米花町で平和な生活を送りたい(願望)   作:MenoMash

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嗚呼、神様。食材を無駄にしたことへの罰が、コナン世界への転生は重すぎやしませんか?

 みなさーん!ここでーす。ここ、ここ。私は今、コナン世界に転生しています()。

 前世の最期の記憶、冷蔵庫の中にあった何時買ったかわからない肉を焼いて食べたことなんですが…。

 

 もしかして:食中毒

 

 ジーザス!嗚呼、神様。食材を無駄にしたことへの罰が、コナン世界への転生は重すぎやしませんか?

 

 冗談は抜きにして、私が転生に気がついた理由をお話しましょう。

 私は元々鳥矢町のとあるアパートで母と二人暮しをしていました。その母は少しばかり過酷な生活をして居られ、夜は大抵不在で、昼は私の食事や世話以外ほとんど寝てました。母なりに頑張っていたのだと思います。家に男性を連れ込むこともなかったですし、悪い親ではありませんでした。

 環境が大きく変わったのは小学校高学年、鳥矢町のアパートから杯戸町のマンションに越してからです。母と親しげな見知らぬ男性が用意したマンションの一室は以前のアパートに比べ、とても快適でした。

 まず、母が夜にいるようになりました。夜はきちんと寝て、昼に私と話す時間もできました。誕生日も、アパートにいた頃は私に1ピースを買い与えて、母は食べようとしないので、強引に口に突っ込んでいましたが、ホールケーキを一緒に食べるようになりました。普段は来ない見知らぬ男性を招いても良いかと、母に聞かれて3人で過ごしました。

 そのように穏やかな日常を過ごすようになった母と私でしたが、事件は母が家を空けている時に起こりました。

 その日は体調が悪くて学校を休んでいました。昼前に病院に行って薬を貰いましたが、引っ越したばかりの家には冷えピタも無かったのです。高熱で意識も朦朧としている娘を連れ回すことも出来なかった母は、一度家に帰り、私を寝かしてから買いに行くことを選択したのでしょう。よもや、マンションに爆破予告が出ていることなど知らずに。自宅で1人寝ていた私も、避難を呼びかける警察に気が付かずにいましたが。

マンションに戻った母が娘が部屋で寝込んでいると騒がなければ、救出されることなく御陀仏だったでしょうね。眼前の警察官共々。

 そう、この警察官こそ私が転生に気がついた原因です。皆様お察しのように、その名を萩原研二という新人警官です。

 無線を受けた時、ちょうど防爆防護服を脱いでいたからと数人の先輩と共に、20階から5階へ駆け下り、鍵のかかった扉を蹴破って、小学6年生の女児1名を抱えてマンションを脱出することになったそうです。

避難中に携帯が鳴ったせいで後から怒られたそうですが、本来は死んでいたと考えると随分マシなのではないかと思います。口には出しませんが。

 一応、私の命の恩人である彼は、助けた女児のお見舞いに来てくれるくらいにはお人好しらしく、見知らぬイケメン相手に訝しげにする私相手にもきちんと自己紹介をしてくれました。

決して、母が若作りの美人だからとか、そんなことは関係ないと思いたいです。あの人、今年で38くらいの子持ちの人妻ですからね。

 そう、私が爆弾事件に巻き込まれて入院したと知った見知らぬ男性が、母と共にお見舞いに来た時に確定しました。あの男性は私の実父、母の夫だそうです。知らなかった。

 

 あ、申し遅れました。黒田知香、12歳。職業、小学生です。読みはトモカですが、あだ名はチカ。この度、黒田兵衛という強面のオッサンの娘であることが判明しました。

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