聖魔の光石の二次創作を書こうと思った。

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第1話

追われる者

 

 あるものは、ただ、あるものです。

私に力が振るわれようとしていて、あなたは力を振るおおうとしている。

 私は振るわれる力を避けてもいいし、受け止めてもいい。あなたは力を振るってもいいし、途中でやめてもいい。

 お互いの望みが一番叶う結果は一体何でしょうか。

私は生きていたい。あなたは何が欲しいの?

 これを確認するまでは、まだ動かなくてもいいと思うけど。確認する手間を惜しむくらい、その行動には価値があるの?

 それとも、ただ考えていないだけなのか。

 

 「待ちやがれ!その石を寄越せ!」

 

 大きな手斧を持った賊が私を追いかけてくる。

 街を散策していたら、危ない人が釣れてしまった。

私の身体の大きさでは、石畳の小さな隙間にも躓きかねない。走りながら慎重に足を置く場所を確認する。

 

 「あげないよ。」

 

 そう言った途端に私を捕まえようとした賊は、少し息を切らせて追いかけてくる。元々は二人だったけれど、残りの一人はどこへ行ったのか。

 追いつかれれば、あの斧で傷つけられるか、もっとひどいことをされてしまうだろう。

 

 曲がり角を曲がろうとしたタイミングで、角の先からも走る音が聞こえるのが分かった。この路地は入り組んでいて、撒くのに丁度いいと思ったけれど、相手の方が道を知っていたらしい。

 曲がり角で曲がるのをやめて、そのまま直進する。

 私が十字路を走り抜けたとき、右と左の道の先から、二人の賊が走ってくるのが見えた。

 

 「くそっ。追いつけねぇ。」

 

 もう少し速く走ればすぐに逃げ切ることはできたけど、

それをしないのは、私が彼らに聞きたいことがあったから。

 

 「ねぇ、どうして石が欲しいの?」

 

 「お前の持っている石が高く売れるって聞いたんだよ!」

 

 走りながらも、話をできるほどの余裕はあるらしい。

このまま話を続けてみよう。

 

 「誰から?」

 

 「いいから、寄越せ!」

 

 少しだけ情報を得られた。

どこから石のことを知ったのかも気になったけど、聞くにはもう少し待ってからの方がよかったかな。

 

 そんなふうに逃げ回っていると、住民から通報があったのか、街の衛兵が遠くにいるのが見えた。

 おーいと手を振ると、助けを求めていると思われたのか、こちらに走ってくる。

 二人の賊は、追いかけるのに必死で、衛兵には気づいていないようだった。

 

 

 

 「怪我はないかい?怖かっただろう。」

 

 「いえ、大丈夫です。助けて下さりありがとうございます。」

 

 その後、衛兵に捕らえられた賊は、商人から話を聞いたと言ったらしい。高い宝石を持った少女がこの街にいるんだと。少し目立っていたことに初めて気がついた。

 賊は武器を取り上げられ、この街の衛兵の監視下で働くことになったようだ。重い武器を持った状態で長い時間走り続けられる体力、街を知り尽くした知識に目をつけられたと、衛兵から話を聞いた。

 

 「では、失礼します。」

 

 「次何かあったら、もっと速く駆けつけるから。」

 

 衛兵の詰め所を出て、私は街の散策を再開することにした。追いかけられたおかげで、街の様子は大体確認できた。

 思ったより目立ってしまったけど、街の中に賊がいたこと自体が珍しいから、同じことは起こらないと思う。

 

 そして、日が暮れるまで街を存分に散策したあと、私は秘密のお店に向かった。

 

 「あら、おかえり。街はどうだった?」

 

 赤い髪の商人は、旅を始めたばかりの私を拾ってくれた恩人でもあり、今お世話になっている人でもある。

 

 「ただいま、楽しかったよ。」

 

 「そう。あとで地図を書いておいてね。」

 

 「分かった。」

 

 私は、ここで働いている。

 人に見つかりにくい場所にある秘密の店は、一部の有力者に利用され、危険な人物が入りにくいようになっている。

 ここで扱われる商品は、高価な代わりに他では見られないような物が集まっている。

 

 私は情報収集担当。

 価値を認められて、ここにいる。

 




小説を書ける人って本当にすごいですね。
今の自分にはこれくらいが限界です。

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