問 ハッピーエンドへ至るため何をする 作:ロベリア ヴァイオレット
トリニティ総合学園
所謂、お嬢様御用達の学園
血生臭いゲヘナとは違い
表沙汰って争い事は少ない
一応、治安維持組織として
正義実現委員会などがあるが
普通に学園生活を過ごしているならば
血を見ることは、はっきり言ってないだろう
…普通ならば
「ネェ、アノコッテ」
だからこそ、彼女は目立つ
「ウワッ…ソウジャン」
血に濡れたシスター服
拳にも赤黒い血がついている
銃社会のキヴォトスにおいて
血に拳がつくことはまず無い
「何かご用ですか?」
「ヒッ…」
だからこそ、その姿は異様であり
「?…あぁ、すみません」
「大丈夫です」
「全て」
恐怖の対象でしかないのである
「返り血ですから」
「ヒッ…す…すいませんでした!!」
流石にこの姿で歩き回るのは駄目ですね…
私は返り血を落とすために
シスターフッドの協会に立ち寄るとしましょう
替えの着替えくらいはあるはずです…
私がそんなことを考えながら歩いていると
「シスターティア」
あら?この声は……
「はい、なんでしょう
サクラコ様」
シスターフッドを取りまとめる中心人物
歌住サクラコ様
ニコニコしながら、声をかけてきましたね
笑みが暗いですね?
怖いですよ、サクラコ様
「何かお困り事はありませんか?」
質問の意図は分かりませんね……
「大丈夫です、いつも通り
主に祈りを捧げながら
充実した日々を過ごしてます」
「…そうですか」
しょんぼりとしましたね、サクラコ様
いつもそのくらい、ふにゃっとしていた方が
皆様から怖がられませんよ?
「ふふ…ありがとうございます」
サクラコ様がキョトン(´・ω・`)?とする
「シスターフッドに復帰してから
サクラコ様は私のことを
気にかけていますよね?」
「…そう‥ですね
あんなことがありましたから‥」
あぁ、まだそんなことを気にしているのですね‥
「それなのに‥シスターフッドに復帰
……本当に大丈夫なのですか?」
……優しいですね
「……たしかに、以前の私なら
もしかしたらの可能性もありましたが」
私はサクラコ様に笑顔を向ける
「今の私には」
暗くて、黒くて、深い
そしてどこまでも慈愛に満ちた笑顔
「主がいますから」
「っ……」
言葉に詰まりましたね?
駄目ですよ?動揺が目に見えてわかりますよ
「‥その主と言うのは彼の事ですか?」
流石に知っていますね
シスターフッドの情報調達能力は意外と高いですからね
「…ふふふ」
ここは、あえて濁しましょう
別に意味はありませんよ?
「…」
「…」
数秒の沈黙
「…分かりました
これ以上、無粋ですね…」
サクラコ様が軽く会釈をする
「…すいません、呼び止めてしまって」
「ふふ…
次はお茶でもお飲みになって
お話しましょう?」
優しい笑顔を向ける主が好きです
罵詈雑言を投げられても
優しい笑顔を向ける主が好きです
人を助ける主が好きです
恩を仇で返されようとも
人を助ける主が好きです
自分を犠牲にする主が好きです
たとえ望まれてなくても
自分を犠牲にする主が好きです
我儘な主が好きです
全てを救おうとする
我儘な主が好きです
傲慢な主が好きです
全てを救えると思っている
傲慢な主が好きです
愛される資格がないと思っている主が好きです
何処までも醜い傀儡である自分は
愛される資格がないと思っている主が好きです
大好きで、大好きで、大好きで
ですから主には幸せになって欲しいです
幸せの絶頂で
終わりを向かえて欲しいです
あぁ、主よ
私の愛おしい主よ
どうか
どうか
幸せのまま
死んでください
貴方の幸せの死を
私は
望みます