気分が高揚しているアリスちゃん
それを見てる自分は何気にこの戦いの結末が気になって仕方がない
本来あるはずのなかったタイミングでのアリスちゃんと綾小路との対戦カード。実際、俺とアリスちゃんが入った事でCクラスとDクラスの差があるのも本来なかった事
まるで粉々にすり潰して掻き混ぜた果物でも見てる気分。リンゴならリンゴジュースって
「アリスちゃん、ネタばらしはしないんだろうけど直ぐには動かないんでしょ?」
「えぇ、まだ動きませんね」
「んじゃ今夜は俺が動いていい?」
「優弥くんが?」
うんと頷きながらナイフで木を削っていく
大きいシートも敷いて。アリスちゃんは傍にあったルール説明を見て
「良いですよ。面白そうですし」
コマは単にA、B、C、Dと書いて染色分けしたもの
そこでコンコンとノックが入る
「空いてます」
「よう、お前らの...何やってんだ?」
龍園が俺とアリスちゃんの部屋に入ってきた。一応俺がいるとはいえ女子部屋....アリスちゃんは何も気にしてないようだが
「すごろく作り」
「勝つ気あんのかよ、まぁいい。俺様が気遣って来てやったんだ。メールを見せろ」
「ん」
「どうぞ、龍園くんはそうやって答えを見つけ出そうとしてるんですね」
「お前は違うようだな、坂柳。行くぞ、石崎、アルベルト」
澪だけ残った。というか部屋に入ってきた
「はぁ、なんで私が小間使いさせられなきゃいけないのよ」
「唯一簡単に指示出せて俺たちに付き合いの深い相手だからじゃ?」
「...というか本当にそれ、持っていくつもりなの?」
「ああ、ルールの内容と持ち込みは先生に許可もらってる。アリスちゃんならこれくらい許してくれるかなって」
ため息を吐く伊吹、笑顔で静かに紅茶を飲む有栖
鼻歌混じりに作業を続ける夢原
「坂柳が望んでる対戦相手って誰なの?」
「優弥くん?」
「さ、さぁ?あ、試運転がてらにプレイしてみる?」
「逃げましたね」「逃げた」
そうして時間がやってきた。肩にかけて持ってきていたため先生もこれが言っていたものだと気づいた
「それが例の...」
「はい。一応チェックを」
5分ほど荷物検査を受け、大丈夫と言われると中に入る。もちろん中に入っていく他の生徒達、綾小路は来てなかったが一之瀬には聞かれた
「それは?」
「ん、毎回話してても暇だし俺から遊びを提供しようかなって」
そうして部屋に入ると前回と同じ面々が。今回、俺の肩にあるものが気になってか注意深く見てきたが
「コイツの頭、イカれてるから...これ、ホントに
「澪さんや?そういうと参加してもらえなくなるからね?」
まぁ澪の場合、真鍋がいるから参加したくないのだろう
「ん、集まったね。んじゃ俺のお願いの前に発言がある人いる?」
「あ、じゃあ私。いいかな?」
前回もそうだが率先して発言してる一之瀬は上手くコントロールする力がある
「それはなにかな?」
「ん、俺のお願いにも含まれてることだから先に言うね。ゲームだよ。ただ自作だけど」
「えっ!ゲーム作ったの!?」
「あー、コンピューター的なのじゃなくてボードゲームね。ほい」
Aの駒が3つ
Bの駒も3つ
Cの駒は4つ
Dの駒も4つ
内容は単なる人生ゲーム...ではなく
穴あきではあるがマスに書かれてるのはあまりなく、所々に決まった事をする物が書かれてある
1マス進むなど、問題的なのは一つもない。常識外な事は《マス》には書かれてない
ただルールとしてゴールマスにピッタリたどり着けなかった場合、最初のマスに戻って残った数字分進むというリスタートシステム
そしてゴールした瞬間、ゲーム自体は終わる
最後にゴールした人は参加した人"誰か"1人に、船上内にて関係のある事柄で命令できる
カードの最後に
まぁ勝てるとは思ってないけどみんな頑張ろうね!
と、デカく書かれてる。もちろん伊吹と真鍋、そして他の煽り耐性がないメンツは夢原を睨む。対して有栖、一之瀬、綾小路はルール説明のカードをジッと見ている
「まぁ、時間の問題もあるし日によって参加者変えよっか...1クラス2人で...Aはどうする?まぁ参加するかしないかはみんなの自由だけど。質問があったら訊いてね」
「俺が勝ったとしてお前に他の奴の優待者を教えろって命令をお前は素直に従うのか?」
「うん。いいよ」
「!?」
Aクラスの面々が驚き、Bクラスは静かに見ている。Dも驚いてはいるが...
「参加者は1クラス2人ね。ちなみに勝たせるつもりないから」
「は?」
「だって使用ダイスは10面ダイスだからね」
「なっ、卑怯な。そんなゲームやるやつが」
ま、そう言ってくるのは目に見えてる。ので
「ん、じゃあAクラスは不参加なのね。あ、一之瀬さん。命令があって俺にする時お手柔らかにね?」
「ええ〜?どうしようかな!」
一之瀬さんを頼る。一之瀬さんに意図が伝わったらしく、わざとらしい彼女らしからぬ反応で返してくる
「さて、大分話して10分使ったけど参加する人はどうする?今回は俺確定ね。多分そうじゃないとAクラス側は満足しないだろうし。澪、頼める?」
「はいはい」
ここで大人しく聞いたのは真鍋と一緒じゃないって所が響いただろう。いつもだったら突っぱねられてた可能性が高い
「俺はこういうのは得意ではない。軽井沢達でやってくれ」
「私もやりたくないからパス」
「やっぱり私と交代してください。優弥くん」
俺の服の袖を引っ張り出すアリスちゃん
「いやアリスちゃんそれでいいの!?ダメ、今回は俺がやるの」
いじけてしまったアリスちゃん。杖で足をつついてくるのやめてください
「綾小路殿と拙者ですか...綾小路殿はこう言ったものは?」
「いや、経験はないな」
綾小路にこういうゲームを挑むのは愚策なんだよな
「AとBは誰が出る?」
「俺が出る」
森重...なんか残りは両方仲間意識薄いからどっち出てもこっちがいい意味で得をしそう
「まぁ俺も出てみるか...」
「森重と町田と...」
「ま、マークシート...用意いいんだね...じゃあ私と...どっちにする?」
一之瀬は確定してたからいいけどどっちだろうか
「じゃあ俺がやってみる」
「ん、一之瀬と浜口...はい。番号書かれた紙ね。好きなの取ってて」
2つ折りにして閉じてある番号の書かれた紙。夫々クラスの2が引いていく
順番が
1 一之瀬
2森重
3浜口
4綾小路
5伊吹
6町田
7外村(博士)
8夢原
「やった!」
あら可愛いぃッ!?
「...どうしました?優弥くん」
「い、いえ...んじゃ時間も押してるしのんびりとゲーム進めよっか...」
結構ヒント出してる自分は学校側が許したのホントに謎だった
アリスちゃんめっちゃにっこりしてゲームしてるのを見てる
「夢原殿、このサイコロは」
「しっかりと削ってるよ。証拠に数字は彫ってないだろ?あれあるとバランス取りにくくなるんだよ」
「外村早くやれよ」
Aクラス、沈黙はどうしたってくらい急かす。そりゃもう御手洗の順番を待てないぐらいには
「ほい...げっ」
俺はゴールの一つ手前で止まった。10面ダイスで1出せとかなんて鬼畜ゲー?あっ俺のゲームだ
そう、このゲームあまり大きくないのもまた時間を効率的に使える
一之瀬さんとどんどん順番が回っていって綾小路の番になった
あまり喋らなかった綾小路がここで1つ、俺に聞いてきた
「またこのゲームはやるのか?この船上で」
「ん?ああ、大きさも変えてやるつもりではいるが」
「そうか...」
それだけ言って出目の分先のマスに駒を置いた
「うーん。妖怪イチタリナイじゃなくて妖怪イチコイ」
「なんだそりゃ」
「夢原その位置からだともう負けだろ」
そりゃ、スタートラインまで戻ったからね
「もしかしたらみんなここから10しか出さなくてこのまま「あ!ゴール!」...おみそれしました一之瀬さん」
Aクラスは舌打ちしつつ一之瀬かと。まぁ女の子で注目の的だから男としては良いかって感じなのだろう
みんなが一之瀬を見てる中、一之瀬は爆弾発言をした
「じゃあ夢原くん。明日1日、私に時間欲しいな...一緒に考えよう?」
「えっと...それでいいの?」
「うん。ここだと話せないかなって」
「あー、分かった。アリスちゃん。ごめんね?澪、明日は」
「はいはい」
「信じてますからね?」
こうして1日目の夜のディスカッションでいいのか。が終わる...帰り際に綾小路から次は大きめの用意してくれと言われたのには少しビックリした
信じてますからねとはなんなんだろうかとアリスちゃんを抱き枕にして眠りにつく
綾小路にとってのオリ主とオリ主にとっての綾小路
「JOKER」
ゲームルールに何か不備があった場合お知らせください。持ち込みに関してはポイントでの融通きく設定だったとしか
というのも、これも1つの正解の出し方と個人的に思ってます。これで気づけなかったら....っていう感じで
ゲームはやれるなら面白そうだとは思いながら書きました
この作品のみんなのお気に入りキャラ
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アリスちゃん
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伊吹澪
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椎名ひより
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神室真澄
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櫛田桔梗
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ヒロインは綾小路くんだろ!
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一之瀬帆波
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Dクラス側から誰か出そう