とある暗躍の幻視者   作:灰ノ愚者

6 / 6
今回は八月に入ってからなんとかすぐに更新をする
ことができました‼︎


今回は『8046文字』 までの膨大な量を頑張って
書きましたが、豆腐のようなクソナメクジメンタルの
自分はきちんと面白く書けているのかととても心配に
なります……(汗)


【お気に入り】や【しおり】、【投票】、【感想】
などいただければ、豆腐のようなそんなメンタルで
脆い自分も更に『創作意欲』が増していきます‼︎


面白く出来ているかどうか心配でいっぱいですが
一生懸命にたくさん書きました。


最後まで読んでいただいてもらえたら嬉しいです‼︎


絶対能力進化計画(レベル6シフトけいかく)

(ったく。何なのよ、アレ。本当、調子狂わされっぱ

なしだわ)

 

 

美琴はミサカと名乗った少女と別れた後、一人で

悪態を吐きながら、誰もいない通路を走っていた。

 

 

(一緒に猫とじゃれて、一緒にアイス食べて、缶バッジ

取り合って、これじゃあ、まるで本当に……)

 

 

 

本当の姉妹じゃない。

 

 

 

美琴の頭の中にそんな言葉が過った瞬間、ハッとした

表情をして、ブンブンと首を振った。

 

 

今は余計な事を考えている場合じゃない。

 

 

(とにかくまずは、製造者をとっちめる。後のことは

それからよ、うん)

 

 

美琴は『妹達(シスターズ)』を量産しているイカれているであろう

製造者を見つけるために、とある場所へと移動する。

 

 

 

 

 

ミサカと名乗った少女は駅の中にいた。大勢の人混み

などで溢れかえっている中、ミサカと名乗った少女は

迷うことなくとある場所へと向かっていく。

 

 

そこには、様々なサイズのコインロッカーが複数設置

されており、縦長いサイズのコインロッカーの目の前

に立っていた。そして、慣れた手付きで手付きで番号

を入力する。

 

 

そして。

 

 

 

ガチャ。

 

 

と、音を立ててそのコインロッカーの扉を開けると、

黒いボストンバックが立て掛けてあった。

 

 

ミサカと名乗った少女はコインロッカーに入っている

ボストンバックを手に取ろうとした瞬間、

 

 

「あれ、御坂じゃないですか? こんなところで何を

してるんですか?」

 

 

ミサカと名乗った少女の背景から声が聞こえたので、

振り返ってみると、常盤台の制服を着ている絹旗が

立っていた。

 

 

「……あなたの言動には理解しがたい部分などが

あるのですが、とミサカは弁明します」

 

 

「何を言っているんですか? 言っている意味が

超わからないんですけど?」

 

 

美琴やはじめと同じ姿をしているのに、目の前にいる

少女に絹旗は違和感を感じた。まるで宇宙人と話して

いるみたいだった。

 

 

「念のために符丁(パス)の確認をなど取ります、とミサカは

有言実行を開始します。ZXC741ASD852QWE96,3

とミサカはあなたを試します」

 

 

「え、えーと……」

 

 

絹旗は目の前にいるミサカと名乗った少女の言葉に

意味がわからない表情を浮かべていると、

 

 

「今の符丁を解読(デコード)できないその時点であなたは実験の

関係者ではなさそうですね、とミサカは自分の直感に

論理的な証拠を付け加えます」

 

 

「実験?」

 

 

絹旗がミサカと名乗った少女の「実験」という言葉に

反応して頭を傾げている間、ミサカと名乗った少女は

美琴の時と同じ事を言って、結論を口にする。

 

 

ミサカと名乗った少女の言葉を聞いて、絹旗は困惑を

しながらも、訝しむようにミサカと名乗った少女の方

を見るが、

 

 

「それでは失礼します」

 

 

ミサカと名乗った少女は顔色変えずにそう言って、

ボストンバックを背負って、その場から去った。

 

 

 

「実験って、もしかして……」

 

 

絹旗は何かを察したのか、すぐにプリーツスカートの

ポケットから携帯電話を取り出す。

 

 

「もしもし──」

 

 

絹旗はとある人物へと電話を掛けていた。

 

 

 

 

 

「まずい。まずいですよォ。風紀委員(ジャッジメント)の夏季公募に

時間をとられて、夏休みの宿題がピンチです」

 

 

初春はそう口にしながら、自分の部屋の机に座って

シャーペンを顎に当てて、夏休みの宿題と睨めっこ

していると、携帯の着信音が鳴り響いた。

 

 

「(御坂さんから⁉︎ 珍しい) はい。もしもし」

 

 

『初春さん? ごめんなさい。唐突で悪いんだけど、

ZXC741ASD852QWE96,3って何の事か分かる?』

 

 

「へ?」

 

 

美琴から意味のわからないその記号を聞いた瞬間、

初春はこくりと首を軽く傾げていた。

 

 

 

 

 

一人の少年が暗い裏路地を歩いていた。針金のように

細い体、少女のような繊細なまでのシミ一つない肌に

白い髪。摑めば折れそうな体格をした人物だった。

 

 

ゆっくりと歩いていると、前方の方から小さな足音が

聞こえてきたので、すぐに足を止めると、目の前には

黒いボストンバックを背負っているミサカと名乗った

少女の姿があった。

 

 

「現在時刻は、二〇時四十八分です。第九九八二次

実験開始まであと一一分四〇秒程ですので、指定の

ポイントへの移動をお願いします」

 

 

ミサカと名乗った少女が、機械のような感情がない

声でそう言った瞬間、白い髪の少年の口元は歪んだ

三日月の形にしていた。

 

 

 

 

ミサカと名乗った少女と白い髪の少年は指定されてる

その場所へと移動をした後、ミサカと名乗った少女は

黒いボストンバックを開ける。そこには、数発の弾丸

とアサルトライフルが入っていた。

 

 

ミサカと名乗った少女がアサルトライフルに弾丸を

装填している中、白い髪の少年は首筋をコキコキと

鳴らしている。どうやら、白い髪の少年は準備完了

しているようだ。

 

 

ミサカと名乗った少女もようやく、アサルトライフル

に弾丸を装填し終えたのか、視線を白い髪の少年へと

向けて、

 

 

 

「二一時〇〇分になりました。これより第九九八二

次実験を開始します」

 

 

 

おでこの辺りに着けていた軍用ゴーグルを装着して、

アサルトライフル構えながら、機械のような無機質な

声で実験開始の言葉を口にする。

 

 

 

 

 

カ───ン。カ───ン。カ───ン。カ───ン。

 

 

 

「………何よ。これ」

 

 

周囲に時計の鐘が鳴り響いている中、近くにあった

電話ボックスの中へ入っていた美琴は、大量の汗を

流しながら、目を見開いていた。

 

 

愛用のPDAの端末を持つその手が震えてしまう。

落としてしまわないように力強く握っていた。

 

 

そして、愛用のPDAの端末に書いてあった初春に

調べてもらった内容にすぐに目を通す。

 

 

 

『「妹達(シスターズ)」を運用した絶対能力進化(レベル6シフト)への進化法』

 

 

 

『この学園都市には、七人の超能力者(レベル5)が存在するが、『樹形図の建設者(ツリーダイヤグラム)』の予想演算などの結果、まだ見ぬ絶対能力進化(レベル6シフト)へ辿り着けるものは、一名のみだと判明した』

 

 

 

 

 

だんっ。

 

 

 

白い髪の少年は、コンクリートの壁を叩いた瞬間、

周囲から複数の音が響き渡る。

 

 

「?」

 

 

ミサカと名乗った少女は理解が出来ずにいる。

目の前の少年が何をしたのかすら、わからない。

 

 

ミサカと名乗った少女が考えていると、

 

 

 

ガアアンン。

 

 

 

壁に設置されていた古い室外機がいきなり激しい程の

音を立てて、ミサカと名乗った少女の頭上辺りに落下

してきた。

 

 

「……ッ」

 

 

 

ドガシャ。

 

 

 

ミサカと名乗った少女が四つん這いになりながらも、

なんとかして避ける。そして、落下してきた室外機は

音を立てて、バラバラになってしまう。

 

 

ミサカと名乗った少女はすぐ少年の姿を探してると、

白い髪の少年はジャンプしていた。

 

 

「くっ……!」

 

 

それにすぐ気付いたミサカと名乗った少女は苦悶の

表情を浮かべて、少年の蹴りを避けていた。まさに

紙一重である。

 

 

ミサカと名乗った少女はすぐに少年の方へと向かって

アサルトライフルで狙撃をしようとすぐに構えようと

するのだが、少年のもの凄いスピードと力強さなどの

力を込めた足が、ミサカと名乗った少女のそんな顔を

踏みつけようとする。しかし、ミサカと名乗った少女

はなんとかして、首をずらして回避する。

 

 

そして、背後にいた少年に視線を向けようとするが、

その視線の先には少年の姿はなかった。急いで周囲を

見渡していると、

 

 

「……ッ!」

 

 

まるで、羽のように軽々と宙を舞っている少年の姿が

あった。そんな少年の右手が、ミサカと名乗った少女

に触れようと伸ばしてくる。

 

 

それを察したミサカと名乗った少女は軍用ゴーグル

越しではあるが、視線をとある方向へ向ける。

 

 

 

そして。

 

 

 

パチッ。

 

 

 

青白い電流が迸って、近くにあった蛍光灯の灯りが

一瞬に消えて、周囲は真っ暗になってしまった。

 

 

 

 

 

 

『我々はこの『二五〇年法』を保留して、実践による能力の成長促進を検討した』

 

 

 

「特定の戦場を用意し、シナリオ通りに戦闘を進める

事で成長の方向性などを操作する。予測演算の結果、

一二八種類の戦場を用意し──」

 

 

 

超電磁砲(レールガン)』を一二八回殺害をする事で絶対能力者(レベル6)進化(シフト)すると判明した』

 

 

 

ごくりと生唾を飲み込む音が、電話ボックスの空間に

響き渡る。顔が真っ青になって、美琴の顔から全身の

冷や汗が止まらない。

 

 

それでも、美琴は震える手をなんとか抑えながら、

更に読み続ける。

 

 

 

『しかし『超電磁砲(レールガン)』を複数確保をするには不可能であるため、過去に凍結されていた『量産型能力(レディオノイズ)計画』の『妹達(シスターズ)』を流用してこれに代える事とする』

 

 

 

 

 

 

少年が灯りのない暗くなった視界を見渡しながら、

ミサカと名乗った少女を探していると、

 

 

 

パァン、パァン、パァン。

 

 

 

背後から、複数の狙撃音が聞こえてくる。どうやら

背後から忍び寄り、狙いを定めていたらしい。

 

 

複数の弾丸が、少年へと向かって飛んでいく。

 

 

無防備な状態の少年の姿を見て、勝利を確信する。

 

 

しかし。

 

 

 

カアアンン。

 

 

 

周囲に響いたのは、少年の叫び声などではなく、

衝撃を与えて割れたようなそんな音が響き渡る。

 

 

どうやら、少女が装着していた軍用ゴーグルが

壊れた音だった。

 

 

そして気が付いたその時には、ミサカと名乗った少女

はコンクリートの壁にぶつかっていた。

 

 

立ち上がろうとするが、強い衝撃を受けたせいか、

視界がくらりとする。更に身体に力が入らない。

 

 

しかも、アサルトライフルも壊れてしまったのか、

銃口が歪み、変形していた。

 

 

「………?」

 

 

額から流れている大量なまでの血液を触りながら、

何が起きているのか、少女は理解出来ずに困惑の

表情を浮かべているが、そんな暇はない。

 

 

アサルトライフルの受けた少年は、なお無傷でいる。

 

 

狙撃に失敗した時点で少女には万に一つの勝ち目も

なくなった。故にボロボロになっているそんな体に

鞭を打って、すぐにアサルトライフルを投げつけ、

すぐに移動を開始する。

 

 

そんな少女の姿を見た少年は、口元を三日月のように

ニヤリとさせて、カツカツとゆっくり足音を響かせ、

追いかける。

 

 

 

 

 

 

『武装した『妹達(シスターズ)』を大量投入する事で、「性能(スペック)」差を埋める事とし』

 

 

 

 

二万体の『妹達(シスターズ)』とのその戦闘シナリオをもって、絶対能力者(レベル6)への進化(シフト)を達成する。

 

 

 

「アハハ……何よこれ。悪フザケにも程があるわ」

 

 

 

意味がわからない。目の前に書いてあるその内容の

一つすらも、理解出来なかった。いや、理解すらも

したくなかったし、ふざけている。

 

 

「私を殺すとか、その代わりにクローンを使うとか、

絶対能力者(レベル6)とか……こんな計画。実現なんてできる

わけが……」

 

 

現実離れしたこのイカれた実験が、この街で平然と

行われている事すら信じられなかったし、信じたく

なかった。

 

 

もし、それが本当なのだとしたら……

 

 

 

 

『さよなら、お姉さま』

 

 

 

「……ッ」

 

 

先程、他愛のない会話をしていた自分と同じ姿をした

ミサカと名乗った少女と交わした最後の言葉や会話を

思い出す。

 

 

美琴はすぐ電話ボックスから出で、近くあった時計塔

と愛用のPDAの端末へ視線を向けて時刻を確認する。

 

 

 

第9982次実験

 

 

開始時刻 8月15日 21:00

 

 

絶対座標 X-162258 Y-415687

 

 

 

実験の時刻より少し過ぎているのを理解した瞬間、

美琴は唇を強く噛み締める。

 

 

「もうっ!」

 

 

美琴は悪態を吐きながら、全速力で今行われている

悪趣味な実験場へと向かって走り出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

カンカンカン。

 

 

 

ミサカと名乗った少女はかなりの距離を走ったのか、

息を切らしながらも必死になって、長い回転式の階段

を駆け降りていた。

 

 

「はっはァ、逃げろ逃げろ。その分だけ長生きが

できっからよォ。こいつは命がけの追いかけっこ

だからなァ」

 

 

少年は橋の柵に自身の背を預けながら、必死になって

逃げているミサカと名乗った少女のボロボロになった

姿を愉快そうに眺めていた。

 

 

 

そして、何の躊躇いもなく倒れるように橋の上から

落下する。ミサカと名乗った少女もなんとか無事に

階段から降り終えて移動しようとするが、

 

 

 

ダァァンッ‼︎

 

 

 

「追いつかれたら、ゲームオーバーだぜェ」

 

 

あれだけの距離があったのに、少年は一瞬にして

ミサカと名乗った少女に追いついたのである。

 

 

ミサカと名乗った少女はなんとかして回避しようと

試みるが、

 

 

「遅っせェ‼︎」

 

 

少年がそう言って、地面に向かって踏んだその瞬間、

周囲にある砂利が爆発した。ミサカと名乗った少女は

回避しようとするが、大量の砂利を回避出来ずに全身

に受けてしまう。

 

 

「あッ、がっ」

 

 

そのせいか、ミサカと名乗った少女の制服から全身が

ボロボロになって、血塗れになってしまっている。

 

 

「そらそらァ。寝転がってるヒマなンざねェぞオイ」

 

 

 

ドゴォ。

 

 

 

少年はそう言って、地面を踏んだその瞬間、激しい

衝撃波がミサカと名乗った少女を襲ってくる。

 

 

「ッ……」

 

 

「はっはァッ」

 

 

ミサカと名乗った少女は急いで回避しようとするが、

身体の全身を負傷してるせいか、回避などが出来ずに

受けてしまう。そんな少女の傷付いていく姿を見て、

少年は楽しそうに眺めながら笑っている。

 

 

そんな激しい衝撃のせいか、ミサカと名乗った少女は

受け身すらまったく取れず転がって、橋の壁に頭から

ぶつかってしまう。

 

 

「オイオイ何だ、もう壊れちまったのかァ。

つまんねェ。こンなンで本当に絶対能力者(レベル6)

なれンのかね」

 

 

歯応えを感じないと感じたのか、少年は軽く耳の穴を

穿りながら、つまらなそうに溜息を吐いていると、

 

 

「はぁ……はぁ……」

 

 

ミサカと名乗った少女は、荒い息を吐きながらも、

なんとか立ち上がっていた。しかも、全身からは

大量の血が流れ落ちてすらいる。

 

 

そして、ふらふらになってる状態でありながらも、

血塗れになった右肩を押さえて走り出す。

 

 

「ククッ、いィねェ。シブといじゃねーか。

そーこなくちゃよォ」

 

 

少年は必死になって逃げるミサカと名乗った少女を

楽しそうに眺めながら、少女を追いかける。

 

 

 

 

 

「誰もいない……⁉︎」

 

 

美琴は目的地にたどり着いたのか、必死になって、

ミサカと名乗った少女を探す。

 

 

「そうよね。あんなバカげた計画あるわけ……」

 

 

美琴は安心したのか、胸を撫で下ろしていると、

 

 

 

カシャ。

 

 

 

足元にぶつかったのに気が付いたのか、視線を足元に

向けてみる。すると、そこにはミサカと名乗った少女

が着けていた壊れた軍用ゴーグルが転がっていた。

 

 

それを見た瞬間、美琴の脳内に途轍もなく嫌な想像が

過ってしまっていた。

 

 

まさか、本当にイカれた実験が行われているのか?

というそんな嫌な可能性が、美琴の心を塗り潰す。

 

 

 

美琴は目の前に落ちている壊れた軍用ゴーグルを

拾い上げた次の瞬間、

 

 

 

ドッゴォォォォォォ‼︎

 

 

 

かつてない程の爆発音が遠くから聞こえたその瞬間、

美琴は急いで爆発音がした方向へ視線を向けていた。

 

 

 

 

 

 

ドシャア。

 

 

 

少年の放つ強烈な衝撃波を再び受けたせいなのか、

その場に倒れ込んでしまう。

 

 

「オイオイ。どーした、どーしたァ。そろそろ

ヘバッちまったかァ? それとも諦めちまった

のかなァ」

 

 

少年はミサカと名乗った少女が倒れる姿を見て、

こちらへと近づいてくる中、ミサカと名乗った

少女は口から大量の血を吐き出していた。

 

 

「ミサ……カは、目標の能力を正確に把握ができて

いません。……が、これまでの実験結果などから、

周囲にバリアのようなものを張り巡らせていると

推測します」

 

 

ミサカと名乗った少女は苦しみながらも、自身の考え

と推測を口にして思考を巡らせる。

 

 

「目標が地に足を着けて歩行をしているその事から、

下方………少なくとも足の裏には、能力は展開されて

いないと思われるため、足の裏からの奇襲が最も有効

であると結論づけます」

 

 

「何、ブツブツ言ってンだ? 逃げねェなら

終わりにすンぞ」

 

 

痺れを切らしたのか、少年はミサカと名乗った少女の

言葉を理解できずに、苛立ちながらも今行われている

実験を終わらせようとするが、

 

 

「……逃亡ではありません。計画通り、目的地への

誘導を達成した。とミサカは訂正を求めます」

 

 

ミサカと名乗った少女は身体をふらつかせながらも、

なんとか立ち上がって、視線を少年へと向けながら、

青白い電撃を纏っていた。

 

 

そして。

 

 

 

ピッ。

 

 

 

と、機械音が響き、

 

 

 

ドッゴォォォォォォ‼︎

 

 

 

激しい火薬と爆発が少年を飲み込んでいった。

 

 

 

「目標……完全に、沈黙………?」

 

 

作戦が上手くいって、少年の姿形が見えなくなった

今の状態に困惑しながらも、周囲に舞っている煙で

視界が悪いこの状態の中で戸惑っていると、

 

 

「ざァーンねンっ‼︎」

 

 

「あうッ」

 

 

標的対象である少年が現れ、ミサカと名乗った少女

へと手を伸ばして、ミサカと名乗った少女の左足を

掴んでくる。そして、ミサカと名乗った少女は地面

に叩き付けられていた。

 

 

そして、ミサカと名乗った少女の左足を握っている

少年の腕が更に強くなる。すると、ズブズブズブと

食い込むような嫌な音が聞こえる。

 

 

「あっ、あっ」

 

 

「テメェの考えはてンで的外れなンだよォ」

 

 

少年がそう言った瞬間、ミサカと名乗った少女の

左足を容赦なく引きちぎった。

 

 

「ぐっ……」

 

 

ミサカと名乗った少女は足の激痛に耐えながらも、

一矢報いようと、最大出力の電撃を少年へ放つが、

 

 

「がぁッ」

 

 

放ったはずの電撃が、ミサカと名乗った少女の方へ

向かってきて、自身の電撃を受けてしまう。

 

 

その際に、美琴から貰った大切なゲコ太の缶バッジが

遠くに飛んでしまう。

 

 

「追いかけっこできなくなっちまったなァ。このまま

ほっといてもくたばンだろォが、ジっと待ってンのも

たりィからよォ」

 

 

少年はそう言って、ミサカと名乗った少女の左足を

放り捨てながら、ゆっくりと少女の方へと近づいて

くるが、

 

 

ズ……ズルル……。

 

 

 

ミサカと名乗った少女は、うつ伏せである状態で両手

だけで必死に這いつくばりながら、身を捩らせて移動

をしていた。その姿はまるで、芋虫のようであった。

 

 

「あァー? よォ。まだ逃げンのかよ。つっうても

そっちの方は行き止まりだぜ。それともまだなンか

奥の手でもあンのかよ?」

 

 

少年は愉快そうな笑みを浮かべながら、目の前にいる

ミサカと名乗った少女に問いかけるが、少女は返事を

しない。それどころか、聞いているかすらわからない

状態であった。

 

 

そんな状態の中、ミサカと名乗った少女はある方向に

身を捩らせながら、手を伸ばしている。

 

 

「……。もォいいや、オマエ。終わりにしてやンよ」

 

 

少年の言葉を無視するミサカと名乗った少女の態度に

不愉快に感じたのか、笑顔が消え、視線を近くにある

廃棄予定の列車へと向けていた。

 

 

 

 

 

 

「ハァ……ハァ……」

 

 

美琴は急いで爆発音がした場所へと向かっていた。

 

 

一刻も早く、自分と同じ姿をしているあのミサカと

名乗った少女の顔を見たかった。

 

 

「⁉︎ うそ、うそっ。そんな………」

 

 

美琴が全力で走りながら、橋の上で必死に周囲を

見渡していると、ある光景が美琴の目に映った。

 

 

それは、美琴が探していたミサカと名乗った少女の

その頭上には、廃棄列車が浮かんでいたのである。

しかも、美琴がほんの気まぐれであげたあのゲコ太

の缶バッジを大切そうに抱きしめてる姿であった。

 

 

「やめ……」

 

 

美琴が顔を真っ青にしながら、必死に大声出して

手を伸ばすが、

 

 

 

ドゴシャシャアァ。

 

 

 

無慈悲にも、浮かんでいたその廃棄列車は容赦なく

ミサカと名乗った少女へと激しい程の音を立てて

落下した。

 

 

 

 

「本日の実験、しゅーりょォー」

 

 

少年は両手を広げて、満足そうにニヤリと口元を

吊り上げて笑っていた。

 

 

「結構、ハデに暴れちまったが、アイツらで片付け

られンのかねェ。まァ、どうでもいいか」

 

 

少年はそう言って、後頭部をわしわしと掻きながら、

軽く溜息を吐く。もう興味がなくなっていたのか、

目の前にある廃棄列車に目も向けてすらいなかった。

 

 

「帰りにコンビニでも寄って……」

 

 

少年は何事もなかったかのように平然とそう言って、

その場から去ろうとしていると、

 

 

 

ガガガガガガガガガガ。

 

 

 

強烈な青白い電撃が、少年へと向かって飛んでくる。

その電撃は、10億ボルトの電撃があるのではないと

思えるほどの激しい電撃が襲いかかるが、少年には

まったく掠りもしない。

 

 

 

いきなりの電撃に驚いた少年は、電撃が放たれた

方向へと視線を向けると、

 

 

 

「あ ゙あ ゙あ ゙あ ゙あ ゙あ ゙あ ゙あ ゙‼︎」

 

 

 

そこには、かつてない程の大声で叫んで少年へと

向かって走っている美琴の姿があった。




最後まで読んでいただきありがとうございます‼︎


これからも皆さんが『応援』をしていただければ、
『更新』をする頻度が更に上がる可能性があるかも
しれません‼︎


今回の更新は『デート・ア・ライブ ■■■の精霊』
『五等分の花嫁 繋がり合う絆』【アレンジ版】
など更新してますので、見てもらえれば嬉しいです!


他にも『投稿作品』 がありますので、そちらの方も
よろしくお願いします!
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全てを失う筈の少女が転生してスパダリになった少年に脳を焼かれたらどうなるか。▼※この作品は一部劇場版魔法科高校の劣等生【四葉継承編】のネタバレを含みます。ご了承ください。▼真夜とのイチャイチャをみたいが為の自己満二次創作です。▼ツンデレ真夜様可愛い。▼軽い気持ちで見てください。タグ追加予定。▼毎日更新は無理なので週一で更新出来たら頑張ります。


総合評価:8479/評価:7.95/連載:15話/更新日時:2026年08月20日(木) 10:06 小説情報

魔法科高校の未元物質(作者:エゴイヒト)(原作:魔法科高校の劣等生)

四葉家に転生した主人公が、魔改造された未元物質で魔法科世界の常識をぶち壊す話。


総合評価:11218/評価:8.72/連載:5話/更新日時:2026年07月05日(日) 00:30 小説情報


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