さていよいよエキシビションです!
しかし、試合前に思わぬ戦利品が...?
それでは第56話、動きます!
河嶋さん情報で、どうやらエキシビションマッチは大洗町で開催されることになったらしい。
誰も住んでいない町の区画でやりあうのだそうだ。
「ん〜...これは骨が折れそうだ....」
エ「どうしたんだシュテーン。珍しく浮かない顔をしてるじゃないか?」
俺が大洗町の地図と睨めっこしてるところに、エルヴィンさんが声をかけてくれた。
何を隠そう、大洗町がほとんど住宅街だから敵戦車を見つけるのにめちゃくちゃ苦労しそうなのだ。
エ「ふむ、まるでスターリングラード攻防戦のようだな」
エルヴィンさんの例えは、いつも的確で分かりやすい。
「それです!しかも発砲禁止区域との境界線が空からだとハッキリわかりにくくて...」
エルヴィンさんも大きく頷く。
なるほど、お互いに考えていることは同じということか!
「やっぱり隅々まで爆撃できないと不便ですもんね。ちょっと生徒会に詳しく問い合せてきます!」
エ「....その発想はなかったな」フッ
より詳細な情報を得るべく、生徒会室に乗り込んだ。
杏「ん〜、そういうのって図書委員会の十八番なんじゃない?」
すぐに図書室へ「出撃」し、家の一軒々々まで詳細に記された地図と、戦闘区域が書き込まれた地図をゲットした!
「図書委員バンザイ、国土地理院サマサマだな!」
そして我が優秀なる自動車部によってシュトゥーカのプロペラはすでに回っている。もちろんキンキンに冷えた優しい麦茶もだ。
「さぁ、日が暮れるまで飛行訓練にいくぞ!」
「「「「おー!」」」」
「( ◜ᵕ◝)」
隊のメンバーに欠員なし!
思えば設立当初こそどうなる事かと憂いたものだ。
だからこそ、この航空隊にいることと、シュトゥーカで飛んでいることが至上の幸福として感じられる。
何かと気にかけてくれているみほさんに梓さん、それに黒森峰の先輩方、愛機を整備してくれる人たちが我々を空へ「飛ばして」いる。
なら俺ができるのは、「急降下」でそれに恩返しすることだと確信している。
「いつまでも、みんなでこうやって飛んでいましょーね」
ぴ「どうせ飛ぶなって言っても飛んでるだっちゃ」
その通りだが、我が後方機銃手は今日も手厳しいな!
【エキシビションマッチ会場in大洗町】
「ダージリンさんおはようございます!」
ダ「あら、おはようございますユキオさん。今日はお互い、きゅうりをかけてベストを尽くしたいですわね」
「うちのは無農薬無肥料、なかなか手強いですよ?」
ダ「!...そ、それはまた機会があれば頂いてみたいものですわね...」
前回の練習試合のあと、聖グロは我が校にティーセットを贈ってくれたとみほさんが言っていた。
礼には礼を。
おばあちゃんから送ってもらったダンボールいっぱいのきゅうりと手作り味噌の用意が、我々にもあるのだ!
羅「やあユキオ、我が航空隊も欠員なし。今日は頑張ろうな!」チラチラ
七「よろしくお願いします」
知波単学園の方も到着したみたいだ。
ラバちゃんは「我が航空隊」と言っているが、君は隊長じゃないだろ!
七「じゃあ私、今日は戦車に乗るから」
ラバちゃんの顔に死相がでる。なんて単純な男だ!←
「そう落ち込むなよブラザー。俺の後ろに乗るk...」
ぴ「........」パキッ...ボキッ...
丸「........」ゴリッ...ゴリッ...
梓「沙希まで真似しないの!」
羅「うぅ.....うぅ.....」
二人で合宿までしたのに、このままじゃラバちゃんが可哀想だ。なにか俺にできることはないのか?
......そうだ!
地図のコピーと優しい麦茶を買うためにサークルKへ寄った際、そこで5本買うごとにクジ引きできるフェアをやっていたのだが...
店『おめでとうございまーす!!』
『( 'ω')ファッ!?』
あろうことかA賞をぶち抜いてしまった!
まったく、持つべきものは運だな!
俺は景品で貰った「ケガをしたクソデカいクマのぬいぐるみ」を後部機銃手に任命してやった。
さぁ、いよいよ試合前挨拶だ!
大洗、聖グロ、知波単、プラウダの陸空各隊長が整列する。
蝶「それでは両者、向かい合って礼!」
今日も審判長は蝶野さんなのか。連盟もブラックそうだな!
「みほさん、地上部隊の健闘を祈ります!」
み「うん、ありがとう!コユキさんチームも頑張ってね」
「んああ仰らないで!」
羅「なに悶絶してんだユキオ!早く七生ちゃんのところへ航空支援だ!」
「本心歪みねえな!...よし行こう、出撃だ!」
試合開始数分後、早くもみほさんたちから出撃の要請があった。
現在高度3000m、コピーした地図通りだ。
ラバちゃんから無線が入る。
羅『( 'ω')ファッ!?』
....喜んでくれて何よりだ!
お読みいただきありがとうございます!
ケガをしたクマのぬいぐるみ?...妙だな
変なところで強運を発揮してしまうユキオでした笑
それでは次回も乞うご期待!