第2話です
「やっぱり、あなたは本物のルパン三世?」
「……あぁ、俺は世界を股にかける大泥棒、ルパン三世だ。」
「ほ……本物だぁぁぁっ!!」
「うおっ!?」
やはりこの新人トレーナーはルパン三世だったのか!!
狙いは何だ〜!? 理事長室にある絵か!?
「ルパン! このトレセン学園で一体何を盗もうとしてるの!?」
「ま、待て待て! そんなこと言えるわけねぇだろ〜!?」
「あ〜そっか、企業秘密ってやつね。」
「ワシントンさん、何をして……いるの……?」
「お〜イワちゃん、ちょっと知り合いの人に会って〜……イワちゃん?」
イワちゃん、どうしたんだろう?
なんだかルパンのことを見ながら、思い詰めたような表情をしてるけど
「うちの学園に何の用ですか? ……ルパン三世。」
「……岩美ちゃんだな? 懐かしいな〜、あの時以来か。」
「えっ!? イワちゃん、ルパンと知り合いだったの!?」
「知り合いも何も……」
イワちゃんはスーツの下から何かを取り出そうとしたが、それは恐るべき殺気によって防がれる
「……あいにくだが、その手に持ってるモンは抜かせねぇぜ?」
「黒の帽子にコンバット・マグナム……まさか、次元大介……!?」
「……次元さん、お久しぶりですね。」
「こんな形で再会するとはな、岩美。」
驚いた……
イワちゃん、次元大介とも知り合いだったとは……
「それよりウマ娘の嬢ちゃん、さっき岩美ちゃんから抜き取ったマガジン、返してやんな。」
「えっ……!?」
「……イワちゃんがどうしてこんなもの持ってたかは後で聞くとして……あの一瞬で私が盗んだのによく気付いたね〜?」
「へっ、俺は泥棒だからな。」
私が盗み出したことを一瞬で見抜くなんて、流石ルパン!
とはいえ、どうしてイワちゃんが銃の弾倉なんか持ってたのかは気になるところ
話を聞きたいのは山々だけど、これから練習もあるし、どうしたものか……
?「ふぅふぅ……お姉さま、お待たせ〜……!」
「おっ、ライスちゃんおは〜!」
「ライス……あぁ、練習の備品、ありがとう……」
「……? お姉さま、顔色悪いよ? 大丈夫……?」
彼女はチーム・アイ3人目のメンバー、ライスシャワー
漆黒のステイヤーとしての異名を持ち、ミホノブルボンやメジロマックイーンを破ったこともある実力者
普段は可愛い妹のような存在で、チームのマスコットである
「ライス……っ」
「お姉さまっ!?」
「ちょっ! イワちゃん、大丈夫!?」
イワちゃんはふらつくと、その場にうずくまってしまった
根詰めやすい人だから、無理しちゃったのかな……
「嬢ちゃん、救護室の場所は?」
「なら保健室かな、案内するよ!」
「ライスも行く!」
真っ先に次元が動いて、イワちゃんをお姫様抱っこしていく
おぉ、映画のワンシーンみたいでロマンチック……!
って、そんな場合じゃなかった!
早く次元を案内してあげなくちゃ!
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「疲れが溜まっていたのね。念の為、2〜3日は休養を取ること。そうすれば問題なくトレーナー業にも戻れると思うわ。」
「そうか、そいつは良かった。」
イワちゃんの体調はというと、日々のトレーナーの仕事を根詰めていたことが原因らしい
大事に至らなくて良かった
それよりも……
「ねぇ、おじさま……次元おじさまだよね……?」
「……何のことだ?」
「ライスには分かるよ? おじさまは隠し事をする時、手をそうやって帽子に当てるでしょ?」
「……ったく、少し見ない内に随分立派になったな、ライス。」
どうやら2人には積もる話がありそうだ
次元とライスちゃんが知り合いだってのも驚きだけど、ここは空気を呼んで3人だけにしてあげよう
「私、ちょっくら飲み物買ってくるわ〜。」
そう言って、私は保健室を後にするのだった
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「……ワシントンさん、行っちゃったね。」
「俺たちの話で、居心地悪くさせちまったかもな。」
「フフッ、ワシントンさんは気を遣ってくれたんだよ。」
ワシントンが出て行った後の保健室には、次元とライスと寝かされた岩美トレーナーの3人の姿があった
「……お母さま、おじさまに会いたがってると思うよ?」
「昔の男なんて忘れた方が身のためさ、ましてや俺みたいに薄汚れた奴なら尚更だ。」
「そんなことないよ! おじさまはカッコよくて頼りになる大人だし、ライスのことも守ってくれたし、それに……!」
「……ははっ、俺の負けだ。強くなったな、ライス。」
次元はそっと手を差し出すと、ライスの頭を優しく撫でた
それには、ライスも嬉しそうに耳をピョコピョコしている
「次元おじさまは、今もルパンおじさまとお仕事してるの?」
「あぁ、ライスが関わるべきじゃない、悪い大人たちの仕事だ。」
「でもおじさまたちは悪い人たちじゃないって、ライス知ってるよ?」
「おいおい、泥棒はどう考えても悪党だろ?」
「そうだけど……おじさまたちは優しい眼をしてる。」
ライスは優しいトーンでそう言い切った
「勿論泥棒さんはいけないことだよ? でもルパンおじさまや次元おじさまの眼は強い信念と誇りを持ってるように感じるんだ。」
「ケッ、物好きだな、お前さんは。」
「否定はしないよ?」
「さて、俺はそろそろ行くぜ。ルパンとのお仕事の続きをしなくちゃいけねぇ。」
「そっか、頑張ってね。」
(相変わらず調子狂うぜ……)
次元はスッと席を立つと、そのまま保健室を後にしていった
純粋な少女には、次元も弱いようだ
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「……いいのか? 君はトレーナーのところにいなくて?」
「イワちゃんにはライスちゃんがついてくれてるからね。それよりもルパン三世、イワちゃんとあなたたちはどんな関係なの?」
「まずはそっからだよな〜。」
保健室から少し離れた壁に、ルパンは寄りかかっていた
聞きたいことが山ほどあるから、丁度いい
「岩美ちゃんは元エージェントでな、過去に俺たちと敵対してたんだよ。」
「敵対!? っていうかイワちゃんがエージェント!? あ、だからあんな物持ってたんだ……」
イワちゃんと出会った頃から彼女は只者じゃないなとは思ってたけど、まさかそんな過去があったなんて……
「そんな血濡れた世界から決別しようとしていた。だから俺たちは彼女を盗み出したんだ。」
「それでトレーナーに……」
「後のことは君が知っている通りだと思うぜ、そんじゃあな。」
「ま,待ってよルパン!」
まだ話は終わってないでしょうが〜!
「ま〜だ何かあんのか?」
「私からも大事な話をひとつ……私をルパンの弟子にしてくださいっ!!」
「ほ〜ん……面白い提案だな〜。」
「ってことは……!」
「そんなことできるわけねぇっだろ〜?」
「……ありっ?」
弟子入り失敗!!
だが、私は諦めないぞ〜!!
全てを盗み出すウマ娘になるんだ〜!!
ライスはトレーナーのことをお兄さまorお姉さまと呼びますが、ルパンや次元のようにそこそこ年齢を重ねている相手には何と呼ぶのかなと考えた結果、おじさま呼びにしてみました
それでは、次回もお楽しみに!!
オリ主以外で、ルパンたちと関わってほしいウマ娘キャラは?(現状、全員登場予定)
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ミスターシービー
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メジロアルダン
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ライスシャワー
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タニノギムレット
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ファインモーション
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ナイスネイチャ
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ツインターボ
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イクノディクタス
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マチカネタンホイザ
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南坂トレーナー
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ゴールドシップ
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タイキシャトル
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グラスワンダー
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マルゼンスキー
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フェノーメノ
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その他