王様があまりにも肩凝らないので、国民は「こいつアホなんじゃないか?」と心配しだす。王様たるもの国民の幸せを政局でコントロールする重圧で、程よく肩凝ってるべきなのです。
バカしか出てこない物語

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王様があまりにも肩凝らないので、国民は「こいつアホなんじゃないか?」と心配しだす。王様たるもの国民の幸せを政局でコントロールする重圧で、程よく肩凝ってるべきなのです。
バカしか出てこない物語


肩凝らなさすぎる王様

むかしむかし、あるところに、ぜんっぜん肩凝ってない王さまがおりました。

 

王さまは、国民の暮らしを豊かにする重責を担っているから、少しは、肩凝ってて、ほしいものですが、この王さまは、ぜんっぜん、肩凝ってませんでした。

 

フニャフニャで、もう指でグッと押したら、奥まで入っていきすぎて、押してる人が、「えっ!怖い怖い!!」と言うぐらい肩凝ってませんでした。

 

肩こりすぎてて、肩ガッチガチの王さまは、それはそれで健康上、問題あるかもしれませんが、それにしても、肩がぜんっぜん凝ってなくて、ちょっと意味わからないぐらいの、肩の柔らかさなのでした。

 

王さまとか、関係なく、国民全員の中で、一番肩凝ってないのが、この王さまなのでした。

 

王さまがぜんっぜん肩凝ってないことは、トップシークレットでしたが、王さま自らが、色んなところで「学生時代は肩凝りだったけど、今は肩フニャフニャです。幸せです」とアホみたいに、ベラベラと喋るので、次第に、国民たちは、噂をしました。

 

国民たちは。

 

「俺たちの暮らしは大変なのに、あの王さまは、肩ぜんっぜん凝ってないらしいぞ。」

 

「おしりもツルツルらしいぞ。」

 

「政治のことで、少しはストレスたまって、肩わりと凝ってて、おしりも少しデキモノがあるぐらいがいいのに」

 

このように、国民たちは、思っていました。

 

王さまの任期の終わりが近づいてきました。

 

王さまなのに、任期?と思われるかもしれませんが、この国は、そういう国なのです。

 

新しい王さまの候補者たちは、「これから、国民の生活の舵取りをしないといけないと思うと、肩こりますわあ」とアピールしました。

 

凝りすぎてても、ちょっとこれからの王さまとしての仕事ができるかどうか不安ですし、全く凝ってなくても、腹立つし、国民は、程よくいい感じに肩こっていて、おしりにデキモノが三つある王さま候補にたくさん投票をしました。

 

こうして選ばれた、新しい王さまのスピーチが始まりました。

 

「みなさん、こんにちは。新しい王さまです。

 

政治のことは何にも分からないので、これから勉強しますから、これからもっともっと、今よりも肩こるかな、と思ってたのですが。

 

選挙の結果が出て、新しい王さまになることが決まった途端に、肩凝りはなくなり、肩ぜんっぜん凝ってなくて、お尻もツルツルになりました。今、幸せです」

 

国民たちはあぜんとしました。

 

「とんでもない奴を選んでしまった」

 

「政策とか、なんにも聞いてなかった。肩こり度合いとおしりのデキモノの数しか比べてなかった」

 

「肩とおしりばっかり見てたから、顔は今、初めて見た。こんな顔だったのか」

 

王さまは、ズボンとパンツをズラして、おしりを見せました。

 

「ホラ!ツルツルです。幸せです!」

 

王さまの演説を生で見ていた国民たちは驚きました。

 

王さまのおしりは、ツルツルすぎて、鏡のように、この王さまを選んだ自分たちの顔が映し出されているのです。

 

「幸せです」ってあんまり言うな、と国民たちは思いました。

 

王さまは、任期の間、

 

「肩全く凝ってなくて幸せです」とか

 

「王さまになってから、中学校の時好きだった女の子と久しぶりに会えたから幸せです」とか

 

幸せを連呼しました。

 

「ヒマです!幸せです」などとウンザリするツイートをしたりしました。

 

「今日はケーキ二個食べました!幸せです」

 

「政治のことは、明日から勉強します!今日はラーメン食べます。幸せです!」

 

王さまのSNSは常に幸せそうでした。

 

国民たちは、「今度は、お尻が鏡になっておらず、幸せですってあんまり言わない王さまを選ばなくては」と思いましたとさ。

 

おしまい。

 

 




芸人、ネタ作家、短編小説家。“理系の変な奴”は自分で髪の毛を切ります。それが私。ついでの用事が二個ないとお墓参りに行かないです。
Twitter、noteなど色々やってます。

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