異誕少女ノ魔女裁判   作:異誕少女ノ魔女裁判制作チーム

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1-8「第1回魔女裁判」

『予定時刻となりました。囚人のみなさんは裁判所へお集まりください』

 

 心ひとつこもっていない定型文が、通知音と共に届く。もう時間だ。

 

「……最後にもう一度、集めた証拠を確認しておこうかな」

 

 スマホに収めた証拠品を順番に見返す。

 

 

《証拠品》

・死体写真(イトの変わり果てた姿。【喉元を掻き切られた傷口】と、イトの手元に転がる【血の付いたガラス片】が特徴的。イトの右手は切れて出血している)

・散らばったガラス片(イトの近くには大小様々なガラス片が散らばっていた)

・イトのスマホ(画面にヒビが入っている)

・遺体付近にあった手紙(『八重沢さん、ごめんなさい』と書かれた紙。イトの遺書のつもりだろうか)

・医務室の写真(争った痕跡は無い。ニーナがイトのために持ってきた朝食の紙袋が置かれている。蛇口の近くには【血で汚れたタオル】が干されている。イトがレイに切られた傷口を押さえるのに使った物だろう)

・棚に保管された薬品(医務室の棚に保管されている様々な種類の薬品たち。誰でも取り出せるようになっていた。クオレが見たところ、数本の薬品が無くなっているらしい。そのうちの1本は私がイトにあげた【ビタミン剤の瓶】だ)

 

 

(こんなものかな……)

 

「スミレ様」

「……っ⁉︎」

「申し訳ありません、驚かせてしまいましたか?」

 

 気付けば、近くにクオレが立っていた。相変わらず表情は読めないが、心配してくれているみたいだ。私は、なんとか笑顔を作って手を振る。

 

「大丈夫。……行きましょうか」

「はい」

 

(弱気になっちゃダメだ。イトさんのためにも、絶対にこの事件の真相を暴いてみせる)

 

 決意を新たに、大きな扉を抜けて裁判所の中へ入る。

 

 

 

 一気に視界が開け、真っ先に飛び込んできたのは中央の巨大な舞台装置。そして、それを囲むように円状に並んだ机。あれが証言台というものだろうか。既に他の少女たちも数人、そこに立っていた。

 

 証言台の近くに来てみると、そこには番号が書いてあった。おそらく、指定された番号の場所に立てということだろう。

 私の番号を見つけてそこに立ってみた。そこから見える周囲の少女たちの表情に、一切の笑顔は見られなかった。

 

 1人監房に戻っていたルナが裁判所に入ったところで、裁判所の扉が大きな音を立てて閉まる。これで全員が集まったようだ。

 すると、高い位置からツカイマの声が聞こえた。

 

「よぉ、オマエら。ようやく集まったな」

 

 声のした方向を見上げると、ツカイマは2階の手すりの上で浮いていた。

 場の空気がさらに緊張したのが分かる。どうにも嫌な感じだ。

 誰も声を発せない中で、ツカイマはわざとらしくため息をついてみせる。

 

「はぁ〜あ、やだやだ。どいつもこいつも怖い顔しちゃってさ。オレっちも嫌なんだぜ?  死人が出なけりゃ、こんなコトせずに済んだんだからな」

「……っ」

「おぉ、怖い、怖い。……ま、いいや。昼飯まで時間もないし、さっさと始めるぜ」

 

 ツカイマは軽く咳払いをして、舞台装置の中央に躍り出る。皆の視線が集まったのを見て、ツカイマはいつになく真面目な顔で口を開いた。

 

「もう一度言っておくが、オマエらにはこれから1時間の話し合いをして、【誰が魔女か?】を決めてもらう。その後、オマエらの中で処刑する【魔女】を1人選んでもらう。必ず1人を選ぶように」

 

 ツカイマはそう言い放って、皆の顔を見回した。どうやら、私たちの反応を伺っているらしい。

 

「今のって、ラウンジに居た時も言ってたけど、私たちはこの事件の【犯人】を探せば良いんだよね?」

 

 ウメが周囲に問いかけると、レイが答えた。

 

「そうだ。殺人衝動が高まった魔女が犯人になる。だからこの事件の【犯人】を特定する事が、【魔女】を特定する事になる筈だ」

 

 それを聞いてアヤフミが頷く。

 

「……それにきっと、自分から魔女だって名乗り出てくれる人も居ないでしょうし、犯人を探す方が早いかもしれませんね」

 

 数人が頷いたのを見てツカイマは満足したのか、不敵な笑みを浮かべている。

 この状況を楽しんでいるようにしか見えなかった。

 

「それじゃ、これより魔女裁判を開廷する」

 

 ツカイマがそう宣言すると、始まりを告げる鐘の音が響いた。

 

 ここで暴かなければならない。医務室で何が起きたのか、どうしてイトが死ぬ必要があったのか。

 そして、この中の誰が魔女なのかを、この魔女裁判で明らかにするんだ。

 

 

 

-審問開始-

 

 

アヤフミ「裁判とは言え、いきなり殺人事件の犯人を探せと言われても困りますよね。私たちは探偵ではありませんし」

 

ニーナ 「こんなのは映画でしか見たことないかなー。映画では、最初に被害者の状況を確認してたと思うよ?」

 

レイ  「……なら、まずは被害者の話をしようか。殺害されたのは碧上イト。傷口の具合から推測すると、鋭利なもので首を切られたのだろう。そしてその後、出血多量により死亡したようだ」

 

クオレ 「イト様の手元にあった血のついたガラス片、あれが傷の原因だと思います。手で握れるサイズでしたので、あれを使って頸動脈を切るのは可能かと」

 

ニーナ 「傷口と言えば……イトちゃんの手、よく見たら切れて血が出ちゃってるよね。もしかしたら、ガラス片を握った時に切ったのかも」

 

ニーナ 「……とすると、首を切ったのはイトちゃん自身って考えられないかな?」

 

ウメ  「……確かに、そうなる気がする」

 

レイ  「待て、彩果ニーナ。キミはこれが碧上イトの自殺だと言いたいのか?」

 

ニーナ 「そうよ。……だってほら、イトちゃんの近くに【手紙】があったわ。死ぬ前に書いたのよ、きっと」

 

レイ  「だが、彼女には自殺する動機が無いのでは?」

 

ニーナ 「あなたがそれを言うの? ……今朝、あなたが一番近くで見たでしょう。あの子が看守を庇うのを」

 

レイ  「……まさか、その行いを悔いて死んだと言うのか……?」

 

リチ  「うーん……でも、その手紙は【犯人が書いた】のかもしれないね……。自殺を装うために……」

 

ルナ  「まったく……馬鹿馬鹿しいですね。こんな茶番は早く終わらせてください」

 

 

 

スミレ (自殺を装うため……確かに、その可能性が高い気がする)

スミレ (……! そっか! 何か手紙の内容がおかしいと思ってたけど、そういうことなのかも……)

 

アヤフミ「……スミレさん、どうしました?」

 

スミレ 「え?」

 

アヤフミ「勘違いかもしれないですが、何か言いたそうな顔をしていたので……」

 

スミレ 「えっと……実はそうなんです。でも、どうすれば良いのか……」

 

アヤフミ「もし、議論の中で【気になること】があれば、それについて意見を言ってみるのはどうでしょうか?」

 

スミレ 「【気になること】?」

 

アヤフミ「はい。ここは議論の場なので遠慮しなくても大丈夫だと思います。きっと……たくさん発言する方が、より早く犯人特定につながるはずですから」

 

スミレ 「そうっすね……やってみます」

 

 

 

ニーナ 「スミレちゃん? 何か気になることでもあったかな?」

 

スミレ 「あ、えっと……」

 

 

>【手紙】→手紙は偽物

 

 

スミレ 「……その手紙なんですけど、偽物っすね」

 

ニーナ 「え……?」

 

スミレ 「何と言ったらいいか、その、文体がおかしいんすよ」

スミレ 「だって、イトさんは私のことを【名前で呼ぶ】んですから」

 

レイ  「待て、碧上イトは【苗字呼び】の筈だ。それはキミが一番よく知っている筈だろう?」

 

ニーナ 「そうだよスミレちゃん、嘘は良くないと思うな!」

 

ルナ  「頭がおかしくなっちゃったんですか? 妄想と現実の境も分からなくなるなんて」

 

クオレ 「いいえ、スミレ様は嘘を言っていません。スミレ様が食堂に戻られた際に聞かされたのです。『イトさんが私を名前で呼んでくれた!』と」

 

レイ  「そうだったのか……」

 

リチ  「う〜ん……でもそれって、本当のことなのかな? クオレちゃんも、実際には見てないんだよね?」

 

クオレ 「確かにそうですが、スミレ様が嘘をつく必要性はあまり無いのではないでしょうか。……あの時のスミレ様は心底嬉しそうでした。ワタシにはどうしても嘘には思えません」

 

アヤフミ「確かに……スミレさんとイトさんは仲良しでしたし、あり得る話だと思います……」

 

 

 

ペティ 「なら結局、その手紙は偽物で、【犯人が書いた】ってことになるのか?」

 

レイ  「ああ、そうだ」

 

シルベ 「それにしては綺麗な字だね。人を殺した後に書いたとは思えないや……」

 

レイ  「……つまりこの手紙は、碧上イトの自殺に見せかけるための偽装工作だったという訳だ。だから自殺じゃない、碧上イトは誰かによって殺された」

 

リチ  「他殺……信じたくないけれど、それが事実なのね……」

 

 

 

ペティ 「ちょっと待てよ。思ったんだけどさ、ガラス片って握ったら手が切れるほど鋭いんだろ? なら、手を見れば分かるんじゃねぇかよ、ガラス片を握った犯人がさ!」

 

アヤフミ「なるほど、確かにそうですね……!」

 

ペティ 「アタシ天才かも! ほらほら、みんな手ぇ出せ!」

 

シルベ 「あはは……こう見ると、手の大きさも皆バラバラだね」

 

ユウノ 「そ、その……け、ケガをしている人は……居ない、です、ね……」

 

スミレ (確かに、誰の手も切れている感じは無い)

 

ペティ 「あれ? おかしいな……どういうことだ?」

 

リチ  「うーん、例えば〜……そーっとつまんで刺したとか……?」

 

ウメ  「そんな弱い力で、あんなに大きくて深い傷を付けられるとは思えないけど」

 

リチ  「だよね~」

 

 

スミレ (やっぱり自殺……? いや、そんな訳がない。何か手を切らずにガラス片を使う方法がきっとあるはず……)

 

 

>【布をガラス片に巻いた】

 

 

スミレ 「医務室には血で汚れたタオルがあったっす。それでガラス片を挟めば、手を傷つけずに握るのはできるんじゃないですか?」

 

クオレ 「……確かにそうですね。あれは、イト様を手当する時に使いましたが、犯人が再利用したのかもしれません。元から血で汚れていましたから、洗う必要も無いですし」

 

レイ  「なるほど。犯人はタオルを使う事で、ケガをせずにガラス片を握る事を可能にしたのか」

 

ルナ  「犯人はタオルではなく、そこのデカマフラーでも使ったんじゃないですか?」

 

ウメ  「……だったら、その無駄に長い髪でも使ったんじゃない?」

 

リチ  「んー? 2人とも、お話したくなっちゃったの……?」

 

ユリ  「あ、あ、あ、あの……!  み、みなさん、落ち着いて……!」

 

テミ  「皆さん、ケンカはちょっと――」

 

ニーナ 「――はいはい、みんな、お姉さんにちゅうもーく!  見てくれないと、お姉さん怒っちゃうぞ!」

 

アヤフミ「……これでも、議論が活発になってきていると捉えるべきなのかな……」

 

スミレ 「あはは……」

 

レイ  「やれやれ……。とにかく、犯人は手を傷つけずにガラス片を使ってイトを殺害した。それは間違いなさそうだ」

 

 

 

クオレ 「……少し、気になっていたのですが」

 

レイ  「言ってみてくれ」

 

クオレ 「ガラス片が凶器なら、犯人はどのようにしてガラス片を用意したのでしょうか」

 

ユウノ 「か、【鏡を割った】とか……?」

 

シルベ 「うーん、一緒にシャワールームを見に行った時は、特に割れてなかったかな」

 

レイ  「……心当たりはある。医務室に薬棚があっただろう」

レイ  「純霓クオレによると、そこの【薬瓶がいくつか無くなっていた】んだ。治療に使ったのだと思っていたが……」

 

クオレ 「あの棚にあった薬瓶はほとんどがガラス瓶でした。確かに、それを使ったのかもしれません」

 

ウメ  「それなら、凶器を作るために犯人はガラス瓶を割ったことになる。私たちが中庭で聞いた音はそれだったのかも」

 

ニーナ 「そして、その音がした医務室へ向かうと、イトちゃんが倒れていたのよね……」

 

レイ  「という事は、犯人は医務室で【1本のガラス瓶】を手に取り、床に叩きつけて凶器を作成した後にイトを刺した……という事になるな」

 

ペティ 「でもよ、それを犯人はイトの目の前でやったってことだろ? 普通、人の気配とかガラス瓶の音とか【気付くと思う】けどな」

 

 

 

>【気付くと思う】→イトは気付けない

 

 

 

スミレ 「ちょっと待ってください! イトさんは多分、人が居ることや音には気付けなかったんじゃないっすか?」

 

ペティ 「なんでさ?」

 

スミレ 「それは――」

 

 

>【イトは眠っていた】

 

 

スミレ 「それは、イトさんは私が医務室を出る直前に眠ってしまったからっす」

 

ペティ 「へ、そうなの?」

 

スミレ 「イトさんはそもそも大ケガを負っていたんすよ。だから、身体が疲れて深く眠ってしまっていたのかも」

 

レイ  「……私が傷付けてからしばらく経っていた筈だ。大方、アドレナリンが引いて気絶したのだろう」

 

ルナ  「誰か、このちんちくりんが嘘を言ってないと証明できます?」

 

 

スミレ (ち、ちんちくりん……⁉︎ いや、今は証言してくれる人を指名しないと……!)

 

 

>【彩果ニーナ】

 

 

スミレ 「それなら、入れ違いになったニーナさんが証明してくれるっすよ」

 

ニーナ 「そうね。お姉さんはイトちゃんのために朝食を届けに行ったの。ちょうど、スミレちゃんと入れ替わるタイミングでね。確かその時には、イトちゃんは既に眠っていたわ」

 

ルナ  「ふーん……」

 

スミレ 「それと、もう1つ分かることがあって……」

 

 

>【1本のガラス瓶】→ガラス瓶は2本以上使われた

 

 

スミレ 「ガラス瓶はおそらく2本以上使われてるはずっす」

 

レイ  「それは何故分かる?」

 

スミレ 「実は医務室でイトさんと話してた時に、『早くケガが治るように』ってビタミン剤の瓶を渡したんすけど、それが瓶ごとなくなっていたんですよ」

 

クオレ 「薬品棚にあった物ですね。そういえば、ワタシも持ち歩いていました」

 

ペティ 「え、なんで持ち歩いてるんだよ……? もしかして、ご飯が足りなかったか?」

 

クオレ 「いえ、そうでは無く。携行食にちょうど良いなと思っただけです」

 

ペティ 「そうか……? そうか……」

 

クオレ 「改めて見て分かりましたが……写真のガラス片、よく見るとビタミン剤の瓶と同じ物のようです」

 

ペティ 「え? ……おい、本当じゃねぇか⁉︎」

 

レイ  「八重沢スミレ、碧上イトに渡したビタミン剤の瓶は1本か?」

 

スミレ 「そうっすね」

 

レイ  「ならば、やはり1本しか使われていないのでは?」

 

スミレ 「いや、まだっす。この写真の散らばっているガラス片をよく見て欲しいっす。このガラス片たちは――」

 

 

>【破片の種類が違う】

 

 

スミレ 「このガラス片、凶器のガラス片と種類が違うんすよ。写真だと分かりづらいですけど、床に散らばっている方は透け方が違うんです」

 

ペティ 「ホントだ! このガラス片、曇ってるのと曇ってないのがあるぜ!」

 

レイ  「なるほど、よく見ると違うな。確かに、これは瓶が2種類以上使われた証拠だ」

 

クオレ 「言われて気付きましたが、凶器に使った瓶を割っただけにしては破片が多い気がします」

クオレ 「……そうなると、何の薬瓶を割ったのか気になります。中身はどうしたのでしょうか……」

 

ウメ  「……それで、2種類の瓶を割ったことが分かったとして、それが何になるの?」

 

レイ  「それは、犯人は2種類の瓶を割る必要があったという事だ。この事実が分かった事は大きい」

 

アヤフミ「2種類の瓶を割る必要があった理由。次はそれについて考えてみましょうか」

 

 

 

レイ  「犯人は2種類の瓶を割る必要があった。その理由は――」

 

ペティ 「――棚から取った時に落としちゃったとか?」

 

シルベ 「そんな【おっちょこちょい】するかな……?」

 

ニーナ 「お姉さんはやっちゃうかもなー! 瓶って滑りやすいし」

 

アヤフミ「まあ確かに、その可能性もあるかもしれないけど……」

 

レイ  「……可能性を示す時は根拠を提示して欲しいな。それで、私の話を遮ってまで言いたい事はそれだけか?」

 

ニーナ 「言われてるよ、ペティちゃん!」

 

ペティ 「わ、悪い……」

 

 

 

レイ  「犯人がわざわざ瓶を2つ割った理由。それは、アリバイ工作だ」

 

クオレ 「……それはどういうことでしょうか?」

 

レイ  「状況を聞くに、ガラスが割れる音をキミたちが聞いたのは、死体発見直前に鳴った1回きり。間違いないな、大家ウメ」

 

ウメ  「……うん。【音は1回しか聞いてない】よ」

 

レイ  「私たちはその1回の音が、凶器を作成した音だと思っていた。けれど、それこそが犯人の狙いだったんだ」

 

ペティ 「まだあんまり話が見えてこねぇぞ。何が言いてぇんだ?」

 

レイ  「つまり、キミたちが音を聞いた時、既に碧上イトは死んでいたんじゃないか?」

 

リチ  「……犯行時刻の偽装……ね。本当はもっと前にイトちゃんを殺していたけれど、まるでついさっきまで生きていたように見せかけたのね……」

 

ウメ  「殺すために犯人は瓶を割った。でもそれは、私たちが音を聞くよりももっと前だったかもしれない。そう言いたいの?」

 

レイ  「そうだ。……だが、そうするためには1つ、問題がある」

 

クオレ 「……全部で2回、瓶が割れる音が鳴るはずですが、ワタシたちは1回しか音を聞いていないですね」

 

ペティ 「そうじゃんか! ……でも、そんなのおかしいよな? 【音を出さずに瓶を割るなんて無理】だろ?」

 

ニーナ 「そうだよ! だから瓶が割れた音は1回だったんだし、2つ同時に割れたと考えるべきじゃないかな?」

 

 

 

 

レイ  「音を聞かれないように瓶を割る方法は1つだけ思い当たる。そうだな、八重沢スミレ」

 

スミレ 「え?」

 

アヤフミ「そうなんですか? スミレさん」

 

スミレ 「え、えっと……」

 

スミレ (音を鳴らさずに瓶を割る方法か……何かあったかな……?)

スミレ (……レイさんが私に確認するってことは、レイさんとの出来事の中に答えがあるのかも。少し思い返してみよう)

 

 

 スミレ 「あ! れ、レイさん……」

 

 レイ  「……ん? ああ、八重沢スミレか。今はシャワーが終わったところか?」

 

 スミレ 「あっはい。すみません、うるさくして」

 

 レイ  「……?  いや、全くそんな事は無かったと思うが」

 

 スミレ 「あ、そうでしたか。なら良かった……」

 

 レイ  「中で何かあったのか?」

 

 スミレ 「い、いや……そうじゃないんすけど……」

 

 

スミレ (医務室の位置から考えて、あの場所が使えるのかも……)

 

 

>【音を出さずに瓶を割るなんて無理】→音を出さずに瓶を割る方法がある

 

 

スミレ 「……多分、シャワールームで割ったんじゃないっすかね。シャワールームは防音なので」

 

レイ  「やはりそうか」

 

ニーナ 「どういうこと?」

 

スミレ 「実は、前にシャワールームで騒がしくしちゃったことがあったんすけど、その時にシャワールームの近くにレイさんがいて……」

 

レイ  「私は、シャワールームの中が騒がしい事に気づかなかった。つまり、あの時のシャワールームの外には、音が全く漏れていなかったんだ。だから、あの中で瓶を割れば外に音を出さずに済むんだ」

 

シルベ 「シャワールームは医務室の目の前にあるし、瓶を割ってすぐに医務室に戻れるね。それで思い出したんだけど、それっぽいものをシャワールームで見たんだ」

 

ユウノ 「わ、私たちはシャワールームを、調べていたので……」

 

シルベ 「実はシャワールームの隅の方に、光る粒みたいなものがあったのを見たんだ!」

 

ユウノ 「え? でもあれって――」

 

シルベ 「―― あれはもしかして、ガラスの破片だったのかも! シャワールームで瓶を割ったなら、その破片が落ちてても不思議じゃないし」

 

ユウノ 「あ……じゃあ、そ、そうかも、です……」

 

アヤフミ「とすると、レイさんの説は可能性としてはかなりあり得る、ということになりますね」

 

レイ  「ああ。犯人はシャワールームで瓶を割って凶器を作成した後、医務室に戻ってイトを殺した。これなら、中庭に居たみんなが音を聞くまでの間、いつでも犯行可能だ」

 

ルナ  「正しくは、あのピンク頭が最後にキテレツ女を見た後、ですが」

 

レイ  「あ、ああ……そうだな。訂正する」

 

 

 

ペティ 「でもよ、そうなるとわざわざ割った破片の残りも医務室に持って行ったことにならねぇか? あそこには、2種類のガラスの破片があったんだろ?」

 

ユリ  「た、確かに……」

 

シルベ 「こんなことなら、ダストシュート……焼却炉も見ておけばよかったね」

 

リチ  「……きっと、何もないと思う……。そんなところに証拠を残すなら、割ったガラス片をわざわざ医務室に持っていく必要ないもの……」

 

レイ  「まあともかく、2本の瓶を割ったのは犯人のアリバイ工作なんだ。だから次は――」

 

アヤフミ「――皆のアリバイを確認するんですね?」

 

レイ  「……ああ、そうだ」

 

 

 

スミレ 「私はイトさんを医務室に運んだ後、アヤフミさんとニーナさんと少し話をしたっす。それから、食堂に戻ってクオレさんと食事をして、中庭でウメさんとルナさんと合流したっすよ」

 

クオレ 「アリバイはワタシが証明できます。手当をした後は食堂に戻っていましたが、スミレ様が戻られてからは一緒に行動していました」

 

ルナ  「後から後から人が集まって、鬱陶しいことこの上なかったです」

 

ウメ  「中庭には私が先に来ていたんだけど」

 

ニーナ 「お姉さんも、イトちゃんに朝食を届けた後は中庭に居たよー!  ね、ルナちゃん?」

 

ルナ  「黙ってくれません?」

 

ニーナ 「あはっ、そんなツれない態度してると、お姉さん、本気になっちゃうなー♡」

 

レイ  「……私とペティ、それと柳谷アヤフミは、朝食の片付けをした後はずっと厨房に居た」

 

ペティ 「そうだぜ。互いに証明できるってやつだ。な、アヤフミ」

 

アヤフミ「そ、そうですね。……ちなみに、ニーナさんに、イトさんへの朝食をお渡ししたのは私です。お任せする形になってしまいましたが……」

 

ニーナ 「大丈夫、しっかり届けたからね!」

 

クオレ 「ニーナ様と医務室に向かわれたアヤフミ様は、スミレ様と一緒に食堂に戻られていました。その様子はワタシが見ています」

 

リチ  「私たちは図書室でお話していたの……。ユリちゃん、テミちゃんと……そうよね?」

 

ユリ  「あ、そ、そ、そうですね……! ちょ、朝食後はずっと、3人で居ました……!」

 

テミ  「……そういうことです……はい」

 

シルベ 「僕とユウノさんは監房に戻ってお話してたんだ。ユウノさんが落ち着くからって」

 

ユウノ 「は、はい……そこからはどこへも行っていません……」

 

 

 

レイ  「これで全員か?  話を聞くに、全員にアリバイがあるようだが……」

 

スミレ (いいや、そうじゃない……実際の状況と少し違う発言をした人がいたはずだ……)

 

 

>【ニーナにアリバイがない時間がある】

 

 

スミレ 「ちょっと待ってください。アリバイが無い人が居るっす」

 

レイ  「本当か? それは誰だ?」

 

スミレ 「それは……ニーナさん」

 

ニーナ 「…………何かな?」

 

スミレ 「朝食を届けてから中庭に来るまで、ニーナさんにはアリバイが無いっすよ。その間、何をしていたんですか?」

 

ニーナ 「ふーん。スミレちゃん、お姉さんを疑ってるんだ」

 

ユリ  「そ、そ、そうですよ! ニーナさんに限って、そんなこと、ある訳ないじゃないですか!」

 

アヤフミ「そうです……!  そうです……よね……?」

 

 

スミレ 「……答えてください、ニーナさん」

 

レイ  「信じてもらいたいなら、ここで正直に答えるべきだ、彩果ニーナ」

 

 

 

ニーナ 「…………じゃあ、逆に聞くけれど。ガラス瓶の割れる音、それは中庭で一緒に聞いたよね?」

 

スミレ 「え……? まぁ、そうっすね」

 

ニーナ 「でもその時間、全員にアリバイがあった。なら、一体誰がガラス瓶を割ったのかしらね?」

 

レイ  「……っ!  ま、まさか……」

 

スミレ 「え? な、なんすか……?」

 

ニーナ 「いやだなぁ、忘れないで。これまでのはすべて推理。仮定の話なの。だから、事実1つでどれだけでもひっくり返っちゃうの」

 

レイ  「……【全員にアリバイがある状況で瓶を割る事は不可能】。つまり、全員にアリバイがある事が嘘。1人、まだアリバイが無い人が居る……」

 

ニーナ 「そうよ、レイちゃん。医務室で瓶を割ったのだから、当然、【そこに居る人が割らないとおかしい】わよね?」

 

ペティ 「ちょっと待てよ……さっきから何を言ってるんだ?」

 

 

リチ  「……イトちゃんは、まだその時、生きていたの……?」

 

 

ニーナ 「そのまさかよ、リチちゃん」

 

ウメ  「はぁ……。なら、今までの話は全部無駄だったの?」

 

スミレ 「それは……」

 

ニーナ 「音が聞こえた時、ガラス瓶を医務室で割ったのは、その時にまだ生きていたイトちゃんしかあり得ない。つまり、イトちゃんはやっぱり自殺だったのよ」

ニーナ 「……どう? これでもまだ、お姉さんを疑うの、スミレちゃん?」

 

スミレ (そんな……ここまで来たのに、何も言い返せない……)

 

 

 

レイ  「そうか……犯人の狙いはこれだったのか。やはり、敵にはしたくなかった……」

 

スミレ 「レイさん……?」

 

 

レイ  「……だがその言葉、切らせてもらう!」

 

 

ニーナ 「へぇ……」

 

レイ  「騙そうなんて思わない方が良い。私は嘘が嫌いなんだ」

 

ニーナ 「嘘なんてない。証拠に基づいた事実なのよ」

 

レイ  「いいや、嘘だ。キミの筋書きもまた推理、可能性の話でしかないんだ。事実なんかじゃない。……それに、まだ【全員のアリバイがある状況で瓶を割る方法】について検討していない」

 

ニーナ 「もう忘れたの? さっきあなたはそれを【不可能】と言ったのよ」

 

レイ  「ああ。だが【本当に不可能か】どうか、話し合ってみる価値はあると思う」

 

 

スミレ 「……そうです。ここまで来たからには、最後まで可能性を考えたい……」

 

 

スミレ (イトさんは優しかった……だから、全部1人で背負い込んで、自ら命を絶った。……もしかしたら、その可能性はあるのかもしれない)

スミレ (でも今、自殺と結論付けて、実は真犯人が居た場合、それはイトさんを殺した殺人鬼を野放しにすることになる)

スミレ (イトさんを殺した殺人鬼……もし居るなら絶対に許せない……)

 

スミレ 「……だから、私はレイさんの意見に賛成です……!」

 

アヤフミ「じゃあ……どうすれば犯人がその場に居ないのに医務室の瓶を割ることができるか、それを話し合ってみましょうか」

 

 

 

レイ  「医務室に居ない人が医務室にあった瓶を割る。そんな方法があれば、彩果ニーナの理論は崩せる。まずは可能性の話をしてみようか」

 

ニーナ 「本当にそんな方法があるのかな?」

 

ユリ  「げ、現実的に考えて、難しいと思います……」

 

クオレ 「【魔法】……ですね、もしそんなことができたなら」

 

ペティ 「だったらよ、遠隔で瓶を落として割ったとかか? 【何かの装置】で」

 

ウメ  「そんなの無いでしょ」

 

ペティ 「うっ、そうだよな……」

 

 

レイ  「だが、悪くない着眼点だ。現場にあったもので何か、【装置】として使えそうなものは無かっただろうか?」

 

スミレ (医務室にあったもの?  ……ニーナさんが持ってきた朝食の入った紙袋と、後は……)

 

クオレ 「そういえば、引き出しの上にスマホが置いてありました」

 

ウメ  「確かに置いてあった。けど、それは単に碧上さんが寝る時に邪魔だから置いただけなんじゃ……」

 

アヤフミ「私も、寝る時はいつも自室の机に置いちゃいますね。……でも、置いたスマホで何ができるんでしょうか?」

 

ルナ  「スマホと言えば……あの猫から通知があった時、あのスマホは震えていませんでした?」

 

スミレ (確かに振動してたような……バイブレーション機能? でも、別に私のスマホは通知で振動することがなかった。……もしかして)

 

 

>【装置】→【イトのスマホ】

 

 

シルベ 「スミレさん、何か思いついたの?」

 

レイ  「どんな可能性でも良い。話してみてくれ」

 

スミレ 「……やっぱり、装置があったんすよ。それは【イトさんのスマホ】っす」

 

ウメ  「スマホでどうやって瓶を割るの?」

 

スミレ 「気付いた人も居たと思うんすけど、あのスマホは通知音の代わりに振動するように……いわゆる、バイブレーション機能がONになってたんすよ」

スミレ 「あれは意図的に設定を変えないと使えない機能だった。つまり、誰かがその機能を使う必要があったってことなんすよ」

 

ペティ 「そういや、アタシらのスマホは振動しないよな。あれって設定変えられたのか……」

 

リチ  「……それで、それはどうやって使うのかしら……?」

 

スミレ 「バイブレーション機能を使う方法、それは――」

 

 

>【電話をかける】

 

 

スミレ 「電話をかければ、スマホは音を出す代わりに震えるはずっす。電話をかけるだけなら、医務室に居なくても可能ですよね?」

 

レイ  「ああ、それは可能だ。それに、一瞬かけるだけなら、目を盗んでボタンを押すだけだ。アリバイも意味を成さない」

 

ウメ  「だから、その振動でどうするんだよ?」

 

スミレ 「犯人はイトさんのスマホに電話をかけてスマホを振動させた。その振動を使って――」

 

 

>【瓶を引き出しの上から落下させた】

 

 

スミレ 「……そう、瓶を落としたんすよ! 引き出しの端に置いたスマホの上に瓶を置いておけば、スマホが震えた衝撃で瓶を落とすことができるんじゃないすかね」

 

【挿絵表示】

 

レイ  「なるほど、スマホの端ぎりぎりに瓶を置いておけば、不可能ではないな」

 

スミレ 「そして、この装置を準備することができたのは、アリバイが無かったあなたしかいない……!」

 

 

>【彩果ニーナ】

 

 

スミレ 「ニーナさん、あなたにしかできない……!」

 

ニーナ 「ふふっ……」

 

レイ  「何がおかしい……?」

 

ニーナ 「可能性があるのは分かったわ。でも、それをした【証拠】がないとね」

 

スミレ 「そ、そういえば……そこまで考えてなかった……」

 

レイ  「いや、スミレの話が本当か確かめる方法がある。それは、通話履歴だ」

 

スミレ 「あ、そうっすね……! 装置の起動に電話が必要なら、それが履歴に残っているはず!」

 

ニーナ 「スマホを渡せば良いかしら? はい、どうぞ」

 

 

スミレ 「じゃあ失礼して……あれ?」

 

クオレ 「どうかしましたか?」

 

スミレ 「履歴が……無い」

 

ニーナ 「当然よ。私は一度も電話なんてしていないもの」

 

ペティ 「な、なら、イトのスマホはどうなんだよ?  受けた側も履歴は残るだろ?」

 

スミレ 「あ、そうか! ……でも、さすがにイトさんのスマホは持ってきてないっすね」

 

 

ツカイマ「お探しのモノはこれか?」

 

スミレ 「げ……なんで持ってるんすか」

 

ツカイマ「オイ、ここはオレっちに泣いて感謝するトコだろう?」

 

スミレ 「はいはい、ありがとうございます」

 

ツカイマ「はぁ……まぁ良いよ、確認しな」

 

 

ペティ 「スミレ、どうなんだ?」

 

スミレ 「……な、無い……」

 

ニーナ 「当然でしょう。私はやっていないんだもの。……これで分かったかしら?」

 

 

レイ  「……分かった。だが最後にもう一度だけ、キミの死体発見時までの行動を教えてくれ。潔白であるならば、最初のスミレからの質問に答えられる筈だ」

 

ニーナ 「私のアリバイ証明、ね。分かったわ。話してあげる」

 

 

 

ニーナ 「私は食堂での一件のあと、イトちゃんのために医務室へ朝食を届けに行ったの。そして、食事を渡した私は医務室から出て少しぶらついてから中庭に行った、それだけよ」

ニーナ 「……確かに、ぶらついている間のアリバイは無いかもしれない。けれど、【証拠がない】のにそれだけで犯人扱いなんて酷いと思わないかしら?」

 

 

>【証拠がない】→証拠はあった

 

 

スミレ 「証拠はたくさん出てきたじゃないっすか、いい加減認めてください!」

 

ニーナ 「証拠?  笑わせないで。成立していない仮定の妄想でしょう?」

 

レイ  「いいや、妄想なんかじゃない。1つ1つの証拠は小さいものかもしれないが、それらが組み合わされば不自然なほど辻褄が合う。少なくとも、妄想ではないと私は思う」

 

アヤフミ「でも、まだニーナさんが犯人と決まった訳じゃないです……だから、もっと話し合いましょうよ……!」

 

スミレ (そうだ、落ち着かないと。今まで通り、違和感を探して確たる証拠を突き付けるんだ。イトさんのためにも……)

 

ニーナ 「スマホを使った装置だって、結局は根拠の無い妄想だったじゃない」

 

ペティ 「待てよ、着信履歴は消せるだろ?  履歴が無いのはそのせいなんじゃねぇのか?」

 

ニーナ 「仮にそうだとして、その【証拠】はあるの?」

 

スミレ (着信履歴……どこかで見た気がする。あれは……)

 

 

 イト  「そういえば八重沢さん。このスマホ、連絡先を交換することでメッセージを送ったり、通話をしたりできるみたい。それで、良かったら……なんだけど、交換しない……?」

 

 イト  「……そうだ。本当に通話できるか、試しにかけても良いかな?」

 

 スミレ 「了解っす」

 スミレ 「……お、できました! これでいつでも連絡取れるっすね」

 

 イト  「うん」

 

 

スミレ (……そうか、それだ!)

 

 

ニーナ 「【証拠】が無ければただの妄想。ただのでっちあげよ!」

 

 

>【証拠】を提示する

 

【挿絵表示】

 

 

スミレ 「証拠なら、あるっす」

 

ニーナ 「……そんなもの無いと思うけど、何かな?」

 

スミレ 「ニーナさん、あなたが履歴を消した証拠。それは……」

 

 

 

>【スミレのスマホ】

 

 

 

スミレ 「それは、【私のスマホ】っす。イトさんと友達登録をした時、イトさんに言われて試しに通話をしていたんです」

 

アヤフミ「確かに、履歴がしっかり残っていますね」

 

ペティ 「あれ?  だとすると、イトのスマホの履歴が全くないのは変じゃねぇか?」

 

レイ  「そうか、ある筈の履歴がない。これは立派な証拠だ」

 

ニーナ 「くっ……じゃあ、仮に消したとして、それを私がやった証拠は?」

 

レイ  「見苦しいな。全員のアリバイがあって、死体発見の瞬間まで医務室にあるイトのスマホは触れなかったんだ。触れる可能性があるのは、第一発見者含む中庭のメンバー……」

 

スミレ 「……私、ルナさん、ウメさん、クオレさん、そしてニーナさんの5人だけ。その中で最初にスマホを触ったのは、あなただったんだ、ニーナさん」

 

ニーナ 「ぐっ……」

 

スミレ 「あの時は『画面にヒビが入っているのが気になった』と言っていたけれど、あの時に消したとしか考えられない。そしてそれができるのは、装置を用意した犯人だけ」

 

 

スミレ 「あなたがイトさんを殺したんですね、ニーナさん……‼︎」

 

 

 

ニーナ 「…………ふふっ。認めるしか、無いみたいね」

 

アヤフミ「ニーナさん……」

 

ペティ 「嘘、だろ……」

 

 

ー審問終了ー

 

 

 

 

 

 

 

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