ようつべで見かけたユウナの反応集にインスピレーションを受けて書きました。

ギャグというか、ボーボボというか、とりあえずノリと勢いで頭空っぽにして書いてるタイプです、ハイ…



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もうね、寒さで頭空っぽにして書くしかないのよ
妖怪達はぶっちゃけ舞台装置的な意味合いが強めかも
そして文章がおかしかったら教えてください……

多分、続いたらいいな



ユウナ様はフツーになりたい

 

妖怪、という存在を認知し始めたのはボクが小学生くらいの頃だった。

ボクらの住む【オーブ連合首長国】の民族的な血筋は、本国より北にある島国の日本から来ている。

その為、日本で教え伝えられていた都市伝説やら妖怪といった今となっては御伽噺のような怪談の数々や、一部引き継がれた伝統工芸品など、多数ある。

だから、妖怪という存在を初めて知った時はあまりにも胡散臭かったし、コーディネイターという人の遺伝子を弄くった存在達が生み出した化け物なのではと考えもした。

けど、今では彼らとは友達として交友を続けている。

段々と現実に起きている事を知り、未来を担う氏族としての教えを叩き込まれる日々。

そんな退屈で憂鬱な日々は、普通の人には見えない妖怪達のおかげで耐えられた。

その過程で人知れず、世界の危機やオーブの危機を救うことになったのはどう考えてもおかしい。

ガッテンマイヤーの時とか、冗談で言ったらあっという間にコーディネイター排斥を掲げるブルーコスモスに賛同する企業や、コーディネイター達が住む宇宙居住区のプラントのナチュラル排斥を掲げる過激派の財力や権力を大きく削る事をやってのけた上で、ウチの父上のハゲ頭を完璧に直してみせたのにはさ。

最終的に核ミサイルをプラントと地球全土に撃ち込む所まで行ってしまったが、ギリギリで彼女をぶっ倒すことで無理矢理止めたのは過去一番のトラウマだ。

 

正直、アレに比べれば父上や家庭教師からぶん殴られて叱られてる方が非常にマシだ。

頼りにならないけど、頼りになる時は頼りになるウィスパーがやっぱ一番だったよ。

 

「さて、ウィスパー。今度、プラントの新型戦艦に乗って帰ってくるアスハ代表を迎える役から逃げるにはどうすれば良いかな…」

 

時は今に戻り。

仕事が終わり、自室でのんびりベッドの上で休んでいたボクは、中に浮かぶ白い塊に声をかけた。

目の間に走る黒い隈のようなものと、紫の唇は絶妙なキモさを出しており、実に愛されるキモい妖怪のお手本みたいなキモさだ。

 

「ユウナ君、またお父上に怒鳴られますよ。一応、婚約者なんですからお迎えぐらいしたらどうです」

 

「そもそも幼少期の話で、特に彼女とは関係もなかったのに今更になって婚約者として関係を築けってのは無理があるでしょ」

 

「政略結婚なんてそんなものですよ。あ、モテモ天にアスハ代表のハートを撃ち抜いてもらいましょ!それならすぐに仲良くなれる筈ですよ!」

 

「いや、いつの間にか恋仲みたいなプラントの御曹司が生えてきたから無理なんですけど。同人誌ならともかく、リアルでNTRやるのは違う」

 

「純愛過激派は大変でウィスね…」

 

「どこが過激派だよっ!!」

 

そんないつもの掛け合いをしつつ、ボクの隣で惰眠を貪る赤い猫妖怪のほっぺをムニムニする。

熟睡してるのか、起きる様子を見せない猫妖怪【ジバニャン】にボクは猫吸いをする。

 

「スゥ~ファ〜…」

 

「ああ…妖怪なのに扱いが完全に猫と化しているウィス…」

 

赤い体毛、なんだか古臭いハラマキ、そして妖怪らしい二本の尻尾を持つ猫妖怪は、かつて交通事故で亡くなり、未練から地縛霊と化したとある飼い猫……であるのだけど、地縛霊って死亡地点からそう遠い所にいけないはずでは?

……まあ、そんな設定をまるで無視してる妖怪はよくいるし、なんならただの誤解から来てるのもあったりするから気にしたら負けだ。

 

「だってさぁ。政治のお仕事はめっちゃ疲れるんだよ?これだからお偉いの家は…」

 

「出会った頃とは丸っきり反対の事を言うようになったでウィスね。あの頃は家柄をよく自慢してたのに」

 

「命がけの戦いすりゃ嫌でも家柄でどうにかなる世界じゃないって分かるさ。またイカカモネとかウバウネとか、クジラマンとかゴッドファーザーなんかと戦えって言われても断固拒否するよ」

 

「でも最近は復讐に来たキンギンドウの三姉弟をシバいてましたよね?」

 

「逆になんであんなに復讐したいのか聞きたいよ。ウバウネ本人はのんびり怪魔達と妖魔界でスキヤキ屋やってるのに…」

 

ボクの脳裏に蘇るのは、かつて倒してきた強敵たち。

ただでさえ、コーディネイターとナチュラルの対立という面倒臭い事案が燻っているのに、人間の知らぬ魔に妖怪という不可視の存在が世界を支配しようとしたり、破壊しようとする奴が数年単位でお出しされてきた。

つい最近は、オーブを焼かれジェネシスとかいう野蛮な兵器を作ってたりと人間社会でも人類滅亡の危機にあった、かつオーブの立て直しで激務なのだから、ボクはもう一般人としてどこか遠い場所に逃げたかった。

 

「ンアー!父上の権力がデカすぎる!」

 

「ユウナ君!自室とはいえ◯夢は駄目ですよ!!」

 

「発祥が百年以上も前なのに、未だにコーディネイターとナチュラル関係なくネットで擦られてる方が駄目だろ」

 

「それはそう」

 

「んにゃ……オレッちの胸の上で喋らないでくれニャン…」

 

ウィスパーとのお喋りしながら体毛に顔を埋もれさせていたせいで、ジバニャンも起きたらしい。

 

「腹は臭いから嫌だよ」

 

「ちゃんと週に一回は洗ってるニャン!!」

 

「むしろボクの実家のお金を勝手に使ってチョコボー大量購入したんだから、それくらい当然でしょ?」

 

「うぐっ」

 

「だからアタクシは止めたのに……」

 

「あの頃は魔がさしたニャン……本当に反省してるニャン…」

 

この猫、友達妖怪になった数日後にやらかしやがったのである。

当時、小学生だったボクはボクのいたずらという事でこっ酷く怒られて許しをもらえた。

内心、絶縁しようかと思ってたけど今じゃちゃんと友達をやれてる……筈だ。

時折、推しのアイドルの為に召喚キャンセルされる時があるのは何とも言えない気持ちになるんだよ。

 

「疲れてるしもう寝るよ。10時まで起こさないでくれ」

 

「ちゃんと7時に起こしますからね!」

 

ジバニャンから顔を離し、ベッドの枕に埋もれるとボクは一瞬で眠りにつくのだった。

そういやスーツを着替えるの忘れてたな……まあいっか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと、これは…?」

 

タリア・グラディスは困惑していた。

先程まで毅然とした態度を取っていたオーブの軍人達が、突如として海藻類のようにユラユラと揺れるようにダンスし始めたのだ。

しかし、コレを目にしたオーブの代表カガリ・ユラ・アスハはなんて事のないように言う。

 

「たまーに海側にいると無性に踊りたくなる怪現象が起きるんだ。でもこれが身体に良くて、むしろわざと来る人もいるくらいだから、気にしないでくれ」

 

「そ、そうですか」

 

なんとまあ摩訶不思議な光景、なんて呑気に言えるわけがない。

その手の人間にお祓いしてもらうべきでは?と、タリアは考えるが肝心の国を纏める代表がこれでは多分無理だろう。

いや、むしろ解決しようとして駄目だったのかもしれない。

だって、アスハ代表の目が死んでいるのだから。

 

「たまーに盛り上がり過ぎて素っ裸になる時もあるから、海側は気をつけてくれよ」

 

「嘘でしょ…」

 

「ウッソでしょ…?」

 

思わず漏らした言葉は、副官のアーサーと重なる。

なんかもう色々考えるのが辛くなったタリアは、代表を迎えに来た車両の元まで送ることだけを考える。

その車から降りてきた一人の優男は、寝ぼけ眼でカガリと挨拶をする。

 

「オッス、カガリ。んじゃあ寝るね…」

 

「起 き ろ ! !」

 

立ちながら寝始める優男に、タリアとアーサーは絶句する。

これが代表を迎えに来る人間のする事か?これが?

これには思わずカガリも怒鳴るが、優男の目元を見ると溜息をつく。

 

「すまない、一応こんなんでも父が取り決めた私の許嫁なんだが……いつからこんなのになってしまったんだ…」

 

「えっとその、お気持ちお察しします」

 

ミネルバの艦長としてこの場にいるタリアがかけられる言葉は、それしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

数時間後、車の中に置いてけぼりをくらったユウナは大急ぎで会議室に滑り込む。

カガリはバカを見る目でユウナの着席を見守る。

他の面々もそのような目で見る者と、それとは別の視線をユウナに送りつつ、セイラン家の長であるウナトは最早、常備薬と化した胃痛に効く薬を水と共に飲み流し怒りを抑えていた。

 

「あはは、申し訳ありません。昨晩は皆様方からプレゼントされた書類を片付けるのに徹夜しまして。ごめーんちょ!」

 

「ユウナ、お前殺されても知らないぞ……?」

 

「その時はカガリが助けて。なんでもしますから」

 

「ぐうっ…!!」

 

ウナトが呻く。

どうやら、胃痛薬の効きが悪いようだ。

ユウナは素知らぬ顔で会議の内容を促し、本日の政務を開始させた。

 

「連合と同盟を組むだと!?それはオーブの理念に反する!それに、今はそんな場合じゃないだろう!?」

 

「ですが、前大戦のように再び国を焼かれる訳にはいきますまい。その為の同盟でもあります」

 

「だがそれではあの日、国と共に焼かれた父達が報われない…!」

 

連合との同盟を支持するウナト一派と、少数ながらカガリと同じ意見の一派の対立は数的有利から、ウナトに流れる……と思われていたが。

ユウナの言葉によって、議会の口論は止まることになる。

 

「あー、父上。クソメディアはザフトのせいだのと世間は踊らされてるけど、当事者でもあるアスハ代表がいるんだ。まずはプラントと連合、どちらが信に値できるか聞いた方が良いんじゃないかな?」

 

そうのたまうユウナに、ウナトは近付いて小声で会話する。

 

「そんな事は知っておる!だが、我々は地球に住んでいる時点で、連合の支配下同然だ!その気になれば再びオーブを焼かれるに違いない」

 

「父上。言いたいことは分かるけど、それじゃオーブを守る為に厳しい訓練を課している軍部が報われない。新型のムラサメだって、母国防衛の為に予算を思い切って使ってるんだ。ボクも試乗させてもらったけど、あの複雑な変形、特殊な運用、心身への負担は尋常じゃない。まだプラントと連合の戦争の成り行きを見てからでも遅くはないよ」

 

「……ブルーコスモスの当主がうるさいのだ。あまり引き延ばすこともできん」

 

「あんなアズラエル以下の、しかも感情も処理できないとか、ビジネスマン失格なボンボンのやっかみなんて厄ネタしかないよ、父上…」

 

数分程、ユウナと会話したウナトは苦々しげにユウナから離れ、結論をカガリに告げる。

 

「一先ず、今は様子を見るということでこの話は終わりにいたしましょう。ですが、我々は連合との同盟を推奨する事を強調させて頂きます」

 

そう言うや否や、会議室から退室していくウナト一派。

それを冷ややかな目で見送るアスハ一派もまた、カガリに一言告げて退室していく。

そんなオーブを2つに分けた対立を会議の度に目の当たりする事になったカガリは、憂鬱な顔で溜息をつく。

 

「はぁ……もういっその事、逃げてしまおうかな……」

 

「んじゃあ、ボクがニューリーダーになってオーブのマスドライバーに記念碑を建てるね。名前はネオアームストロンg――」

 

「卑猥な物を公共物の前に建てるな馬鹿者!」

 

「不器用な馬鹿を好きになったどこかの誰かさんが言えるかなぁ?」

 

「んぐぅ」

 

一見、ふざけているように見えるユウナだが、実際ふざけている。

凡人になりたいユウナは、静粛な場であえてふざける事でカガリからクビを言い渡されたいが為のおふざけである。

が、これがカガリ的には大助かりである。

最近は会議の度に精神を張り詰めるが故に、そんな場で馬鹿をするユウナに緊張をある程度ほぐしてもらえるのと同時に、メンタルのキツイ今を乗り越えられれる原因でもあった。

なんなら、ユウナ自身は自覚がないが事務能力が高く、書類仕事がカガリがやるよりも早く終わるのである。

 

あれ?私いらなくない?コイツに全部やらした方が良くない?

 

と、未だカガリが椅子に座る仕事が不慣れといった要因はあるものの、一瞬そう思うくらいにはカガリは自信をなくした。

だが、父から受け継がれたオーブという国、そしてユウナに国の舵取りを任せたら国内にトンデモナイものを建てそうなボケナスなのを薄々と感じているので降りることもできない。

というか、どう足掻いてもこの馬鹿をカガリが首輪をつけて舵取りしなきゃいけないのである。

一癖二癖ある政治の世界では、そう言った人物を掌握し手綱を握る練習には良いのかもしれないが。

いや、そんなブッ飛んだ奴が大量にいてたまるかい。

 

「父上は言わなかったけど、そろそろボクとの結婚式も挙げようって煩いんだ。アレは無理矢理に連合との同盟をゴリ押すつもりだね。そんな訳で早くアスラン君と結婚したまえ」

 

「お前は常識やデリカシーといったモノは、どこかに落としたのか…?」

 

地の底(妖魔界)で落としたかもね。まあ、もしかしたら鬼に金棒で消し飛ばされたかもしれない」

 

「お前は一体何を言っているんだ」

 

「ナニって、ナニだよ」

 

「なんで卑猥な方向に持ってこうとするのかなぁ!?」

 

思わず額を抑えるカガリ。

だが、ユウナに突かれたくない所を突かれて押し黙ってしまう。

 

「アスランとする事してから言ってくれ。あの馬鹿はちゃんとぶつかんないと、絶対に分からない類だから。おかげで婚約者のボクにアスランをどうにかしろって煩いんだよ。んじゃ、ボクは帰るよ。ヒーロー、ラプラ◯帰宅!!」

 

ヒーローどころか近所迷惑な窓を割って退室していったユウナに、カガリは呆然と見送る。

少ししてカガリはメイドにいつものように新しい窓の用意と、今日はアスランと話し合おうと覚悟を決めたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーそれから少ししてー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユウナ・ロマ・セイランこと、ボクは時間稼ぎ虚しく、父上とその一派に押し負けて結婚式を挙げることになってしまった。

ミネルバ?普通に出航していったよ。

なんならジバニャンにアーサー・トライン副長に取り憑いてもらって、出航前に敵の存在と此方は援護できない事を手紙で知らせておいたし。

 

それにしてもインパルスのパイロット、凄かったねぇ。

大ピンチの最中に、急に何かに覚醒したかのように動きが変わってあっという間に敵を蹴散らしてったからね。

本当に前日に連合と同盟をする空気を崩しておいて良かった。

あんなのにオーブの精鋭をぶつけたら、被害が尋常じゃない筈だ。

あと、多分そうなったら白羽の矢が立つのはボクだったろう。

総指揮官として立つのは嫌だよ。

絶対に連合の軍人からグチグチと言われる奴じゃん。

 

「それで、俺にこんな服を着せてどうするんだ?」

 

あ、そうそう。

アスランのアホに決めて魔王っていう妖怪に見張ってもらって、ザフトに復帰するようなら復帰に即断させるように頼んだんだよね。

で、やはり復帰したらしく新型のガンダムに乗ってオーブに帰ってきたんだけれども、受け入れた所を一旦捕縛。

服をスーツに着替えてもらった。

ちなみに新品ゆえに輝くフェイスのバッジは、バッチリ胸元に付けさせている。

え?プラントに説明はって?

とある祝儀に参加してもらう為に借りる旨を伝えたよ。

デュランダル議長は悟ったらしく、お祝いの言葉をもらったけどそれはまだ早いんだよね。

通信を終えた時に思わず苦笑いしてしまった。

っと、そろそろ回想を終えてアスランと話さなければ。

関係者用に準備や休憩用に用意させたキャンピングカーの中で、ボクはアレックス・ディノからアスラン・ザラに戻った彼に視線を向ける。

 

「これから結婚式を執り行う訳でね。君に出席願いたい」

 

「……見せつけたいのか?悪趣味だな」

 

「んー、そう思うならどうぞ」

 

正直、許嫁の件で彼とはギクシャクとした関係で親交を深められていないので彼の反応は当然であるが、やはりちょっと悲しくなる。

いやしかし、これは彼にとってのサプライズなのだ。

頑張れ、ボク!!

 

「よし、では行こうか、新郎殿」

 

「…………は????」

 

ボクはアスランの手首を繋ぐ手錠を外し、呆然とする彼をキャンピングカーの外に連れ出す。

 

「さあ、皆様ッ!新郎のご登場ですッッッ!この度、前大戦より付き合いのあるこの二人の恋の行き先を見届けられて、オラは光栄に思います!」

 

そう言って場を盛り上げるのは人間に化けたDJコマじろうと、横でアイスクリームを呑気に食べてるコマさん。

狛犬にそんな事をさせて良いのかという疑問は、友達だからということで。

ちなみに彼の兄であるコマさんには、マイマネーでアイスクリーム半月分とコマじろう本人には家賃の支払いが滞納してる分と数ヶ月分を支払う事でこの結婚式で進行役としての役割を代わってもらう事を頼んでいる。

いやまさか、コマさんが慣れないネット通販でうっかり限界数の風呂敷を購入してたなんて…

 

ちなみに参列者は全員、カガリ大好きな国民と政治関係者ばかりである。

特に軍部とかいつの間にかストライクルージュのコスプレしてる奴もいるし。

変人しかいないのかな?

日本人の血を受け継いてるから変人しかいなかったわ。

 

「おいユウナ!?これはどういう事なんだ!?」

 

「うるせー!早く幸せに爆発しやがれ、バッキャロー!」

 

「ゴリ押し過ぎるだろお前ー!?」

 

こっちは見てて悶々だし、父上や側近達から籠絡しろだの煩いんだよ。

ゴリ押しさせてもらうしかないじゃないか。

あとコレでクビになれば万々歳。

実に我慢深いカガリでも、これにはブチキレてクビを通行してくれるだろう。

っと、ボクのお気持ち表明もしなきゃ。

 

「えー、これはプラントと恒久なる平和の為の結婚でもあり、また惹かれ合う二人の為の結婚式であります。兼ねてより、許嫁としての盟約がありましたが、ボク自身としましては彼女の幸せを考えるなら意中の相手と結婚するのが一番であると判断し、このような強硬的な手段となりましたが、ここにカガリ・ユラ・アスハとアスラン・ザラの結婚式を執り行います」

 

そう言うと、国民達から万歳だの拍手喝采だの歓声だのが会場に響き渡る。

ハウメアさん、怒んないでね?

いるか知らんけど。

 

「あ、カガリ」

 

「な、なんだ?」

 

祝電の数々と国民達からのお祝いの声に、アスラン共々困惑と羞恥心からの赤面のカガリ。

なんだか怒りたくても怒れない彼女に、ボクは告げる。

 

「本来ならアスランはミネルバに行くんだけど、アスランとカガリはこれから大変だろうし、僕が代わりに行くよ。って事でキラ君!」

 

「「え?」」

 

ボクのコールに応えたのは、前大戦で化け物じみた活躍をした【フリーダム】。

そのパイロットであるキラ・ヤマトは、何とも言えない顔でボクをマニピュレーターで捕まえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「良いんですか?ユウナさん。仕事が山積みだって…」

 

「あれはボクに押し付けられただけだからね!元の奴等に返しときゃいい!ギャハハハ!」

 

「駄目だこの人。ストレスと寝不足でテンションがおかしい」

 

「さぁて!いざ征かん、ミネルバへ!!」

 

「危ないですから動かないでください、ユウナさん!というか、ババ一尉はこれで良いんですか…?」

 

ユウナに注意を促しつつ、脇に控えるムラサメのパイロット、ババ一尉に問いかける。

今の国際情勢は、政治に詳しくないキラとてオーブが危ういのは理解していた。

だがババは迷う事なく答える。

 

「トダカ一佐からの許可はあります。オーブの地下からあんなのを引っ張り出してきたのは驚きでしたが……まあ、駄目なら我々がフォローするまで。ミネルバには負い目もありますし、ユウナ様についていく者達は既に覚悟はできております。それに、有事にはカガリ様の婿殿が奮起して守りましょう」

 

「確かに、そうかもしれませんね」

 

ユウナ曰く、愛の戦士と化すと無敵となるらしい。

キラははっちゃけたような、もしくは愛を叫ぶアスランを想像し、思わず笑いが零れ出る。

またフリーダムに乗ったことで、憂鬱だった昨日の自分が馬鹿らしく見えてしまう。

先日、ザフトの部隊らしきモビルスーツに奇襲をかけられ、再びフリーダムに乗らざるを得なくなったキラは、デュランダル議長に疑問を抱いていた。

そんな彼に対し、ユウナはこう言った。

 

「なら会いに行けばいい。大義名分はこちらで作るし、恐らく向こうも会ってみたいと思ってる筈さ」

 

結果として、ミネルバの助力という形で秘密裏に修復していたアークエンジェルとフリーダム、そしてオーブの軍需を司る【モルゲンレーテ】の地下に密かに置かれていたモビルスーツとムラサメ乗りの有志数名が、ミネルバ合流となった。

尚、この時の通信による会談でデュランダルはユウナへの警戒心が非常に高くなった。

当然である。

本来のシナリオをブッ壊しやがったのだから。

ちなみにユウナ(バカ)は警戒された事も知らずに花と紙の吹雪に塗れるカガリ達にサムズアップし、キメ顔でフリーダムの手に乗っていた。

なんかムカつくな、とキラはお祝いの手紙を送ってあるとはいえ直に言えない事情を作り出した張本人をジト目で睨む。

尚、テンションがおかしいユウナはウィスパーをぶん回し、ジバニャンは高所への恐怖からユウナの頭にずっとへばりついていた。

流石にスーパーコーディネーターでも、妖怪は見えなかった。

結果的にユウナは寝かさなければならない事は決定事項であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、ボクが来たわけ」

 

そう簡単にミネルバの艦長、タリア・グラディスに告げた。

一応、事前に通達はあったがタリアは目の前のオーブ官僚の破天荒さに頭を痛める。

いや、アンタ息子放置しておいて何が痛いだよ。

 

「とりあえず、協力者として我々と共に来てくれることには感謝します。補給の物資などもありがたく受け取らせて頂きます。ですが、次からはちゃんと管制の指示に従ってくださいね?」

 

「おけマル水産丸」

 

「ハァ……」

 

タリアは補給の物資の中に、胃痛薬がないか探す事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 




軽くキャラ解説

ユウナ・ロマ・セイラン
本作の主人公兼ボーボボ枠。
コイツが種死と種自由のシナリオを破壊し尽くす……と思う。
何度か死の危険のある戦いを経験してる上に、妖怪達と関わり普通に情操教育や感性を豊かに育てた。
事務能力や政務能力に関してはそつなく熟してるつもりだが、普通に有能どころか性格も良くなってしまったので他の仕事も請け負ったりした結果、オーブに手放せない化け物級の能力を露見させた。
なんならちゃんと頼れる部下にも頼るので出来すぎである。
愚痴を言わせると二言目には「早くフツーになりたい」


ウィスパー
妖怪ウォッチからの執事系……ではなく知った被りキャラ。
え?今の小学生は妖怪ウォッチを知らない?
すまない、誰かマキモドセキをくれ。銃でも良い。
なんだかんだで大人になったユウナとも仲が良く、忠誠心も高い。


ジバニャン
妖怪ウォッチの顔。
ユウナがお金持ちの家なので、好物のチョコボーを贅沢三昧……できるはずもなく。
とはいえ、ファースト友達妖怪故にユウナとは同居してから非常に長い。



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