事件が発生したため、他の番犬所から派遣された監視役でもある。
 神官からの指令を十全にこなせるよう能力は高く、魔戒騎士とも正面から打ち合う実力を持つ。

 ・支黒伏仕 しくろ-ふくし
 灰影騎士の名を継ぐ者であり、若輩ながらも確かな実績を持つ魔戒騎士。
 根がまじめであり特に時間にうるさい性格をしており、一五分前行動を基本としている。
 口が達者でないため、よく神官やリルヴァに言いくるめられている。

 ・神官 しんかん
 番犬所を運営する人ならざるものであり、外見は美しい女性の姿をしている。
 寝具に寝そべりながら指示を出す姿は一見怠惰に思えるが、自らの使命に忠実であり騎士たちからも信頼を集めている。
 会話が好きであり、一度捕まると数時間は付き合わされると関係者からは恐れられている。

 ・ソウルメタル
 魔戒騎士が扱う超常の金属であり、数少ないホラーに有効な攻撃手段。
 月の満ち欠けや扱う者の心構えによって軽重・軟硬が変化する性質を持っており、心得を持たない者や機械的な手段では短刀サイズであっても移動すらできないほどの超重量を誇る。
 魔戒騎士が扱う武具はほぼすべてがこの金属で作られており、この金属を扱えることこそ魔戒騎士の証明であるといえる。

 ・灰影騎士 はいえいきし
 支黒が受け継いだ称号であり、翔狼の銘を持つ。
 灰色の鎧の各所には暗器が収納されており、それを利用した不意打ちや連撃が主な武器。
 魔導火の色は白であり、照り返しによって輪郭が薄れることも戦闘に組み込んでいる。

 ・番犬所 ばんけんじょ
 魔戒騎士が所属するギルドのようなものであり、常人には立ち入ることができない異空間に存在している。
 出現したホラーを感知し討伐の指令を送るだけでなく、武具の手入れや情報を与えるといった後方支援が主な仕事。
 東西南北に存在する番犬所が色の名を持つ管轄を統括しているのは当作品の独自設定であり、本編ではどういった関係性なのか明言されていない。

 ・ホラー
 人間を喰らう魔獣であり、遥か太古から人間界に出現を続けている怪物。
 人の心が生み出す陰我が宿った物体の影をゲートとして人間界に現れ、付近に存在した人間に憑依し活動する。
 本来魂の残滓程度を喰らえば十分活動可能であり、人間を喰らうホラーは同族から見ても掟を破った罪人である。

 ・魔戒騎士 まかいきし
 ホラーに対抗するためその身を鍛えた戦士であり、超人的な戦闘能力を持つ。
 最大の特徴は称号に応じた鎧の召喚であり、宙に円を描くことにより魔界からソウルメタル製の鎧を呼び出し身に着けることができる。
 しかし本来魔界の存在である鎧は短時間しか身に着けることができないため、召喚はここぞというときにのみ行われる。

 ・魔導火
 本来魔界に存在する炎であり、特異な色が特徴。
 一見すると色が付いただけの炎に見えるが、その実態は数千度を超える熱を持ち心得のない者が扱えば一瞬で消し炭となる。
 人間に憑依したホラーがこの炎を見ると瞳に文字が浮かび上がるため、憑依された人間を探知する手段として用いられることが多い。

 ・魔導輪 まどうりん
 ソウルメタルで作られた指輪であり、人間に協力的なホラーの魂が封じられている。
 邪気の探知やホラーの能力解説といった方面での、魔戒騎士のサポートが使命。
 月に一度一日分の命を喰うことで契約を成立させており、魔戒騎士は契約の日に丸一日仮死状態となって過ごす。

 ・魔法衣 まほうい
 魔戒騎士が羽織る外套であり、特殊な技法によって単純な打撃には非常に強い体制を持つ。
 ロングコートに似たデザインのため非常に目立つように思えるが、かけられた術式により人の意識から外れやすくなっている。
 裏地が魔界に通じており、本来であれば入らないようなものを仕舞い持ち運ぶことが可能。

 ・リルヴァ
 当作品オリジナルの魔導輪であり、灰影騎士翔狼の相棒を務める。
 旧魔界語で兄弟を意味する名であり、若い女性の声ながら古風な話し方をする。
 時間に対してかなりルーズな考えを持ち、度々支黒から苦言を呈されている。

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