最後に残った道しるべ   作:ジジイキャベツ

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夢の終わり

――――――――

 

 

「ん...」

 

腕から伝わるテーブルの感触が蘇る。

長い、長い夢から覚めた。

見ていたのはかつての私の記憶。

忘れられない、彼女との約束。

 

「...起きたわね」

 

頭上から声がかかる。

顔を上げると、私を見下ろしていた長い黒髪の少女―――暁美ほむらが私を見下ろしていた。

 

「暁美さん...?」

 

彼女と出会ったのは三週間くらい前のことだった。

彼女はキュゥべえを襲い、素質のある一般人である鹿目まどかと美樹さやかとの接触を止めようとしていた。

キュゥべえを襲っていたのには少しカチンときたが、しかし思惑はどうあれ魔法少女を増やしたくないという点においては目的は一致していた。

そこで、まずは彼女と話をする為に、鹿目さんたちに魔法少女について教えるので一緒に来て欲しいと持ち掛けると、意外にもすんなりと承諾。その時の顔は、初めて会ったはずなのにとても意外そうな顔をしていて。

家でお茶菓子を振舞いながら、安易な気持ちで契約なんて絶対にしてはいけないことを二人に教えると、暁美さんはそれを補強するかのように絶対に契約をしてはいけないと念押しした。

その様子から、私は暁美さんも佐倉さんのように他者の為に願ってしまったのではと推測。

鹿目さんたちを帰した後、私は答えてくれるまでは返さないと暁美さんに粘りに粘って詰め寄った結果、彼女は大まかではあるが渋々答えてくれた。

結果は推測通り。

彼女もまた、誰かの為に祈ってしまったのだ。...尤も、守りたかった人は既に亡くなっている。そして、その人と、これ以上キュゥべえと契約させないでと約束した為に鹿目さんたちを遠ざけようとしたのだった。

 

まさに奇跡だった。

一点どころか目的がここまで相似していたなんて。

私はすぐに協力を持ち掛けた。すると暁美さんもそれにしばしの沈黙のあとに承諾。

こうして無事に私と暁美さんの同盟は締結され、現在に至るのだった。

 

 

「ごめんなさい、予定していた時間よりも早く着いてはいたのだけれど、起こすのも悪いかと思って...」

「私のほうこそごめんなさい。打ち合わせで呼んだのは私なのに、居眠りしていたなんて」

「気にしていないわ。ただ、鍵を開けっ放しにしておくのは関心できないわね。魔女でなくとも、万が一のことというのもあるものよ」

「...反省するわ」

 

そして、テーブルに暁美さんが持ってきた地図が広げられ、私たちの作戦会議が始まった。

この街を襲う最大の脅威、『ワルプルギスの夜』を超える為に―――。

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