転生したら星の白金でした   作:ティガファン

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前回のあらすじ。

原作者・荒木飛呂彦公認の最強スタンド『星の白金(スタープラチナ)』に転生した男は、魔物狩りを兼ねて彷徨い続け、強くなっていく。

そんな中、彼は一人の少女「フラン」と魔剣「師匠」と出会い、共に旅をするのだった。


試験を受けに行く者たち

獣人族は強さを極めると進化する。

 

それは彼らの誇りのようだ。

 

かつて、フランの両親は幼い彼女を連れて進化をするために冒険へと出た。

 

だが、彼女の一族である黒猫族は進化できた者がいなかったらしい。

 

彼女の両親は進化の糸口を掴めないまま無理を重ねて力尽きてしまった。

 

両親の果たせなかった進化を目指すため、フランはひたすらまっすぐに強さを求める子だった。

 

 

『オラッ!!』

 

「ギョッ!?」

 

『オラッ!!』

 

「ギョッ!?」

 

『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!』

 

 

そんなおれも、ひたすらまっすぐに強さを求めた。

 

目標は全盛期のスタープラチナ超えだ。

 

 

「スタープラチナさん、すごい……!!」

 

『ああ、これは俺たちも負けていられないな!』

 

「うん!」

 

 

フランたちもあっちで頑張っていた。

 

 

(やれやれ。こっちも負けていられないな)

 

『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!!』

 

 

おれは周囲から襲ってくるゴブリンたちを容赦なくオラオララッシュでぶちのめしていく。

 

すると、フランは遠くにある何かを聞き取り、師匠と一緒に聞き取った方向へと向かって行く。

 

それを見たおれはフランの後へとついて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フランの後をついて行ったら、ゴブリンたちに襲われている商人らしい獣人とその護衛を見つけた。

 

どうやらフランは相当耳がいいみたいだ。

 

それに、あの護衛、相当苦戦しているようだ。

 

 

『オラァッ!!』

 

「ギョッ!?」

 

 

見過ごすわけにはいかないので、とりあえずゴブリンたちを容赦なくボコボコにしていく。

 

その一方でフランも師匠と一緒にゴブリンたちを次々と倒していった。

 

そして、最後に残ったゴブリンはおれたちの強さを確認したのか、逃げていった。

 

 

(ゴブリンの数はざっとこんな感じか)

 

「ありがとう!お礼に馬車に乗っていくかい?アレッサの街に向かってるんだ」

 

『街?(こいつ、おれたちをついでに護衛させる気だな。だが、悪人じゃなさそうだし乗っかってやるか)』

 

「街まで護衛してあげてもいいけど」

 

「え?いや、参ったな。お見通しか、ハハハ」

 

(やれやれだぜ)

 

「チェッ」

 

(ん?)

 

 

今一瞬、馬車に乗っている商人らしいやつから舌打ちが聞こえたが……気のせいか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、おれたちは護衛を兼ねて馬車に乗せてもらい、先程まで護衛をしていた男、ランデルから色々と話を聞いてもらった。

 

どうやら、おれがいた場所は『魔狼の平原』と呼ばれる場所で、一ヶ月ほど前から魔物……もとい、魔獣の動きが活発になったらしい。

 

 

(おい待て。まさか、さっきのゴブリンたちはおれのせいなのか?)

 

 

もし本当にそうなら申し訳ない。

 

そして、あの平原では大昔、フェンリルと呼ばれる魔獣が死んだという伝説があり、今でも魔力が残っているのか、中心には弱い魔獣しか出ないらしい。

 

 

(だから外側に行けば行くほど強敵に遭遇しやすかったのか。しかし、魔狼フェンリルか……)

 

 

すると、フランが平原の中心にあった剣について何か知ってるか、ランデルに質問した。

 

だが、当のランデル本人はそのことをまったく知らないらしい。

 

というか、平原の中心にあった剣って、師匠(こいつ)のことだよな?

 

やれやれ、こいつが何者なのか知りたくなってきたぜ。

 

 

「しかし、脅威度Gとはいえ、あの数のゴブリンをあっさり駆逐するなんて、ランクE相当の冒険者と見たけど、どうだい?」

 

「きょーいど?」

 

『冒険者?』

 

『なんだ?それは』

 

「あれ……え、知らない?えっとね……」

 

 

ランデルは脅威度について教えてくれた。

 

魔獣はどれだけ危険かを表す脅威度でランク分けされており、その魔獣の討伐などの依頼をこなして金を稼ぐのが冒険者らしい。

 

ちなみに先程話したフェンリルの脅威度はSだ。

 

そして、冒険者にもランクがあり、最高ランクのS級から駆け出しのG級まであり、A級には有名な百剣のフォールンド鬼子母神(きしもじん)アマンダがいるらしい。

 

どれだけ強いか分からないが、一度会ってみたいものだな。

 

すると、フランはランデルにどうやったら冒険者になれるのか質問をする。

 

 

「どうやったらなれるの?」

 

「ん?冒険者ギルドで登録すればなれるよ。魔獣の素材も査定して買い取ってくれる」

 

(ということは、金が手に入るということか。フランの服や料理の素材が手に入るな)

 

「バカバカしい。黒猫族の子供が冒険者なんて」

 

『……てめー、今フランになにか言ったか?』

 

「……いや、なにも」

 

 

やれやれ、不吉な予感しかしないぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらく時間が経ち、夕方になった。

 

フランは場所の中で布で包めた師匠を抱いてスヤスヤと眠っていた。

 

ま、昨日の夜遅くまでからスキルと呼ばれるものの練習や魔獣の素材の解体やらしていたからな。

 

しかし、冒険者は子供がいきなり行ってなれるものなのか?

 

ま、その時はおれや師匠が付いているから大丈夫だとは思うが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに時間が経って明るい時間帯となり、馬車でアレッサの街の近くまで来た。

 

 

(あれがアレッサの街か。門の向こう側にはどんな光景が待っているんだろうな)

 

 

内心どんな光景が待っているのか楽しみで仕方ない。

 

 

「街への入場料は立て替えておくよ」

 

 

どうやら街への入場料はランデルが立て替えてくれるらしい。

 

ランデル、随分と優しいんだな。

 

そして、この世界での初めての街へ入った。

 

 

(これがアレッサの街か。結構いい場所だな)

 

 

おれがフランと師匠と一緒にアレッサの街を眺めていると、話し声が聞こえた。

 

 

「なんだあいつ。服をほとんど着てないぞ」

 

「ああ、だな」

 

「でも、筋肉はすごいな」

 

「ああ、あの筋肉なら素手でゴブリンを倒せそうだぜ」

 

「いやいや、そんな訳ないだろ」

 

「だよな」

 

「ウホッ、いい男」

 

「「おい!なんか変なやつ混ざってなかったか!?」」

 

 

……なんか変なやつの声が聞こえた気がするが、無視しておくか。

 

すると、何故か悲しんでいる師匠と悲しんでいる師匠を慰めるフランの姿を目にした。

 

よく分からんが、フラン、いい子だな。

 

そして、師匠、いい装備者に恵まれたな。

 

気を取り直して、おれたちは冒険者ギルドへと向かった。

 

 

(ここか)

 

 

冒険者ギルドへと辿り着いたおれたちは中へ入ると、色んなな種族の冒険者たちが沢山いた。

 

その冒険者たちの中におれに視線を向けている者たちが沢山いた。

 

まぁ、ほとんど服を着ていないしな。

 

こちらに視線を向けるのも無理はない。

 

さて、受付に行くか。

 

 

『すまない。この子と一緒に冒険者になりたくてここに来たんだが』

 

「あ、はい(なにかしから、この人。子供と一緒に冒険者になりたいだなんて。しかもこの人、なんでほとんど服を着ていないのかしら?それに、冒険者は危険な仕事。子供はほとんど生き残れないわ)分かりました。でも登録は誰でもできる訳ではありません」

 

『ああ』

 

「実戦形式で試験官と戦うテストを行いますが」

 

『構わねぇ。やるぜ』

 

「しかし、あなたならまだしも、その子はまだ子供。怪我をする場合があります。何があっても当ギルドは責任を負えませんよ」

 

『心配する必要はねーぜ。この子はあんたが思っている以上に強い』

 

「ハァ…分かりました。では、こちらへ」

 

 

おれたちは試験会場に案内された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おれたちは受付嬢のネルに試験会場に案内され、試験会場へと辿り着いた。

 

 

(なるほど。随分と本格的な試験会場だな)

 

 

これなら、かなり暴れても問題なさそうだな。

 

 

「お前たちが登録希望者か」

 

(誰だ?)

 

 

すると、試験会場の天井の扉が閉められる。

 

 

(一体何をするつもりだ?)

 

「俺はアレッサギルドの試験官……

 

 

ドナドロンドであぁぁぁーーーる!!!!」

 

 

その言葉と共にドナドロンドは凄まじい威圧を放った。

 

ま、この程度の威圧じゃあ、おれとフランは屈指ねーがな。

 

 

(やれやれ。随分とやかましい試験官がいたもんだな)

 

 

ドナドロンドが威圧を放ち終えると、おれとフランはドナドロンドへと近づく。

 

すると、ドナドロンドは背負っていた武器である斧を展開させ、構える。

 

こいつは一目で分かる。

 

こいつは……

 

 

(かなり強いな)

 

「俺は手加減が苦手だ。どんな相手でも本気でゆくぞ!」

 

「望むところ」

 

『やれやれだぜ』

 

 

フランは師匠を巻いていた布を解いて構え、おれは拳を構える。

 

出し惜しみは一切なしだ。

 

 

「登録試験、始め!」

 

 

その言葉と共に登録試験が始まった。




今回はここまでです。

登録試験回の続きは次回にします。
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